マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
生存本能がどのようにスピードの発達を駆動するか
子どもの頃、『フリントストーンズ』の大ファンでした。私はフレッドやバーニーがあんなに速く走れるのが大好きだったのです。彼らがスミロドンに追いかけられたときのことを覚えていますが、彼らがあれほど素早く逃げられたのは素晴らしかった。ふむ、何か秘訣があったのでしょう。 2017年に早送りして、私はいまだにスピードが好きです。しかし、今の私は実際それを学んでいます。私は常に問い続けています、「なぜ人間はスピードと敏捷性を持つ能力を与えられたのだろうか?」と。この質問は、私をあまり多くのスピードコーチ達が訪れることのない道へと導きました。彼らコーチ達の多くは、現在のトレーニング方法の伝統的なルートを好んでいます。それは良いことですし、多くのケースにおいて大きな成功も証明しています。ですが…。 もしコーチたちがより深くわれわれ人類の歴史の道のりを調査したらどうでしょう?もし彼らが私たちが逃亡したり生存のために攻撃する方法に対して弱いことを許すとしたら?いかにスピードに関して異なった方法で考えるでしょうか? もし私たちが「なぜ私たちはスピードと素早さを持つ能力を与えられたのか?」という問いかけをしたら?思い切ってその進路をたどるとき、私たちは何を学ぶことが出来るでしょうか? 下記は私のいくつかの考えです: 1.サバイバルは、中枢神経系(CNS)の観点からは、あまり簡単には理解されないチャンネルを通して私たちを駆動します。私たちは、本能あるいは反射で私たちを素早く動かす潜在意識の努力に深く頭を垂れなければなりません。これは理解する方が難しいので、私たちはそれをスピードトレーニングのために実行可能な選択肢としては無視してみましょう。 2.競技スポーツでプレーすることは、実際CNSーもしくはより深いところで『交感神経』と言うべきでしょうか?―を利用します。これは私たちの環境について高められた認識が入ってくるところです。もし私が野球の挟殺にあったらーもしくはアメフトでタックルされるとしたら、あるいはサッカー中に追いかけられたらー日常生活の中ではあまり経験しないレベルの努力をすることになるでしょう。 3.私たちの身体は、私たちが闘争・逃走反応と呼ぶ状態、サバイバルモードになります。これはスポーツ競技会の中でいつも起こります。それは信じられない素早いプレーをさせます。私たちの意識が動かせるよりも、もっと素早く足を動かすように反応させるのです。これがこの記事の残りで私が集中したい部分です。あなたをもっと速くする戦略を共有したいのです! リポジショニング リポジショニングは、アスリートが身体を加速または減速するのに、彼または彼女の足をどのように素早くより効果的な角度へ動かすかを関連付けるために、私が用いる単語です。リポジショニングを説明するために私が使っている単語は: プライオステップ:プライオステップは、片方の足が後方に、または横方向へ、あるいは身体の後方のあらゆる角度にリポジションされる時に起こる行動です。この行動は、身体を新たな移動方向に素早く駆動します。 ヒップターン:これは基本的に、アスリートがターンをして顔を向けていた方向から後方に離れるように加速する点を除いて、プライオステップと同じです。リポジショニングはその方向に身体を押し出す角度を見つける時に起こります。 ディレクショナルステップ:盗塁を考えてください。アスリートは横を向いていますが、ターンして走ります。前足は、加速ステップ中に、下方後方へ押し出すために、より良い支持ポジションになるように開きます。 ゴールは、これらのリポジショニングステップが起きた時、プレーするために出来るだけ素早く加速姿勢になることです。 リポジショニングを練習するための良いドリルで、私が『ボールドロップス』と呼んでいるものがあります。 a. 単純に、アスリートから10-15フィート離れた位置に、パートナーかコーチは肩の高さで1つのテニスボールを持って立ちます。 b. アスリートはドリルによってコーチの方を向いたり、横方向を向いたり、または後方を向いてアスレティック・パラレルスタンスになります。 c. コーチはボールを落とし、アスリートはボールが2回目のバウンドをする前に加速しキャッチしなければなりません。視力を使わない場合には、コーチがボールを落とすのと同時に「ゴー」のコマンドを使って手助けすることをお勧めします。 99.9%の確率で見かける行動は、リポジショニングか、ヒップターンか、プライオステップです(ディレクショナルステップは前足を押し出すための準備をする行為で、移動の方向へ角度を決めます)。このドリルを、前方を向いて4回、横方向を向いて4回、そして後方を向いて4回行います(横方向と後方を向いては左右それぞれ2回ずつ)。『闘争・逃走』反応を利用するために、このドリルを週2-3回行います。 リアクティブシャッフルまたはクロスオーバー このドリルでは、パートナー(ミラードリルのように)またはコーチの右あるいは左に行けというシグナルに反応することに集中します。 a. アスリートは良いディフェンシブスタンスをとり、右または左に跳び出す準備をします。 b. コーチは素早くどちらかの方向を指さします。 c. アスリートは移動と逆方向に素早い力を地面に向かって作り出します。通常、アスリートが現在のスタンスで外側への圧力が効果的であるワイドスタンスでスタートしない限り、リポジショニングステップが見られます。 d. アスリートは1、2回シャッフルしたらすぐにシャッフルで戻ります。 e. 今度はクロスオーバーステップで同じドリルを繰り返します。 シャッフルとクロスオーバーの両方を10秒間、3-4セット行います。間に40-60秒のリカバリーを取らせましょう。 シャッフル パートナーミラー ディレクショナルステップでのクロスオーバー ヒップターンからのクロスオーバー 私が示したい最後のスキルは、恐らくアスリートが持ちうる最も重要な『サバイバル』スピードスキルの1つでしょう。それは『後退』スキルのグループに属し、アスリートは当初顔を向けていた方向から後方に離れていくように動きます。 ヒップターンはアスリートに脱出させるか攻撃させることが出来ます。重要な特徴は: 1.アスリートは『トンネルの中に居続け』なくてはなりません。上がったり下がったりせず、同じ高さを保ちます。 2.同じ高さを保つことで、良い押し出し角度で別な方向に身体を動かす、即座のリポジショニングを行うことが出来ます。 3.アスリートは長さを作り、素早く距離をカバーしようと試みるべきです。『サバイバルモード』において、短く細かいステップは効果的ではありません。動きなさい! 4.下のスナップショットでは、コーチのコマンドやシグナルに基づいてアスリートがヒップターンをしています。アスリートはヒップターン、そしてシャッフルかクロスオーバー、あるいは走りますーそしてできるだけ速くスタートポジションに戻ります! 7-10秒間を3-4セット行います。もし素早さ・スピードがゴールなら、スピードが妨げられる長い時間ではなく、一気に短い時間で行いたいものです。およそ45秒間休んで繰り返しましょう。 さて、私たちがスピードについて言及する際に、サバイバルや野人、そして『闘争・逃走』についてお話しするのは、なんとなくおかしく聞こえることでしょう。しかし、私たちはいつもすべてのことの起源を見なければなりません。反応スピードのない動物は、自らを守る他の方法を持っています。人間はスピードを使わせるための知能とCNSから得られたシステムを用いて脱出または攻撃する能力を持っています。コーチとしての我々の仕事は、この能力を利用し、それを用いてアスリートたちが『自然に』素早く動けるようにすることなのです!
SAQ ウォームアップパート1:グラウンドベース
先週末に開催されたばかりのリー・タフトのアスレチックスピードフォーミュラの実技より。2日間の午前午後、それぞれに紹介されたSAQドリルのためのウォームアップの中から、スポーツの動きの減速に不可欠な股関節内転筋群のアクティベーションなどを含んだグラウンドベースのウォームアップをご紹介します。
SAQ ウォームアップパート2:アップライト
先週末に開催されたばかりのリー・タフトのアスレチックスピードフォーミュラの実技から。SAQドリルのためのアクティベーション&モビリティードリルを含む立位でのウォームアップセクションをご紹介します。
アスリートに足首背屈を起こさせる方法
スピードトレーニングの動きの指導において、言葉で説明して伝えることが本当に効果的なのでしょうか?望む動きが起きなければならないような状況を設定することで、動きが駆動するための効果的な方法をリー・タフトがご紹介します。
減速のためのストレングスベースのエクササイズ
トレーニングにおいて、スプリットスクワットやランジの動きを、体幹を垂直に維持して動くように、と指示をすることはよくみられますが、実際のスポーツにおいて私達は、そのような姿勢で動きを減速しているのでしょうか?SAQコーチのリーからの提案をご覧ください。
スピードのためのステップアップ
ステップアップのエクササイズは、自重でのトレーニングや外部負荷を加えたストレングストレーニングの種目として、よく利用されるもの。スピードトレーニングの補強として加速を補助するためにステップアップを利用するには、どのようなポイントに注目すれば良いのか?リーのアイデアをシェアします。
従来とは異なるコアの強化
側方への加速、減速、方向転換をする際に必要なコアの働きは、従来のコアのエクササイズのみで十分なのでしょうか?アスリートのスピードを伴う側方への動きに対応できるコアの強化方法を、リー・タフトがご紹介します。
減速から再加速へ
動きの減速から再加速を行うためのメディシンボールを使ったドリル、ラテラルシャッフルフェイクスローを、SAQスペシャリストのリー・タフトがガレージからお届けします。是非お試しください。
ミニバンドの使い方 パート1
多くの皆さんが使用しているミニバンドですが、ミニバンドをつける位置や、角度、動きの高さなどによって異なった効果が期待できることをしっかりと理解して活用できていますか?スピードガイこと、リー・タフトからのビデオのパート1をご覧ください。
ミニバンドの使い方 パート2
スピードガイことリー・タフトがご紹介するミニバンドの使い方のパート2では、股関節の屈曲と伸展に関わる動きをより効果的に行うためのポイントが紹介されています。パート1と合わせて御覧ください。
メディスンボールでの大腿パンチ
SAQスペシャリストである、スピードガイことリー・タフトが、自宅のガレージから発信するスピードの秘訣シリーズ。今回は、メディスンボールを使った、ランニングフォームの向上のためのドリルをご紹介します。ぜひお試しください。
減速の方法
スポーツの場面では、あまり見かけることのない純粋な減速。純粋な減速の動きと方向転換のための減速&再加速の動きの違いを理解してコーチングできていますか?SAQのスペシャリストであるリーのビデオを御覧ください。