バランスとボディーコントロール

バランスとは、運動能力向上における“そうだ、時々ある程度バランスエクササイズを入れるべきだな”という類いの1つになりますが、正直なところ、若年層のトレーニングプログラムの根幹となるべきものです。 バランスのためのトレーニング バランスとは、コーディネーション、安定性、身体の気づき、固有感覚の気付きなどの分野に分類されます。バランスとは上記の項目に影響を与えますし、上記の項目はバランスに影響を与えます。幼少期により良いバランスのためのトレーニングをすることは、少年たちが人生の初期に学んでおくべき大きな基礎を築くためのブロックのひとつです。基礎がしっかりしていれば、最大値に向けての潜在能力も大きくなります。 常に毎日、私はアスリートにバランスのエクササイズを行わせています。バランスのトレーニングを取り入れる方法は数多くありますが、私は毎日、選手自身にどのように身体を動かしているのかを理解させることに取り組んでいます。 ランダムな覚書 私が見ていることを、ここにいくつかランダムに書いてみます: 着地のポジションで、足首、膝、股関節、腰部が正しく使えていれば、彼らのバランスは常により良いものになるでしょう。私の仕事は、彼らに常にそのポジションをとらせることなのです。 彼らの靴の底が高く、クッション性が優れていれば、彼らが見せるバランス力は下がります。底が平らな靴を履かせるか、裸足で行わせることを好みます。 身体は頭の動きに従います。選手が頭を落とし、視線が水平線から離れれば、よりバランスを崩しやすくなります。 母趾球にむかってほとんどの体重を乗せ、足裏すべてが地面と接していて欲しい。母趾球に体重を乗せ過ぎている選手の足首や足部は、安定性に劣ります。 側方へのジャンプ、リープ、ホップでもバランスを崩しがちですが、コートスポーツ・フィールドスポーツのほとんどでは、側方への着地を数多く要求されるので、側方へのバランスをトレーニングします。 空中にいるときに押されると、選手はバランスを崩しがちです。選手を少し押しながら、いろいろな方向にジャンプ、リープ、ホップさせ、選手にバランスを保ったまま着地させます。 足部が過回内(内側に回旋している)している選手は、バランスの良いポジションでうまく着地できない傾向があります。足部と足首の筋力強化に励みますが、足底板が必要なときも時々あります。 アスリートは物体(メディスンボール)をキャッチする、ジャンプやスピンをする、空中にいる、スピードを変える時にバランスをとる方法を学ぶ必要があります。従って、ジャンプ中、リーピング中やホッピング中、空中でスピンしている間に、バランスをとりながら物をキャッチすることに挑戦させます。また、ジャンプ、リープ、ホップのドリル中に、前に進ませて素早く止めることをさせながらバランスを維持させることも行います。 一番覚えておいて欲しいことは、最終的にアスリートのバランス力を向上させることはできますが、アプローチや技術が正しくなければ、よくないことがうまくなってしまうということです。 まず行うべきなのは、不安定性と可動性の問題を修正し、部分的および全身的な筋力を作り(足部、足首、股関節、脊柱、そしてコア)、身体感覚を向上させることで、そうすれば、正しい姿勢でバランスをとることができるようになります。私がトレーニングをしているアスリートのほとんどは、より強くなり、正しい立ち姿勢でバランスをとることのできる関節の可動性を身につけ、足部を正しく使うことを学ぶことでバランスを向上させています。 ボディーコントロール アジリティーと敏捷性が素晴らしいアスリートを見たら、きっとその人を忘れないでしょう。彼らはコートやフィールド上に浮かんでいるように見えます。最速のスプリンターではないかもしれませんが、試合では他のどの選手よりも素早く切り返し、方向転換をすることができます。 何が選手をそこまで素早く動かし、そのような素晴らしいアジリティーを身につけることができたのか、不思議に思うことが多いものです。たった一つのことだけではありませんが、なにか1つにまとめるのであれば、そのアスリートは素晴らしいボディーコントロールをもっていると言うことができるでしょう。 素晴らしいボディーコントロールとは正確にはなんなのでしょうか?見れば分かるものなのですが、身体の中の何がその優れたボディーコントロールを作り出すのでしょうか? 優れたボディーコントロールにとって重要な要素: アスリートは、優れた固有感覚的気付きをもっていなければなりません。つまり、筋肉、腱、関節、靭帯内にある、圧力、スピードやその他の外力を感知する神経システムが、常にどのように身体のポジションを制御するのかを伝えているということです。微細なところから大きな調整まで素早く、正確に行うことができる優れた能力を持っているアスリートは、高いレベルのコントロール力をもっているものです。 アスリートは力の生成と共に優れた力の吸収力をもっていなければなりません。これは、方向転換をするときにとても重要になります。アスリートがブレーキをかけるときは、大抵ただ止まるだけではありません;素早く新しい方向にむかうのです。“止まる”から“動く”、あるいは減速から加速を素早く行うことができるアスリートは、より素早いのです。 アスリートは、自らの重心を中心としてどのような方向にも足を置き直す素晴らしい能力をもっていなければなりません。つまり、アスリートは加速や減速がしやすい角度に足の角度を置き換えることができるはずであるということです。 アスリートは、加速の素早さを妨害することがないように、いかに適切な高さを維持するのか、あるいは高さを変更したり戻したりすることを理解している必要があります。私は、“トンネルの中にいてください”という言葉を好んで使用します。これは単純に、アスリートは低い姿勢を維持し、必要がないのに、身体を上下に動かすのではなく、足のポジションを入れ替えることによって、加減速の角度を作り出すということを理解してもらうということです。 アスリートは、可動性欠如のために動きを修正する必要性のないように、適切な可動性と柔軟性と持っているべきでです。アスリートであれば適切な可動性と柔軟性を持っていると言いましたが、評価中にはかなりできが悪いのに、素早く敏捷性のあるアスリートを何人も見てきました。彼らはあるゆる関節に制限があります。このことは、身体がどのように代償を起こせるのかを示しています。ですから、アスリートが健康であるためには、適切な可動性と柔軟性と持つべきなのです。

リー・タフト 2821字

NFLコンバインテスト

NFLコンバインに対する私の意見 ストレングスコーチや、コンバインテストを撃破するために、彼らに全ての足跡を追跡する方法を提供しているパフォーマンス会社が、もっと評価されるべきです。しかし、彼らでさえ、反応が全てである実際の試合においては、テストの結果はほぼ無意味であると知っています。トレーナーたちは、コンバインは数字の「ゲーム」に過ぎないと理解しています。 選手たちは、6週間以上の期間にわたって叩き込まれた肉体的な反復を行っているにすぎず、本当の「試合における運動能力」を示してはいません。本当の運動能力を見たいのなら、実際の試合のビデオを観て、全てのテストにおいてランダムな刺激を与え、反応を見るべきです。これがうまくできなければ、日曜日の試合で本来の能力を発揮することはできないでしょう。 複数の試合のビデオを観ても、ゼネラルマネージャーがその選手のタイプを見極められないとすれば、問題はそのゼネラルマネージャーにあります。 40ヤードダッシュのテストの距離は、40ヤードのままでいいですが、20ヤードのタイムをより重視するべきです。アスリートは、ポジションに応じて、様々なスタンスからテストを始める必要があります。例えば、ディフェンシブバックは、股関節をターンして、指令に対応して走る、などです。 5-10-5のシャトルランテストは、完全に指令に対応して行われるべきで、状況を読んで反応する能力を見るべきです。私が見たいのはロボットではなく、アスリートです。ロボットは、うまく切り替えられません。 垂直跳びは、一定のスピードと高さ(徐々に高度が上がっていくものでもいいでしょう)で頭上を動いている物体に、ジャンプしてタッチするという形式で行うべきです。選手は、タイミングを計ってジャンプし、物体に触れる。これが、実際の運動能力です。 立ち幅跳びは必要ないと思います。パワーの出力は、20ヤードと40ヤードのタイムでわかります。フットボールにおいて、水平方向に2フィートジャンプすることはありませんが、垂直方向に2フィートジャンプするのです。 3つのコーンのドリルは、形式にはまりすぎており、アスリートは常に同じ足で接地することになります。こんなテストはやめましょう。 バリー・サンダーズは、スタートのプレー時において、速いバックではありませんでしたが、4 x 4のボックスの中では一番でした。私は主観的に、彼は他の誰よりも優秀だったと言えますが、そこに客観的なテストは必要ありませんでした。 NFLコンバインは、ショーであり、お金のためであり、オフシーズンでもテレビでNFLを放映するためのものです。これ自体に文句を言うつもりはありませんし、私はNFLが好きです…でも正直になりましょう。 本物のアスリートのテストをしたいのなら、全てのテスト(スピード、敏捷性、垂直方向、など)に「闘争-逃走」ストレス反応を組み込む必要があります。こうすることで、誰が本当に動けるのか、全く同じ動作パターンを死ぬほど繰り返して、寝ている時でさえできるようにしたけれど、実際に命を守れるような戦術的な動きはできないアスリートではなく、本当に動けるアスリートを見分けることができます。 私はこれまで、様々なコンバインのために、多くのアスリートのトレーニングを指導してきました。しかし、コンバインのトレーニングが終わり、実際のトレーニングを始めるときこそが、アスリートを進化させるときなのです。 これは、過剰に宣伝されているイベントに対する私の意見に過ぎません。 コンバインで使われているテストは、そのテストで行う活動の能力を測るのにはいいテストです… 垂直跳びや幅跳びは、どのくらい高く飛べるか、どのくらい遠くまで飛べるかを教えてくれます 5-10-5のシャトルランと3つのコーンのテストは、方向転換、体のコントロール、加速能力などの資質において、その選手がどのくらい優れているかを教えてくれますが、それは200回ほどリハーサルを行ったあとで、のことです。 40ヤード走は、決まったスタート姿勢から直線的に40ヤードを走る速さを教えてくれます それ自体はいいことです。素晴らしいテストですね! また、これらのテストが、誰が本気になってトレーニングをしたかを測るためのもので、選手たちがNFLのチームに対して、自分のキャリアについてどれだけ真剣に考えているかを示すことに重点が置かれているとしたら、それに対しても素晴らしいテストでしょう! これらのテストを、ある選手が他の選手に比べてどうかということを記録に残すために使っているとします。例えばある選手は垂直跳びで35インチ、もう一人は33インチ、あるいは、40ヤードダッシュの記録が、ある選手は4.47秒で、もう一人は4.50秒でした。これが望む結果なのなら、各選手のファイルにこれらの記録を書き留めて、ボーナス点でもあげたらいいでしょう。 話を戻して、異なるスポーツのアスリートを複数考えてみましょう。もし私が彼らを、運動能力テストを基準にして選び、目で見るテストの結果や実際の試合でどのようにプレーをしているかを完全に無視したら、彼らを試合で見ることはなかったかもしれません。 ラリー・バード 彼がどのくらい多くのコンバイン記録を作れるかはわかりませんが、間違い無く、彼はとても優れた選手でした ケビン・デュラント 筋力不足や運動能力テストの出来を激しく中傷されていましたが、そうですね、私なら彼をチームに置いておきます。 ジョン・マッケンロー テニスの試合においては最も優れたプレーヤーの一人でしょう。でも運動能力を測るコンバインテストは突破できなかったでしょう。 ジョン・クルック ははははは!アスリートね、ははは。優れた感性、優れた腕前、優れたキャリアを持っています。ただコンバインでは大したことはできないでしょう。 ステフェン・カリー 試合では能力を発揮できていると思いますが、ダンクコンテストやオールコートでのスプリント、敏捷性テストにおいて一番になることはないでしょう。でも今現在、最も“感じること”に優れた選手かもしれません。 トム・ブレイディ 彼は試合で全力で活躍できます。コンバインの出来は、間違い無く相当に悪いでしょう。 ペイトン・マニング 彼は誰かにタックルされそうになれば、あなたがピクニックに持っていくイスよりも素早く身をたたむことができるでしょう。間違い無く、逃げることはありません。彼は素晴らしいキャリアを持っています。 ベッキー・ハモン 5フィートの身体では、コンバインのレースでは勝つことはできないでしょうが、試合では、コンバインで負けた選手たちを抜き去ることができるでしょうし、彼女より背が高い選手たちのディフェンスがあっても点を取り、風のようにドリブルし、すごいシュートを打つことができます。 その他、数え切れないほどの多くのプロアスリート達は、運動能力を測るコンバインテストが重視されていたら、日の目を浴びることはなかったかもしれません。 NFLコンバインのスコアにおいて私たちを驚かせ、もてはやされたのに、試合では全く能力を発揮できずに無能に終わった選手を考えてみてください。 日々のパフォーマンスを測る「目でのテスト」は、その選手がプレーできるのかという点において、No.1の評価ツールにするべきです。 性格やその他の面においては、その選手がどんなタイプの人間なのかを知るための努力をしてください。 そうですね、ポジションごとに特化したテストは素晴らしいですが、選手には様々な理由において、能力を発揮できない調子の悪い日があります。でも1日1日の中で、能力を示しており、土曜日の試合でプレーできているのなら、試してみる価値はあるのではないでしょうか。

リー・タフト 3284字

減速のメカニクスを改善する

減速のメカニズムがうまく実践できないアスリートの動きを改善するために、どのような対応策があるのでしょうか?SAQのエキスパートであるリー・タフトが、幾つかの提案をシェアしてくれます。

リー・タフト 3:19

強化トレーニングとスピードトレーニングの組み合わせ方法

選手の指導をする際に、強化が目的のトレーニングと多方向的なスピードトレーニングをどのように組み合わせるのか?という広範囲な質問に対してリー・タフトが答えます。

リー・タフト 3:31

側方へのクイックネス

バスケット、サッカー、テニス、フットボールなど様々なスポーツにおいて側方へのクイックネスは大きくゲームの流れを変えるもの。側方へのクイックネス向上と前額面、水平面のコントロールのためのドリルをリー・タフトがご紹介します。

リー・タフト 2:29

クロスオーバーなしのクイックフィート

クロスオーバーと呼ばれているラテラルランのドリルの正しい実践方法を、SAQのエキスパートであるリー・タフトがご紹介します。

リー・タフト 2:10

アスレティックスピードを向上させる6つの驚くべきエクササイズ

エクササイズ#1 メディスンボールサイドスロープログレッション: A. 立位でのサイドスロー:アスリートはアスレティックスタンスでボールを胸の高さで持ち、肘を外に開き、壁に対して横向きに立ちます。(ボールの機み具合によりますが、大体10-12フィート(3-3.6m)離れて立ちます) 後ろ側の脚を使って股関節を前方へ押し出し、前側の脚を壁に向って小さくステップします。 爆発的にボールを壁に向って押し出しますが、後ろの肘を上方に保持することで肩に傷害を起こさないようにします。 このエクササイズの焦点は、投げること自体ではなく、側方シャッフルのように後ろ脚を前方に押し出すために最良なスタンスを理解することにあります。 アスリートのスタンスが狭すぎる、あるいは、高く立ちすぎてしまうと、パワーの産出に制限がかかってしまうでしょう。 このエクササイズは両サイド行う必要があります。 B. 正方向シャッフルサイドスロー:アスリートは壁からさらに約6-8フィート( 1.8m ~2.4m )離れます。このエクササイズは立位サイドスローと同じことを行いますが、強調することは側方へのスピードに変わります: アスリートは良いスタンスを保ちながら、1、2回シャッフルし、そして、後ろ足を前方へ押し出し、そのスピードをスロー(投げる動作)に伝達します。 アスリートは後ろ足を使って下方、後方に押すことで、スロー(投げる動作)により早いスピードを産み出さなければなりません。 アスリートが良いアスレチックスタンス(基盤)をもっていなければ、効果を得るために十分な力を産み出せないでしょう。 C. 逆方向シャッフルサイドスロー:同様のエクササイズですが、ここではアスリートは壁から離れるように逆方向にシャッフルします。壁から6-8フィート( 1.8m ~2.4m )だけ離れた場所からスタートしてください。 アスリートは壁から離れるように1-2回アグレッシブにシャッフルし、ボールを投げるために強く足を踏み込みます。 これはアスレティックスタンスと踏み込み脚の角度の重要性を強調させるために、すべてのエクササイズのなかで最も重要になります。 止まろうとする時に、踏み込み脚である後ろ脚の幅が狭すぎると、投げる力は弱くなるでしょう。 アスリートは投げる時も、まだ前方へ動いていたいのです。それぞれのサイドで3-5回を2-4セット行わせます。このエクササイズは高強度で行わなければなりません。ボールの重さ、アスリートの経験値、スキルレベルによって、セット数と回数を決定します。 これはサイドメディスンボールスローの静止状態からのバリエーションです。正方向・逆方向シャッフルスローはどちらも、アスリートはこのポジションに戻ってくることになります。逆方向スローは減速角度を教えるためにとても重要になります。踏み込みが上手に行われなければ、スローに現れます。素晴らしいフィードバックドリルです。 エクササイズ#2 片腕片脚チューブロウ 加速・減速(アスレティックスピードにおいて、最も素早いアスリートがそれ以外のアスリートよりも優れて行えるもの)の両方にフォーカスしているため、これはとても優れたスピードエクササイズです a. 最初のポジションは、アスリートに片脚をスクワット/曲げた状態にさせ、チューブが引っ張る強さに抵抗させます。減速に必要な筋肉群が働きます。 b. それからアスリートは素早く立ち上がり、膝を上方に引き上げながらチューブを引っ張ります。これは加速する筋肉群を動員します。 c. このエクササイズのプラスの利点は、バランスと安定性のトレーニングになるということです。 私たちは通常それぞれのサイドで5-8回を2-4セット行わせます。ゆっくりとスクワット/膝を曲げさせ、爆発的に伸ばします。 エクササイズ#3 リアクティブシャッフルとクロスオーバー この写真では、アスリートはコーチが示す方向へ素早く反応し、シャッフルかクロスオーバーをする準備をしています。これはアスリートにスキルを向上させるためとコーチが優れたフィードバックを利用するための実際のセッティングです。 a. アスリートは体重をかけたアスレティックスタンスに入り、シャッフル、または、クロスオーバーの準備をして(コーチがすでにどちらにするか決定しています)、コーチの指示したポイントに反応します。 b. このタイプのエクササイズは、アスリートが無作為に反応しなければならないため、アスレティックスピードを向上させるためには優れています。アスリートは彼、または彼女の生まれ持った能力を使うことになります。間違えても、コーチが簡単に修正し、回数を重ねることでアスリートによりよいパターンを再獲得させることができます。 通常は3-5回を2-3セット行わせます。アスリートができる限り素早く反応してコーンまでいき、もとの位置に帰ってくるまでを1回とします。スピードを追求しているため、しっかりと休息させ、完全に疲弊させないようにします。 エクササイズ#4 抵抗をかけたパワースキップ 私はスピードの向上のために抵抗をかけたパワースキップを好みますが、それは力の産出と股関節の伸展を増大することができるからです。 a. アスリートはチューブに抵抗しながら進むためにかなり強く押し出し、かつ加速のための良い姿勢を保持することを身につけなければなりません。 b. アスリートはこのエクササイズで腕と脚の協調動作を学ぶでしょう。最初は簡単ではありません。 c. このエクササイズのもっとも大きな利点は、パワースキップを試みるときに、より多くの筋繊維を動員することになることです。これが加速スピードをより産み出すための目的なのです。 20mを3-6回行わせます。十分な質のプッシュオフを得るためにはこの距離で十分であり、あまり距離が長すぎると疲れ過ぎてしまい、メカニクスを変えてしまいます。 エクササイズ#5 純粋な加速スタート 様々なスタートから加速のメカニクスと効率を向上させるためには、これらのことを練習しなければなりません。 a. 私は倒れながらのスタート、起き上がり、ボックススタート、平行スタンスからのスタート、それ以外にも数多くのバリエーションを使うでしょう。そうすることで、アスリートに適切なテクニックを指導することができます。 b. 目的は加速時の姿勢と共に、手と脚の動きが一貫しているということです。 c. アスリートがフォームを崩すようであれば、すぐにフォーム修正に取り組むことができます。 私は2-3つの異なったスタンスで、それぞれ3-4回行わせることを好みます。フォームを正しく教えるために充分な時間があります。 エクササイズ#6 カッティングスキル カッティングスキルを教えることは、アスリートにアスレティックスピードの効率を向上させるとても優れた方法です。ほとんどのコート、フィールドスポーツでは、方向転換という点において多くのことを要求するので、それを取り扱うことは重要です。 a. カッティングについてアスリートに理解してほしい最初のことは、それがが反応的性質であるということです。切り返しについて考える時間は十分にありません。自然に起こる動きを行い、ミスが起きれば、それを修正することです。 b. アスリートは、身体の幅の外側にある切り返した脚を再方向転換することで次の切り返しをすることを学ばなければなりません。素早い切り返しでなければならず、それほど鋭い切り返しでないのであれば、私はアスリートが故意に股関節を下に落としてほしくありません。 c. 切り返しが鋭ければ、アスリートは一度元の姿勢に戻り、そして、重心をコントロールするのに十分なだけ股関節をやや下げなくてはならないでしょう。 d. カッティングの鍵は、オフェンスのプレーヤであれば距離を作ることであり、ディフェンスのプレーヤーであれば、ギャップを埋めることになります。ボディーポジションと足の位置が良ければ、より良い結果が得られます。 2-3つの異なったカッティングバリエーションを3-6回行わせるのを好んでいます: a. スピードカット b. シャープカット c. リハーサルカット d. ランダムカット e. ジャンプストップカット f. スピンカット g. もっと・・・ Yours in Speed, Lee Taft

リー・タフト 3640字

アジリティーラダーのドリル

アジリティーラダーの使い方を正しく理解して活用しているでしょうか?着地した途端に素早く硬めて安定させる方法を学ぶことで、怪我の予防を目指すためのラダードリルをリー・タフトがご紹介します。

リー・タフト 4:04

トップエンドスピードドリル

車庫の中などのセミナー限られたスペースでも、スプリントのためのトレーニングができる?SAQのエキスパートであるリー・タフトが限られた空間でのドリルのアイデアをシェアしてくれます。

リー・タフト 4:08

若いアスリート達のための加速ドリル

若いアスリート達が、地面から効果的に力を発揮して加速するために必要な骨盤の動き、股関節の動きを、シンプルなドリルで向上させるためのアイデアを、SAQのオーソリティーであるリー・タフトがご紹介します。是非お試しください。

リー・タフト 2:05

ジャンプからの着地方法

ジャンプからの着地、リープやホップからの着地を実際の競技に応用するための着地ドリルとは?猫のような柔らかい着地の練習は、本当にスポーツに応用できるのでしょうか?SAQのオーソリティーであるリー・タフトの意見をごらんください。

リー・タフト 2:34

加速への第一歩

このようなタイプのスピードは、少年と大人の男性を分け、少女と大人の女性を分けるものです。以前にも聞いたことがあり、また聞くであろうこと;“最初の一歩のスピードが肝心である”。もしもプレーに入る時間が遅れることがあれば、たいていの場合戦いに勝つことはできません。コート上でのスポーツ(バレーボール、バスケットボール、テニス、ラケットボール、コートとは呼ばれないかもしれませんがアイスホッケーも)またはフィールド(サッカー、フットボール、ラクロス、フィールドホッケー)において、オフェンスの分離とディフェンスのクローズダウンは成功の為に欠かすことのできない能力なのです。 加速は、ただ前方にではなく、全ての方向において効率的かつ爆発的である必要があります。アスリートが完璧な身体コントロールで全ての方向においてパワーとクイックネスを強化できれば、他のアスリートに比べてアドバンテージとなることでしょう。 ここに活用できる沢山の加速ドリルがあります: 加速向上の為のドリル: 5,10,20…ヤードでの加速 様々なスタンス(ジグザグ、パラレル、片足、片膝…)や距離からのリアクションスタート 5~20ヤードからの坂ダッシュ 最大10~20ヤードのハーネスやチューブ抵抗を使った加速 起き上がりからのパートナー追いかけっこ ボールドロップ 各ドリルのガイドライン: 1. 5,10,20ヤードからの加速… これらの加速はスタンダードな2ポイントトラックスタートで行う。目的は純粋な加速の向上。 アスリートは、地面後方下方への強い踏み込み力を作り出し、できるだけ素早く加速のアングルに入る必要がある。 力は力強い腕振りで増幅する 2. 様々なスタンスからのリアクションスタート スタートスタンスのバリエーションを数多く使うことは、特にユース年代にとって重要です。 リアクションスタートで重要なのは、できる限りランダムに刺激を与えることでアスリートにスタートのタイミングを計らせないようにすることです。より反射的に反応できるようになるはずです。 アスリートは様々なスタンスやポジションに出来るだけ素早く順応する必要があります。 床へのプッシュオフや腕の動きは、非常に積極的でなければなりません。 3. 5~20ヤードからの坂ダッシュ これは適切な加速角度を促すのに最適な方法です。アスリートは坂道でも、加速する為に大きな力を発揮しなくてはなりません。 ポイントは坂の傾斜を低く保つことでテクニックが邪魔されないようにすることです。 ユース年代では、正しい角度を学ぶことが優先順位である為、弱い、年齢の若いアスリートには大きな傾斜はおすすめできません。 より成熟したアスリート達であれば、ストレングスやパワートレーニングの為に大きな傾斜を使っても良いでしょう。 4. 最大10~20ヤードのハーネスやチューブ抵抗を使った加速 これは坂での傾斜を、より人工的に加速角度を作ることでトレーニングするものです。 身体メカニクスの変化が高負荷に順応してしまう為、加速テクニックの際には負荷をかけ過ぎないように注意して下さい。 高負荷は、より成熟して経験豊富なアスリートのストレングスやパワートレーニングには問題ありません。 5. 起き上がりから、パートナーの反応に応じる追いかけっこ これは追いかけることと逃げ切る技術を指導するのに最適な方法です。 アスリート同士を組ませることで、より試合に近い環境を作ることができ、追いかける、または逃げるという状況を余儀なくすることができます。 ゲーム感覚で楽しむことができ、色々な加速のバリエーションを加えることができます。 様々なスタートポジション(うつ伏せ、仰向け、クラブポジション、横臥位…)を使い分けることが重要。 大体3ヤード程度前方にいるリードパートナーは、リードしているというアドバンテージを帳消しにする為に、常により難しいスタートポジションに位置するようにします。 こういったドリルは純粋に加速に必要なエッセンスを指導することができます。なぜならこれらはランダムであり、反射的でもあり、逃げたり追ったりするシチュエーションでもあるからです。 6. ボールドロップ ボールドロップは非常に楽しめるアプローチである一方、アスリートの加速能力においてはとてもチャレンジとなる種目です。 アスリートはパラレルのスタガードスタンスでスタートします。 コーチやパートナーはテニスボールを肩の高さで保持します。コーチはスタートポイントからおおよそ10フィート程度離れます。コーチがボールを落とした瞬間アスリートは素早く加速してボールが2回バウンドする前にキャッチします。 アスリートの積極的な膝のドライブと加速を助ける腕の振りがあるか確認して下さい。角度は加速度によって変化します。 以上に記した5つタイプの加速ドリルには、数え切れないくらいのバリエーションの加速トレーニングがあります。身体が新しい刺激に適合し続けなければならないように、できるだけドリルを頻繁に混ぜることが大切です。これがより大きな成長をうむでしょう。

リー・タフト 2225字