マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
エクササイズ処方の神話
始める前から問題への答えを持ち合わせていることはいいものです。考えなければならないような厄介で不確実なものを拭い去ってくれるという点で、エクササイズ処方という考えが、非常に魅力的である訳です。 しかし、患者の2回目の来院時に多くのセラピストが患者に尋ねる最初の質問のひとつは、“これらのエクササイズはうまくいきましたか?”ということだと思います。そして、私たちは答えが欲しい一方で、心の底では、物事が必ずしも私たちが望むようにうまくいくとは限らないと経験から分かっているのです。 では、私たちはなぜそれを処方的と考えるのでしょうか。あなたが対応しようとしているのは、症状なのか、評価基準なのか、または異なるニーズと機能を持つ実際の人間なのでしょうか? 私にとってリハビリとは、最初に設定された一つの処方的な手段ではなく、むしろ徐々に改善されていくような適応的な過程です。選択した成果に対する反応を測定しながら、繰り返し行う過程で加減したり作り変えたりしていくものです。強度、頻度、種類すべては、その人によって変化させ、彼らのニーズや要望に応じていつでも調整することができます。 私の個人的な意見として、それを心地よく感じられることは、積極的な運動ベースの介入に取り組むためのカギになると思います。 評価というものも、改善するためのひとつのプロセスです;新しい情報が明らかになったり、仮説が期待どおりに展開しなかったりした場合、問題となっているものは何かについての考えが変わる可能性があります。とにかく、私たちがしているほとんどのことは、とにかく情報に基づいた試行錯誤なわけですから、とうとう言ってしまいました! 初回の介入とそのパラメータは、単なる始まりに過ぎず、次に何が起こるかを確認するための試行であり、情報に基づいた推測でさえありますが、このことは実際、あまり話題になっていないようです。処方は、私達が認めたがるよりも、より提案に近いのでしょう。(大変面白いトレバー・ノアが、南アフリカでは信号機を“提案”であると解説するのに、いつも笑ってしまいます)。 身体的適応のためのエクササイズでさえ、処方的ではなくなってきています。身体的な適応は、非常に幅のあるレップ数と負荷で得られる可能性があることが分かってきています。努力と強度が身体的適応のカギであるように思われます。多くの場合、リハビリ研究では決して測定されないパラメータです! 学習過程 セラピストもその患者も、このことを学習プロセスとして見るべきです。これは、失敗でも、内省的でも、何もわからないことの現れでもありません。私たちが事前に答えを持ち合わせているという考えは、しばしば有害になることもあります。そのことによって、セラピストが自分の能力に自信を失い、リハビリの現実とは異なる期待を生み出す可能性があるからです。私たちは多くの場合、痛みと機能回復の間でどちらかを達成するためにどちらかを犠牲にしながら、試行する必要があります。 データ 研究データは、少し切れ味の悪いツールとして使用されることもあります。もちろん臨床経験も同じです。それぞれの患者特有の症状や治療および治療の効果はすべて、論文に書かれていることと一致すると想定してしまう可能性があります。しかし、データの報告の詳細を見ると、すでに設定されている変数の推定値があり、実際の患者にどのように効果があるかは、やはり適用前ではなく、適用後にしか知ることができません。 私たちの患者と彼らが紹介する症例は、研究では必ずしも正確に反映されていない可能性があります。どの論文も調査対象が人口全体でなく、ごく一部を対象としているため、信頼区間というものが設けられているのです。データを患者とマッチングさせるのが、臨床における課題です。 「研究の視野を広げる」は、ロジャー・ケリーの素晴らしい論文です。 “酔っ払いが灯かりを求めるためでなく、体を支えるために街灯にしがみつくように、統計学を使う人がいる” A. E. Housman また、現代の生物心理社会的な理解では、私たちが直面する多くの問題に対して、文字通り処方することなんてできないということを認識する必要があります。前にも言った通り、私が取り組んでいる主要なことのひとつは、身体を使って再び物事に従事する自信です。そのための処方は何でしたか? また、論文では、どのようなことをしたかについて明確な概要が示されていないことがよくあります。多くの場合、彼らは、別の論文や決して一覧されることもない付録を見るようにと指図します。それを実際に見てみると、強度や休憩時間などの重要な変数が欠落していることがよくあります。そのため“エビデンスに基づく” リハビリは、多くの場合、みなさんが考えているものとはまったく異な流ことが多いのです。 研究におけるプロセスが必ずしも臨床のプロセスを反映しているとは限らないと言ってしまうと、意見が分かれますかね? これはひとつのプロセスです 残念ながら、臨床的推論はカッコよくありません。治療が効くか効かないかを明白に示す方がかっこいいですし、その方が共感を呼びます。臨床での取り組みのニュアンスは、しばしばなおざりにされ、偏見と二極化に支配されます。臨床的に難しいのは、研究に基づく情報を、個人の症状や経験/信念などと調和させることです。 ただし、これは1回限りの取引ではありません。推論と改善のプロセスは、ケア期間を通して継続する必要があります。単に診断して初期評価で処方、ということを繰り返し行うだけではありません。 ツイッターでの会話でとても素晴らしいコメントがあったので紹介します: “エビデンスに基づく臨床とは、利用可能なエビデンスをやみくもに患者に投げつけることを意味するのではなく、来院するすべての患者それぞれに合った最適な戦略を見つけるための繊細な調節をするプロセスです”-Nihar Palan 私の意見として、偉大なセラピストは最高の処方や計画を持っている人ではなく、計画的に進まないときに何をすべきかを知っている人です。対処しなくてはならない状況や人の変化に応じて、適応し調整することができる人です。 他の方法 1. 臨床的推論 研究データ 病歴 検査 診断 適用 2. 反応 成果はなにか? どのくらいの期間がかかったか? 3. 適応 同じことを続けるか、または、変えていくか? 何を変えますか? 結論 処方とは、実は提案です 私たちは反応に基づいて時間をかけて改善していきます 実際、情報に基づいた試行錯誤です 研究は、明らかに結果のバリエーションが反映されます 研究では、処方に関して明確に示されないことがよくあります 適応方法を理解していることがスキルであり、フローチャートに従うことではありません 推論、反応 & 適応は、より優れたモデルです
Kaori’s Update #56 - 身体の内側のシワ
先日私自身が経験した突然の腰痛に対しての対応から、身体機能の回復と維持向上にとって「なぜ痛むのか?」を理解することがいかに重要なのかを実感しました。グレッグ・リーマンの「OAオプティミズム・変形性関節症楽観主義」シリーズからのビデオコンテンツを皆さんもぜひチェックしてみてください。勇気出ます!
3DMAPS ファシアシリーズ エピソード1:パート1
グレイインスティチュートの3DMAPSというダイナミックで全体的・グローバルな動きと部位的・ローカルな組織への介入を組み合わせることで、身体全体を繋ぐファシア・筋膜のネットワークへ影響を与えるための具体的なアプローチを紹介するシリーズの最初のイントロ、パート1をご覧ください。
3DMAPS ファシアシリーズ エピソード1:パート2
身体全体をつなぐファシア・筋膜のネットワークへ影響を与えるためのローカル&グローバルなアプローチを紹介するシリーズのイントロ、パート2では、動きを再現するために動きを正確に表現するツールであるファンクショナル用語も紹介をしています。
テッド・ラッソのリーダーシップレッスン
Apple TVの素晴らしいシリーズである「テッド・ラッソ」は、間違いなく今までで一番気に入っているテレビ番組です。沢山のテレビ番組を見てきた私の今までの人生において、これほどまでに虜になりインスピレーションを受け取ったシリーズは他に思い浮かべることができません。信じてください、かなりテレビは見てきました。この番組にはマジカルでワクワクする何かがあるのです。より良い人間になりたいと感じることなく、この番組を見ることはできないでしょう。こう言うと妙に聞こえるかもしれませんが、テッド・ロッソは私にとって、新しいお気に入りのスーパーヒーローの一人なのです。なぜこう言うのかというと、自分が大人になったらテッドのような人になりたいから。テッドの人生、世界をより明るく輝くものにするテッドのように生きたいからです。 私達がこの世に存在する理由は、キラキラと輝き世界をより明るくするためであると信じています。ともかくも、この素晴らしく途方もない架空の人物であるテッド・ラッソは、彼のリーダーシップのスタイルを示してくれます。実際、昨夜私は妻と共にリーダーシップについての会話をしました。何がリーダーシップであり、何がそうでないのかについて。今朝目が覚めた時も、テッドのリーダーシップレッスンは私の頭から離れませんでした。それらを書き留めずにはいられませんでした。私がテッド・ラッソから学んだリーダーシップレッスンは下記の通りです: リーダーとは奉仕者です。他者を優先します。テッドは人々を、彼らの目を、彼らの心をしっかりと見ます。彼らの話を聞き、彼らを高めます。テッドの唯一のアジェンダ・意図は、人々を高めること、彼らが彼ら自身の「ベストバージョン」になることができるように。テッドは会社(チーム)のステータスにフォーカスをあててはいません。彼は、スタッフ達に、選手達に、上司にフォーカスをあてているのです。テッドは彼らの心を繋げ、その結果として会社(チーム)全体が繁栄するのです。 あなたは人々をコントロールすることはできません。ただ自分自身の台本を書き、他の皆の台本に影響を与えるだけです。誰かの行動や、信念や考え方を変えることはできません。ただ、彼らが彼ら自身のステージのスターなのだと言うことを認識し尊重することができます。 人間を信じること。人間が存在することを信じるのではなく、あなたがともに働く、関わる人々を信じること。信じるということは、本当は「愛であること」「愛すること」を意味します。あなたのまわりにいる人達の最良の側面を見て、全てを愛すること。 許すことを実践する。これこそが他者を真に愛し、投資する唯一の方法です。自分自身のポテンシャルに投資する唯一の方法でもあります。許すことは愛を与えること。愛を与えることは愛を受け取ることでもあります。あなたが誰かを恨む気持ちから自由にしてくれます。それが何であれあなたが抱いている気持ちから自由にしてくれるのです。 傷ついて心が痛んでもいいのです。傷つくこと、傷を負うこと、失敗することは恥ではありません。OKなのです。痛みを許し、自分自身を許し、癒しましょう。 治癒して良いのです。前へに向かって進むことに罪悪感は伴いません。手放しましょう。治癒は健康であり、前進することは成長なのです。 勝利を祝い、敗北から構築しましょう。アイコンタクト、スマイル、誕生日、結婚式、記念日、昇進、ゴール達成、これら全てを祝いましょう。涙、離婚、死、引退、落胆、これらを認識して、これらを通して心をさらに強く構築しましょう。 「最も大切にされていない」人にも尊敬の念を持つこと。誰もが皆重要です。必要とされていない役割などありません。価値のない心などありません。全てが重要なのです。この番組内では「Nate the Great/素晴らしいネイト 」が最良の例です。 ボールを他者にパスすること。私たちは共に勝利するのです。あなたの成功は私達の成功であり、私達の成功はあなたの成功なのです。 他者のためにクッキーを焼きましょう。愛を込めて実行される思いやりの行動は、最も頑固な心も溶かし、あなた自身も癒してくれるでしょう。 あなたを批判する人を愛しましょう。彼らの言うことを聞き、尊重し、愛しましょう。そうすることで彼らはあなたのファンになることでしょう。 何事も個人的に受け取らないように。彼らは自分たちが何をしているのはわかっていません。あなたも自分が何をしているのかわかっていません。手放してしまいましょう。 理に叶わない時でさえ、幸福を選択しましょう。どのような状況のどのような試練であっても微笑んでいられるように。心の底からそれを意図するならば、全てが変わります。 脆弱であること。本物であること。防御をしないこと。幻想を抱かないこと。これらはあなたを向かうところ敵知らずにします。 質問をしましょう。質問をすることで推測を消去し解決策をあらわにすることができます。人々は、あなたが話しかけている対象者に対しても関心をあらわにするでしょう。 好奇心を持つこと。なぜ人々は、そのような行動をしたり、そのようなことを言ったりするのか?あなたはなぜそうするのか?好奇心は発見を導きます。確実性は、失われたチャンスや行き詰まりへと導きます。 誰かに見られていたとしても、誰にも見られていないようなつもりでダンスをしましょう。自分を人前に晒すこと。喜びと自由さの最高の表現の一つはダンスすることです。ダンスすることは全ての束縛を取り除きます。あなたがダンスをすれば、あなたが輝けば、あなたのまわりにいる人達を明るく輝かせて彼らはあなたのリードについてくるでしょう。 テッドのレッスンのいくつかを確実に見落としてしまっているとは思いますが、良いスタートだと思います。皆さんもご自身の心のためにぜひこの番組を見てください。番組を見ないという場合でも、ここに記録したテッドのレッスンのいくつかをしっかりと掴み取ることができれば、あなたは世界をとんでもなく素晴らしいものにすることでしょう。 なんといっても私達はそのためにここに存在しているのですから。
受動的可動域に関する理解と計測方法
肩関節の関節可動域をより正確に計測するために注意をするべきこととは?数多く存在する受動的関節可動域の評価を行う際に重要となるポイントをエリック・クレッシーがシェアします。
キューに命を吹き込む:垂直ジャンプ
イメージのキューイングで動きへのキューに生命感を与える、FTIのコーチングのアイデアシリーズから。垂直方向への爆発的な力の発揮にパワフルに活用できるイメージキューをコーチ・タレクがご紹介します。
指導と矯正
正しい見方をしなければ、指導と矯正を混同してしまうことがあるでしょう。 PavelやBrett Jones、Mark ToomeyまたはDan Johnのような人たちが運動を指導するのを見ることは全くもって素晴らしいことです。彼らは良くないリフティングや良くない動きに対して、的を射た数少ない言葉でその動きを改善してしまいます。彼らの指導のキューイングや指示にいかに無駄がないかということに、私たちは皆驚きながら立ち尽くしていました。 それは意図的なのです。私たちは、経験の少ないゴルフの専門家がドライビングレンジに立って、ゴルフスイングについて考えることを45個も生徒に与えているのをみてこのことを学びました。これは良い考えではなく、そしてこれをケトルベルスイングで行うのも良い考えではないでしょう。 私たちは、約25年間の運動学習の研究から内的なキューイングを与えるべきではないということを学びました−私たちは外的なキューイングを与えるべきなのです。私たちは人々に何を動員して、何を発火させ、または何をリラックスさせるかを教えません。私たちは「ケトルベルが浮かぶように」のような外的なキューイングを与えるのです。 私たちは「広背筋を使って」と言うこともできますが、単にそれが行われることを必要とする動きを指導することもできます。もし私が細い弾性チューブをある人の脇に挟み、後方に引き寄せながら、その人にケトルベルをデッドリフトするようにリーチさせるのをみたことがあれば、広背筋を動員させるキューイングを触覚的な体重の移動、前庭系と固有受容器系のキューイングで伝えているのです。 私が「Athletic Body in Balance」を執筆して以来、私は動きの言語は言葉や図ではなく、感覚によって書かれていると言ってきました。 私たちが最初に動くことを学んだ時、私たちはそれを感じたままに行なってきました。もし幼児が走ろうとして前方に傾きすぎると、顔から転んでしまいます。私たちが走る時に十分に前傾しなければ、歩く時に比べてそれほど速くはならないでしょう。 その身体の前傾は、重力と環境を通して私たちに伝えられるものです。可能な時にはいつでも、私たちはそれらの基本的な触覚、固有受容器、感覚に基づいたキューイングを試み、そしてそれを洗練するために少し言葉を追加するかもしれません。 さて、指導と矯正について考えてみてください。私がアスリートを床の上に位置して、彼らにクロコダイル呼吸をように求める、呼吸法を学ぶように求める、またはアームバーをする際に胸を広げるようにもとめるのであれば、それはまた別の話です。私は実際には矯正することを指導しており、そしてこれらのケースでは、もう少しだけ言葉での見解を与えることができます。 多くの場合で、人々が矯正のテクニックを行っている時−そして私はPavelがこれを非常に上手にやるのをみました−私たちは呼吸を指導します。「Simple and Sinister」の本の中で、Pavelは、二つの非常に補完的でありながらも対照的な呼吸がターキシュゲットアップとスイングにおいて見られると述べています。 私たちは、呼吸を神経系をリラックスさせるために、もしくは呼吸を非常にパワフルでキレの良い動きにおいてより大きな筋力を増加させるために使うことができます。呼吸は、しばしば動きのドライバー/駆動要因にもなり得ます。 私のポイントは次の通りです:熟練したコーチが指導するのを見るとき、彼らはいつも(ほとんどいつも)間違うことがありません。彼らは誰にでも効果のあるキューイングを使いません、なぜなら誰もそれらのキューイングに対して準備ができていないから。 ある人が前屈して自身のつま先を触ることもできないのであれば、彼らには問題があり、そしてそれは動きの問題だけではありません。感覚の問題です。彼らは、ほとんどの人がつま先を掴んで握りしめる時に感じるような硬さを、可動域の半分ほどのところで感じるのです。私、または他のどんなコーチであれ、それを改善するために言えることがあるかどうかはわかりません。 私たちはコレクティブをしなければならないでしょう。もし彼らのレッグレイズをクリアし、またはそれに対する多くの障害をクリアしたならば、私はトータッチのプログレッションやレッグローワリングのようなことをするかもしれません。さて、これらはエクササイズそのものではありません。これらは単にコレクティブであり、なぜならまだ彼らに自身のつま先を触ってもらわなければならないからです。 彼らが自身のつま先を触れるようになったなら、私はさらに、彼らがデッドリフトにおいて適切なアライメント、バランス、そしてコーディネーションがあるか確認しなければなりません。そこから、ある日にそれをキレの良いハードスタイルのスイングに転換するのです。 これについてのコツは、いつ指導するか、そしていつ矯正するかを理解していることです。ムーブメントスクリーンをストレングス&コンディショニングのフィルターとして用いることで、あなたの最大の投資はムーブメントスクリーンで誰かが「1」を得た動きを最初に矯正しようとすることでしょう。動きを分解しましょう。コレクティブの戦略を利用するのです。 小さなアドバイスを付け加えます−私が対応する人達、私がトレーニングする人達がコレクティブを行う時、それは1ヶ月かかることではなく、セッションにおけることです。実際のところ、「数分」のことです。その効果をほぼ即座に見ることができない、そこまで難しくないコレクティブはやめにしました。 もしPavelがあなたにある特定の呼吸、リラックスそしてストレッチする方法を教える、または、私たちが、あなたの肋骨のモビリティへの取り組みの前にあなたにクロコダイル呼吸の特定のやり方を教えたとしたら、これらはあなたに非常に大きな見返り−トレーニング開始の部分での実感できる結果、を与えてくれるでしょう。 これが私のコレクティブの定義です。上手くいけば5分から10分ほどで私は全体のループを実施するでしょう。あなたが、私たちの以前のイベントに参加したことがあるのであれば、私たちがこれを行うのをおそらく見たことがあるでしょう。私たちは必要があるところにコレクティブを行いますが、不必要なコレクティブの導入はしません。 私たちのワークショップでは、彼らが必要としないコレクティブを試し、インストラクターを探して「これからはあまり効果を感じません」と言うことになる人達を良く目にします。当然ですよね?彼らには矯正を必要とするものがないのです。彼らは3年生のレベルを大きく超えたものを読んでいるのです。もし私が3年生用の本を渡したら、それから得るものはあまりないかもしれませんが、それを必要とする人は実感できる効果に気づくでしょう。 どのように?私たちは、簡単な動き、単純なブレークアウト、もしくはスクリーンであらかじめベースラインをセットするという必要以上に不都合なことをします。そして、その投資に価値があったという事実を確認するためにそこに立ち戻るのです。 そこからは、そのまま指導に戻ります。あなたのムーブメントスクリーンを通して「2」や「3」があったのであれば、自体重であれ、バーベルであれ、またはケトルベルであれ、しっかりとしたリフトを行うための最も大きな障害は、単なるテクニックの正確性である可能性が高いのです。 ムーブメントスクリーンで全てにおいて最低でも「2」か「3」を得たならば、あなたには必要なモビリティと運動制御があることを証明しています。ただ、呼吸をコントロールすることを学び、アライメントを意のままにし、そしてそのリフトが何をするためなのかという感覚の観点を得る必要があるだけです。 ここが、指導のキューイングが全てを変える時です。Pavelが次のように言った瞬間、私はプレスがより上手くできるようになりました;「空に向かって押し上げるのに使ったのと同じだけのエネルギーを使ってウェイトを空から引き下げる」。これは私が肩甲骨をリセットする助けとなりました。そこに立って考えたのは「なぜ私はこのことを考えなかったのか?」ということ。 それは、Pavelが多くの時間をプレスの指導に費やしたからです。このキューイングが私には上手くいったのは、私の肩のモビリティがその時は最低でも「2」であったからで、もしかしたら今はそうではないかもしれないですし、もしかしたら今はもっといいかもしれません。なんとも言えませんよね? ポイントはここです:私の肩のモビリティが「1」であったとしたら、私が得たような印象ほど、その指導のキューイングからの効果を得ることはなかったでしょう。「1」は、おそらくそれを矯正するべきであるという単純なテンプレートなのです。ほとんどのケースで、その人が健康でそれ以外ではトレーニングをする準備ができているとしたら、ウェイトトレーニングのセッションの準備段階のフェーズで「1」から「2」へと変わることができるべきなのです。 その「2」に変わっている間は(私たちが過去に行った多くのことから、その「2」はおよそ30分間持続することがわかっています)、ほとんどの良いストレングス&コンディショニングの効果が一回のトレーニングで起こりうる絶好の機会なのです。これは、誰かが「1」でやって来たにもかかわらず、私たちは「2」でトレーニングすることを意味します。さて、もし彼らに負荷をかけすぎたり、間違ったテクニックを許してしまったりすると、その動きをめちゃくちゃにし、「1」に戻してしまうかもしれません。 正直になりましょう。ムーブメントスクリーンにおける「1」とは何でしょうか?多くのケースで、私たちはそれをモビリティまたは柔軟性の問題と呼びたいのですが、柔軟性の問題は私たちが思うようにストレッチには反応せず、なぜなら多くの場合でムーブメントスクリーン上の「1」はただ硬い筋であるためではないからです。それは、脳と身体の同意のもと戦略的に設置されたパーキングブレーキであり、「これ以上の動きを行うと、このばか者はおそらく私たちに怪我させるかもしれない。この人のトレーニングがしたいとか、健康になりたいというドライブによって、実際には運動できなくなり、そしてその過程で怪我を負わせるようなことはさせません」と示唆しているのです。 レッグレイズにおける制限や、肩のモビリティにおける制限、片側のランジができない、またはひどいスクワットを見たならば、ただ「硬くなった筋を探し出して、フォームローラーで取り掛かろう」と考える代わりに、まずはなぜそもそもパーキングブレーキがオンになっているかを明らかにしましょう。 時に、柔軟性における最大の問題は、その人が少ししパワフルな動作−負荷をかけた動き、スプリント系の動き、または重量を持ち上げる動き−を十分な運動制御や規範を持って行わないということです。彼らは自身の身体を非常におびえさせて、または自身の能力のエッジに寄りかかってしまうことでパーキングブレーキをかけてしまう、そのパーキングブレーキは彼らがトレーニングをしているときからかかってしまっているのです。時に、最も大きなパフォーマンスの向上は、「1」を矯正して、その後に「2」を再び指導することで得られるのです。 指導の財産としてのファンクショナルムーブメントスクリーンは、それをしてくれます。貴重な指導のキューイングを「1」に対して無駄に使わないでください。いずれにしても、多くの場合で、「2」へと変わるのには単に10分から15分ほどだけなのです。動画や静止画を用いることで、私たちはどのように動きがきれいになるかというフィードバックを素早く得ることができます。 あなたとあなたが指導している人が即座の、そして実体的な効果を得ることができるように、指導のキューイングはその時までとっておいてください。 もし、あなたがそこに立ってマスターたちから学んだ指導のキューイングを、パーキングブレーキがオンになっている誰かや、ムーブメントスクリーンにおけるいくつかの「1」のせいで学習経路を閉じてしまっている人に対して用いたならば、それら指導用語の持つ叡智の名誉にはならないのです。 相応しいところに指導のキューイングを落とし込むことで、マスターたちと同じ効果を得ることができるでしょう。 指導する時を知ること。矯正する時を知ること。
回復を助けることができることの簡単な概要
膝や股関節の変形性関節症に対する楽観主義を意味するOAオプティミズムのビデオシリーズから。痛みを助けるために自分でできること。身体的な活動は、特定のエクササイズでなければならないと思い込んではいませんか?
健康のために足趾を拡げて動かそう
常に靴を履いて活動することの多い現代の私たちは、足趾の可動性を失ってしまうことがよくあります。キュッと縮んでしまった足趾を拡げて幅広い足を取り戻し、より健康な足を、より健康な身体をリストアするためのシンプルな方法を試してみてください。
Kaori’s Update #57 - 3DMAPS ファシアシリーズ
結合組織の多方向性を理解した上で、グレイインスティチュートの3Dアプローチを捉えると、全身くまなく繋がったネットワークの連動をより理解しやすいものにしてくれます。グローバル(全体的)な動きをよりスムーズに、より効率的に行うためには、時にローカル(部位的)なアプローチも必要。そしてそれらを最終的にグローバルな動きに統合していくプロセスを、グレイインスティチュートGIFTの学長である、デビッド・ティベリオ博士がシリーズでご紹介します。
ローデットキャリーの負荷
ストレングスプログラムを評価する時、一般的にトレーニングには2つのギャップがあります。ほとんど普遍的なものとして、トレーニー(トレーニングを練習する人)はスクワットを適切な深さで行うことができません。そして、シンプルにゴブレットスクワットを追加するだけで、トップパフォーマーからホームジム熱狂者、大型施設での運動愛好者に至るすべてのトレーニーにとって驚くべき効果があります。 もう一つのギャップはローデットキャリーになります。プラウラーを押す、スレッドを引く、ファーマーウォークをすることが、身体を締めることから運動能力を上げることまで、様々な問題の答えとなります。これらは大多数のアスリートにとって画期的なものなのです! ファーマーウォークは、それ自体で、握力、コア、歩行、そしてあなたが行うことができるすべてをトレーニングすることができます。しかし、そこには問題があります:負荷です。 我々のジムにおいて、負荷は、真剣な討論を多く行っているトピックになります。高校2年生の女性は片手に45ポンドを持つことができますが、これは総自体重を有に超えています。それぞれの手に自体重の重さを持つことを主張する人もいれば、片手に自重の半分を持つことを主張する人もいます。大きな差です。重くし過ぎるとエクササイズを失敗させ台無しにしてしまいます。しかし、軽すぎることも答えではありません。「童話:ゴルディロックスと三匹のクマ」のように、我々が欲するのは“まさにちょうどよい”なのです。 軽すぎることの欠点は、遠くまで、それもとにかく、かなり遠くまで行くことができてしまうことです。このテストを使用している大多数の人々が発見したことは、重量を重くしすぎる失敗のほうがより効果的であるらしいということです。 マイク・ウォーレン・ブラウンは、本当にたくさんの人々がファーマーウォークの負荷を把握しようとする問題を抱えていると指摘しています。我々は理にかなう答えにたどり着きました:私の著書である「Mass Made Simple:マスメイドシンプル」の中で使用しているスクワットの数字を個人の標準として、ジムや大きな集団、チームではトラップバーの数字を標準として使用することです。 トラップバーファーマーウォーク(マスメイドシンプルでのスクワット標準) 体重が左、負荷が右 135ポンド以下:135ポンド 136−185ポンド:185ポンド 186−205ポンド:205ポンド 206ポンド以上:225ポンド 我々は、実際のファーマーバーを使用して片手に自重の半分の負荷をかける実験し、とても効果的でしたが、多くの人々が特別なバーを持っていないため、普遍的な再現性がないことが分かりました。 ケトルベルも効果的であり、より多くの人が持っています。自体重(片手に半分)を追求しますが、多くの場所でその重さに十分なベルがないことに留意してください。 ケトルベル(片手にそれぞれ) 体重が左、負荷が右 135ポンド以下:24kgを2つ 136−185ポンド;32kgを2つ 186−216ポンド:40kgを2つ 216ポンド以上:48kgを2つ 負荷をかけて、歩く。そうです、とてもシンプルなのです。