マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
ラテラルスピードにおける大きな誤り
SAQスペシャリストであるリーが、30年以上のキャリアを通して情熱的に取り組んできたラテラルスピードのステップの間違いの訂正を、熱く解説します。人間の動きの原理原則に逆らうテクニックとは、どのような動きを意味するのでしょうか?
テニスのスピードを向上させるための3つのキラーワークアウト
テニスのスピード向上 確実に言えるのは、もしあなたが優れたテニスプレーヤーになっていくのであれば、確かなゲームができた方が良いのです。特定のストロークを的確なタイミングで打つことの裏にある戦略を学ぶためには、良いストロークが、欠点ではなく武器となるサーブが、ネットで得点を決める能力が、サーブをリターンする能力が必要になります。しかし、素晴らしいテニススピードをもっていれば、あなたのすべてのスキルはさらに良いものになります。あなたは今、相手にとって違った種類の驚異となるのです。 相手があなたのボールを打つには、完璧な決め玉を打たなければならないとわかっていたら、あなたは相手の凡ミスによって多くの得点を取れるでしょう。早いということだけで、試合を相手よりも優位に進めることができるのです! では、テニスコートで、いかにして、より素早くなることができるのでしょうか?コートで、より素早くなるためには、どのようなタイプのスピードが必要かということを最初に理解しなければなりません。瞬発力や方向転換の敏捷性が必要であっても、スプリントトレーニングから得られるものがあります。スプリントは床反力と足部・足首の剛性を向上させ、あなたが実施できるプライオメトリックエクササイズの最良の形式の一つであると考えられます。しかも、コーディネーションの要素も多くあります。テニスプレーヤーは30−40メートルの直線のスプリントをすることがないとしても、そこから絶大な利点を得ることができるのです。しかし、この記事では、短く素早い多方向スピードに焦点を当てていきます。 テニスでの直進スピード ここに挙げたものは、テニス選手特有の直進スピードを向上させるための優れたドリルです。直進スピードは短いショットやドロップショットを追いかけるとき重要になります。 動的アスレティックスタンス(足部の拇指球の上でバウンドする)をとり、ボールトスで10ヤードスプリントします。コーチ、またはパートナーが選手の前にボールをトスし、アスリートはアスレティックスタンスからスタートして、ボールが2回バウンドする前にボールを掴みます。30秒のリカバリーを挟んで、3-4セット実施します。 側方へのシャッフルから直進スプリント−アスリートは足部の拇指球の上でバウンドしながら右から左に向かってシャッフルし、コーチ、またはパートナーが5-6ヤード離れた場所からボールを落とし、アスリートは素早く加速して2回バウンドをする前にボールをキャッチします。30秒のリカバリーを挟んで、左右3-4セット実施します。 広い角度のグランドストロークリターンとスプリント−ダブルスのアレーの外側にいるようなワイドのストロークを模擬し、即座に反対側のコーナーに向かって10ヤードスプリントを行います。30秒のリカバリーを挟んで左右3-4セット実施します。 テニスでの側方へのスピード 次のプログラムはテニスにおける側方へのスピードを向上させるものです。横方向にシャッフルする時、あるいは、側方へかなりの距離をカバーするためにラテラルランをする時重要になります。 アレーシャッフル−アスリートはアスレティックスタンス(サービスをリターンする姿勢)でダブルスアレーの真ん中に立ちます。コーチ、あるいは、パートナーが右か左を指差し、アスリートは両足で素早くシャッフルし、両足がラインの外側を超えるまで走り、真ん中まで戻り、次の指示を待ちます。30-45秒のリカバリーを挟み、7-10秒で3-5セット実施します。 ラテラルランドリル−コートのベースラインの真ん中で動的アスレティックスタンスから始めます。コーチ、またはパートナーが右か左を指差し、アスリートは、アレーまでラテラルランのステップをし、戻ってこなければなりません。一度コートの中央に戻ってきたら、動き続け、次の指示を待つ準備をします。2-3回のレップを45-60秒のリカバリーを挟んで、2-4セット実施します。 ラテラルシャッフルからラテラルランドリル−このドリルはラテラルランドリルと同じセットアップとなります。コーチ、またはパートナーが、右か左を指差し、アスリートはラテラルランでアレーの外側まで行き、シャッフルで真ん中に戻ります。クロスオーバードリルと同じ回数、セット数、リカバリーで行ってください。 テニスのリカバリースピード テニスプレーヤーはネット際にいて、ロブショットを取るために素早く戻る必要があることが度々あります。後方に加速する能力は、ショットを拾うために必要不可欠です。 ヒップターンとスプリント−アスリートは素早く力を地面に伝え加速するために、ヒップターン(股関節と足部の素早いターン)を使います。コーチ、またはパートナーが右か左を指差し、アスリートはその方向にターンし、10ヤードまっすぐ後ろにスプリントしなければなりません。30-45秒のリカバリーを挟んで、両側それぞれ3-4回実施します。 ヒップターンと角度をつけたラテラルランステップ−アスリートはネットの前に立ち、コーチ、またはパートナーはネットの反対側で右か左を指差します。アスリートは素早くヒップターンを行い、アレーまで角度をつけてラテラルランステップをします。これは、少し頭を超えたショットを追うことに似ています。30秒のリカバリーを挟んで、両側それぞれ3-4セット実施します。 スプリットステップとリカバリー−アスリートはネットに向かってスプリットステップをします。コーチ、またはパートナーが右か左を指差し、アスリートはヒップターンをしてベースラインまでスプリントします。コーチが右か頭上、左か頭上を指差します。アスリートはベースラインの角かコートの真ん中のどちらかまで走ります。45秒のリカバリーを挟んで、両側それぞれ2-3セット実施します。 これは、テニスプレーヤーの多方向へのニーズを向上させるための素晴らしいワークアウトです。現在いるスペースから逃れ、新しいスペースへ移動する能力は、テニスコートで素早くあるために非常に重要になります。
ヒップターンのための効果的な戦略
様々なスポーツの場面で重要になるヒップターンの動きでは、上半身と下半身を分化する能力が重要になります。ヒップターンがうまく実行されていない場合、どのようなコレクティブが効果的なのか?SAQスペシャリストのリーが、素早く効果的に行えるコレクティブをご紹介します。
スキップはランニングではない:スキップの使い方に関するガイド
コーチは、話す前に一旦自制して考える必要があります! 人はよく、以前に聞いたことがあるという理由で物事を言います。私たちは、聞いた言葉を反芻しますが、これはコーチングにおいてあまりにも一般的な戦略です。 あなたのコーチが「これは私のコーチがやっていた方法で、私は死ななかったよ!」と言うのを何度聞いたことがありますか! 私の場合、スキップはこのカテゴリーに入ります。 私はいつも、コーチが 「うまくスキップできなければ、うまく走ることはできない。 」と言っているのを耳にします。もしそれが本当なら、子供たちは、這って、歩いて、走って、ギャロップすることを学んだ後、どこかの段階でスキップを学ぶのでしょうか? スキップがうまくできるからといって、うまく走れるようになるわけではありません。スキップはスキップをサポートするか-します!しかし、それは決して、あなたがどれだけうまく走れるようになるかを事前に決定するものではありません。 スキップとランニングの共通点は、腕と脚の対抗です。走るときの姿勢も似ています。スプリントとスキップでは、腕と脚の位置関係が同じになることもありますが、必ずしも同じではありません。 スキップはランニングと何が違うのでしょうか? スキップは、歩行サイクルが続く前にホップ(同じ足で軽く跳ぶこと)が必要です。右足で離陸する場合、左足を地面に着く前に右足で着地します。これはランニング中には絶対に起こりません。また、スキップでは、ホップをするために腕と脚の切り替えを遅らせるため、歩行中の腕と脚が対抗して伸張-短縮する効果を無効にします。 スキップはサバイバルスキルではありません。危険に対して交感神経が反応するときに、呼び出されるものではありません。スキップは、CNS(中枢神経系)が逃げる、または敵を攻撃するために要求するスキル階層のトップに位置するものではありません。 スキップはサポートスキルです。スプリントや加速における、注意が必要な特定のエリアを強調するために使う技術です。スプリントでは、両足が真横に並んで地面に接することはありませんが、A-スキップではこれが起こります。 コーチはよくアスリートに、「適切にスキップができないのに、どのようにして適切にスプリントをするのか。 」と言います。これらは、二つの異なるスキルであり、私たちが考えるほど多くの共通点はありません。確かに、スキップはスプリントの特定の側面をサポートすることができますが、スキップはスプリントではありません。スプリントとスキップの運動学習を詳しく調べてみると、それぞれに異なる運動経路が作られていることがわかります。 スキップがスムーズにできるようになるには、腕と脚の優れた連携とタイミングが必要です。これは、スキップには拡張していくことのできる生来の「クロスクロール」の家系図がないからです。腕と脚の交差パターンはありますが、そこには遅延があり、スプリントのように四肢の勢いや機能的な最終範囲の負荷に依存しているわけではありません。スプリントの歩幅は、互いに積み重なっているのがわかると思います。歩行サイクルの中で、身体の片側に可動域の範囲内で負荷がかかると、反対方向に推進力を発揮し、これがもう片側に同じことをさせるきっかけとなります。 スキップは、そして、多くの子供たちがスキップを学ぶときに同じ腕と同じ脚のパターンを使う理由は、スキップがクロスクロール、歩行、ジョギング、ランニング、スプリントの系統ではないからです。 スキップの系統は、リーピング(跳躍)とホッピングの動作ツリーから来ています。スプリントと比較して、リーピング(跳躍)では、股関節、脚、足首の伸展が遅れて保持されるパターンを作ります。屈曲した股関節、脚、足首は、入れ替えの前に瞬間的に浮かびます。 ホッピングにも同様の遅延動作があります。同じ足が再び地面に接地するまで、四肢は同様の保持パターンで維持されたまま離陸が行われます。スプリントとはかなり異なります。 スキップには、運動性の周期的な歩行の系統と、非周期的なホップの系統からのはっきりした特徴があり、それがスキップのスキルセットになっています。スキップには、周期的なランニングパターンと同様に、様々な項目を確認するバリエーションがあります。 A-スキップ 典型的なA-スキップは、主に垂直軸で行われます。上から下に向かって打ちつけます。足は持ち上げられ、積極的に反転して、股関節の真下で地面に打ちつけられ、地面から高いエネルギーレベル、反応を受けます。A-スキップは、このエネルギーを使って「跳ね」、ホップの後の四肢の入れ替えを調整し、反対側の腕と脚がスキップの力の方程式の部分を制御します。これは、人間の運動のバリエーションに、優雅さと共時性を与える技術です。
なぜTステップは重要なのか
多くのコーチ達が選手に辞めさせようとコーチングすることの多いTステップについて、リーが動きの解説と選手が使う必要のあるシチュエーションについて説明をします。頭で理解するよりも先に身体が反応する時の選択肢の一つなのかもしれませんね。
素晴らしいクイックネスをフェイクスローで
フェイクスローというドリルは、リー・タフトが90年代初めに考えついたドリルだってご存知でしたか?フェイクスローの最初の段階は、イヤイヤをしている子供のように見えますが、驚くほど反射的にコアが働くドリルの一つでもあります。ぜひ試してみてください。
スピードを向上させる素晴らしい首の可動域ドリル
アスリートのスピード&アジリティのトレーニングにおいて、目を対戦相手や物体に向けたままで身体を動かすことができるための頚椎のモビリティの重要性について考慮されていますか?頚椎の回旋可動域を得るために相対的でダイナミックな動きを使うシンプルなドリルをリーがご紹介します。
自身の子どものコーチング
自分自身の子どものコーチングというトピックについて、母親や父親とどれほど多く会話をしてきたのか伝えることはできません。子どもにかける期待のため、自身の子どもをコーチングすることは不公平だと信じていると、私に話す人はたくさんいました。別の人は、衝突してしまうことが多くなり過ぎるから、自身の子どもをコーチングすることはしないと話していました。子どもをコーチングしているとき、過剰に厳しくなってしまうと話している親さえいました。私は長年、自身の二人の娘をコーチングしてきているので、このトピックについての私の考えをお伝えさせてください。 子育てとコーチングは、多くの点においてとても似ています。コーチとして、親として、私は常に、かなり直接的に、子どもへの期待を設定しています。親としては、間違いが起こること、間違った選択をしてしまうことは理解していますが、自分の期待とその限度をともに設定しているので、彼女たちがそこから逸れた時も、もとに戻すことはとても簡単です。自身の子どものコーチングは、私がしなければないことの中で最も簡単です。なぜなら、私が一番のファンであり、チームの中でも個人としての自由をいつも与えるということを彼女らが完全に理解しているからです。シーズン中、彼女たちは私の子どもだという理由で、特定の自由を与えることはしませんが、より重要なこととして、彼女らが自分の子どもだという理由で、より厳しく接するということはしません。彼女たちは単にチームのプレイヤーなのです。私は彼女たちにこのことをはっきりと理解させていますし、だから彼女たちは、父親であるコーチとプレーすることが好きなのです。 練習中に子どもたちが言うことを聞かないのであれば、それは子育ての問題ではなく、コーチングコントロールの問題なのです。別のプレイヤーが私を軽視し、言うことを聞かない場合、彼・彼女らはしつけられることになりますが、私とプレーしている子どもたちが同様のことをした場合、同じようにしつけられるでしょう。私は彼女たちの父親であり、彼女たちは“姉妹カード”を使用しているので、スポーツしている間に娘の一人が私を軽視するという事件は、正直なところ起こったことがありません。理由としては、私が常にオープンであり、正直で、彼女たちを完全に公平に見ているからです。親やコーチという役職を乱用したことはありません。スポーツ中は彼女たちをチームの中の一人のプレイヤーとして接し、それ以外の時間は娘として接します。彼女たちはそのことを理解し、尊重しています。 私の長女は1年生でAチームのポイントガードのスタメンでした。そう感じていた人の有無に関わらず、彼女は特別な扱いを受けてはいませんでした。彼女は私の娘として、そしてアスリートとして、フィジカルスキル、精神的な成熟、そしてチームを導く認知的価値を示していたので、同意を得ていたのです。次女も同様に私のチームでプレーしていました。彼女は移動チームに混じって年上の選手とプレーする必要があり、彼女がプレーしたい時間プレーできないこともありました。しかし、私達は“話し合い”をして、彼女は私のコーチとしての立場とチームにおける責任を理解していました。チームを導くために彼女に全幅の信頼を寄せる場面もあり、その決定は親として彼女にプレーさせたいという願望ではなく、彼女にリーダーシップにチャレンジさせるというコーチング戦略によるものでした。そのことについても私達は話し合っていたので、彼女は理解していました。 自分自身の子どもをコーチングするということは、名誉であり特権です。そこには責任もあります。責任とは、すべての人にはするべき役割があるということを子どもに教えるということです。プログラムにいる選手やコーチと違う関係性を持っているかもしれない事実が意味することは、父親と娘という関係を置いておいて、選手とコーチとしての役割を守らなければならないということです。 私の意見として、子どもが練習中、練習後、あるいは、試合時にあなたに対して感情をむき出しにしてきた時、親として何が適切であり、何がそうでないのかの例を示す責任はあなたにあります。子どもたちに、親が常に彼らを子供として愛していることを繰り返し示すことで関係性を育むことがとても重要であり、彼らのコーチとしての行動は、好意や厳しい取り扱いを示すものではなくなるでしょう。この尊敬の絆が育まれ、継続的に取り組むこことで、コーチと子どもという関係性は良好になるでしょう。すべての保護者がこの状況に対処できないことは理解していますが、適切な関係性を構築できていないこと、最も必要な時に自身の感情の制御する方法を学んでいないこと以外の何かを責めることのないようにしてください。
パフォーマンス向上とけがの低減
最終的に、トレーニングとは、パフォーマンスを向上させ、スポーツ固有の危険によるけがの可能性を減らすことです。けがの可能性をあれこれ悩んでも仕方ありません。けがの可能性があることを知り、適切にトレーニングをすることによって軽減させる必要があるだけです。 トレーニングの完璧なレシピがあるというのは、真実ではありません。トレーニングが、目的にかなう移行可能な結果をもたらすように、わたしたちは多くの変数を考慮する必要があります。 考慮すべき項目のいくつかとは: ランニング、シャッフリング、ジャンプ/ランディング、バックペダル、などのようなスキルのバイオメカニクス アスリートの回復 総トレーニング量 年齢と経験 社会的ストレス要因 その他もろもろ このパズルを解く1つの答えがある、というのはちょっとおかしな話です。わたしたちは、あらゆることを考慮しなくてはなりません。 わたしたちがコントロールできる2つの領域とは、急性及び慢性のワークロードです。急性とは、一日から一週間程度のトレーニングのこと。慢性とは、通常およそ一か月かそれ以上を指します。 最終的な目標は、慢性的なトレーニングのワークロードを構築し、増加するワークロードに対応できる健康で強い能力を築くことです。その理由は、アスリートが長いシーズンがもたらすトレーニング量に耐えられるようにするためです。 急性のトレーニングワークロードは、スペクトラムのより短い端での問題となりえるでしょう。この問題は、コーチらが一回のワークアウト、または一週間のワークアウトにおけるワークロードを、突然通常よりも増加させるときに起こります。中枢神経系、軟部組織、関節、そしてホルモン系へのストレスが急すぎるのです。 ワークロードを増加させることが問題なのではありません。作業負荷を急激に増加させることが問題なのです。だからこそ、適切なプログラミング方法が重要となってきます。 一日、一週間、または一か月ごとの正確な増加率を示すのは難しい気がしますが、順応を促すためにシステムにストレスを与える漸進的な負荷計画は必要です。ときには、アスリートの肉体的及び精神的なストレスレベルに基づいて判断しなくてはならないこともあるでしょう。 他に考慮すべきことは、どのシステムにストレスがかかっているか、そしてそれらがいかに速く応答するかです。筋肉系と関節系では、同じストレスに対し異なる応答をするため、別々に判断しなくてはなりません。中枢神経系は作業負荷の適切な増加に非常に速く応答することができますが、非常に高い強度及び作業負荷を伴う、不適切にプログラムされた刺激から回復するのには、6-7日かかります(不適切に処方されたHIITを参照)。 ワークロードを検討する際のもう一つの重要な考慮事項は、現在のモニタリングシステム(GPS)を適用して、全体のトレーニング量、強度、回復、スプリントの総数、加速度などを読み取ることができるかどうかです。私のように、アスリートのパフォーマンスを監視するGPSシステムを持っていない場合は、PREスケールを使うことができます。 それは単に、課されたレップ数に対してアスリート自身がこなせると感じる量によって、そのアスリートのワークロードを判断するというものです。もし10回のレップ数が課されて、アスリートが7回しかできないと感じるなら、そのアスリートが疲労状態にあるということがわかりますー特に、そのアスリートが以前同じ負荷で10回達成したことがある場合には。この方法は、スピードやコンディショニング、そしてストレングストレーニングにも用いることができます。 要するに、健康で強いアスリート集団を構築するために作ワークロードを増加させるには、早期すぎる急激な過負荷を避け、慢性のワークロードの増加により焦点を置いた、体系的な方法が必要だということです。そのために、プロセスをリバース・エンジニアリング(物事を分解して調査し考察すること)しましょう。 これは何を意味しているのでしょうか? 理想的なアスリートは、ピークパフォーマンスでどのように見えるでしょうか? このアスリートには、シーズン中、いつこのピークレベルのパフォーマンスを発揮してほしいのでしょうか? これらの質問から始め、最も重要な時期にそのアスリートに持っていてほしい質を満たすよう、プログラムをリバース・エンジニアリングしましょう。もし素晴らしい弾性、驚異的な加速度、そして高い最高速度を求めるならば、アスリートをそこに導くためにどのようなトレーニング段階が必要なのでしょうか。 バスケットボールというスポーツでは、急性及び慢性のワークロード方程式が、驚くべき勢いでめちゃくちゃにされています。低いワークロードでトレーニングしていた選手たちは、オフシーズンまたはプレシーズンに入るといきなり多大な急性のワークロードで「つぶされる」、そして私達は、なぜ膝の痛み、腰痛、足部や足首の痛みが発生するのかを不思議に思っているのです。 トレーニングは科学であり、芸術でもあります。完璧なものではなく、きっちり決まっているものでもありません。トレーニングは、コントロールできる要因をコントロールすることによって、確実にアスリートのパフォーマンスを守り向上させるために大いに役立ちます:段階的な増加の原則を通して急性のワークロードを尊重し、それを慢性のワークロードの目標と結び付けることが、健康で強いアスリートを保証するのです。
パフォーマンスコーチは真実を伝えなくてはならない
あなたは真実を伝えますか? 「練習!俺に練習してほしいの?」これは、練習に出なかったことでベンチとなった後のNBAスーパースターのインタビューでのよく知られた発言です。トレーニングにおいて、彼が示した態度は今日の多くのアスリート達や保護者達のものと大きく変わりません。彼らがトレーニングをしたくないというわけではありません。それは、ゲームでプレーする機会が奪われるとしても、自身をより良くするために必要なことを彼らはやりたくないということなのです。 あなたに対する私の質問は、「最も重要なものが何かという真実を彼らに伝えますか?」です。 その前に…私の経験について話しましょう。 私は、よく私の元にやってくるアスリートのゲームや試合や大会に出席しようと試みて います。私はサポートの意を示すのもそうですが、彼らの身体能力やスポーツスキルそして試合でのプレーを生でも見たいのです。私は、あらゆるトレーナーやコーチに同じことをすることを強く推奨します。 あなたに対する私からの質問は、「あなたは、彼らが本当に必要なものについて保護者やアスリートに対して率直かつ正直でいるでしょうか?」です。あなたは、彼らからの抵抗を受け、そしてケースによっては露骨な憤りも受けとるかもしれませんが、もし本当に気にかけているのであれば、彼らの望む結果を得るために彼らに対して正直でいる必要があります。さらに説明させてください… 私が、アスリートがプレーするのを見る時、彼らのスポーツや身体トレーニングの優先度に関してランク付できるものに注目します。もしアスリートが素晴らしいスポーツのスキルを見せながらもプレーを成功させるためのクイックネスが欠如しているのであれば、私はそれをメモに取ります。もし選手が素晴らしいクイックネスと総合的な運動能力を持っていながら、スポーツのスキルが欠けていれば、それをメモに取ります。最後に、もしアスリートがモビリティや柔軟性といった動きの能力が欠けているのを示すのであれば、それをメモに残します。基本的に私が集めているものは、彼らが望む目標を達成することに関連したアスリートの長所と短所なのです。 一度、アスリートを見て、彼らのプレーにおける制限因子を見ることができれば、私の焦点を向けることは容易になります。時には、単にアスリートにスポーツのスキルをもっと練習するように伝えるだけでしょう。多くの場合では、彼らのスポーツをプレーする能力をより高いレベルへ上げるために、彼らの身体的な能力を向上させることでしょう。ここが、アスリートの母親や父親が問題になるところなのです。 本当の意味で身体能力を向上させるためには、アスリートはトレーニングする時間を作ろうとしなければなりません。そのジレンマは、アスリートがAAU(バスケットボールのクラブチーム)、遠征を伴うサッカー、夏季の野球シーズン、バレーボールのクラブチームなどに参加する際に起こります。彼らの頭の中ではより多くそのスポーツをプレーすることでしか向上しないと考えているため、単により多くプレーしたいのです。 その点について少し話しましょう。試合しかしないアスリートの問題は、彼らがフィールドやコート上の一つのポジションに割り当てられてしまうことです。彼らは特定の動きを何度も何度も繰り返し、そのスポーツやポジションのスポーツ特異性の性質のために自身の身体的スキルを実際に引き伸ばすことはありません。このこと自体アスリートが一面的になる原因となり、そして実際に自分の小さい枠組みを超えて成長することは決してありません。主題に戻ってみましょう。アスリートや彼らの両親が、アスリートが欠いているそのスキル、このケースでは身体面、を向上することにより多くの時間を費やすよう求められる時、彼らはプレーする時間を諦めることを拒むでしょう。 パフォーマンスコーチとしてのあなたは、彼らのプレーを向上させるのに必要な身体的スキルを向上させなければ、選手としての本当の潜在能力に到達できないことを説明しなければなりません。あなたは一部の両親やアスリートには考えを理解させることができると推測しますが、他の人たちとは奮闘する覚悟でいてください。彼らにとっての最終的な判断をすることはあなたの仕事ではありませんが、あなたの仕事はあなたの評価を彼らに理解させることです。 アスリートは自身の弱点や向上が必要な分野に取り組まないために途中で落伍してしまうことが多く起こりすぎています。助けを差し伸べることができるのであれば、私は私の前でそれが起こらないことを選択します。多くのアスリート達や両親達が私と同じような見方をしないことは理解していますが、少なくとも彼らは気づいているのです。
大人はディップを必要とする
ディップというエクササイズは肩関節伸展時にかなりのストレスがかかることから、かなり評判の悪いエクササイズとして知られています。リー・タフトが、自身の経験を通して、実はこの動きが必要になるシチュエーションがありますよ、とアイデアをシェアします。
めっちゃ楽しいコーンスタック
30代、40代、50代、60代になっても競技スポーツを楽しんだり競技性を維持したいと思っている大人の皆さんに、SAQのスペシャリストであるリー・タフトが、楽しくて簡単に実行できるアジリティドリルを紹介してくれます。