マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
Kaori’s Update #96 - シングルレッグエクササイズ
私達人間の身体はそもそも左右対称ではありません。その非対称性がより強調されているような場合に、両側性のトレーニングのみを実行することが、何らかのトルクを生み出したり、さらなる左右差を生み出したりすることもありえます。一般のトレーニングもアスリートのトレーニングも、片側にフォーカスしたトレーニング種目を取り入れることには価値があると思います。マイク・ロバートソンのおすすめをチェックしてください。
スパイナル・エンジン・クローリング
脊椎の関節運動から動きを駆動する=スパイナルルエンジンの考え方を、クローリングの動きで実践してみると、体幹を安定させて股関節と肩関節から動くクローリングとは異なった感覚を得られます。脊椎を動かすことを恐れることなく脊椎から動くことを試みてみませんか?
スリングス・イン・モーションのプラクティス
アナトミートレイン・イン・モーションのカリンがお気に入りのダイナミック・フローのシークエンスを紹介します。ビデオのカリンと一緒に動いてみてください。身体のつながりへの新しい気づきや発見を得ることができますよ。
機能のために重要なエビデンス:膝蓋大腿機能不全と線路と列車
Powers CM, Ward SR, Fredericson M, Guillet M, Hellock FG. Patellofemoral Kinematics During Weight-bearing and Non-Weight-Bearing Knee Extension in Persons With Lateral Subluxation of the Patella: A Preliminary Study. J Orthop Phys Ther 2003, 33: 677-685. 膝蓋大腿関節の訴えは、一般的な整形外科的問題です。症状とその結果生じる機能不全は、しばしば取り除くことが困難なものでもあります。これらの患者/クライアントを治療する際の課題の1つは、膝蓋骨と大腿骨の関節力学が複雑であるという事実にあります。その複雑さの多くは、動きの状況によって生じる大きな変動性によるものです。機能不全を生じさせる実際の活動を考慮しなければ、運動の専門家は成功する介入を見つけることができません。 Powersとその同僚による研究では、動的MRIを利用して、膝の伸展中の膝蓋骨と大腿骨の運動学的関係を調べました。比較の基礎を提供した状況的な相違は、非荷重伸展(NWBE)と荷重伸展(WBE)でした。研究には、膝蓋骨痛と膝蓋骨の外側亜脱臼と診断された6人の被験者が参加しました。著者らは、膝蓋骨の横方向の変位と膝蓋骨の傾き(大腿骨に対する膝蓋骨)を調べました。膝蓋骨と大腿骨の回旋も、3次元空間に対して測定しました。 いくつかの重要な結果は、非荷重時の方が荷重時と比較して横方向の変位が大きかったことです。膝蓋骨の回旋も非荷重時でより大きなものでした。荷重時における異常な膝蓋骨の位置の減少は、アプライド・ファンクショナル・サイエンス®のプラクティショナーにとって非常に有望なものであるはずです。おそらく最も重要な発見は、荷重時の大腿骨の内旋がより大きかったことかもしれません。では、なぜこれが機能にとって重要なのでしょうか?ほとんどの膝の伸展(および潜在的な機能不全)は荷重時の機能中に起こるために、特に水平面における大腿骨の回旋に細心の注意を払う必要があります。 1980年代後半、ギャリー・グレイ博士は、膝蓋大腿の問題についての新しい考え方を示すため、線路と列車の比喩を利用しました。列車が横に揺れている場合、またはさらに悪い場合には線路から外れている場合、ほとんどの場合、エンジニアは線路を修理します。時には列車のせいではありますが、列車の仕事は線路内に留まることです。人間の機能において、膝蓋骨は大腿四頭筋の牽引に反応しますが、大腿骨(線路の位置合わせ)と股関節、膝、足首、足、脊椎(線路の動きに影響を与える関節)の動きに、より大きく影響されます。機能的な動きでは、線路は列車よりも動いています。 この研究で強調されているように、大腿骨(線路)の動きが荷重中の問題である場合、私たちの治療は、荷重運動を利用して、膝蓋大腿骨機構を正常化するために関節運動に影響を与えることを目的とするべきです。どの関節が大腿骨線路の異常な動きに寄与しているかを理解するために、ムーブメントの専門家は、これらの関節が協働している状態で、すべての関節を評価するためのシステムを必要とします。3DMAPS®(3D運動分析&パフォーマンスシステム)は、まさにそれを行うための分析動作を提供します。大腿骨線路は動きすぎているのか?大腿骨線路は動きが少なすぎるのか?大腿骨線路は間違った方向に動いているのか? 具体的な例としては、3DMAPS®右同側ローテーション・チェーンリアクション®分析運動中の左側膝蓋大腿痛があります。この動きを観察している時、プラクティショナーは、左の同側ローテーション・チェーンリアクション®の動きの間、左の距骨下関節が右の距骨下関節と比較して外反しないことに気づくかもしれません。膝の上を見ると、左股関節は外旋が制限されているかもしれません。これらの関節の制限のいずれも、膝蓋大腿関節の生体力学を変化させます。 最初のケースでは、制限された踵骨下の外反は下腿の内旋を妨げます。右足のローテーションランジが大腿骨を内側に回旋させます。これにより、膝蓋骨に対する大腿骨外側顆の圧力が増加します。2番目のケースでは、制限された左股関節の外旋は、大腿骨の内旋の増加をもたらします。右足のローテーションランジにより、骨盤が右に回旋します。左股関節の外旋が制限されると、左大腿骨は過度の内旋に駆動されます。ここでもまた、これにより、膝蓋大腿外側への圧力が増加します。 3DMAPS®水平面の動きは問題を特定するのみでなく、どの関節の動き(または両方)が大腿骨と膝蓋骨の間の圧力の増加を引き起こしているかを特定することができます。テーブル上で踵骨下または股関節の動きを単独で評価しても、この情報は動きのプラクティショナーに提供されるものではありません。
ダイナミックな動きと手と目のコーディネーション
SAQスペシャリストであるリー・タフトが、一般成人に向けて、特に年齢を重ねていく大人達に向けて発信している動きのアイデアのシリーズから、楽しくボールをトスしたりキャッチしたりすることで身体機能をトレーニングできる方法をシェアします。すぐにでも試せますね。
ケトルベルスイングの科学とテクニック:前十字靭帯損傷予防との関わり
ケトルベルスイングの科学的背景と、それに関わるテクニックをカバーするシリーズのパート3では、ハムストリングスの動員に関してのEMGのデータをその他のエクササイズと比較しながら、特に内側ハムズとリングスの動員率が高い理由を解説します。ACL障害予防との関わりとは?
オフセット・スプリンター・デッドリフト
ケトルベルを使ったデッドリフトのプログレッションとして、両足平行から突然片足にジャンプしたりするケースもよく見かけますが、側屈や回旋の力により安全に確実に抵抗する方法を学ぶためには、その間のステップを飛ばしてしまわないことも重要です。どのような方法があり得るのでしょうか?
60代そしてその先に向かってリフトする最良の方法
68歳の現在も大会でリフトするストレングスコーチのダン・ジョンが、リスナーからの質問に答えて、年齢を重ねながらリフティングを継続していくために、可動性や強さを維持し続けるために可能な最善の方法と考え方についてシェアします。
ハーフニーリングのコーチングとキューイング
ハーフニーリングのポジションをしっかりと設定して維持するだけでも、様々な身体構造と機能が活性化されます。このハーフニーリングのポジションを使うことのメリットについて、そして実際にジムで行うことができるエクササイズのキューイングについてマイク・ロバートソンがシェアします。
インディアンクラブスイングへの簡単なイントロ
自分自身の肩の手術からの回復にもインディアンクラブを活用しているコーチ・フューリーが、インディアンクラブを見たこともない人にもわかる簡単なイントロを提供してくれています。私も1ポンド程度の軽いクラブを使いますが、螺旋の動きが組織を牽引する感覚がなんとも言えず大好きです。試してみたくなりますよ。
ケトルベルのボトムアップの動きを探索する
必ずしもケトルベルである必要はないけれど、自分自身にとってちょうど適切な負荷の量や、ちょうど適切な時間の量を見つけてみること、自分がやりたいと思っていることを試してみること、探ってみること、そして自分自身について発見をすることがいかにワクワクするかをティムがシェアします。
機能のために重要なエビデンス:タスク特化&状況依存
Windhorst U. Muscle proprioceptive feedback and spinal networks. Brain Research Bulletin 2007, 73: 155-202. この論文は、感覚機械受容器からの求心情報の特定の側面の驚くべきレビューを提供し、グレイ・インスティテュート®の固有受容器シリーズのビデオで議論されたものです。この論文は、主に動物の実験を網羅していますが、人間の動きについてのいくつかの研究も含んでいます。タイトルにもかかわらず、ゴルジ腱器官(GTO)が提供する情報に関する多くの研究をカバーしています。この記事で焦点を当てるのは、この論文のその側面です。 特にGTOからの信号が脊髄のインターニューロンに与える影響について、Windhorstは「...これらの効果は状態に依存する、つまり、状況と運動行為のタスクに依存する」と述べています。初期の研究からのGTOからの情報の単純な見方は、GTOからの放電が脊髄ニューロンに情報を送り、その脊髄ニューロンがその腱に接続された筋肉を抑制するというものでした。これは、四肢が受動的に伸ばされた場合に当てはまるものです。これは自律性抑制と呼ばれます。この筋肉収縮の抑制は保護機構であると仮定されました。 より最近の研究では、GTOからの放電と筋肉への影響はそれほど単純ではないと判断されています。ここで状況とタスクが重要になるのです。動物が体重を支える位置にある場合、GTO放電は、抑制ではなく、スタンスを維持するための力の生成を高める促進効果を生み出します。したがって、体重を支える四肢に関する他の固有受容覚の入力が、GTOからの信号に対する反応を変化/調節するようです! なぜ動物のGTOに関するこの知識が「機能にとって重要」なのでしょうか?神経放電を観察する人体に関する限られた実験から、動物実験から学んだことと多くの一致があるのです。脊髄のインターニューロンが人間でも同じように反応する場合、この情報を運動制御と動的システム理論からの知識と組み合わせると、私たちのテストとトレーニングの動きが活動に忠実であることがいかに重要であるかを示唆しています。 長年にわたって、グレイ・インスティテュート®は、機能はタスク特化であり、状況に依存するという「声明」を出してきました。あらゆるの活動のチェーンリアクション®バイオメカニクスを理解したうえで、患者/クライアントに挑戦するために選択した動きは、その活動そのものにできるだけ似ているものでなければなりません。特定の出力(運動反応)が必要な場合、その動きは特定の感覚入力を提供しなければなりません。 単語を書くというタスクは、この点についての洞察を提供する例として使用できるかもしれません。特定の単語を書くためには、その単語を構成する各文字を書く能力が必要です。文字C、A、およびTの書き方を知っていても、DOGを書く助けにはなりません。これはタスク特化です。これは、関節運動と筋力のリソースを持つことに似ています。D、O、Gを書くための筋肉の動きと関節の動きをすべて学習すると、タスクは完了しますが、その後状況依存性が重要になる可能性があります。ペンで紙に単語を書くことは、黒板にチョークで同じ単語を書くこととは非常に異なる状況になります。必要とされる関節運動と筋肉の動きは非常に異なります。 同様に、椅子に座って膝を曲げることは、抵抗に対して膝を曲げることとは非常に異なり、立って体重を支える姿勢で膝を曲げることとは全く異なります。タスクと状況は、あらゆる動きを成し遂げるための重要な要素なのです。患者/クライアントを評価し、トレーニングするための動きは、患者/クライアントが望む機能を(可能な限り)再現しなければなりません。固有受容器は、望ましい運動出力を生成するために適切な感覚入力を提供します。しかし、感覚入力を提供する関節の動きは、本物のグローバルな動きの一部でなければなりません。動きにより大きな本質性を与えるものは、グレイインスティチュートのファンクショナル・ムーブメント・スペクトラムを見ることで推測することができます。アプライド・ファンクショナル・サイエンス®の原理原則に基づいて、ファンクショナル・ムーブメント・スペクトラムは、私たちの動きの「機能性」のためのリトマステストとしての役割を果たすだけでなく、動きをより機能的にする方法について無限の「提案」を提供します。