腹式呼吸に関する深い考え

いわゆる横隔膜呼吸と腹式呼吸は同じことを意味しているのでしょうか?前に撮影したビデオが、どういうわけか最近数多く視聴され、さらにポジティブ、ネガティブ両方のかなりのコメントを受け取っているストレングスコーチのマイク・ロバートソンが、ビデオの背景にある考え方をシェアします。

マイク・ロバートソン 4:34

コレクティブエクササイズの正規分布曲線

あなたが驚くことであろうと認めざるを得ません。私にとって、コレクティブエクササイズは常に効果があるものではないのです。そうです、言ってしまいました。ああすっきりしました! コレクティブエクササイズは、リハビリの世界と、おそらくそれ以上にパーソナルトレーナーの世界で、近年人気急上昇が見られたものの一つです。今では皆がバイオメカニクスと動作パターンを評価し、所見されたことに対してコレクティブエクササイズを処方しようとしています。これは素晴らしいことです。 私は、最近、パーソナルトレーナーディベロップメントセンターのJon Goodmanと、理学療法とパーソナルトレーニングがどのようにより効果的に協力できるかについての記事を共著しました。私たちこのコンセプトについて少し話し合いました。Jonは、彼が述べたいくつかの理由から、パーソナルトレーナーがアセスメントを行うことについて、どちらかと言えば反対する強固な立場をとっていました。私はこのことについてはJonほど強く思うわけでなく、私たち皆が動作パターンを見て、専門家同士でより良いコミュニケーションを取るために利用できるFMSのようなシステムが開発されたことを歓迎します。誰かのためのプログラムを個別化するためにできるあらゆることは、私にとって素晴らしいものです。しかし、注意点があります… 多くの人が語ろうとしない誰にも知られたくない秘密があります−コレクティブエクササイズはいつも機能するとは限らないのです。 これは、コレクティブエクササイズが常に機能しないことを認めるのを少し恐れているという、ほぼ「裸の王様のお話」のようになっています。もしかすると、彼らは、コレクティブエクササイズが機能しないのは彼らの技術が未熟だったり、知識が十分でなかったりと考えているかもしれません!私が、その気持ちを楽にしてあげましょう。私にとっても、コレクティブエクササイズはいつも効果があるわけではありませんし、なぜ「効果がない」のかを理解することはなぜ「効果がある」のかを理解するのと同じくらい重要なのです。 コレクティブエクササイズの正規分布曲線 コレクティブエクササイズの効能の連続体をよりわかりやすく説明するために、コレクティブエクササイズの正規分布曲線を作りました。コレクティブエクササイズの正規分布曲線によって、なぜある人達はコレクティブエクササイズに反応しないかを説明できます。正確な割合については100%確かではありませんし、これはただのモデルに過ぎませんが、少なくとも議論の出発点にはなるでしょう。 この図では、コレクティブエクササイズに対して非常に有効的に(そして多くの場合で即座に)反応する一定の割合の人たちがいることがわかります。これらの人たちは、私たち皆が手掛けたいと思うオールスターであり、即時反応群と呼びましょう。 反対に、コレクティブエクササイズに対して全く反応を示さない、一定の割合の人たちがいます。このような人たちにおいては、何かがコレクティブエクササイズが機能しないようにしているのです。おそらく、それは痛みや病状、アライメント不良、バイオメカニクス的な問題、構造的な異常、それどころか神経生理学的なことかもしれません。このような人たちには、本質的にコレクティブエクササイズ以上のことが必要です。 そしてそれ以外の人たちがその間に存在します。この人たちは、コレクティブエクササイズに反応しますが、おそらく即座の改善とはならないでしょう。このような人たちは、ある程度の時間がかかるでしょう。 コレクティブエクササイズの正規分布曲線を応用する これは理解することがとても重要なことなので、あなたがスクリーニングを行った人を分類し始めてよいでしょう。もし、あなたがまさに動作のスクリーニングを行い、コレクティブエクササイズをプログラムし、悪い動作を改善することができたパーソナルトレーナーであるならば、おめでとうございます!それは素晴らしいことで、あなたはクライアントにとって非常に良いことをし、そして、もしかしたら、将来的に私たちの医療システムのお金を節約したかもしれません。 コレクティブエクササイズに反応しない人たちに対して、ここが、私がパーソナルトレーナと理学療法士が協力することが実際に効果的であると考えるところです。ひとりで何かするよりも、協力することでより素晴らしいことができるでしょう! コレクティブエクササイズだけでは一切反応しない少ない割合の人達に対しては、徹底的な理学療法的評価が必要で、さらに、徒手療法や神経筋運動計画テクニックや、そして最終的にコレクティブエクササイズといった治療の組み合わせが必要となるでしょう。 しかしここに、仕事で関わるのにかなり素晴らしい集団がいるのです−その他の全ての人たち!この人たちは中間的な領域であり、人々が目的を達成できるように私たちが実によく協力できるのです。真ん中のグループを見てください、私は、コレクティブエクササイズは機能するかもしれないし、機能するのに時間がかかるかもしれないと言いました。この状況では、もし、理学療法士とパーソナルトレーナーがより協力すれば、多くの人々に対して本当に効果を生み出すことができるかもしれません。 徒手療法を彼らのトレーニングに組み入れるというようなことで、人々が目的をより速く達成できるように理学療法はパーソナルトレーナーと協力することできます。 私は幸運です。私のキャリアを通して、最も優れたストレングスコーチたちやパーソナルトレーナーたちと一緒に仕事をしてきており、この人達が私のすることをより良くしてくれたのです。これは非常に理想的な仕事環境で、私が常に多職種の人のグループとチームで仕事をする理由です。 実際の例 うまく説明するために、2つの例を示しましょう。誰かのスクワットのテクニックが良くないことに気づくことがあるかもしれません。コレクティブエクササイズはうまく機能していません。このような人は、理学療法士と協力して対応するのにぴったりの人です。おそらく、股関節の関節包が硬いか、股関節のアライメントがうまく揃っていないのかも知れません(ほんの2つの例ですが、複数の可能性もあります)。彼らに必要なのは、特定の徒手療法によって正しい方向性に送り出すことかもしれず、そうすれば彼らはうまくいくのかもしれないのです。 もしくは、片側だけ肩のモビリティが非常に悪い人をスクリーニングしたとしたらどうでしょう?時折の一般的な肩の痛み以外には特に多くの症状はありませんが、コレクティブエクササイズは効果がないようです。私は先週、よく一緒に仕事をするパーソナルトレーナーから実際にこのような患者を紹介されました。この特定の患者には、コレクティブエクササイズだけでは改善しない非常に特有の肩甲上腕関節包の硬さがありました。 私はこのようなことをいつもしており、トレーニングを継続しながら問題を解決するために適切な徒手療法のテクニックを用いて、数セッションかそれより少ないセッションでその人のパターンを改善させることができます。私にとって、これは楽しいことです。協力することで、人々が目的をより速く達成する手助けをするのです。 そういうわけで、次回コレクティブエクササイズの効果が出ていないと感じた時に、罪悪感を感じないでください。あなただけではありません。もし、あなたが理学療法士かパーソナルトレーナーであるのならば、それぞれの協力できるパートナーを見つけ、そしてコレクティブエクササイズの正規分布曲線を忘れないでください。

マイク・ライノルド 3213字

椅子の上で脊椎と股関節を可動する方法

椅子に座りっぱなしの時間が続くと、身体はガチガチに固まってしまいがちですよね。椅子に腰掛けた状態で、脊椎や股関節を効果的に動かす方法をオリジナルストレングスのティムがシェアしてくれます。ぜひ、お試しください。

オリジナルストレングス 3:49

最小値を管理する

時々私は、最小値も投稿しない限りは、最大値を投稿することをやめるようにと人々に言いたくなります。物事がインターネット上に投稿されるのか、ジムの壁に掲示されるのかに関わらず、私たちは常に、自分の強みを投稿し、どういうわけか弱点を報告することは怠ってしまうようですー他人にも自分自身に対しても。トレーニングにおいて、数字を見て、最大値を投稿するという状況に陥るのは簡単です。得意なことをより多く行い、得意ではないことあまり行わないのは人間の性質です。 私たちがうまくできないことの1つが、可動性、安定性、または動きの重要な要素である場合、これは問題になる可能性があります。また、弱点や制限が基本的なパフォーマンスのパラメーターである場合にも、問題として現れることがあります。まずは、私たちは最小値を管理するよりも、最大値を投稿することにはるかに熱心であることに同意しましょう。また、私たち、エクササイズおよびリハビリテーションの専門家が、見通しを失うことがありえるのであれば、私たちの専門知識を信頼し、任せてくれてる人々が、自らの最小値を管理することに熱心ではない時、注意を払わなくてはならないということにも同意しましょう。 最大値を投稿するというフレーズの意味を明確にすると、これは重量挙げやランニングのタイム、あるいは、成功を実証する何らかの身体的測定値などになるかもしれません。しかし、私たちの多くは、最小値も持っており、特定の可動性のテストや、安定性のテストではうまくいかないこともあるかもしれません。長時間にわたる持久性活動においては素晴らしい人が、インターバルトレーニングや高強度のバーストは苦手な場合があります。上半身のリフティングの数値は素晴らしく、下半身のリフティングの数値はとても低い人もいます。彼女は、Yバランステストで非対称性を示している。彼は、FMSのスコアが非常に低い。人間の性質は、私たちが最もポジティブな特性を注目するように気を引いています。しかし、才能を伸ばすことの特質は、最小値を攻めることなのです。コーチングとトレーニングの本質は、事実を正しく捉えつつ、最小値を管理することです。複数の殿堂入りコーチ達が、上手にできることではなくー下手ではなくなったことの全てが大事であるということを何らかの形で表現しています。 トレーニングおよび自己啓発に興味がある方には、2冊の本をお勧めします。Talent Is Overrated (邦題:「究極の鍛錬」)と The Talent Code(邦題:「天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる」)です。 これらの本は両方とも、自身をコーチングしている個人や、コーチ、トレーナー、教育者を含む専門家が成功するための点と点をつないでいます。 どちらの本でも共有されている共通の脈絡は、私たちが認識を発達する方法と実践する方法についてです。大半の人が、最大値をアイデンティティの一部としていますが、本当に才能のある人は、最小値も同様にアイデンティティの一部であることを明確に理解しています。 実際、最小値は通常、最も弱いリンクであり、私達の最も優れた特性よりも結果に影響を与えます。 可動性に関する課題、安定性の問題、パフォーマンスの難点、技術やテクニックの欠陥であれ、最小値は通常、パフォーマンスをコントロールする制限を表しています。 これらの制限が、一旦取り除かれる、または少なくとも管理されると、大幅に改善した技術習得、遥かに良いパフォーマンス、さらに優れた耐久性を得ることができ、非効率なトレーニングを行う無駄な時間も削減されます。 最小値は効率性を奪い、価値のあるトレーニングの時間を無駄にします。 多くの場合、最小値は実際には実態が不明です。 私と私の親しい仲間であるリー・バートン博士を追って、ファンクショナルムーブメントスクリーニング(FMS)のセミナーに参加してもらえれば、あなたの目前でこの筋書きを明らかにできます。私たちの聴衆は、聡明で鍛えられた個人で占められています。こういった人々の大多数は、自分のスクリーンの結果に驚きます。彼らは、このスクリーニング技術が、最も切実な最小値または最大の弱点として指摘しているエリアを聞くと、さらに驚きます。 熟練されたトレーニングとコーチングも私たちを最小値に近づけていることがあり、スクリーニングとテストは、私たちの真の可能性を奪っている問題を明らかにする、最も体系的で信頼できる方法になり得ます。 自身でトレーニングをするのなら、トレーニングの記録帳に最大値と最小値の両方の短いリスト持っておくべきです。 コーチとトレーナーの皆さん、歴史上最高のコーチは、アスリートやクライアントの最大値と最小値の両方について優れた見解を持っていることを覚えておいてください。 これら両方の情報のピースが一緒になって、専門家が問題や可能性を理解することを助けてくれるのです。単純にアスリートの強みを利用するだけで、弱点に取り組むことで完璧な進歩または運動性に挑戦させることをしないのは、コーチングの初歩的ミスです。 長所と短所の両方をすばやく評価し、トレーニング時間の大部分を弱点に充てるのが、熟練したコーチまたは賢いメンターです。 それはあまり楽しくなく、実際威圧的なものですが、長期的には、私たちが達成できるトレーニング、および教育の最も完璧な形です。 見渡してください。 ジムやインターネットで自分の最小値について投稿する人はあまり見当たらないでしょう。 最大値を投稿し、ワークアウトの習熟度を議論している人達が見つかるでしょう。 しかし、もし彼らがあなたの助言を求めるのなら、あなたは、それらの最大値を改善するのを助ける最良の方法を知っています。 単純に、注目を最小値に向け直し、すべての数値が向上するのを見守るのです。この視点は、消防、軍のオペレーター、または学童のグループなど、大きなグループを管理する場合には不可欠です。 幅広い属性にわたって能力の最低レベルを明らかにし、グループ全体で各属性において許容可能な最低レベルを超える数値を達成させることは、グループ全体にとって、より有益であり、より役に立ちます。 グループをスクリーニングするとき、私たちの主な目標は、完璧な動きのスクリーンを見つけることではありません。目標は、できるだけ多くの人がカット点(最低限許容できるFMSスコア)、リスクの最小レベル、を達成することです。これこそが、グループまたはチームの指導をすることのすべてです。誰も置き去りにしないでください。まず、最小値に取り組みましょう。最大値は放っておいてもなんとかなります…そして、あなたは自分がそれを投稿したいことを知っています!

ファンクショナルムーブメントシステムズ 2836字

バックパックゲットアップ

2020年のゲットアップチャレンジ進行中のDr.キャシー・ドゥーリーが、肩の可動域に制限があって頭上に手を持ち上げられない場合にも楽しめる、バックパックを負荷としたゲットアップの方法をご紹介します。自宅でも試せますね!

キャシー・ドゥリー 3:29

ケトルベルスイングのよくある間違いの修正方法

ケトルベルスイングは、ケトルベルトレーニングでも最も人気のあるエクササイズですが、目を覆いたくなってしまうようなフォームで間違って実行している人も沢山!いますよね。どのような間違いが最もよく起こりやすいのか、まずは確認しましょう。

ファンクショナル・トレーニング・インスティチュート 3:57

Kaori’s Update #48 - 適切な運動は最良の薬

痛みがあれば動かさない方が良い、と思い込みがちですが、組織の治癒のために必要な急性の炎症や組織のダメージを例外として、動くことによって痛みが軽減したり気分が良くなった経験は誰にでもあると思います。ただ動けば良い、というものではなく適切な運動を選択するということも重要ですよね。

谷 佳織 3:05

腹部の強さのリストア方法

ナマケモノが嫉妬するくらいにゆっくり動いてみる。ゆっくりとした動きをコントロールしながら実行するのは、予想外に大変ですよね。超スローモーションで動くことで、身体の隅々までを強化するドリルをぜひ試してみてください。

オリジナルストレングス 7:30

関節はお互いにコミュニケーションしている

ACL損傷を経験したフットボールのコーナーバックの選手のリハビリの一環として、足首の可動域と大腿四頭筋の強さを共にトレーニングするためのドリルをリー・タフトがご紹介します。単独の部位に注目するのではなくチェーン全体をターゲットにすることが重要です。

リー・タフト 4:20

座位の代わりにハーフニーリング

仕事で長時間椅子に座る生活をしている皆さん、座位の代わりにハーフニーリング/片膝立ちの姿勢を取ることで、こんなにメリットがあるのなら、試してみたいと思いませんか?

キャシー・ドゥリー 2:38

より良いトレーニングウィークの構築

週のトレーニングプログラムを作成する際に、指導対象個人の回復能力やトレーニングのターゲットエリア同士の影響の有無を考慮していますか?より効果的なトレーニングを実践するために不可欠なトレーニングプログラムの作成について基本的なことから学びたいですね。

マイク・ロバートソン 4:54

ローリングで内転筋をストレッチする方法

床の上でゴロゴロ転がるローリングで、気持ちよく股関節内転筋群をストレッチする方法をオリジナルストレングスのティムが紹介してくれます。ただ気持ちよく動くだけで、神経系にも沢山の情報を入力することができるドリル、ぜひ試してみてください。

オリジナルストレングス 4:18