1985年、グループフィットネスインストラクターとして活動を開始以来、アメリカ、日本のヘルス・フィットネスのフィールドにおいて、アクティブに活躍を続ける。
1990年代前半、アメリカスポーツ医学会(ACSM ) 公認エクササイズフィジオロジストとしての認定を受け、グループの指導から個人を対象としたコンディショニングの指導へと指導対象を移行し始める。クライアントの目指すゴールを、...
私が最初に解剖クラスに参加したのは、今から14年ほど前のことでした。コロラド州ボルダーに当時作られたばかりであった、トッド・ガルシアのラボで開催された5日間の解剖コースは、ロルファーであるリズ・ガジーニと解剖学者のトッドがリードする、ロルファーや徒手療法に関わる人たちを対象としたクラスでした。トッドのラボは、エントランスエリアの日当たりも良く、サンキャッチャーが壁に虹色を反射する明るい場所で、生まれて初めての解剖にドキドキしていた私をホッとさせてくれるものでした。
素晴らしく清潔で換気の良い整った環境での解剖でしたが、ホルマリンで保存された献体での解剖は、やはりホルマリン独特の強い匂いが、クラス終了後にどれ程長くシャワーを浴びても拭いきれない気がしました。匂いに圧倒されはしたものの、トッドの正確な解剖にリードされて進むクラスでの学びは、奥深いもので、解剖学的な部位を実際に立体的に確認するのみではなく、生命や死に対しての想いを改めて認識することができる意義深いものでした。