仕事中に行うべき3つのストレッチ

デスクの前に座っての仕事中に、時間を忘れて何時間も同じ姿勢になってしまっていることはありませんか?理学療法士のアダム・ウルフが、誰でも簡単にできるデスク周りで行えるストレッチのアイデアをシェアします。是非お試しください。

アダム・ウルフ 5:42

バンドを使った股関節牽引:パート2

バンドを使った股関節の牽引パート2では、バンドの牽引の力がかかる方向を変化させた方法をご紹介します。コアを働かせた状態での実行方法を是非試してみてください。

アダム・ウルフ 1:58

バンドを使った股関節牽引:パート1

股関節の牽引を行うことで筋テストにより良く反応する人に対して、自宅で行うことができるバンドでの牽引を処方するという理学療法士のアダム・ウルフが提案する、簡単な実行方法のパート1をご紹介します。

アダム・ウルフ 2:04

胸椎のモビリティ

胸椎のモビリティを多面的に多方向的に向上させるためのエクササイズを、理学療法士のアダム・ウルフがご紹介します。このビデオで使用しているサスペンショントレーナーは別ブランドの製品ですが、TRXサスペンショントレーナーを使用して同様のエクササイズを効果的に実践することができます。

アダム・ウルフ 4:23

統合と孤立のスペクトラム パート2/2

単一の筋肉が単一の面でどのように働くのかに注目をする孤立させた動きの捉え方から、複数の関節や筋肉が三次元的に働き全身が連動する統合された動きまで、どれが正しいとか間違っている、というのではなくスペクトラムとして捉えていく考え方を、理学療法士のアダム・ウルフがシェアします。パート2

アダム・ウルフ 4:56

統合と孤立のスペクトラム パート1/2

単一の筋肉が単一の面でどのように働くのかに注目をする孤立させた動きの捉え方から、複数の関節や筋肉が三次元的に働き全身が連動する統合された動きまで、どれが正しいとか間違っている、というのではなくスペクトラムとして捉えていく考え方を、理学療法士のアダム・ウルフがシェアします。パート1

アダム・ウルフ 4:42

前面と後面のXライン

身体前面と後面のX = スリングとも呼ばれるキネティックチェーン全体を効果的に伸長する方法を、理学療法士のアダム・ウルフがご紹介します。

アダム・ウルフ 5:33

アンテリアラインの柔軟性

足趾から頸部まで身体の前面を通るキネティックチェーン全体を、効果的に伸長するための方法を、理学療法士であるアダム・ウルフが、静的~動的へとシンプルにわかりやすく解説します。

アダム・ウルフ 4:40

ラテラルラインの柔軟性

矢状面での動きを更に向上させるためにも不可欠な前額面での動きの自由さを実現するためにも、身体側面の組織の柔軟性を引き出すことが重要です。理学療法士アダム・ウルフがご紹介するシンプルなアプローチを是非お試しください。

アダム・ウルフ 5:06

統合された動作は何で作られるのか。統合された動作とは?

1976年、アーウィン・コー博士は述べました。「脊髄は、脳が活動を指令する時に用いる鍵盤です。しかし演奏台にあるそれぞれの『鍵盤』は、筋繊維のある特定のグループの収縮のように個別の『音色』を出すのではなく、すべての動きの『交響曲』を奏でるのです。つまり、脊髄の中の構造は、それぞれが複雑で、調和し、繊細にバランスのとれた多くの筋肉の収縮と弛緩の編成を含んでいる、たくさんの活動パターンのレパートリーなのです。脳は個別の筋肉ではなく、動作全体として考えます。脊髄と脳幹においてあらかじめプログラムされたパターンのために、数えきれない方法で変更したり、無限の種類のより複雑なパターンに組み合わせながら、選択的に指令します。それぞれの活動は、関連する筋肉、腱、そして関節から途絶えることなく流れてくるフィードバックによるさらなる調整、改善、そして変更の対象です。」(チェイトー、2002年、33ページ) メリアン・ウェブスター辞書によると、動作とは、「明らかな構成単位を持ち、拡張された作曲の一部を形成するリズミカルな特徴または特性」であると定義されています。適切な見方をすると、音楽と人間の動きはたくさんの特性を共有しています。どちらも効果的であるための同期性と、リズミカルな特徴または特質、そしてより大きな構成を築くパーツが必要です。私が身体における動作の定義で一番好きなのは、「身体の分節の連続的な分化」というものです。動作は同期性のある分化でなければなりません。なぜなら、もし二つの骨が同じスピードで同じ方向に動いたら、骨の間のスペースと定義される関節ではどんな動きも感じられないからです。 骨は動き、関節は感じ、筋肉は動作に反応する。これは、もし動作が非同期性であれば、システムに代償運動が発生し、適正には見えないことを意味します。理学療法士でもあるデイビッド・ティベリオ博士は、怪我をゴールディロックスの原則に基づき、度の過ぎる動き、不十分な動き、もしくは誤ったタイミングでの動きで起こるものであると説明しています。痛みを抱えているときは、たいてい動き方でわかります。なぜなら痛みのある身体の部位を避けて動こうとするからです。これは動作システムの非対称性を表している点で重要であり、長期的にさらなる代償運動を引き起こすでしょう。 私の経験では、動きの専門家のほとんどが、怪我の部位の上もしくは下よりも、問題のある組織にターゲットを定めるように教わります。この筋機能に対する伝統的な見方は、短縮する(短縮性収縮の)動きが筋肉の活動だと説明され、各筋肉は付着部ではなく、それぞれに起始と停止を持つというものであり、統合というよりもむしろ孤立したものです。例えば、孤立は大腿四頭筋が膝関節伸展筋で、大腿骨の上部に起始(はじまり)を持ち、脛骨に膝蓋腱として停止(おわり)を持つと説明しています。これらの2点を近づけると、膝関節は伸展します。しかしながら、これは大腿四頭筋が継続的に与えられる重力、床反力、体重、モーメントといった力に反応して身体をコントロールするために他の筋肉や組織と働くこととは、まさに正反対なのです。この統合された見方を通して、立位の機能において、大腿四頭筋は矢状面上で、膝を伸展するのではなく、他の組織と共に伸長し膝の屈曲を制御すると見られてきました。必要なとき、筋肉は動きを作るために力を生産することはできますが、何かに作用することは、適切で効率的なコントロールを可能にする統合された方法で環境に反応することよりも多大なエネルギーを要します。 スラクチュラルインテグレーションを発案したアイダ・ロルフによると、人間は直立を保っている間、重力を使っているか重力に抵抗しています。重力に抵抗している人たちは、たいてい前突した頭部と丸まった上背部を含む、理想的とはいえない姿勢を示す傾向にあります。この姿勢は、コンピューターに向かって座って働いていることと強い相関を示しており、技術の進歩と動かない生活習慣に伴い増加してきました。よって、改善された「背の高い」姿勢は、消化、代謝、排排のよりよい流れの促進を手伝うことができ、また意図されたタスクを達成するために身体が全身の分節を分化する能力を向上させます。言うまでもなく、良くない姿勢と動かない生活習慣は脳への刺激の欠如に結びつき、特に直立姿勢時において、脳の刺激は、屈筋優勢の相反性抑制を作り出しながら、長さー張力関係と関節の全側面における適切な筋パランスに重要な伸筋活動を生み出します。脳の興奮の欠如は潜在的に屈筋優勢を生み出し伸筋活動の欠如を導く可能性があり、多くの人に説明されている「上位交差症候群、下位交差症候群」を容易に引き起こすでしょう。 これは動作がなぜ重要なのかの一つの理由に過ぎません。 しかしながら、ただ動くだけでは不十分な人たちもいます。だからこそ、真の統合された動作の原理を知ることが非常に重要なのです。

アダム・ウルフ 2066字

身体後面の筋膜ライン

現代の日常生活で短縮する傾向にある身体後面の筋群と筋膜のつながりを、より効果的に伸長し強化する方法を、理学療法士のアダム・ウルフがご紹介します。

アダム・ウルフ 3:46

運動制御と圧迫&牽引に対する耐性の評価

統合された動き、そして動作の各面における特定の動きを判別する知識を所有することは、毎回個別化された経験を可能にします。この思考プロセスは、私が運動制御理論を勉強し始めてから向上してきました。なぜなら、それを通して、幸運にも私の学びを導いてくれた何人かの素晴らしいクリニシャンに出会うことができたからです。 私の治療の特性を支えている一つの思考プロセスは、身体がどのように圧迫と牽引の力に反応するかを評価することです。 下記は私の著書、『真の動作:統合された動作とモーターコントロールにおける考え方:REAL Movement: Perspective on Integrated Motion & Motor Control』よりの抜粋です: 『運動制御のための神経系基礎: The Neural Basis for Motor Control』という本の中で、バーノン・ブルックス氏は運動制御の階層について議論しており、以下はその過程の一つの例です。私がたんすの一番下の引き出しを開けて、お気に入りのTシャツを取りたいとしましょう。それを取ろうと下の方に手が届く前に、連続した一連のコマンドの中で多くのことが求められます。まず、大脳皮質が「この方法でいこう」と戦略を選択する前に、大脳辺縁系システムが「必要を充たせ」と要求します。その後、この神経系情報が「やっているところ」となる筋肉にたどり着く前に、運動制御センター(MCC)は「今あなたのシャツをこの方法で取りなさい」と脊柱に伝え、脊柱は「やりなさい」と告げるのです。 相互抑制の単純化された一例は、関節の反対側にある対立する筋を緊張させ、関節を動かすために抑制(運動ニューロンからの刺激を減少)し、筋肉を収縮させるために神経系メッセージを送るということです。時には、変化した遠心性運動出力を招く異常な求心性入力もあります。大雑把な表現をすれば、もしある筋肉が神経系につながりすぎていたら、他の筋肉の収縮する能力からいいところを「盗み」、それによって運動出力も変わってしまうかもしれないのです。これはよく痛みを伴って起きますが、こういった状況が痛みなしで起こりうることもあるように、単に痛みからのみ起こるものではありません。「筋肉テスト」の観点から、これは「促進された」または「抑制された」組織として見られます。「抑制」という言葉が、筋肉が「働いていない」、またはシステムにつながっていないという意味ではないことに注意してください。どちらかというと、神経系が組織に対して働くタイミングや能力が減少し、遅れたり、しばしば弱まった筋収縮を招くということなのです。時に、これらの促進と抑制の関係性は関節の片側とその反対側にあることもあり、その他の多くの場合これらの関係性はどこか別の場所であったり、どこか近くであったり、遠くであったりします。私の友人であり師であるトーマス・ウェルス氏は、怪我の18インチ以内から始めて、広げていきなさい、と助言をくれました。臨床的に、私は、機能不全や痛みのある動作をコントロールしなくてはならない組織のあらゆる組み合わせにおいて、しばしば促進と抑制の関係は同じ筋筋膜線上にあることを見つけました。 圧迫されて(そして/あるいは)挟まれた関節を扱っている時、これらは一緒に見つかることが多いにも関わらず、圧迫された関節と、圧力に対し異常な反応を与える関節は同じものではないことを認識します。このため、そして相互抑制の原理を元に、なぜ関節が硬いのか識別判断することが重要になってきます。なぜなら、しばしば神経系は、不安定なシステムを圧迫することで安定性を得ようとするからです。これが何を意味するかと言うと、その関節がなぜ圧迫されているかの理由によっては、関節を可動させることが最良のとるべき行動であるかもしれないし、そうでないかもしれないということです。例えば、股関節前方インピンジメントを抱える人々は時折、テストで弱いとされた筋肉が、牽引を行うことで強いというテスト結果になることもあれば、牽引では弱いとテストされながらも圧迫では強いとテストされることもあります。もし誰かが股関節インピンジメントを経験し、圧迫で強く、牽引で弱いとテストされた時、私は股関節を牽引せず、むしろ股関節を強化するエクササイズを処方します。対照的に、牽引で強くなる筋肉を持つ場合の股関節インピンジメントは、股関節牽引の後にストレングスニングを含めたトリートメントを受けるでしょう。 この形での筋力テストは不完全な全体像を与えうると認識する一方で、私はそれが価値のある情報を与えてくれると感じています。それをどちらか支持する研究はまだ多くないにも関わらず、私はもし治療家が一定の圧を用い、より多くのエビデンスに基づいた情報と組み合わされた思考プロセスを持つことができれば、患者はテストの前後で素早く違いを感じることができると信じています。しばしば、単に「研究では」ということに頼りがちですが、研究と経験に裏付けされうる思考プロセスを組み合わせることは、生物―心理―社会トリートメントモデルを含むがゆえに、私にとっては人々と働くために非常に価値のある戦略なのです。痛みは出力であり、それがゆえに入力を変えることが強力な戦略であることを忘れないください。神経系をだまし、求心性の情報を変える何百万もの方法がある中での問いかけは、あなたは何をするか?ということでしょう。私にとっては、それが統合された運動のパワーなのです。

アダム・ウルフ 2304字