前方コアの安定性が重要である6つの理由

この時期になると、シーズンを終了したばかりのプロ野球選手の評価を数多く行います。“初めて”評価するアスリート達全員に関して気づく、最も大きな問題点は、前方コアのコントロールの欠如です。言い換えると、彼らは通常、この写真で見られるように、かなり誇張された伸展姿勢をしています: そして、腕を頭上に挙げると、大抵は肋骨がかなり“浮き上がって”しまうのです。

エリック・クレッシー 2964字

裸足でのトレーニング/ランニング:万能でなない

最近、私は裸足でのトレーニング/ランニングと足の驚くべき能力に関する多くの記事を読んでいます。私が読んだ多くのものは、多くの科学的事実の要素を有してる一方、それらの記事の著者たちは、全体としてのシステムに与える足の影響について、常に理解しているわけではないように思います。 裸足でのトレーニングは、“万能のもの”として、人々の抱えているどんな問題でも修正するかのように歓迎されているように思われます。突如、シューズが人間の機能の邪魔者になってしまっています。身体の部位の機能を理解することは重要ですが、私達はこれを“理想的な”感覚の中でしか行っていないように見えます。もしA+B=Cであるならば、全ては上手くいき、私達はシューズを脱ぎ、もう二度と問題は起こらないでしょう。しかし、過去10年以上にわたって私達に投げ掛けられてきた、その他全ての素晴らしい解決方法を振り返り、評価してみると、人々はいまだに問題を抱え、救いを求めているのです。 機能障害を理解することが、手がかりなのかもしれません。足の成功を妨げることに影響を与える可能性のある、多くの事に関する知識を持つことによってのみ、私達は本当の答えを見つけることができるのです。では、一つの例を見てみましょう。局所的なレベルにおいて、足は、足そのものを上手く動かせる環境を作り出すでしょう。しかし、これは全体のシステムにとっては、良好なものではないかもしれません。前足部の内反変形は、99%の確率で、足底弓の崩れを引き起こし、もし足が代償できるのであれば、前足部は、身体が足へのトップダウンの影響力を持つことを阻止するでしょう(それはまた、ボトムアップの抑制も引き起こします)。これは、前足部における安定性獲得の成功を作り出しますが、機能的連鎖の他の場所で、動作を減少させます。そこで、質問は、“シューズを脱ぐことが、問題を解決する手助けになるかどうか?”ということです。 この質問(私は答えを持っている確信が全くない)に答えるために、いくつかのポイントがあります。まず最初に、シューズは、前足部が床に着くことで関節の始動位置、動作、全身への影響を向上させる、距骨下関節の可動域を制限するかもしれません。固有感覚において、多くのことがシューズのクッション効果によって作られています。これが真実かもしれませんが、前足部内反の例において、関節位置、あるいは骨による制限のせいで、筋肉による減速を介して、力の弱力化をすることができないシステムにとって、力の減少は好都合なのかもしれません。これによって、シンスプリント、疲労骨折や機能的連鎖のより上部の構造によって力が吸収されることを引き起こす可能性があります。一歩先に進めば、矯正用インソールのような、より高度な介入に関連します。そこで、システムの成功を増進するために、一人ひとりに合わせた安定性を作り出すことによって、私達は、裸足でのトレーニングが行うことのできない足周辺の環境を向上させます。これは、足の機能障害がそれを許さないからです。もし私が単純に、裸足でのランニングやトレーニングをするように、人々に言って、これら全ての問題が解決するのであれば、間違いなく、そう言うことでしょう!!!私達は、全てに万能なものはない、という個別性の原則に立ち返る必要があります。個別の評価と物事がうまくいかない理由と方法を理解することによってのみ、私達は、適切な解決策を見つけることができるのです。 私のお気に入りのBetrand Russelの格言を紹介しましょう: “この世の中で困ったことは、愚かな人々が自信に満ち溢れていて、知的な人々が多くの疑問を持っているということである。” このブログのトピックの内容に関わる誰かを“愚かな人々”とみなしているわけではありませんが、時折、機能障害の理解に欠けている人達が、“万能”なトレーニングの方法に関して、大胆で“自信過剰”な発言をする傾向があるのです! このとりとめのないブログにおける、第2のトピックに移りましょう。これは、とても知識豊富なオステオパシー治療家の友人と、最近交わした会話に関連しています。私達は、システムにおける機能障害と矯正用インソールのような介入の使用について話をしていました。彼は、そのようなものの必要性に関して、納得していないようでした。私は確かに、身体がある程度まで、自己“治癒”力を持っているということに同意します。しかし、私の信条は、脚長差のような状況(私のお気に入りのトピックである)というような、場合によっては(一般的に問題を抱えた人達の場合)身体が克服することのできないケースを考慮に入れる際や、トレーニングの変化(例としてマラソンを走ること)を考慮に入れる際には、これがシステムにとっては、過度になり痛みにつながる傾向があります。そして、組織への要求は過大になり、機能の変化に対応するためには、身体にとってより良い環境を作り出すこと、あるいは活動の増加をやめる必要があるのです。 重要な質問は、私達は施術者として、施術やエクササイズをとおして、目の前の構造上の変形に対処することができる、全身の変化を作り出すことができるかということだと思います。もちろん、いくつかの例において、答えは“はい”かもしれません。そして、質問は、それにはどのくらいの時間が掛かるのか、どの程度のレベルの活動を彼らは継続することができるのかということです。多くの場合、答えは“いいえ”だと、私は思っています。足の変形が良い例です。局部的な問題は、これ以上“代償”されることのできないシステムの連鎖反応に大きな影響を及ぼす可能性があり、私達にそのシステムのトレーニングのような要求を増大をさせるのです。私達は、骨の配置、あるいは骨の長さを変化させることはできず、筋肉と結合組織は、これ以上要求に対処することができません。これが、私達が様々な慢性的な症状を引き起こすシステムにおける問題を見つけるまで、多くの慢性的な症状を(何年にもわたり)持っている理由なのです。多くの場合、このような構造的な問題を解決するたった一つの方法は、構造的な介入を取り入れることなのです。

ベン・コーマック 2619字

能力の限界というコンセプト(ビデオ)

FMS で知られる。理学療法士グレイ・クックが、コレクティブエクササイズについて、そして基礎的な動きにおける能力の限界を高めるというコンセプトに関してシェアするセミナーからの抜粋です。

ファンクショナルムーブメントシステムズ 5:06

既に行われていたこと

わたしは過去数年間、フィットネス業界でみられる傾向に度々フラストレーションを感じてきました。私達が数年前に捨て去った無意味で有害、そして古くさく馬鹿げた発想やコンセプトは、再びオンラインやフィットネス雑誌で私達の目に幾度となく入り込んできています。 パット ・マドルフを覚えていますか?覚えているべきですよ。彼は“デプスジャンプ”を含む“秘伝の”ヨーロッパ式トレーニング方法を発見しました。1971年、彼は高跳びの世界記録を打ち立てました。もちろん覚えてますよね?7’3”フィートの跳躍を。陸上競技の世界では跳躍力向上の為にボックス、ステップ台や客席などからの“ジャンプトレーニング”が始まりました。 フレッド・ウィルトはこれらの跳躍を “プライオメトリック”と名付けましたが、マドルフ以前にもこの “ショック法”についての文献は至る所にあり、議論がなされていたのです。それらのなかには、このトレーニング法をただやみくもに自分のトレーニングに取り入れる前に、いくつかの注意や警告を含んでいるものもありました。これらのトレーニングで効果を出す為には、まず先に体重の2倍の負荷のバックスクワットをあげれなければいけないと主張する者もいました。ドン・チュウ(1998) はプライオメトリックを行う前に、自体重の60%の負荷で50回スクワットができることを推奨しています(自体重の60%で、1セット50回のスクワットはそれ程キツくはありません。でも試してみてください。そして今夜沢山の食物繊維を食べてください。) そうそう、そして私が見いだしたちょっとしたことがひとつあります(もちろん、間違える覚悟はできています):あなたのキャリアのなかで、本当の意味でこのトレーニングは一度しか使えません。わたしが言いたいのは:これらのトレーニングを始めた際に得られる効果は、あなたがショックトレーニングやプライオトレーニングから得られる最初で最後の効果になるということです。それは特異的運動やアイソメトリック(等尺性)運動のように役立つことでしょう。ですが役立つのはたった一度です。もちろん体重の2倍の負荷でスクワットをおこなうようなエリートアスリートには効果的です。 なぜ、パット・マドルフのことを聞いたことないのでしょうか? 私がユタ州立大の4年の時、チームメートだった2人(なんと2人も!!)が7’3”をマークし世界記録を跳びました。しかもそれはショックジャンプではありませんでした。それは背面跳びをしていた天才アスリート、ディック・フォスブリーでした(彼はまた、誰もおがくずのピットに後頭部から着地しないので、ごく普通のパッドを使用していました)。 インターバルトレーニングは、ある意味、ロジャー・バニスターが、世界で最初の1マイル4分以下を 達成するためこのトレーニングをおこなった後に産まれたと言えます。スタンフォード大学の砲丸投げ選手であり、またウェイトリフティングの全米選手権で3位に輝いたオーティス・チャンドラーは、ウェイトリフティングは投てき距離を伸ばしてくれるということを間違いなく証明しました。彼は後に、LA タイムスの出版者となりました。ロバート・ガーダはサーキットトレーニング(“PHAトレーニング”と彼は呼んでいました)でボディビルのミスターアメリカに輝き、ジョン・ジェシーは1960年代に、クラブベルやケトルベル、サンドバックの他、近年考案された数々の動作についての本を書きました。 要点は何かというと、わたしがこうしてタイプしている間にも人々が議論している、今日ジムでみられるトレーニング法などは、たった10年やそこらのものなのです。これは最も愚かなタイプの『無知』であり、私にとっての『無知』の定義とは、無知であることを選択するということです。 最近、ネイサン・ホリデーが素晴らしいブログ記事を発表し、私も楽しく読みましたが、その記事はこんな2つの文章を含んでいました: クロスフィットは健康とフィットネス分野の景観を変える為に、他のどのアスレチック系ムーブメントよりも貢献してきた。もしこれを否定するのであれば、あなたはクロスフィットがどういったものか理解していない、もしくはあなた個人の感情があなたの意見になってしまっているのでしょう。 わたしがフェイスブックで記載したように、ストレングス&コンディショニングにおいてのグレッグ・グラスマンの影響は、すくなくとも2003年あたりまでは現れませんでした。私が2002年に刊行した著書 “Get Up”でクロスフィットについて初めて言及した理由は、以下の文にとてもメリットがあると考えたからです。 “高負荷のウェイトトレーニング、セット間の短い休憩、高心拍数、高強度トレーニング、そして短いインターバルと、全ての要素が明確になっているわけではないが、これらは高い神経内分泌反応と関係性があります。” 他の方々と同じように“神経内分泌”の意味すら知らなかった私が調べあげて見つけたことは、“神経内分泌”は神経に影響を及ぼすホルモン反応ということでした。私は数年前に、フィル・マフェトンの1994年の著書 “In Fitness and Health: Everyone is an Athlete”で“神経内分泌”について書かれているものに目を通したことがありますが、今だに健康、フィットネス、そしてウェルネスにアプローチするマフェトンのシステムを好んでいます。 10月に入る前に過去の記事を編集していた時(全ての記事は私のウェブサイトでフリーダウンロードが可能です)、いくつかの “お宝”を発見しました: 英国の槍投げ選手のトレーニングプログラム: パワークリーン:60kg×10回 スクワット:70kg×10回 パワースナッチ:50kg×10回 フロントスクワット:60kg×10回 クランチ:25回 これらを連続でサーキット形式でおこない、心拍数を測定します。これを3回繰り返したら、そう、もうすっかり終了でしょう。 2002年8月版はジム・スミスを紹介しています。彼の記事 “A Different Kind of Battle”は明らかに物を“運ぶ”または“引っ張る”などといったトレーニング法の先駆けでした。確かに、ラルフ・マウガンは1950年代後半からアスリート達に物を“引きずる”トレーニングをさせていましたが、ジム・スミスの記事は、私により、このクレイジーなアプローチ方法の行く末について考えさせてくれました。この号の最後を振り返り、私が1990年代始めに使って成功を収めたトレーニングプログラムを改訂しました。 次の大きな問題は、コンディショニングを整えるメソッドを取り扱うことでしょう。今の私なら全てのスーパセット系のエクササイズを排除し、スレッド、キャンバス、ダンベル、そしてウィールバローも除いて、数ヶ月間のプル、プッシュ、そして引きずる動きを取り入れることを推奨するでしょう。わたしは80ポンドの石を引きながら裏庭をダッシュしますが、それはわたしの“コンディショニング”に関して10回×数セットよりも遥かに効果的です。コーチマウガンの“引きずる”アプローチは正しかったのです。 次回作は、恐らく過去最高の出来となるでしょう。スティーブ・シャフリーとわたしは、 “One Lift a Day”プログラム(ダンが推奨するトレーニングプログラム)についての、全ての馬鹿げた質問を黙らせるのに充分な詳細を議論しました。それからジム・スミスは “プライマル カルディオ”について議論しました。2002年9月の日付で、ジムはベアークロウル(熊歩行)、アリゲーターウォーク(ワニ歩き)、そしてサンドバック運びに関して話しています。 ジムのワークアウト: “サーキット 1”: 50ヤードダッシュからの 50ヤードウォーク、 50ヤードベアークロウル、 そして再びウォーク、 後ろ向きで50ヤードダッシュ、 再びウォーク、 後ろ向きベアークロウル “サーキット 2”: 50ヤードダッシュ、 ウォーク、 アリゲーターウオーク、 ウォーク、 サンドバック運び、 ウォーク、 後ろ向きアリゲーターウォーク これらのいずれかを何度か繰り返し、感想を聞かせてください!また、この号では私の良き友人というだけでなく私が手首を痛めた時に病院に連れて行ってくれたエリック・アラゴンが “量より質”の重要性を私達に教えてくれました。彼のこの記事を受け取った後、私はこの用語を造ったのです。 最後に、“MetCon/メタボリックコンディショニング”という用語でさえもまた、エリントン・ダーデンとアーサー ・ジョーンズが『心拍数は適正で動かす筋も “良い状態”なのにそれが1つの機能としてうまく働かない』妙な能力不全の説明として“これら全てのトレーニング”よりも前に存在していました。 全てのものが “HIT(高強度トレーニング)に関連する”ように、万人の要望に答えることはまず不可能です。 ネイサンの素晴らしいブログ記事に話題を戻し、何が私の気に障ったのかをご紹介しましょう。それは以下の文でした。 もし否定するのであれば、あなたはそれを理解していない、もしくはあなた個人の感情があなたの意見になってしまっているのでしょう。 それはこの“二者択一”の問題なのです。私は“○○を信じるか、もしくは地獄に落ちるか”と言ってくるような人達と時間を共にしていました。裁きの日の裁判長を副業とするのは、きっと素晴らしい事なのでしょうが、昨今のフィットネス市場はあまりにも倫理神学に溺れてしまっていることが、よく見られます。例えばこんな感じです: バックスクワットは良いか?悪いか? “答えはもちろん、スクワットは有害、となるでしょうか? 二者択一はあなたを追いつめてしまうでしょう。“私の指に指輪をはめないのなら、私はこの場を去ります”というように。二者択一は、“状況次第” や “追求する”といったような重要で洞察力のある回答にとって敵となるのです。 ノーチラスマシン同様、クロスフィットが数年後どういった立場にいるかは、ネイサンが自身の記事で言及している内容、特により良いコーチングに対する彼の考えや要求と同じようにコーチング次第になるでしょう。私は1979年以降コーチとしてお金をもらっていますが、まだワークショップでは最前列に座り学んでいます。全てが分かってしまうことは決してないのです。

ダン・ジョン 4494字

投手の肩屈曲制限(ビデオ)

メジャーリーグの選手達から絶大の信頼を得るエリックが、投手の投球側の肩の屈曲の制限の要因とその影響に関して、機能解剖学的な情報を含め、分かり易く解説します。

エリック・クレッシー 6:13

ウォームアップと動作準備

思春期の選手の為のウォームアップと動作準備システムの目的とは: 神経的発火を向上させ(固有受容感覚と運動感覚アウェアネス) トレーニング実施前に姿勢または長さ張力関係の問題を矯正し 体温を上昇させ、筋肉及び関節の機能を高めるために血行を促進し アウェアネス向上のため交感神経を優勢にし 筋肉と関節複合体の可動域を向上させ より良い動作、神経発火、筋肉の働きのため、筋肉のコリをほぐし(筋筋膜性) エクササイズでより激しく動くために備え学ぶことです 下記に記載しているのは、私達が日常的に行うウォームアップの具体的なアウトラインです。これは実際のウォームアップの一例ですが、他の多くのルーティーンも必要に応じて紹介していきます。 フォームローリング 各選手は筋肉のコリをほぐす、及び解消するためにフォームローラーを、身体の特定部分(筋肉のみ)に使用します。これは主要な筋肉グループ、または問題があるとされる箇所のみに限定して使用します。 筋肉の質に応じて、約2-5分間程費やします。 主な特定部分は:ふくはらぎ、ハムストリング、腸脛靭帯、大腿四頭筋、臀筋、背中です。 選手達には、早めに到着し、実際のワークアウトの前にこの部分に取りかかることを奨励しています。 コレクティブストレッチ これはフォームロールの直後に実施され、筋肉の長さー張力関係と、姿勢上の問題を整えることが含まれます。 これは、全身の静的ストレッチのための時間ではありません。潜在的に問題のあるエリアを矯正することが目的です。 このセクションには必要に応じて30秒から2分間費やします。 選手は優先順位の高い筋肉グループを主に行います。 ダイナミックモビリティーとランニング ここで選手達は、筋肉と関節により大きな可動域を与えながら全可動域を通じて動き始めます。選手達はまた、動作能力向上のため様々なランニング、スキップ、シャッフル、ホッピング、バランス等のエクササイズに取り組みます。 このセクションは、モビリティーからランニングまで継ぎ目がありません。 このセクションは、ノンストップの動作プログラムです。選手の心拍数は劇的に上昇し、発汗が始まります。 このセクションには、大体約5-7分費やします。 下のリストは実際のエクササイズです: ダイナミックモビリティーと柔軟性: ニーハグ モンスターウォーク ランジパターン(リーチ、ローテーション、エルボートゥーインステップ) クロスオーバーランジ ベンチスライド インチワーム アリゲータークロール サイドベンド 仰向け股関節ルーティーン 四つん這い股関節ルーティーン ダイナミックランニング: フォーワード&バックワードラン フォワード、バックワード、サイドスキップ シャッフル ジャンピングロープ バリスティックラダー カリオカ ラインドリル 腕と脚の動きを伴うバランス運動 リフト動作ドリル(ウォールラン、ローボックスニードライブ、ミニハードルラン等) ショルダーサーキット ジャボレックコンプレックス(ダンベル、バーベル、又はスティック)ーその日のトレーニングの焦点がウェートルーム内に置かれている場合、このコンプレックストレーニングは多くの場面において使用されることになります。 ウォームアップ及び動作準備ルーティーンの重要な要素の一つに、実施する地面に応じて、出来る限り裸足またはソックスで行う点が挙げられます。これは、重要な安定筋群 を強化し、固有受容感覚を高める手助けをします。靴が足部の筋肉を安定させる代役を担ってしまい、それによって足部が弱くなってしまうのです。

リー・タフト 1668字

DVRTスクワットパターンへのチャレンジ

2014年7月3日に開催されたDVRTセミナーから。スクワットのパターンが改善され、安定してきたところで、よりチャレンジ度の高いスクワットのパターンを提供することで、動きのクオリティーを高める方法を、ジョシュ・ヘンキンがシェアします。

ジョシュ・ヘンキン 4:38

肘と前腕へのコンプレッションバンドの適用

2014年10月8日&9日、東京で開催中のグレイインスティチュートFSTT 機能的軟部組織の変容 上肢コースより。肘や前腕のエリアに、ゴム製のコンプレッションバンドを巻いて、組織を動かすことによる、組織への水和作用に関して、レニーが実技と共に、その効果を解説します。

レニー・パラシーノ 5:59

手関節伸筋群のリモデリング

2014年10月8日&9日、東京で開催中のグレイインスティチュートFSTT 機能的軟部組織の変容 上肢コースより。ゴム製のコンプレッションバンドを使用した組織へのアプローチで血流を向上させたあと、張力を適用することで組織に方向性を与え、リモデリングするための方法をシェアします。

レニー・パラシーノ 6:07

アジリティ技術の向上方法とは?

あなたは野球の試合で、フライを捕球するために後退している際、外野手の足がもつれているのを見た事がありますか? また、マークについている相手が素晴らしいダブルムーブをした際に、バスケットボール選手がまごついている光景を何度目にしたことがありますか? クイックレシーバーやランニングバックに裏を取られないようにカバーリングしながら、後ろへ下がっているフットボールのコーナーバックまたはラインバッカーがバランスを崩しているのは? リトリートと後退 リトリート、または後退(地面があるのが前提で)は、練習を頻繁していなければ扱いにくいスキルになります。それは選手には各ステップの見通しがないことと、日常的な動作ではないことが理由です。後ろ向きに歩くことを、覚えようとする小さな子供を見たことがありますか? それはさながら綱渡りのようです。身体は自然に後退できるように設計されていません。我々は戦略的に、後退動作が自然になる方法を生み出さなくてはならないのです。 これは後退しながら選手のアジリティスキルを高めるいくつかの方法です: 立位ロングストライドバックワードラン ー 野球選手が守備位置まで後ろ向きで戻っている時によく見られます。 ショートスタンス(膝関節屈曲時)バックワードラン ー フットボールの試合でレシーバーのカバーリングをする際、多くのコーナーバックが最初の数歩に行う動きです。 バックワードシャッフル ー サッカーまたはバスケットボールで、コートやフィールド上で方向を一定に保とうとする際によく見られます。 フォワードクロスオーバーでのバックワードムーブメント ー バスケットボールの守備、サッカーの守備、ソフトボール又は野球の内野手、そしてテニス選手がボールをリトリートする際に見られます。 後退しながらの連続ヒップターン ーこれはオフェンスに抜かれないようにして、展開していこうとする場所へ素早く対応するための守備の戦法です。 スケートバックワード ー 当然、ホッケーとアイススケートに関するものです。 結論として、スポーツにおいては、プレーし、方位を一定に保ち続け、またオフェンスの意図を読み取るため、選手が後退せざるを得ない状況は数多く存在します。 若い子供達に、できるだけ様々な方法で後退方法を指導することは、彼等の身体認識能力と身体スキルを発達させるための優れた方法です。選手が若年時において、フットワーク、ボディコントロール、ボディポジショニング、そしてスピードの変化の感覚を習得できれば、リトリーティングスキルが要求される試合の状況に追い込まれても、より容易に順応することができるでしょう。 これは、後退を若い子供達に紹介すると共に、上級者や年上の選手に対するウォームアップとしても使える簡単な漸進方法です。 立位バックワード歩行 ー 適切な腕の動作とより大きなストライドを強調しましょう。 かがみ立ちバックワード歩行 ーしゃがんで、小さい歩幅で後退し、頭部を足の上に位置させるようにします。股関節からリードしましょう。 ”S”字パターン立位バックワード歩行 ー これにより空間、身体認識能力と、身体の固有感覚の発達させ始めます。 
“S” 字パターンかがみ立ちバックワード歩行 ー 直立バックワード”S”と同じ利点ですが、ここでは足首の可動域がさらに拡大します。また選手は身体をより上手くコントロールしなくてはなりません。 ここでは最初の4つのステップをより素速く行います。(ウォーク、ジョギング、ラン等) 前向きリトリーティングシャッフル ー空間認識能力と身体テクニックを発達させます。 前向きリトリーティングクロスオーバー ー空間認識能力と身体テクニック、そして股関節と足首の可動域を発達させます。 シャッフル、クロスオーバー、シャッフル等のコンビネーション これは身体コントロール、身体位置の立て直し方、そして思考プロセスを発達させます。 シャッフルを伴う連続ヒップターン ー選手は軽快なフットワークを発達させ、足の運び方と股関節周りのリポジションを学習します。 クロスオーバーを伴う連続ヒップターン ーフットワーク、そして足を股関節周囲にリポジションする能力を発達させます。 あなたの好きなどんなコンビネーションもこのテンプレートで創作することができます。それは若い子供の学習のための優れた指導プログレッションであり、かつ上級選手が練習または競技に向け準備するための優れたウォームアップです。

リー・タフト 1948字

腸脛靭帯の痛み

今回のブログは、マラソンランナーである私の友人との会話に基づいています。多くのランナーのように、彼も10マイル地点を超えると、腸脛靭帯の痛みで動きが取れなくなってしまうのです。 理学療法士に相談すると、体重をかけずに行う一般的な股関節内転などの、いくつかの典型的なストレッチを教えられました。これが私に、筋肉の機能に関する一般的な見方と、ある筋肉をストレッチしたり強化したりすれば、デフォルトとしてこうなるであろう、という見方に関して考えさせることになりました。 最初に、腸脛靭帯と、それに付着する筋肉群は個々には問題ない場合であっても、ストライドスタンスのような機能的姿勢において、それらが足と相互に作用する際に、変化するのかもしれません。 偏平足、あるいはハイアーチは、腸脛靭帯と関連する筋肉群の過度の伸長、あるいは伸長の欠如を引き起こすかもしれません。しかし、これらの筋肉群を孤立化して伸長、あるいは強化したとしても、それらの筋肉が、機能的連鎖の中で働く際には、足を始めとした連鎖内の他の部分によって制限、あるいは影響されるのです。単独で、重力の影響を差し引いた状況において、これらの筋肉はストレッチされるでしょうが、ランニング中のように機能的姿勢に戻った際、その能力には、ほとんど違いがないかもしれないということを意味しています。 多くの場合、私は、孤立した方法で、フォームローラーを使ったり、ありとあらゆる種類のストレッチをしている人達を治療しています。ひとたび、症状ではなく、原因を見つけると、筋肉はかなり改善します。 ここでの本当のポイントは、筋肉の伸長、あるいは短縮に時間を費やしたからといって、筋肉は、機能的な状況の中で与えられた動作や強度を選択、あるいは使用することはできないかもしれないということです。身体の他の部分がその役目を果たしていないために、システムの他の部分が、筋肉や筋肉群に本来の働きをさせない、あるいは他の役割を遂行する必要があるのかもしれません。 これに関するもう一つの例は、脊柱後弯症でしょう。上背部の筋肉を‘強化する’ために、肩甲骨を後退させることに何時間も費やしても、彼らの姿勢は、決して変わることがありません。これは、股関節や足関節のような、より下部の連鎖が、効果的に屈曲することができず、床反力、あるいは重力を弱力化することができないからなのかもしれません。これは、頸部と頭部が相対的な直立姿勢を維持できるように、上背部は脊椎の前屈を減速させるために、伸長する必要があるということを意味しています。この状況下において、相対的な胸椎上部と頸部の伸展を作り出すために、これらの筋肉は伸長し、動作を減速することを選択するか、短縮し、頸部における上位及び遠位部が伸長し、頭部/目の機能の機能を妨害することを選択するでしょう。筋肉に与えている‘強度’にかかわらず、私は後者の説を信じます。私達が‘打ち負かす’ことのできない、あるいは免れることのできないことの一つは、重力と床反力です(もちろん、あなたが宇宙船を持っている場合を除いては…)。 これが、胸椎の運動制限を持つ人達が、頭部前方突出となる理由なのかもしれません。脊椎の相対的な伸展不能は、頸部の筋肉が力を減速させる必要があり、関節可動最終域で伸長してしまうことを意味しています。

ベン・コーマック 1447字

時間が問題を拡大化する(ビデオ)

ストレングスコーチ、ダン・ジョンのセミナーからの抜粋。トレーニングにおいて、抜け落ちていること、やっていないこと、ギャップが時間と共に拡大化され、問題を引きおこすことになる、ということに関しての自身の経験を折り込んだ説得力溢れるビデオクリップです。

ダン・ジョン 2:37