スタビリティトレーニングとは何か? パート2/2

運動パターンと動作面 あなたが「ファンクショナルトレーニング」と言うと多くの人が呆れた表情をしますが、これは実際の方法が、悲しいことに巧妙なマーケティングによって乗っ取られてしまったものなのです。脊椎の専門家であるDr. Stuart McGillは、これを最もうまくまとめています、「ファンクショナルトレーニングは身体の部位の連結を通して筋力を向上させるという目的を含有している」。(1) これは非常に聞こえが良いですが、Dr. McGillが言う「連結」とは何を指しているのでしょうか?筋膜ラインという言葉を聞いたことがあるならば、これは、私たちが筋力を発揮できるように、異なる筋の動員をコーディネートして安定性を獲得できるような特定の連鎖があるということを、私たちがより良く理解できるようにするための非常に良い方法であると私は思っています。 もし筋膜ラインについて良く知らないのであれば、私たちはどのようにこれらのコンセプトを有意義にし、そしてこれらのコンセプトについての「要約本」を提供できるでしょうか?私はこれらの考えを次のようにまとめたいと思います: 1. 手/足:私たちの骨の半分は手と足にあり、これは非常に意義深いことです。私たちの周りの環境との接触は通常は手と足からであり、そのため、これらをコーチングすることは、身体の中でこれらの重要な連結を作ることに大きな影響を及ぼします。 有名な理学療法士のGray Cookが最もうまく述べています: 「もし足がいい加減で、グリップがちゃんとしていないと、その人は正しい筋を活性しないだけでなく、適切な感覚情報を得てもいません。もう一度言わせてください。もし、足と脳の間に何らかのモビリティやスタビリティの代償があったならば、それは、水はどこにあるのかと不思議に思いながら2本の庭用ホースの間に立っているようなものです。情報の経路は二方向で崩壊しているのです…上方向と下方向で。」(2) これを私たちのトレーニングにどのように応用できるでしょうか?私がアルティメットサンドバッグを開発した時は、ツールを作った後に目的を作りだそうとするのではなく、具体的に動きを改善させるためのツールを作り出そうとしていたのです。シンプルなコンセプトは私たちのトレーニングをより良いものにし、クライアントにより良い動き方を即座に示してくれるのです!単にシステムにストレスをかけるだけでなく、教えるためのツールとして、そしてフィードバックを与えるために負荷を用いることができるのであれば非常に素晴らしいことです。 例:プレスアウトスクワット、アークプレス、バードドッグドラッグ

ジョシュ・ヘンキン 2938字

スタビリティトレーニングとは何か? パート1/2

指導することは私が情熱を注ぐもの;それは私の生まれ持ったものであり、私の家系のほとんど皆が何かの指導者でもあります。10年以上にわたって継続教育のプログラムを指導することができているという素晴らしく幸運を得て、専門家が問題に対する解決策を見つける手助けすることを愛しています。私は、何が問題であるかということをどうやって知るのか?コーチとして25年、自身のジムを持って10年、そして様々な人たちをトレーニングしてきたことで、ストレングスコーチ、フィットネスの専門家、または臨床医としての私たちの本当の仕事は、問題に対する解決策になることであると教えてくれました。 様々な異なる問題に対する解決策を考えているかもしれませんが、幅広いゴールに対して重要であるコンセプトが鍵となる傾向にあります。人々を助けるという私たちのゴールを達成するためには、「見返りが最も大きい」ことを考えます。スタビリティトレーニングはそれに関して提供できるものです。この記事ではスタビリティトレーニングの方法について説明していきます。なぜなら、スタビリティトレーニングは非常に誤解されており、そして多くの場合、ある状況においてより良い安定性を獲得することを基本にしていると私たちが考えるエクササイズを実施するようにさせますが、それらは多くの場合において目的を見落としているからです。 スタビリティトレーニングとは何か? スタビリティトレーニングについて議論している長い論述を用意することもできましたが、私は、いくつかの重要なコンセプト、それらがプログラム作成にどのように影響を与えるか、そしてエクササイズの選択に焦点を当てたいのです。安定性とは、独立した関節または全身に関連して捉えるものとなりえます。この投稿においては、私たちはより全身の安定性について言及していきます。 「スタビリティトレーニング」という言葉を言うとき、私たちの多くはグラグラしたり、大きく揺り動かされたりするエクササイズを思い浮かべます。悲しいことに、それはスタビリティトレーニングではありません。安定性に対して取り組むためには、私たちが達成しようとしていることに対してより深い理解が必要です。 インターネットを開いてスタビリティトレーニングを調べたり、もしくはほとんどの教科書にも、幅広い定義を見つけることでしょう。おそらく最適で最もシンプルなものは「意図しない動きに抵抗しながら意図する動きを可能にする」と考えられるでしょう。これは非常にシンプルなように思えますが、この業界のベストコーチ数名から発せられてきた定義です。これが、あなたの好みに対して漠然としすぎていると思うのであれば(素晴らしいコンセプトを伝える際に簡潔さを見落とさないようにしましょう)、私はパフォーマンス専門家、Dr. Brandon Marcelloが言ったことを非常に好んでいます;「安定性とは、筋のタイミングと順序的な活性のことである」。(1) うーん、Dr. Marcelloはこのような声明文の中で何について言及しているのでしょうか?運動制御とは、おそらく多くの専門家が最も馴染みのないコンセプトでしょう。私たちが怪我の原因についての多くの研究を見たとき、共通のテーマは、筋肉が適切なタイミングで働いていないことです。これは一つの筋を強くするだけで動作の全ての問題を解決すると私たちが考えている事実に、真っ向から反しています。私たちが腹横筋(TVA)のトレーニングに全ての焦点をおいていたことを振り返ることは非常によい例です。 TVAに関するすべての研究の結果は、TVAを独立して強化しなければならないということであると多くの人達が考えていた一方で、彼らは研究者らが主張していたポイントを無視していたのです。Selkowらによる2017年の研究では、「腰痛を持つ人と持たない人において4週間のコアの安定性のプログラムを行うことでTrAの活性とタイミングが変化する」(2)と結論づけました。筋力ではなく、タイミングというキーワードが理解できますか? フィットネスとストレングストレーニングプログラムを作成するほとんどの人達にとって、これは実際に何を意味するのでしょう?安定性を発達させることに費やす私たちのエネルギーは、基礎的な運動パターンとそれらをどのように漸進させるかに集中させるべきです。Dr. Marcellの声明文は、三つの重要なコンセプトを中心にスタビリティトレーニングを定義することで複雑なものを理解しやすくします: フィードフォワード(より反応的) 静的 動的 これらの三つのコンセプトとともに一つ注意点もあります:これらが多面的であるべきだということ。多くの人々は安定性のドリルを作り出す際に、これらの概念、特により多面的であるということに気づいていません。これら全てについて詳細に説明したいのですが、私は、パターンを作り上げてからそれをより多面的にする方法に特別な重点をおきつつ、これらのコンセプトのいくつかに息吹を吹き込みたいと思います。 私がダイナミックバリアブルレジスタンストレーニング(DVRT)システムを作り上げた時、動作をトレーニングすることにいかに取り組むかということ、特定のエクササイズや筋に集中しすぎないことを考えていました。そうするためには、私たちが同意し共通の言語を持てるコンセプトを提供しなければなりません。私たちのトレーニングに息吹を吹き込むことができるように、より良く理解する必要のある三つの考えがあります。 手/足 広背筋/体幹/臀筋群 動作面の漸進 参照 The Why’s, What’s, How’s and When’s of Stability Training, “Power & Resiliency Summit”, October 19, 2019, Results Fitness, Newhall, CA.
 Selkow, Noelle M et al. “Transversus abdominis Activation And Timing Improves Following Core Stability Training: A Randomized Trial. “International Journal of Sports Physical Therapy. Volume 12, 7 (2017): 1048-1056.

ジョシュ・ヘンキン 2351字

ケトルベルエクササイズの問題トップ5 パート2/2

アルティメイトサンドバッグとケトルベルトレーニング違いと類似点はどのようなところにあるのでしょうか?ケトルベルトレーニングのエキスパートであるジョシュ・ヘンキンが新たに開発したケトルベルトレーニング認定プログラムPKMのコンセプトの一部もご紹介するビデオパート2をご覧ください。

ジョシュ・ヘンキン 8:54

ケトルベルエクササイズの問題トップ5 パート1/2

2002年からケトルベルトレーニングの指導に関わってきた長年の経験を持つジョシュ・ヘンキンが、現代のケトルベルトレーニングにみられる問題のトップ5について具体的に解説をするビデオのパート1。ジョシュの指導するPKMのプログラムのにほんの皆さんへのご紹介ももうすぐです。お楽しみに!

ジョシュ・ヘンキン 7:47

アルティメイトサンドバック アラウンドザワールド

2014年7月3日に開催されたDVRTレベル1認定コースから、アラウンドザワールドのエクササイズでコアの安定、胸椎の可動性、肩の屈曲を向上させる方法を、ジョシュ・ヘンキンがシェアします。ダンベルやケトルベルでの応用も可能。

ジョシュ・ヘンキン 4:46

実用的な強さのための動きを学ぶ

様々な面で動きつつ、前額面の動きに抵抗するUSBを使った4つのドリルをシリーズでご紹介します。ひとつひとつの動きを分解した丁寧で分かり易い解説に沿って、是非4つの動きにチャレンジしてみてください。

ジョシュ・ヘンキン 4:38

DVRT ニーリング水平プレス

2014年7月3日に開催されたDVRTレベル1認定コースから、オーバーヘッドプレスの動きのための充分な可動域がない、あるいは筋力が足りないという人のために。体幹をしっかりと安定させるために、両膝立ちのポジションでUSBを真直ぐ前に押し出す水平方向のプレスをご紹介します。

ジョシュ・ヘンキン 3:41

DVRT ニーリング水平プレス+ローテーション

2014年7月3日に開催されたDVRTレベル1認定コースから、オーバーヘッドプレスの動きのための充分な可動域がない、あるいは筋力が足りないという人のために。体幹をしっかりと安定させるために、両膝立ちのポジションでUSBを真直ぐ前に押し出す水平方向のプレスにローテーションを加えたプログレッションです。

ジョシュ・ヘンキン 5:45

DVRT 統合されたコアの安定

2014年7月3日に開催されたDVRTレベル1認定コースから、全てのポジションの基礎となる、重要な姿勢であるプランクに、アルティメイトサンドバッグを用いて負荷を加えることで、より統合されたコアの安定を実現する方法をご紹介します。

ジョシュ・ヘンキン 6:08

DVRT メンズヘルス掲載エクササイズ

全米で発行部数の多いメジャーな雑誌であるメンズヘルスに掲載されたアルティメイトサンドバッグのエクササイズ。多面的でチャレンジ度の高いエクササイズを各自のレベルに合わせた確実なリグレッションにしてご紹介します。確実に積み上げていくことが成長への鍵ですね。

ジョシュ・ヘンキン 6:07

プレスのための安定性

2014年7月3日に開催されたDVRTレベル1認定コースから、押し上げる動きをする際に、押し上げる方向にではなく、床を押す方向に力を集中しようとすることで、身体全体の安定性を高め、より強い力で押し上げることを可能にする方法をご紹介します。

ジョシュ・ヘンキン 2:30

アルティメイトサンドバッグとダンベルの差異

2014年7月3日に開催されたDVRTセミナーから、サンドバッグを拳骨でホールドして行うバックランジと、ダンベルをホールドして行うバックランジの強度を比較したリサーチに関してのジョシュのコメントを収録しました。

ジョシュ・ヘンキン 3:54