マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
偽脳神経
イマキュレートダイセクションの5番目のクラスは、神経系をテーマにしたもの。初のライブオンラインコースを指導した後のキャシーが、クラス内で取り上げた”偽の”脳神経である脳神経11番について解説をします。
ストレングスの定義
「ストレングス」についての以前の記事は、その言葉のより良い、そしてより適切な定義を作り出すという挑戦をもって終わりました。 Merriam-Webster(英語辞書)に掲載されているストレングスの名詞としての定義を見てみると、一番初めに出てくる意味は「強いという特性や状態、力の発揮や持久力の容量」です。力の発揮と持久力についてより掘り下げてみるとき、私達はワークキャパシティ:仕事許容量という言葉を用いることになるでしょう。 私がそもそもストレングスという言葉に挑んだ理由は、私がLee BurtonとDan JohnとともにEssentials of Coaching and Training Functional Continuumsに取り組んでいて、Jon TorineやAlwyn Cosgroveといったストレングスコーチから、ストレングスのコンセプト全体をとりだし、それを強く押し出してみることで、ワークキャパシティが生み出されるかというコメントを引き出していたからです。ストレングスを単なるウエイトトレーニングの連続としてではなく、そのような方法で用いれば、私達は皆、自身により高いコミュニケーションと責任の基準を設定することができると思っています。 パワーリフティングが自身のスポーツであるがためにウェイトトレーニングを行うのでない限り、あなたはそれ以外の効果のためにウェイトトレーニングを行なっているでしょう。単にフィットネスのためやスキーシーズンに備えるため、ブートキャンプに備えるため、または他の趣味や身体活動のためであれ、ワークキャパシティによってより多くのスキルを向上させることができる、なぜなら疲労に対するより大きな耐性があるから−あなたの練習時間は量だけで満たされるのでなく、統合性も備えるものになるでしょう。 もしウェイトトレーニングをすることなくワークキャパシティを評価することができたのであれば、あなたはウェイトトレーニングの必要性について大いに主張できるでしょう。もし、ワークキャパシティを評価するためにウェイトトレーニングをする必要があるのであれば、ウェイトトレーニングをせずとも筋力が強い人を除外してしまっているでしょう。もし良いテクニックでウェイトトレーニングを行うことが必須であるならば、公共の体育館などで趣味でトレーニングをする多くの人たちを除外してしまうでしょう。 何を実践するかを知るためにテストをするのです−テストを実施することができるようにということではなく。 Danと私がこのトピックについてEssentials of Coaching and Training Functional Continuums の中で取り組み始めた時、露わになった最大の問題分野、障害そして論点は自体重能力と運動パターン能力に続いて、負荷をかけたパターンへと進むという事実です。 生物学的には、そのようにはなりません。赤ちゃんは自身の最大負荷を持ち上げようとする前にものを持ち運びます。キャリーを伴う最大下のエクササイズは、実際には本来のそして生物学的な発達において、新しく習得した負荷パターンで物を持ち上げることを単に繰り返すことよりも好まれるのです。 ムーブメントスクリーンにおいて機能不全的なパターンを持つ人たちが、改善案をたててそのパターンの様に見えるエクササイズに飛び込んで行く時、「ちょっとした問題」が起こるのです。もし、私がその欠陥を作り出すことに何らかで関わっていたのであれば、公に謝罪します−なぜなら自体重においてのみ評価されるべきであるパターンに恣意的に負荷をかけるべきではないからです。 ファーマーズウォークやフロントラックキャリー、オーバーヘッドキャリー、またはターキッシュゲットアップの一部分やその動作全体といった、非常に簡単な動作に負荷をかけた状態で持久力と統合性がどうであるかを見るべきです。もしこれらの垂直と水平方向のキャリーを高く評価することができるのであれば、対称及び非対称的なキャリーを高く評価することができるのであれば、負荷をかけた状態でその人の統合性がどれだけ持続するかを示すであろうと私は考えます。 キャリーのベースから、私達は左側と右側のワークキャパシティ、前側と後ろ側のワークキャパシティ、そして上部と下部のワークキャパシティの配分のバランスをその人に取らせるために必要な適切なエクササイズを探すことができます。バランスの取れた身体を求めるとき、私達は全体を4つに分けます。Yバランステストを見ることで、私たちの考えがどこからきているかがわかるでしょう。 随分と前に私が書いたMovementという本の中で、私はスタビリティという言葉に挑み、私たちがスタビリティという言葉で行っていることの全ては、実はストレングス−小さい筋群に対するセット数とレップ数のことであると記しました。スタビリティとはそういうものではありません。 スタビリティとは、ストレングスというよりもタイミングのことであり、そのため、運動制御という言葉で代替すれば非常にうまく意味が通じるのです。なぜなら、あなたが運動制御の欠如を見つけたときに、あなたはその運動制御を教えることを行うため、それはあなたの目的を保ち、要点を得る手助けとなります。スタビリティの欠如を見つけた時、あなたは単にどの筋群がこの動作をコントロールするか、そして何セットそして何レップでそれを再獲得できると思うかを単に問うことでしょう。 ピアノを演奏できるまでに何セットそして何レップの指の屈曲が必要だと思いますか? その質問に答えはなく、なぜならそれは間違った質問だからです。ピアノを演奏することは、タイミングとコーディネーションを生み出し、それらはあなたがピアノを演奏できるように運動制御を生み出します。それは運動制御のレベルにおけるストレングスに関することではありません。それは負荷をかけた状態で、統合性を伴ったアライメントに関することなのです。 これが、キャリーがあなたにもたらす効果です−姿勢が正しければほぼ自動的に起こります。もし開始時の姿勢が正しければ、あなたの仕事は、1分~3分間持続するキャリーのサイクルを判断することです。負荷を適切に調整します。姿勢を適切に調整します。ムーブメントスクリーンにおいて「1」が一切ないようにします−もしあるならば、あなたはおそらく深刻な運動制御の問題または根本的なモビリティの問題があるでしょう。これらがあるならば、あなたが目的としているものがわかるまで、運動制御を追い求めるべきではありません。 もしスタビリティという言葉をやめて、運動制御という言葉で置き換え、そしてストレングスという言葉をやめてワークキャパシティという言葉で置き換えても、誰かを怒らせることがないとよいのですが。ストレングスの全体的な主旨は、象徴となるような言葉を作り出すことではなく、私たちが目的として追い求めるものにするということです。 ワークキャパシティは私たち人間の努力において目的として追い求めるものであり、ストレングスはワークキャパシティを補助する重要な特性なのです。適切な時と適切な場所において、ウェイトトレーニングはワークキャパシティを向上させる最も効果的なものの一つですが、もしウェイトトレーニングが不適切な副作用を引き起こしたり、何らかの理由でワークキャパシティを害してしまったりしたりするときは、ストレングスは無意味な言葉となります。誰もがストレングスがあると言えるのです。 ストレングスやスタビリティといった言葉の尊さを守りましょう。少しの間、スタビリティやストレングスのトレーニングをすることで私たちが得たいものにより正確な名前をつけましょう。それらを運動制御やワークキャパシティと呼びましょう。不要な、または複雑な副作用を持つことなく一つの特性の向上や効果を私たちが示せるような計測値や数値を持たない言葉の陰に隠れないようにしましょう。 この記事が、誰かを怒らせてないといいのですが。もし私があなたに頭を柔らかくして考えるよう挑戦したのであれば、それは私自身と私の仕事に対してより誠実でいようとするために、私がこの言葉に向かい合い始めたときに私が自身に課した挑戦と同じなのです。
あなたが活用していないベストな脚エクササイズ(ビデオ付き)
トレーニングの世界をより大きく開く”それらの”エクササイズは存在します。ストレングスが何を意味するかについてより多くを教え、単なる筋肉の“焼けつくような感覚”より以上のことを提供してくれるものが。私たちのトレーニングにより多くを与え、”費用対効果の高い”メリットを与えてくれるエクササイズは、トレーニングおいて優先順位の高いものにすべきであり、またトレーニングにおいてそれらのエクササイズを目指すことをゴールとすべきものでもあります。こういったエクササイズの最良の例の一つは、たった1つのコンセプトのみを使用して構築することができる脚のエクササイズです。 私達が指導するDVRTのよりユニークなコンセプトの一つは、方向の変化による強度の上昇です。これはランジにおいて最も明白ではありますが、股関節のヒンジの動きにも当てはまり、私達に単にストレングスのみでなく、スタビリティもモビリティも、そしてパワーまで教えてくれる素晴らしい脚のエクササイズを数多く提供してくれます。最も難易度の高い方向はクロスオーバーでしょう。クロスオーバーランジは、(女性のためにはおじぎランジと呼ばれ、男性のためにはドラゴンランジと呼ばれ、と言うのは冗談のようですが、実は冗談ではなく本当に)水平面の動きと呼ばれますが、より詳細に精査をしてみると実はそうではないのです。 側方へと足を踏み出す時、それは明白に前額面での動き(側方への動き)です。そうであるのなら、反対側に向かって側方に足を踏み出す動きがなぜ水平面の動きになるのでしょうか?これはより安定性の少ないポジションへ足を動かす、脚に対するデマンドのより高い前額面の動きなのです。これを水平面と呼ぶのは、後ろに向かって踏み出すランジと前に向かって踏み出すランジを、異なる動きの面でのランジと呼ぶようなものです。様々な運動面のトレーニングのトレーニングについての楽しいディスカッション以外において、この動きに注目する必要はどこにあるのでしょう? 多くの人達は臀筋のトレーニングをとても好み、股関節のモビリティを構築する必要があることも、コアのスタビリティを構築する必要があることもわかっています。クロスオーバーの動きは、とてもパワフルな脚のエクササイズにおいて、これらのクオリティの構築を可能にしてくれます。股関節は、筋肉が真の意味で三面的に働き(三面の力を同時に生み出し抵抗する働きをする)、私達はこれらのクオリティにチャレンジすることができるポジションに構造をおく必要があります。それがDVRTにおいて、私達が上半身や脚のエクササイズを様々な種類のスプリットスタンスへと漸進させることを好む理由です。そうすることで、股関節がこれらのアクションを実行することができるようにします。それがクロスオーバーまで漸進すると、そのポジションの不安定性とより高いモビリティへのデマンドのために、より強いトレーニング効果を得ることができ、股関節のヒンジ、ランジ、ステップアップをパワーハウス的な動きとすることができるのです。 クロスオーバーの脚のエクササイズをうまく行うためには、いくつかの重要なポイントがあります。もしボックスへステップアップするのであれば、ボックスが高すぎないようにして、足裏全体がボックスにつき、親指がステップを”しっかりと掴む”ことへの特化した注目を提供するとともに、後ろ側の脚はわずかにクロスするのみ(下に下ろした足がボックスから離れすぎないように)と指導することからスタートしましょう。何よりも、エクササイズ実行者が動きのために骨盤回旋のポジションに入らないように(わずかな回旋は問題ありませんが、これらの動きにおいて回旋への抵抗を学ぼうとしているために大きな回旋は望ましくありません)しましょう。 これらの脚のエクササイズにおけるキューイングのポイントは、ランジも股関節のヒンジも類似したものです。親指の役割はとても重要で、足をしっかりと使うことができなければ、バランスの崩れを感じるとともに膝の問題を引き起こすこともあり得ます。後ろ足に全く圧を加えないことも良くみられるために、後脚の役割は股関節のヒンジにおいてもランジにおいてもとても重要となります。かなりアドバンスレベルになっているのであれば後ろ足をあまり使わなくても問題はないのですが、特にこれらのエクササイズを紹介する段階においては、後ろ足の母趾球をしっかりと使うことを指導することでかなり大きな助けになります。特にこれらの動きに慣れていない人たちの場合、どのくらい遠くまでステップすれば良いのかがわからないことも多いため、クロスオーバーは身体の中心線をわずかに交差するところから始めることもとても重要です。彼らにゴールを与え、ゆっくりと許容量を構築することは大きな違いを生み出してくれます。 下にあるエクササイズのシリーズでは、これらのコンセプトをアルティメイトサンドバッグとケトルベルに応用したものをご紹介しています。これらのツールはそれぞれにパワフルな脚のエクササイズを構築するユニークなチャンスを提供してくれますから。シークエンスの中にベントロウが含まれていることにも気づくでしょう。脚のエクササイズについて話している時、これがどのような意味を持つのでしょう?このポジションにおいて様々なベントロウを使用することが大好きなのには、いくつかの理由があります。まず、クライアントがあまり大きな動きが起こらない状態で、このポジションにいることをより安定し心地よく感じさせることが可能であるということ。そして次に、すべてつながっている上半身とコア、下半身をトレーニングすることができるということ。股関節と上半身をともにトレーニングすることは、より強くレジリアンスの高い肩を構築する(これに関してはまた次の記事で解説をしますが、DVRTのコンセプトを既にご存知の方にはお馴染みですね)ことができるからです。 より少ないスペース、ツールを使っていかにより多くのことを達成することができるか、その方法を求める人が沢山いる現在のような環境下において、クロスオーバーは空間とツールを最大限に活用することを可能にしてくれるものでもあります。ジムの見た目が見慣れているものと違うからといって、ワークアウトから得られる素晴らしい結果についての考え方を変える必要はないのです。
首の側屈のリストア方法
スティービー・ワンダー みたいな首の動きのドリルは、個人的に私のとても気に入っている動きのひとつでもあります。大好きなスティービーの曲を聴きながら一緒に動くと更に気持ち良くなるのは私だけではないんじゃないかな?
キューに命を吹き込む:ケトルベルクリーン
ケトルベルのデッドクリーンとケトルベルクリーン、それぞれに動きの軌道が異なるこれらの動きを効果的に指導するためのイメージキューにはどのようなものがあるのでしょうか?FTIのコーチ・タレクのアイデアを試してみてください。
スピードを助けるストレングストレーニング
スピードを向上させるために効果的なストレングストレーニングのお気に入りは何ですか?という質問に対して、SAQスペシャリストのリー・タフトが答えます。何を選択するかは指導対象者によって決定されるのは前提として、彼が気に入っているエクササイズはどのようなものなのでしょう?
アセスメントとテスト(そしていくつかのトレーニングアイデア)
私の職業の一部は、学校やジムのプログラムを評価することです。週ごと、そして月ごとのトレーニングを見る際に、私はかなりシンプルなシステムを使用しています。まず、シンプルに人間の持つ基礎動作を丸で囲み、それらがトレーニング中に何度出てくるかの数字を記録します。 私のリストは下記の通りです: プッシュ プル ヒンジ スクワット ローデッドキャリー 他のもの全て! 通常、私はここで、ゲットアップやタンブリング、ローリングなどを含む、床の上で行いそこから起き上がってくる何らかのグラウンドワークの動きを探しています。 私の最初のリビューは、単にトレーニングプログラムにおける隙間を目立たせることになります。一般的に得られる応えは上記のリストの逆さまになります。プログラムに欠けているのは、通常何らかの種類の床の上での動きと、ファーマーズウォークのようなもの、そして本格的なディープスクワットです。 ベンチプレスやアームカールを欠いているプログラムは、いまだかつて見つけたことがありません! そして、それらそれぞれの動きのバリエーションを合計します。多くの場合において、週に5または6回のプッシュのエクササイズを見つけるかもしれませんが、スクワットのタイプが1種類以上のことはほとんどありません。これはまた議論する必要のある問題ではありますが、コーチ達がフロントスクワット、バックスクワット、ザーチャースクワット、オーバーヘットスクワットを指導できるようにするには、かなりのレベルの献身が必要とされるでしょう。 グランドワークは、文字通り生存のための重要なものです。すべったり転んだりすることへの対応を学ぶことは、バイセプスを最大限に盛り上げることよりも生命を救うのに役立つかもしれません。デッドリフトからケトルベルスイングまで、ヒンジのトレーニングは爆発的な力の発揮とスポーツの動きの基礎となります。ローデッドキャリーは、私がトレーニングにおいて発見した他の何にも優ってワークキャパシティ(仕事許容量)をより良く供給します。 グランドワーク、ヒンジ、そしてローデッドキャリーは、良いフットボール選手を素晴らしい選手にしてくれます。これらはハードなトレーニングであり、かなりの時間とエネルギーを必要とします。 ただ、私達の多くは、ストレングストレーニングによるホルモンの変化を必要としています。私達には、適切なストレングストレーニングによってもたらされる筋力増強、筋肥大、そしてモビリティ向上が必要なのです。これに必要な量は、多くの人達が考えるより遥かに少ないものです。 リサーチは過去60年間にわたり明白で:ストレングス、筋肥大、パワーのために必要なのは、質の良い15-25のレップのみです。実際この数字は、経験を積んだストレングスアスリートにとって多すぎる数字かもしれません。 下記に記したのは、ストレングスと筋肥大のためのトレーニングへの最小限のアプローチです。いくつかの垂直及び水平のプレスとプルのバリエーションと2つのスクワットのバリエーションが含まれています。除脂肪体重の増大には、より大きな動きと負荷の増大が重要です。 全てのレップをこなすことができるようであるなら、 負荷の増大を目指してください。週に3回トレーニングします(月・水・金または火・木・土)。ウォームアップ、クールダウン、その他のエクササイズなど適時行ってください。 ワークアウトA ベンチプレス:8レップを3セット(セット間に1分間のレスト) ラットプルダウン(またはプルアップ):8レップを3セット(セット間に1分間のレスト) バックスクワット:8レップを3セット(セット間に1分間のレスト) ワークアウトB ミリタリープレス:5レップX 5セット(セット間に2分のレスト) バーベル(または適切なマシンでの)ロウ:5レップX 5セット(セット間に2分のレスト) フロントスクワット:5レップX 5セット(セット間に2分のレスト) ワークアウトC ベンチプレス:5レップX 5セット(セット間に2分のレスト) ラットプルダウン(またはプルアップ):5レップX 5セット(セット間に2分のレスト) バックスクワット:5レップX 5セット(セット間に2分のレスト) ワークアウトD ミリタリープレス:8レップを3セット(セット間に1分間のレスト) バーベル(または適切なマシンでの)ロウ:8レップを3セット(セット間に1分間のレスト) フロントスクワット:8レップを3セット(セット間に1分間のレスト) 1週目 デイ1:ワークアウトA デイ2:ワークアウトB デイ3:ワークアウトC 2週目 デイ1:ワークアウトD デイ2:ワークアウトA デイ3:ワークアウトB 3週目 デイ1:ワークアウトC デイ2:ワークアウトD デイ3:ワークアウトA 4週目 デイ1:ワークアウトB デイ2:ワークアウトC デイ3:ワークアウトD そして、この段階で自身の漸進を評価しましょう。もし、より良く感じられ、見た目も良くなっているのであれば、トレーニングの時間中に、なぜ他の様々なことを実行しているのかを自問したくなるかもしれません。自らのゴール(このケースにおいては筋肥大あるいは除脂肪体重増大)の達成のための適切な運動にフォーカスを置くことはトレーニングプレセス全体をより単純化することになります。
Kaori’s Update #54 - 適切なツールの選択
トレーニングを実行する際に、「まずは道具ありき」で、トレーニングツールを優先してしまいがちですが、私達が本来目指しているのは、「動きをより向上させること」です。運動パターンをより効率よく安全に学習をするために使用するツールを適切に選ぶことができているでしょうか?
6種類のドライニードル法と適切な方法の選び方
私自身のドライニードルの経験から何かを学んだとしたら、それはこのようなことです:すべての鍼のテクニックは全ての患者に対して等しく作られてはいません。これらの小さな器具は身体の筋、骨格、内分泌系、そして神経系に大きな影響を及ぼし、そして正しく使用されれば、短時間のうちに驚くべき効果をもたらすことができます。しかしながら、鍼を効果的に使うには、解剖学と生理学の仔細な知識に加えて、実践的な経験が必要です。あなたが鍼を患者の有効な結果に対する手段として利用する助けとなるように、いくつかのドライニードルのテクニックを紹介し、特有な患者それぞれに対してどの種類が最適かを判断するためのガイドラインを提供したいと思います。 最良のドライニードル法の選び方 どのエビデンスベースの治療方法にも、適した時と場所があり、あなたの目の前にいる患者に応じてツールを選ぶことが重要です。私がどの種類のドライニードル法を利用するかを選ぶ前に、私はまず自身のドライニードルのペンタモダル法を考慮して、ドライニードルが適切な治療手段であるかを分析します。ドライニードルがあなたの患者にとって適切であるかどうかを決定する全ての要因を網羅するための三つのP(下記の要点の英語表記の頭文字)を用いましょう: 医療従事者:あなた、医療従事者、はドライニードルのトレーニングや経験がありますか?ポジティブな変化を引き起こすためにこのツールを使う自身の能力に対して自信がありますか? 患者:ドライニードルという考えにあなたの患者は前向きでしょうか?彼らは、安全にドライニードルを施術されるのに不適切とされるであろう症状や状態を持っていませんか?彼らにドライニードルを行うことを妨げたり、治療方法としてドライニードルを用いることを躊躇させるような禁忌や注意しなければならないことはありますか? 病理:あなたの患者は、ドライニードルによって影響を及ぼすことができるはっきりと定義されたコンディションを示していますか? これらのどれに対する答えが「いいえ」であれば、他の治療法を選択する、あるいは、ドライニードルを安全にそして効果的に行う方法を学ぶCEU(継続教育)コースを受講することを考慮しましょう。これらに対する答えが「はい」であれば、どのタイプがあなたの(そしてあなたの患者の)望む結果を実現する最大の可能性があるかを見つけるために、以下のドライニードルのテクニックのリストを参照してください。 あなたが知らなくてはならない6種類のドライニードル法 トリガーポイント法 トリガーポイントドライニードルとはその名が示すとおりのものです;あなたの患者の痛みが現存のトリガーポイントから起こっているのであれば、そこが緩むまで、その一つの箇所を直接処置するためにドライニードルを用いることができます(Gattie et al. 2017)。あなたの患者の痛みの発生源が現存のトリガーポイントであれば、トリガーポイントへのドライニードルはドライニードルの非常に効果的な方法でしょう。 リスク:中程度−トリガーポイントが痛みの発生源でないのであれば、このタイプのドライニードル法は効果的ではなく、他の方法を選択する必要があります。 鍼の長さ:治療する筋の深さ、患者の体格、そして治療を行う部位のあらゆる解剖学的なリスク要因によります。25ミリから125ミリの範囲になるでしょう。 実施ケース例:患者の首の筋筋膜の痛みが僧帽筋上部のトリガーポイントから発生しているのであれば、トリガーポイントドライニードル法はこれらの痛みの症状を軽減することができます。 表層法 表層へのドライニードル(Baldry 2002; Griswold 2019)は、多くの実践的な医療専門家によって一般的に使われています。鍼は皮膚へ数ミリほどしか挿入されず、表皮層へと届きますが、筋や骨には接触しません。このドライニードルの方法は感覚運動システムをターゲットにします:鍼は感覚入力を変化させ、したがって運動出力を変化させます。痛みも著しく変化させることができます。 リスク:低い−鍼が身体の多くの層を貫通することがないため、重要な臓器や神経血管構造体を損傷させる機会は著しく低くなります。 鍼の長さ:一般的に、短い鍼、長さにして数ミリしか必要ありません。範囲は一般的に0.3ミリから10ミリです。 実施ケース例:例として、胸椎のような危険の大きい部位において、臨床医は、もし鍼を深く刺しすぎたときには、肺に穴を開けてしまう高いリスクを冒します。表層へのドライニードル法は傷害の可能性を回避しながら患者の痛みの感覚を変化させる素晴らしい方法です。 深層法 深層へのドライニードル(Ceccherelli et al 2002; Boluk 2016; Fernández-Carnero et al 2017)は筋を直接ターゲットにする、より高度な技術の鍼の方法です。身体の部位によっては、ターゲットとする筋の場所やそのターゲットとする筋の周囲の組織次第で、徒手的に特定の筋を施術するのが難しくなります。深層へのドライニードルによって、臨床医が、痛みの感覚の変化や、瘢痕組織への影響、または硬直の弛緩/減少を引き起こすためにターゲットとする筋に介入することができるのです。 リスク: :高い−エクササイズセラピーやレーザー、超音波そしてその他の治療法と同じように、あなたが人間の解剖についての非常に多くの知識を持っていない限り、深層へのドライニードルは危険なものになり得ます。あなたが多くの経験を持ち、そして周囲身体構造の解剖についての大きな関心と理解があるときにのみ、この種類の鍼を試しましょう。 鍼の長さ:15ミリ~125ミリ(ターゲットの構造による) 実施ケース例:患者の梨状筋が非常に硬直していて、坐骨神経痛を引き起こしているのであれば、深層へのドライニードルは臀部の筋群と組織を通過して梨状筋の硬直を低減させるために使用でき、その結果、坐骨神経痛を減少させます。 骨膜ペッキング法 骨膜ペッキングは、回復を手助けしようとするためにドライニードルを用いて実際に骨を突っつく(ペッキング)ことを伴います(Dunning et al.、2018)。これによって神経内分泌系の反応を引き起こし、それが関節包内で行われると、痛みの強い骨関節炎の症状に悩む人たちを助けることができます。ヒアルロン酸の生成、抗炎症プロセス、そして内因性オピオイドの濃度の増加が、特に膝の骨関節炎において、私たちが骨膜ペッキングが効果的であると考えるその他の理由です。 リスク:高い−鍼を関節包に挿入することはリスクを伴います。外科的移殖片の有無と感染のリスク要因を、それぞれの患者に対して考慮する必要があります。 鍼の長さ:骨の近くあるいは、骨まで到達するために十分であること。長さは患者のサイズや鍼を刺す部位によって異なる。 実施ケース例:膝の骨関節炎を持つ患者が痛みを感じているのであれば、その部位の痛みの感覚を変化させ、回復プロセスの始動を助ける化学反応を刺激するために骨膜ペッキングを、電気刺激を伴ってまたは伴わずに、膝関節の中と周囲に用います。 電気刺激法 鍼に電気刺激を加えることは、ドライニードルの特殊用途的な方法です。電気刺激の追加は、鍼のみの場合とは異なる神経内分泌反応を引き起こします(Butts and Dunning 2016, Perreault et al 2018)。このタイプのドライニードル法は、中枢神経系の異なる痛みの調整中枢や経路へと信号を送るため、この方法は慢性的な痛みを持つ患者と骨関節炎を持つ患者に対する可能性を持つ選択肢となります。 リスク:中程度−ペースメーカを持つ患者のような、特定のコンディションでは電気刺激の使用が禁忌とされています。その他の全身の問題に関連したリスクを個々において考慮しなければなりません。 鍼の長さ:長い−表層用の鍼では電気刺激を取り付ける十分な表層部の引っ掛かりがなく、そのため、鍼は最低でも筋の中になければならず、さらには、電気刺激を用いて骨膜ペッキングを行うのであれば骨まで届かなければなりません。 実践ケース例:上記の骨膜ペッキングを参照。 末梢神経調節法 末梢神経調節法は、ほとんどの整形外科的な医療専門家の治療範囲外であり、資格を持った鍼灸師または内科学の教育を受けた西洋医学従事者のみによって施術されるべきです(Longhurst&Tjen-A-Looi, 2013)。 この複雑でダイナミックなタイプの鍼は、臓器に影響を与えるために用いられますが、このコンセプトの背景にあるメカニズムは、鍼を挿入したどの時点でも活性化させることができます。私達は、鍼が患者に挿入されたときに何が影響を受けるかを選ぶことができません;身体は刺激されたことを行います、これは、鍼を行うときは、全身の反応は常に可能性の一つで、それが望まぬ結果である時もそうであるということです。 臓器の痛みが肉体の痛みを引き起こし得ることは周知のことです−胸の痛みは心臓発作に標準的に伴い、腰痛は腎結石と共に起こることは一般的です。しかし、これは一方通行ではありません。この繋がりは逆方向にも当てはまり、それは、臓器の問題や全身の問題に対処するために、身体に鍼を用いることが可能であるということです。 鍼を誰かに挿入する時、例えば腕にしたとしましょう、私はただ上腕筋(例として)に鍼を行っているわけではありません。私はC5/C6の皮節にも鍼を行ない、そしてこれらの脊椎の分節も影響を与えており、これはC5/C6によって神経支配を受けているあらゆるもの、臓器や筋を含む、もまた影響を受けるということです。 リスク:高い−鍼を用いて特定の変化を及ぼすことができる一方で、最終的には神経系が影響を及ぼすものを選択するのです。これは、血圧や心拍の変化といった、自律神経系の反応のリスクを増加させます。 鍼の長さ:多様、ターゲットにする構造による。 実施ケース例:鍼灸師が喘息や高血圧、不安などの症状を治療する際に、末梢神経調節のコンセプトが用いられます。 参照: Baldry P. Superficial versus deep dry needling. Acupuncture in Medicine. 2002;20(2-3):78-81. Boluk, Huma. “Comparision of Two Different Dry-Needling Techniques in the Treatment of Myofascial Pain Syndrome.” Ağrı – The Journal of The Turkish Society of Algology, 2016. Butts R, Dunning J. Peripheral and Spinal Mechanisms of Pain and Dry Needling Mediated Analgesia: A Clinical Resource Guide for Health Care Professionals. International Journal of Physical Medicine & Rehabilitation. 2016;04(02). Ceccherelli F, Rigoni MT, Gagliardi G, Ruzzante L. Comparison of Superficial and Deep Acupuncture in the Treatment of Lumbar Myofascial Pain: A Double-Blind Randomized Controlled Study. The Clinical Journal of Pain. 2002;18(3):149-153. Dunning J, Butts R, Young I, et al. Periosteal Electrical Dry Needling as an Adjunct to Exercise and Manual Therapy for Knee Osteoarthritis. The Clinical Journal of Pain. 2018:1. Fernández-Carnero, Josué, Laura Gilarranz-de-Frutos, Jose Vicente León-Hernández, Daniel Pecos-Martin, Isabel Alguacil-Diego, Tomás Gallego-Izquierdo, and Aitor Martín-Pintado-Zugasti. “Effectiveness of Different Deep Dry Needling Dosages in the Treatment of Patients with Cervical Myofascial Pain: A Pilot RCT.” American Journal of Physical Medicine & Rehabilitation 96, no. 10 (October 2017): 726–33. Gattie E, Cleland JA, Snodgrass S. The Effectiveness of Trigger Point Dry Needling for Musculoskeletal Conditions by Physical Therapists: A Systematic Review and Meta-analysis. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2017;47(3):133-149. Griswold, D., M. Wilhelm, M. Donaldson, K. Learman, and J. Cleland. “The Effectiveness of Superficial versus Deep Dry Needling or Acupuncture for Reducing Pain and Disability in Individuals with Spine-Related Painful Conditions: A Systematic Review with Meta-Analysis.” Journal of Manual & Manipulative Therapy 27, no. 3 (May 27, 2019): 128–40. Longhurst JC, Tjen-A-Looi S. Acupuncture Regulation of Blood Pressure. International Review of Neurobiology Neurobiology of Acupuncture. 2013:257-271. Perreault, T, S O Flannagan, M T Grubb, and R Grubb. “Mechanisms and Dose Parameters of Electric Needle Stimulation: Clinical Considerations – Part I.” Acupuncture in Physiotherapy, 2018, 10.
クリスクロールプッシュアップの方法
単にプッシュアップを実行することに少し飽きてしまったなぁ、という方。オリジナルストレングスのクロスクロールパターンをプッシュアップに組み入れてみませんか?思いがけないチャレンジが生まれますよ!
キューに命を吹き込む:スクワット
身体の内側に注目したrテクニカルなキューイングではなく、わかりやすい外的なイメージキューを使用することで、クライアントの動きを向上させるためのFTIからのアイデア、今回はスクワットの動作です。
エクササイズの組み合わせ方法 VOL 4
リハビリにおいてもパフォーマンス向上においても、トレーニング効果を最大限に引き出すためには、適切なエクササイズの組み合わせをすることがとても重要です。 エクササイズの組み合わせ方法は、クライアント、患者、アスリート、その対象者が誰であれ、彼らが達成しようとするゴールへの到達をサポートするためのものでなければなりません。 組み合わせるエクササイズは何か? KB | 1 ラック | 反対側 | スプリンター | スプリットスクワット