ティム・ギャベット教授は、応用スポーツ科学者として過去25年間に渡り、幅広い層のスポーツにおけるコーチやアスリート達と関わる経験を持つ。
人間生理学の博士号、及び、身体への負荷、障害予防、技能獲得に特に関連した応用スポーツ科学において博士号を保持する。250以上の同業者による論表を受けた論文を発表し、400以上のオーストラリア国内、及び国際的なカンファレンスでのプレゼンテーショ...
高い慢性的な負荷が、怪我の発生率の低さと関連しているというエビデンスが増加しています(1)。その結果として、スポーツチームのメディカルとパフォーマンスのスタッフは、負荷のモニタリングデータの見方を変えてきました。それは単に「アスリートにけがをさせない」ためのみでなく、今では現場のスタッフらは、彼らのアスリートの「頑健性」や「レジリエンス」を向上させるための情報として用いています。もし、トレーニング負荷の効果についての知識が増加していっているのであれば、いつの日かパフォーマンスとメディカルのスタッフが「壊れない」アスリートを作り上げることは可能なのでしょうか?
最近のBritish Journal of Sports Medicineの論文において、オーストラリアやヨーロッパ、南アメリカ、北アメリカ、そして英国の研究者と現場の人間が、この疑問に取り組むため提携しました。その論文において、スポーツメディシンの専門家(ストレングス&コンディショニングコーチ、スポーツ科学者や理学療法士)が協力してこの問題を解決できるような枠組みを提供したのです(2)。