理学療法士であるジェシカ・ベントは、ゴルフ、テニス、陸上競技など幅広いスポーツに関わってきたが、特にスイミングにおいて優れていた。10歳から高校まで水泳選手として活躍した彼女は、1996年アトランタオリンピックチームへの選抜を目指していたが、肩の怪我によって、その夢は叶わぬものとなる。ローテーターカフ損傷のための理学療法を経験したのち、人々の機能回復を助けることができる理学療法に魅かれるよう...
クローリング(ハイハイ動作)以上のものを求めて
2015/02/25配信
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正直に言うと、私は成人してからフィットネスとはほとんど無関係な人生を送っていました。理学療法士として、もちろん理学療法の専門分野を他の分野に応用できるとは思っていましたが、それがどの程度なのかはつい最近までまったく想像していませんでした。
フィットネスプロの挑戦
今ではフィットネス業界により深く関わるようになり、そして、理学療法のコンセプトがフィットネスの分野へ入ってきていることに興味をそそられています。最近のフィットネス業は大変です。みなさんがフィットネスのプロを訪ねる目的は、脂肪を減らし、容姿を改善し、より強くなるためだと理解していましたが、フィットネスのプロが、慢性的なケガへの対応にも直面しようとしていることについて私は認識していませんでした。
優れたプログラムを開発する際、これらすべての目的を達成しようとすることは、とても困難です。何が効果的で何がそうでないか、またなぜ効果があるのか否かを理解することも、難しくなりえます。
フィットネスとセラピーのコンセプトの橋渡しはできるか?
最も私の興味を引きつけたコンセプトのひとつに、クローリング(ハイハイ動作)の話題性の高さがあります。クローリングは、成人の適切な神経系発達に必要な要素として推奨されていますが、ここで疑問に思うことは、誰もが同じようにクローリングするのか、また発達のために本当にクローリングが必要なのかということです。