マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
「悪い」エクササイズが良くなる?
“百聞は一見に如かず”は、写真は複雑な概念を解説することができる – または、少なくとも、その “助け” となることを示唆する、昔からの言い回しです。この表現は色々な方法でメリットを持ち、理解の空白を埋めるイメージ作りや、ポイントを明確にする上でとても効果的となります。リハビリやトレーニングの世界では、他者が学べるようなコンテンツを提供するためのテクニックや動作を見せる事により、指導効果を上げる為に使うこともできます。ただし難しいところは、多くの場合それは状況によって変化したり、関連する前後関係がほとんどなかったりすることです。説明がそういった前後関係を埋めるのに効果的である一方、簡潔な説明や記事では解説しきれない数多くの変数も存在します。 今日のソーシャルメディアの世界では、誰もがトレーニング/リハビリのイメージをオンラインで見ることができ、数ある選択肢から実行することができます: 写真を、実行する新しいアイデアを与えるため、あるいは、すでに存在するプログラムに取り入れるための土台として利用する。 既に設定されているコンセプトを強化、又は構築する。 そこにある写真を鑑賞し、ある特定の側面をポジティブ、ネガティブの両面で判断又は批評する。 色彩や背景への称賛など、どちらがポジティブなイメージを創り出しているか注意を払う。 彼らにとって理にかなっているものではないことに気づく、こうしたことが適用される状況はあまりないこと、または他の専門家はアプローチ方法が違うということを認識する。 かなりよく起こるのは、物事が間違って伝わること – オプション#3から上のものです。それを批判の機会とするのではなく、その活動を行っている人へのキューイングへの考慮や、あるいは何が特定に用いられているのかを理解すること。判定はそのイメージを投稿した人や、その対象者となっている人に利用される可能性があり、良質な可能性のある情報が誰かの意見や、時には感情に埋もれてしまう可能性もあります。 とはいえ、私は、ほとんどの人達にとって本当に悪い活動を非難すべきではないと示唆しているわけではありません。自分たちを売り込むために業界にいる人たちや、我々の神聖なフィールドに泥を塗るような技術やプログラムに対して、見てみぬふりをすべきではありません。しかし、物事をより深く解説したり、写真ではハッキリしないポイントを明確にするための適切な会話が行われない限り、静止画のようなものに対して否定的になったり、軽蔑したりする代わりに質問をすることと建設的な会話をおこなう注意を払うことを示唆しているのです。 大半のトレーニング/リハビリと同様、そこにはリスク/褒賞の割合があります。 特定の活動は、その意図に関係なく怪我のリスクを高めたり新しい問題を引き起こすのでしょうか? もしそうならば、それをする価値はあるでしょうか、そしてなぜ? それを行うことによるクライアントの特定のゴールはなにか?そしてそれは専門家がクライアントに実行させること、または推奨することに対する快適度と協調するものなのか? 専門家は、 例え心地よくないことを行いたいと思う誰かを失うリスクがあったとしても、自分達がクライアントにとってベストであると感じることを明確に示すべきです。 高レベルのアスリートと仕事をする時、彼らの多くは今自分達がしていることは限られた時間であることを理解しています。だからこそ、それを続ける為に犠牲を払うことを惜しまないのです。 疑問を持ち得る活動を行うことに対する専門家としてのゴールは何でしょう? 活動の処方における “格好よさ”から離れ、それらが理にかなっているかどうかにおいて現実的であることです。 グループ指導に特化して言えば、万人にあてはまるものなどありません。 “ブートキャンプ”で得られるものは沢山ありますし、参加者のうちの何名かは参加すべきでないその他のハイレベルなクラスもそうでしょう。もしそれらが一対一のセッションであれば、専門家はこういった活動を特定の人間に対して処方はしないでしょう。 この写真を例にしてみましょう。写真はレブロン・ジェームスが誰かに踵をおさえてもらい、バランスボールの上でバックエクステンションをしているものです。 この写真は状況がすっかり切り離された写真の良い例です。表面的に見ると、これは私が通常自分の患者やクライアントに使うエクササイズではありません。彼は腰部の伸展筋群を全て使って、このエクササイズで脊柱の伸展を増大しているように見えますし、もしも過去に背部傷害の既往歴がある人であれば、この種目を選択する理由が私には見当たりません。 ですがこれを違った観点から見てみるとどうでしょう。レブロンがスポーツで必要とする動作や競技レベル、そして運動能力は私達が管理しているほとんどのクライアントとは異なるものです。こちらの写真を見れば、この選手は明らかに腰部伸展の筋力と...そしてコントロールを必要としていると言えるでしょう。 パフォーマンス中のキューイングと活動のターゲットにする部位はどうでしょうか?もし私が彼にエクササイズを処方して指導するのであれば、いくつかの点に着目するでしょう: 適切な吸気と呼気の順序で、挙上と下降の際に息を吐き(骨盤底、横隔膜の腹壁との統合の為)、ボトムポジションで息を吸って背部の拡張を意識する 脊柱伸展群の活動の度合いを減少させ、安全な遠心性の腰部伸展を与える為に、胸腹部の共収縮能力をコントロールする ハムストリングスの緊張を保つ為により屈曲した膝のポジションで踵を保持し、骨盤前傾をおさえるように、ボールを挟む事でハムストリングの近位部を活性化させる 胸部と頭部を後方に引くことを推奨する これら全てが正しいポジションにあり、競技特性をベースにした、彼に必要とされる能力に目を向ければ、これは望ましいものになりえるでしょう。適切な人のもとで、適切なキューイングと筋の活動があれば、これは彼がかなりの効果を得られるものになるかもしれません。 呼吸バランス、ポジションコントロールと3次元運動の理解という、必要なメカニクスの確かな基礎があれば、有害となるエクササイズはごくわずかです...ただそのいくつかは個々の要求に対して他のものより少し優れているだけなのです。
可能性の高い容疑者:足底筋膜炎/反対側の脚
足底筋膜炎の要因となっている可能性の高い容疑者とは?シリーズ第三弾では、炎症を起こしている足とは反対側の脚が本来持つべき可動性と安定性を持っているのか否か?と確認するための方法をご紹介します。
‘痛みは脳内にある’ - それは、でたらめか?
“痛みは脳内にある”は、私がとてつもなく気に入らない表現の一つで、痛みに関する現代的見解の理解の手助けにはならないと考えています。 なぜでしょうか? そこには数多くの理由があります: それは痛みは体内にないという意味を含んでいます(私にとっては)。多くの人達にとって理解することが困難であり、それは正論です。 これはまた、“全てが頭の中”であるという意味を含んでいます。これはまた多くの人達にとっての有用なメッセージではなく、問題の解決に努めているというよりも、潜在的に更なる問題を引き起こしているかもしれません。 これは分極化を作り出しています。明らかに、痛みの発生の大部分は体内であるため、“振り子が振れ過ぎた”反撃を受けています。これは完璧に、この議論に対する正当な立場です。問題は潜在的に、疼痛経験において脳が主役であると信じている人達が、痛みの“全てが脳内にある”と示唆する認識の中にあります。分極化した見解に対して反論をすることは簡単です。 それは特発的で自発的に噴出します。多くの人達にとって、これは特異な場合においては真実かもしれませんが、より身体的な発生に反応したシステムの不適応なのです。 痛みは脳からの出力である ‘痛みは脳からの出力である’は、痛みのプロセスを説明するためのより賢明な方法のように見えると私は考えます。これは、身体からの入力と脳内におけるその入力の調節の両方を包含するモデルを可能とします。 末梢と脊髄のつながりを通して、私達は侵害(侵害刺激)、あるいは危険処理システムにおける変化、あるいは可塑性が得られるということを覚えておかなければなりませんが、痛みが持続すればするほど、ボトムアップの影響というよりも、トップダウンによって駆動されるかもしれません。 脳内での刺激(危険!)処理は実際、痛みの出力、あるいは発生を増大させるのと同様に、減少させるために使用される可能性があります。吻側延髄腹内側部(RVM)において、‘オン’細胞と‘オフ’細胞とわかりやすく命名された、ただそれだけを行う細胞があります。‘オフ’細胞は、侵害受容伝達における下行性痛覚抑制を担う一方、‘オン’細胞は下行性痛覚増強に関与します。 ‘病的な’痛み 痛み自身が、より病的なプロセスの度合いを強めていく状況があるようです。幻肢痛は、潜在的に痛みのメカニズムは肢からの侵害シグナルよりも、脳内における肢の表象に関するものであるという一例で、肢切断患者の60~80%で頻繁にみられます*ここをクリックしてください*。この研究論文*ここをクリックしてください*におけるMelzackとKatzの見解もまた、読む価値があります。 Harrisは彼の研究論文*ここをクリックしてください*において、痛みの原因として、運動の意図と動作間の不一致を示唆し、こちらの研究論文*ここをクリックしてください*では、感覚運動の不一致が、慢性頸部傷害患者の痛みを悪化させると述べていますが、この研究論文*ここをクリックしてください*では、一貫性のある結果は出ませんでした。 MoseleyとValyaen*ここをクリックしてください*、およびZusman*ここをクリックしてください*による両方の研究論文では、身体からの侵害受容をもはや必須としない脳内の固有感覚情報、疼痛反応、記憶の間の結合を提議しています。 この研究*ここをクリックしてください* において、肢に対する視覚のゆがみが実際に痛みの処理に影響を及ぼすことが分かりました。 これらの研究や理論は、私達の痛みは複雑な過程であり、‘痛み’のシグナルは、ただ単に身体から中継されているのではなく、痛みは‘脳内’にだけあるわけでもないということの理解を手助けしてくれます。 もし誰かが“痛みは脳の中にあるのか?”と尋ねるならば、私の答えは、“No”でしょう。痛みは、多くの要素によって調節されるボトムアップとトップダウンの影響の間の複雑な相互作用であり、疼痛経験に関わるシステムの感度は、末梢、脊髄、皮質レベルにおいて、時間と共に変化する可能性があります。 意味論 誰かが、これは単に意味論であるということを示唆するかもしれず、また示唆しているでしょう。意味論は重要であるため、私は完全にこれに同意します。痛みに関して、人々がその意味合いをどのように解釈するのかは大変重要なことであり、それを認識しないことは問題です。これはDarlowによる優れた研究論文*ここをクリックしてください*で、もう一つはBakerによるもの*ここをクリックしてください*です。 ‘痛みは脳内にある’は、痛みを持つ人達や、体内における多大な痛みの発生の自覚をもつ人達によって、間違った解釈をされやすいようです。 問題は‘組織の中’か? ‘問題は組織の中にある’のでしょうか?もちろん、その可能性はあるでしょうが、ただ時折それ以上であり、またある時はそれ以下でもあるのです。これは、組織が病的状態である必要がある、あるいは、回復が、組織の状態の変化に付随するのか(これら2つの研究論文を参照:*ここをクリックしてください*・*ここをクリックしてください*)ということを意味しているわけではありません。 私達は、痛みと損傷が同じものではないと認識していますが、局所的な生化学的過程が、かなり関わっている可能性があります。病変はないかもしれませんが、病態生理学的過程が起こっているかもしれません。これは少しおかしくなってしまった生理学的過程なのです。 一例として、身体が普段慣れている以上に走ったとしたら、組織再生のような正常な修復過程は、神経ペプチドのような炎症性化学物質の異なる細胞発現によって置換されるかもしれません。これは機械的ストレスをペプチド作動的に動かされた組織の炎症状態を作り出すサブスタンスPの発現のような細胞過程に変換(機械的シグナル伝達)する腱細胞(線維芽細胞のような細胞)によって実証され*ここをクリックしてください*、この研究論文*ここをクリックしてください*では、負荷に応じて、体内におけるサブスタンスPの上昇が確認できます。 活動によって局所組織(恐らく以前に荷重された組織)の状態が化学的に感作される 状況があるかもしれません。そして、これは、末梢、脊髄、皮質で個人の以前の疼痛経験によって左右される、痛みに関連するシステムの感度の変化によって潜在的に増大するかもしれません。 疼痛経験における身体的変化 痛みの発生に関連するシステムの変化もまた、‘脳内’である必要はありません。皮質下の部分は、組織内の末梢神経系(PNS)において起こる実際の身体的変化と共に、その役割も果たします。これらの末梢神経系の変化は、細胞内へのナトリウムイオンの取り込み、脱分極、中枢神経系(CNS)へ信号(活動電位)を送ることを容易にする侵害受容器の端末側終端におけるイオンチャネルの数の増加を包含しています。また、受容器の数の増加と、いままでは沈黙していた受容器の活性化が確認できます。 後角での信号の処理はまた、末梢の信号が連鎖に送られるのを容易にする、より多くのNMDA/AMPAチャネルで‘増大’し、グルタミン酸塩やアスパラギン酸塩のような興奮性の神経伝達物質を増大させ、GABAや内因性オピオイドのような抑制性の化学物質を減少させます。 私達はまた、C線維からの反復刺激、あるいは持続的な‘連発’する信号に反応して脊髄ニューロンの長期間にわたる相乗効果を得ることができます。基本的に、侵害刺激を受ければ受けるほど、後角はその刺激に対して、より敏感になります。 振り子は、大きく振れ過ぎていないか? それは恐らく、あなたの偏見や見解によるでしょうが、もし誰かがただ単に痛みは‘脳内’にあると示唆するならば、私は“その通りです”と言うでしょう! 身体的、生理的、神経的、心理的な過程の変化を可能にする包括的モデルは、恐らく、現段階において、私達が痛みに関して知っていることに一致するでしょう。以前から抱いていた信念の慣性を打破するために、時折、振り子は最初に大きく振れる必要があるかもしれませんが、うまくいけば、その真ん中あたりで落ち着いてくれるでしょう。
パロフプレスと肩のポジション
抗回旋のためのドリルとして用いられることの多いパロフプレス。回旋の有無以外に注目すべきポイントとは?ドクター・ドゥーリーからのコーチングポイントをご紹介します。
Kaori’s Update #18 - スクワット時の膝のポジションは?
スクワットを行うときに、つま先が膝を超えてはいけない、というキューイングを聞いたことはありませんか?それは何のためなのでしょう?そして、そうすることの影響は?目的に合わせて動きを選択すること、動きの多様性を考慮することの重要性を考えます。
背中を壁につけた肩屈曲の指導テクニック
背中を壁につけた状態で肩関節の屈曲を行うドリルは、様々な場面で行われるエクササイズの一つです。代償動作なしで腕を頭上に挙上するための、適切なパターンを反射的に生み出すための効果的なキューイングとは?
可能性の高い容疑者:足底筋膜炎/体幹・コア
足底筋膜炎の要因となっている可能性の高い容疑者とは?シリーズ第四弾では、チェーンリアクションにおいて適切な役割を果たしていない体幹・コアの働きに注目します。
バトルロープトレーニングでありがちな3つの間違い
バトルロープは、全身を使って効果的に心拍数を向上させ、コンディショニングトレーニングツールとして素晴らしい働きをしてくれますが、皆さんはロープをうまくお扱えているでしょうか?バトルロープにありがちなテクニックの間違いとその修正方法をご紹介します。
時間のない人のための5つのモビリティードリル
関節可動性を十分に活かして、効果的なトレーニングやパフォーマンスを実現するためのモビリティードリルは重要ですが、なかなか時間がかかるもの。忙しくて時間がない、という皆さんのために、時間効率よく効果的な複合的モビリティードリルを5つご紹介します。
KBオーバーヘッドプレスの3つのポイント
ケトルベルのオーバーヘッドプレスで肩を痛めそうになったり、うまく力が発揮できなかったりした経験を持つ皆さん。より安全に、効果的にこのエクササイズを実行するためのポイントを確認して再度チャレンジしてみてください。
動きが筋肉のスイッチをオンにする
うまく働いていない筋肉があるとき、その筋肉の働きを正常に戻すために何をしますか?その筋肉を意識したり孤立化させようとしますか?身体全体のチェーンリアクション:運動連鎖を理解したうえで、どのようなアプローチを行うことが効果的なのかをGIFTプログラムの学長であるデビット・ティベリオ博士が解説します。
横隔膜はどのように生命を維持するのか
私は最近、ジャーナル・オブ・マルチディシプリナリー・ヘルスケア誌(2013)で、ブルーノ・ボルドーニとエミリアノ・ザニエールによる「横隔膜の解剖学的つながり:呼吸が身体系に与える影響」というすばらしい研究レビューを読みました。私は、身体機能の多方面において横隔膜が与える影響は大きいと、長い間考えていましたので、この記事は多くの臨床的知見との相互関係を浮き彫りにしてくれました。そこで、興味深い記事などをさらに取り上げてみたいと思いました。 “横隔膜の腰部は、内側、中間、外側脚から起こり、主要な脚である内側脚と外側脚は後心膜と腎周囲膜と周囲の脂肪に接していることを強調しておくことは重要です。その理由は2つあります:一つ目に、身体を構成するさまざまな組織との連続的なつながりをさらに示してくれるからです。二つ目に、内臓脂肪は横隔膜からの固有感覚情報の情報源であり、この器官によって離れている組織に影響を与えるというもうひとつの役割を果たすからです。” 数多くの異なる脳の部位は、身体内部からの固有受容感覚や内受容感覚等の求心性情報を受け取り、そして、実際、横隔膜がいかに、これまで考えられていたよりも、フィードバックを提供する更に大きな情報源であるのかを示す情報はこの他にもあります。 献体の横隔膜 "外側脚より厚く長い右内側脚は、平たい腱になり、L2−L3、時にはL4の椎体前側部に付着します。左内側脚は平たい腱となりL2とL3の間に停止します。" 解剖学的結合には個体差があることを念頭に置いてください。腰椎の引っ張られ方に影響が出るほど脚の付着部に大きな左右差がある人が多くいる一方で、それほど大きな影響を受けない人もいます。 横隔膜 “神経学を参照にして、横隔神経は途中で横隔膜の脚部を走行している迷走神経と伴走し、その部位を神経支配します。迷走神経の求心性の食道枝は、延髄運動神経と横隔運動神経に抑制的な影響を与えると一般的に考えられています。もし、横隔膜や横隔神経に問題があれば、脚部を支配しているシステム全体が悪影響を受けます。そして、食道への逆流や嚥下の問題を引き起こします。” 献体の横隔神経と迷走神経 “この簡潔な説明は、いかに横隔膜が身体のさまざまな部位で発生する情報の重要な交換拠点となっていて、しかもそれ自身が情報の発信源になっているかということを示しています。” 覚えておきたい重要なことは、横隔膜が、他の離れた部位に影響を与え機能不全を起こしたり、また離れた部位の機能不全から影響を受けたり混乱させられたりする可能性があるということです。横隔膜は情報の伝達役ですから、あらゆる機能障害に大きく関わっている一方、単純に命令に従っていると捉えるべきもの、なのか・・・情報の伝達役を撃たないで “したがって、もし横隔膜に障害があれば、鎖骨下筋を収縮し、第一肋骨を挙上し、関連症状を伴う胸郭出口症候群を再発する可能性があります・・・横隔膜と胸郭出口の間には密接な関係があります。” これは、私が学校で習った“挙上された第一肋骨”ということに、まったく新しい意味をもたらします。たいていの場合、これは第一肋骨に限った問題ではないのです。胸郭出口症候群に関して、なぜ鎖骨下筋はほとんど言及されることがないのでしょうか?胸郭出口症候群 “もうひとつ留意する点は、呼吸器系の横隔膜と骨盤隔膜との関係です。正常な呼吸中、または咳やそれ以外の横隔膜の生理的変化が起きている時にも、骨盤底には対称的な変化が観察されます。たとえば、もし(強調すれば)吸気中に主な吸気筋が下降すれば、骨盤底はそれに対応して下がっていくかもしれません。これは、腹腔内液の圧を適切に制御するために、呼吸は骨盤底による補助が必要であるということを意味しています。口腔底の運動神経とつながりがある同じ部位が、運動前インパルスを骨盤へ送っているのかもしれません。” 骨盤や胸郭、頭蓋のすべてのドームは、生理学的にも機構的にも関連があります。ドーム それら全てのドームを見てみましょう・・・ “さまざまな研究が、吸気の前に骨盤底の筋群に電気活動が観察され、それから腹横筋と内腹斜筋への同様の電気活動が追跡できると、確立されてきました・・・通常の呼吸では、オトガイ舌筋や舌下筋などの口腔底筋群は、横隔膜自体が収縮する直前、電気的に横隔膜と連携します。” 呼気の直前には、上は頭蓋の中で、下は骨盤の中でたくさんのことが起きています。もし、タイミングがずれたならば・・・ 口呼吸が問題であるもうひとつの理由です。“ヒューストン、連絡の手段が途絶えた・・・” 口呼吸の人 “もし、横隔膜や横隔神経に問題があれば、脚部を支配しているシステム全体が悪影響を受けます。そして、食道への逆流や嚥下の問題を引き起こします。” 横隔膜のごくわずかな機能障害でも、食道の機能障害や嚥下問題、胃食道逆流症、逆流障害、過敏性腸症候群、声帯機能不全などと深く結びつきがあることを示しています。 “このことは、横隔膜の機能障害が、頚基底部や口腔底、硬膜内、目の中などで観察される症状を引き起こすことを意味しています。横隔膜の機能障害として考えうるもうひとつの症状として、眼球に影響を及ぼすかもしれない頭蓋の疼痛があります。” 慢性頭痛や偏頭痛、頸椎障害、脳震盪後障害、視覚異常、立ちくらみなどが、時には突発性のものかもしれない、横隔膜の問題と関連している可能性があります(可能性が高いでしょう)。 横隔膜の問題が眼球の問題を引き起こす、ということについてみなさんはどう思いますか。 “症状に関して言えば、横隔神経が三叉神経節に作用し、これが三叉神経の二つの終枝を刺激して、上歯槽神経を介して歯根膜に到達することにより歯痛として現れる、という仮説が立てられます。同様の経路でガッセル神経節を介して顎関節や耳に痛みを起こすのです。” このことについてはもう十分に述べましたね・・・口の痛み “横隔膜の収縮活動によって促されるリンパの流れは、腹膜表面に関して横隔膜の遠位から腱中心へと導きます。リンパ系吸収はまず横隔膜の律動性と伸張性に左右されます。次に腹腔圧とその人の姿勢に影響されます。このような概念は、横隔膜が何らかの理由で機能を損ねれば、どのようにリンパ系に悪影響を与えるか立証してくれる点で重要になります。” 身体の中で最も中心的なポンプの適切な力学は、他のポンプにも直接影響を与えます。胸部右リンパ本幹 “横隔膜である筋は、単に呼吸を担うだけではなく、身体の健康に作用するたくさんの役割を持っています。これは、姿勢や内蔵の適切な機能、骨盤と口腔底にとって重要なのです。頸椎と三叉神経系、および胸郭出口にとっても大切です。血管系とリンパ系にも極めて重要です。横隔膜の筋をひとつの部位として捉えるのではなく、身体の体系の一部として把握すべきでしょう。正しい治療方針を立てるために、全体像を見なくてはなりません。ここに明記した繋がりすべてを・・・” 分かりやすいまとめ。最後に、みなさんの治療戦略のひとつとして、横隔膜の制御や呼吸パターン障害のチェックも是非取り入れてください。反応として、そして将来起こりうる問題の傾向の低減のためにも。