トム・マイヤーズは、アイダ・ロルフ博士、モーシェ・フェルデンクライス、そしてバックミンスター・フラーから直接指導を受け、またジュディス・アストン、エミリー・コンラッドといったムーブメント指導者達から、そして武道の世界からも学びを得る。
彼のアプローチは、欧州オステオパシースクールで学んだ、頭蓋仙骨、内臓、及び内在的動きの研究からも影響を受けている。
過去35年間以...
ストラクチュラル・インテグレーターをはじめとするファシアのファンにとって、瘢痕の修復という分野は大きなチャンスのひとつです。個人でのプラクティスにおいては、帝王切開、分娩後、子宮内膜症の瘢痕がかなりよくみられるものかもしれません。また、骨折や腱断裂、打撲による瘢痕の場合もあります。これら全ては、修復中同じルールに従います(個人差はありますが)。筋肉内や筋肉間のファシアの制限も、同じプロセスで生じます。一般的なファシアの制限を「瘢痕化」とは呼ばなくとも、リモデリングの生理学は同じであり、動きを制限するという結果も同じです。
個人でのプラクティス以外において、医療システム内での可能性もまた幅広いものです。理学療法におけるすべての素晴らしい瘢痕に対するプロトコールの価値を減じるものではありませんが、ファシアに精通した施術者であれば、通常の理学療法学校で教わる以上に、瘢痕部分を柔らかくし、蘇らせる作業を加えることができます。