腰筋のコブラ

横隔膜と腰筋の関係性をコブラに見立てたユニークな表現で、トム・マイヤーズが腰筋の機能を解説します。呼吸と脚がいかに繋がっているのか?考えてみたことはありますか?

トム・マイヤーズ 4:24

頸部のディープフロントライン

アナトミートレインのトム・マイヤーズが、ディープフロントラインの首のエリアに関しての解説をします。頚椎の適切な姿勢を維持するための斜角筋の役割をわかりやすく説明してくれています。

トム・マイヤーズ 4:31

ニュートラルな骨盤とは何か?

大腰筋と腸骨筋の間に存在する筋膜の短縮が、脊椎のポジションにどのような影響を与えるのか?そして骨盤のニュートラルさとは、何を意味するのか?トム・マイヤーズが、多くの人達が注目する大腿骨に対しての骨盤のニュートラリティのみでなく、肋骨に対しての骨盤のニュートラリティにも注目した姿勢分析を解説します。

トム・マイヤーズ 4:48

顔面のセルフマッサージ

コロナ禍でのさまざまな不安や心配が、顔面の筋肉の緊張にも表れているって感じを経験している方はいますか?アナトミートレインのトム・マイヤーズ自身が、自分のために日常的に使っているセルフでの顔面マッサージの方法を簡単に紹介してくれています。ぜひ試してみてください。

トム・マイヤーズ 5:56

手と前腕のためのセルフマッサージ

リモートワークでコンピューターに向かう時間が増えている皆さん、手や手首、前腕にストレスは感じていませんか?自分自身でケアをする方法を知ることができれば、組織に水和作用を与えてより心地よく仕事が続けられそう。アナトミートレインのトム・マイヤーズがセルフケアの方法をご紹介します。

トム・マイヤーズ 6:38

首のためのセルフヘルプ

コンピューターに向かって過ごす時間が長くなればなるほど、首の不快感は増しますよね。自分自身でもできる首のエリアのケアの方法をアナトミートレイン著者であるトム・マイヤーズがご紹介します。一緒に試してみてください。

トム・マイヤーズ 8:20

アナトミートレイン、事実それともフィクション?

アナトミートレインのラインは「想像上」のものなのでしょうか? 「組織の連続性を切り抜いて、それを引っぱれば、どこにでもラインを作り出すことができます。」 これは、解剖ラボに入ったことのない人が、筋筋膜の連続性に対してよく言う批判です(ほとんどの経験豊富な解剖学者はこの罠を避けます)。 これは真実ですが、わかりきったことです - 筋膜のウェブは至るところにあり、提供しようとするあらゆるプルのラインと配列を揃え、そして抵抗する反応をすることが全ての方向において可能です。これは、哺乳類特有の特性的なウェブであり、私たちの身体が直面する力はランダムに配列されているということを考えると、良い進化の戦略であると言えます。 しかし、だからといって、筋膜を切断したラインがすべての解剖のラインに等しいというわけではありません。 アナトミートレインのラインは、ランダムに切断されているのではなく、身体のデザインに従っています。私たちの解剖は、壁側筋筋膜繊維の「木目」に明確に、かつ確実に従っており、それはウォルフ(およびデイヴィス)の法則によれば、私たちの動きによって形作られています。 筋膜システムは、受動的にかけられた外衣ではなく、筋張力があってもなくても、筋線維芽細胞があってもなくても、常に骨格に引き寄せられている粘弾性のあるユニタードです。深筋膜を切断すると、例えそれが死体の場合であっても、その穴から筋肉が膨れ出てきます。筋膜は、その下にある組織が水を吸って外に膨らむ傾向を抑制するために常に作用しているのです。 私たちの動きのパターンは、深筋膜のレベルより深層の筋筋膜を通る共通の経路を作り出し、これらの経路の木目は、浅筋膜と深筋膜を反転すれば、誰でも容易に見ることができます。アナトミートレインのシステムを構成する12の筋筋膜経絡は、すべてその木目に従っています。 私が図にしたラインの中にある特定のコネクションは、この概念の次のバージョンによって、あるいはジャン・ウィルクのような研究者によって修正される可能性が高いでしょう(筋膜の連続性に関する彼のアブストラクトの1つをここから読めます)。 アナトミートレインが受けとった「プレイ」に感謝している一方で、この最初の試みで私が全てを正しく捉えていないことに、ほぼ疑いはありません。しかし、私はそれらが派生した方法の一貫性を支持します。 ヤープ・ファン・デル・ワルやピーター・ヒューングらのグループを支持していたことのある人は、筋膜が力を側方に分散させる能力に感銘を受けるに違いありません(言い換えれば、縦方向の筋膜経路ではなく、緯度線に沿って)。この分散が、円や螺旋状に、あるいは吹き出すように起こるのかは、私よりももっと工学的な頭脳を持つ人に委ねたいと思います。 ニュートンの世界では、組織にかかる張力は、ロープやストラップと同様に、スリングを直線に揃える方向に動かします。樹上生活をしていた私たちの祖先のように、木の枝にぶら下がると、筋筋膜をより直線のラインに引っ張ることになり– 親指から小胸筋、さらにその先へと続く連続体–、負荷をかければかけるほど、より直線になろうとします。ジュリアンが言及する側方向への力の分散のほとんどは、身体の力を吸収する、粘性のあるGAGs(グリコサミノグリカン)を介して起こり、より直線的に力を伝達するコラーゲン繊維の網を介して行われることは少ないと思うのですが、これはおそらく答えることのできる研究課題でしょう。 同様に、前傾すると身体の後ろ側にほぼ直線的な負荷がかかり、後傾すると身体の前側に並んでいる組織に同じような負荷がかかります。これらのラインは、休憩姿勢においては「想像上」のものかもしれませんが、共通の反復負荷がかかると、十分に現実的なものとなります。 一方で、筋肉を個々の作動装置とみなす古いモデルは、どのくらい「想像上」のものなのでしょうか?このモデルは、最近ヤープが指摘したように、グレイの解剖学でも現れ、現在、解剖学の最高レベルで挑戦されています。 個々の筋肉を起始部と停止部に分けて定義することも解剖の産物であり、過去数百年間、すべての理学療法士、トレーナー、ボディワーカー(私も含め、30年間頭を切り替えようとしてきたのにも関わらず)の「宗教」となっています。 「600の筋肉」を持つという考えは、古くから、非常に広く浸透している想像力の産物です。 1つの筋肉しかない – 1つのマインド、1つの筋肉が筋膜スーツの600のポケットに配列されているだけ –という考えは、 おそらくより正確ですが、次に何をすべきかを知る上ではあまり役に立ちません。 ラインの地図は – これは、生命をもった領域ではなく、明確に地図として定義されています –、私たちの思考を整理する中間的な考え方であり、明らかに単純化した「単一筋肉理論」と、不明瞭なニューエイジ的提案である:「すべては1つの筋肉であり、私たちは全体の筋肉ではなく、個々の神経運動ユニットを通して働く」との間のどこかに位置しています。 身体をラインで読み解くことで、どこから始めればいいのか、どのような構成要素が関わっているのか、いつ完了したのかなどについての洞察をもたらしてくれます。 アナトミートレインのシステムが不完全であり、今後の研究によって修正が必要とされるとしても、私は快く受け入れます。それが宗教になるかもしれないという考えは笑えるものです – 預言者の長として。私が去った後にはそうなるかもしれませんが、それはすべての真理の宿命であり、異端として始まり迷信として終わるのです。「固まり」や「トリガーポイント」、「1日にグラス8杯の水を飲む」(誰がするのでしょう?)といった考えも、同じような軌跡をたどっています。 もし少数の人たちがアナトミートレイン「信奉」を拡めようならするなら、それは残念なことです。しかし、それは、単に人間の「活動」における関連したパターンを洞察するために地図を使用してきた実践者たちに十分な対抗手段を提供することにはなりません。彼らは、アナトミートレインの地図をガイドとして使用し、それらのパターンの制限部分 – 必ずしも問題がある場所ではなく、ライン上の離れた点にあることもある–を緩和するための創造的な戦略を考え出します。 組織を見てください:木のような木目、布のような毛羽立ちがあります。組織をたどって、自分自身でラインを発見してみましょう。

トム・マイヤーズ 2748字

トムへの質問:歩行周期と腰椎の関与

質問: (歩行時の)歩行周期の中で、腰椎の領域には左右の動きがあるべきでしょうか?それとも、腰椎はより安定した状態のままであるべきなのでしょうか? あるいは、動きはより仙腸関節で起こるべきなのでしょうか? なぜ聞くのかというと、あまり専門家がそのことについて話すのを聞いたことがないのですが、それは動きの中で重要な役割を果たしうることだからです。クライアントと働いているとき、彼らに普段通りに歩いてみてどう感じるかを教えてと言うと、10人中10人が、腰部が不安定だと感じ、わずかな左右の動きを感じていると答えます。彼らに骨盤の“ボウル”の中にある水を保つように考えてと伝えると、彼らはより安定しているように感じると言います。 これについて助けていただけると幸いです。 トムからの回答: ご質問ありがとうございます。 もちろん歩行中腰椎は左右に動いているべきです。歩行のためのパワーは腰椎からもたらされ、人間においては、腰椎は動きの基本面3つすべてで動きますー側屈、屈曲-伸展、そして回旋ですね。歩行がどのようにして腰椎から引き起こされるのかについての良い参考資料には、サージ・グロコヴェスキ氏のThe Spinal Engineがあります。 では、“安定している”と“固定されている”の間の混乱を解消しましょう。コアの安定性についての研究を聞いたことのある人の非常に多くが、残念なことにこれを“コアの硬さ”だと再解釈してきました。もし神がコアの硬さを望んでいたのなら、神は腸骨稜から胸郭の最下部まで骨を続けたでしょうー問題解決です! 実際は、そのかわりに骨格がウエストを通して非常に狭くなっていますー細く分節化されたテントの支柱は、片側を腰筋、反対側を脊柱起立筋によって支えられており、胸腰筋膜のたくさんの層が、両側に広がって腹筋に接合していますーグランディ氏によるこの絵のように。 この配置は、腰椎が固定されているのではなく、制限の中で動くように設計されていることを示しています。 私たちの“後ろ”脚へと変わった骨盤のひれは、腰椎から生じたものです。下肢の芽はいまだに腰部領域から出現し、脚は腸骨稜や股関節ではなく、腰筋と腰方形筋から始まっています。 腰椎はあなたのお母さんのお母さんのそのまたお母さんが魚だった時から左右に動いていて、左右の動きは主要な原動力でした。人間の歩行における主な原動面は矢状面ー屈曲/伸展ーですが、まず片足に、それからもう片方の足へと体重をかけさせ、頭部を動かさずに負荷を左右に、片足からもう片足へと移すには、依然として左右の動きが不可欠です。 また、人間の歩行には回旋も含まれています。この回旋は腰筋を介してトルクやねじれとして腰椎に伝達され、そのねじれが腰椎(それ自体はあまりねじれませんが)を介して胸郭へと伝達されて、楽な歩行中には胸椎がメトロノームのようにリズミカルに動きます。 あなたの二つ目の質問への答えは、ノーです。腰椎の動きを制限し、その動きを仙腸関節に移行させるのはよくありません。これは過剰な可動性(そして痛み)を持つ仙腸関節を作り出すとんでもない方法です。 腰椎の左右の動きなしで、自転車で必死に坂を上ってみることを想像してみましょう。歩行はそれほどの動きを必要としはませんが、それでも動かない脊柱ではなく、反応性のある脊柱がまさに必要なのです。

トム・マイヤーズ 1444字

トム・マイヤーズからの新年のメッセージ

この文章を書いている今現在、私達は目の前に迎えている2022年を暗色のガラス越しに見ているように思います。しかし私は、それとは対照的な観点を提供したいと考えています。 まずは、昨年発表された”素晴らしいファシアの写真”から始めましょう。。。 Credit: Sarah Lipp, Purdue University, and Sarah Calve, University of Colorado, Boulder 当然ながら、このイメージの色は誇張されていますが、この写真は、神経、筋肉、上皮、結合という4つのタイプの組織を全て表現しています。これら全ては、私達が生命と呼ぶ素晴らしく調和したダンスにおいて共に働き、私達はこれを身体内の代謝のハミングとして直接的に経験しているのです。もし、私達人間は、私達の皮膚の下側でのこれらの働きのように一貫して協力して共に働きあうことができるのであれば!もし、これに対して、私達の細胞が、私達の社会で見られるような強力のレベルでしか働かなければ、私達の身体は、人生を生き抜くどころか、1日も生き延びることはできないでしょう。 グレタ・サンバーグ達のいうことは正しいのです:地球の表面に拡がる80億の魂である、私達人間の”身体”は、私達のニーズを超越した消費と、自然資源の浪費の結果として、ありとあらゆる種類の故障の兆候を表しています。私達が選択してきた道を歩み続ければ、文明の生存を実現することさえ議論の価値がなくなるのは明白です。 ホモ・ドメスティカス(トムの造語)は、この惑星における優先種をホモ・サピエンスから引き継ぎ、都市化して自然界から切り離された、私達という新しい”人間”は、自らが解き放した黙示録的騎手に対して脆弱な存在です。私達の”母なる”惑星が20億年間かけて苦労して地下に貯蓄した化石燃料の非効率的な使用と人口過剰は、天候の変化を引き起こし、その結果としての移住、飢餓、悪化:もし私達が身体内の細胞のように協力し立て直すことができなければ、これら全てが私達を待ち受けることになるのです。 これに対しての私達の反応の一つは、イーロン・マスクによって具体化されているように、文字通り惑星Bである、木星のような地球以外の惑星へ飛躍すること。複数惑星種としては素晴らしいアイデアではありますが、惑星Aである地球の代替えとして優れているものではありません。惑星と共に、そして人々がお互いに調和し合っていきることは、今必要不可欠なことです。もうじき、宇宙のどこか他の場所に向かってて手を伸ばすための基盤としても。状況はそれほど良くはないですよね? さらに深く見てみましょう。 私の師の1人であるバックミンスター・フラーは、「より少なく学ぶことはできない」と言うのを好んでいました。これはつまり、全ての経験、全ての紆余曲折には、それぞれの学びが含まれているということを意味します。トーマス・エジソンは、彼のアシスタントが電球を発明しようと試みつつ、フラストレーションを抱えて苦情を述べた際、これに類似したことを口にしました。「私達は、スタートした時と同じくらい、まだ暗闇の中にいる。」と言うアシスタントに、エジソンは、「そうでもないよ。私達は今、こうしてはいけないという方法を千種類くらい知っているじゃないか。」と切り返しました。 コロナウイルスに対して、私達はあまり準備ができていなかったかもしれませんが、私達は次のアウトブレイクに関してかなりのことを学び、また自分達の脆弱さに気づくこともできました。私達の多くは、自分達の庭や、キッチンや、屋外での活動などを通して、自然との繋がりを再構築し、自分自身を見つめ直すことにもなりました。私達は、自らがいかにフードチェーンや、サプライチェーン、そして全てのエッセンシャルワーカーの人達、特に低賃金で十分理解や感謝をされていない人達に依存しきっていたのかを認識することにもなりました。 ボディワーカーやムーブメント指導者の多くにとって、この2年間は厳しいものであり、またオミクロン株の登場によって、これから先、どのような変異種やその他の落とし穴が登場するのかは誰にもわかりません。望んでいた「トンネルの先の光」は、まだ対向車線の列車のようでもあります。最低でも、短期的には。 しかし、長期的には、もっと希望に満ちて見えます。私は、この強制的に強いられた「ソーシャルディスタンス」期間の後、スキルフルなタッチや、情報に基づいたムーブメントトレーニングへの関心のルネサンスが花開くことを予測しています。親密さは、距離を取ることの対極にあり、全ての国々の全ての階級の人達は、法的にも心理的にもこれらの禁止令が解除される時、親密さを求めて集まってくるでしょう。私は、コロナウイルスが背景の中へと消え去っていくにつれて、皆さんのプラクティスがより拡大し、クラスは満員になり、関心も急上昇することを予測しています。 そしてもしかすると、私達のレッスンが学習されていたのであれば、私達は身体内の細胞間でみられるような協力が身体を持つ人間同士の間でも見られ始めるようになるでしょう。これは2022年のナイスな逆転となるでしょう:私達のプラクティスは満員となり、個人、そして人々全体の健康への私達の貢献が認識されるようになる。学校や病院、高齢者ケアセンター、ビジネスの場や軍隊、そして世界中全ての人種を含むコミュニティにおける動きのチャンスは豊富で、さらに成長するものになる。 地域的な制限やロックダウンなど、コロナ禍のパニックを特徴づけるものはうんざりするものであり、私達の収入や自信を引っ張るものですが、ハートを失わないでください。この波は頂点に達してもう時期そのエネルギーを失います。これに置き換わるものは、私達に向かってくるエネルギーの波であり、親密さと優しさの精通者であり、修復とバイタリティであり、コネクションとバランスです。この関心の大きな波を受け取る準備をしておいてください。自分自身のリソースを集結整理し、悲しみと喪失の深い(でも澄み切った)井戸の中にある水を汲み上げて魂に栄養を与え、あなたのハートに他者を受け入れる愛を準備してください。近年の孤立化に十分に準備できず疲弊している人達にとって、これらはとても必要とされていることなのですから。 あなたは、将来へのリンクなのです:あなたを訪ねてくる人達にとっても、そしてより大きな捉え方をすればこの惑星にとっても。 光の再来を喜びで受け取りつつ2022年にご多幸をお祈りいたします。 トム・マイヤーズ メイン州 クラークスコーブより

トム・マイヤーズ 2793字

コロナ後の世界に必要なものとは

第二次世界大戦以降の80年間ほどを平和に生活してきた私達にとって、コロナウイルスによるパンデミックが降りかかり、そしてロシアのウクライナ侵略がはじまり、とチャレンジは次々と襲いかかってきています。私達にとってこれからの将来により重要となるレジリエンスをいかに構築していくかについてトム・マイヤーズが想いを語ってくれました。

トム・マイヤーズ 15:41

圧受容器:医療生理学のノーベル賞(ビデオ付き)

2021年の医療生理学のノーベル賞は、温度受容器と圧受容器の遺伝学及び形態学的構造を確認したリサーチに授与されました。 私達は触覚知覚のメカニクスも遺伝学も共により理解を深めているという明白なことに加えて、この発見に関する2つの側面を指摘したいと思います。 まず最初に、これは私達が学習のみでなく生まれつき備えているかもしれない触覚知覚の変動性と範囲を指し示しています。もしこれらが極端に強すぎる場合、これらの突然変異は結果として疾患になり得ますが、変動性は現在のところまだあまり理解されていないことから、私達が想像できるのは、色彩知覚や音知覚が各個人間において異なるように、触覚知覚における相違も遺伝的に制御されているかもしれないということです。言い換えれば、トリートメント後に姿勢や動きにおける微妙な変化を感じることのできないクライアントは、単に「無感覚」(あるいは感覚運動記憶喪失的)なのではなく、遺伝的に感じることができないのかもしれません。 固有受容性神経終末及び内受容性神経終末にも影響するこれらの遺伝的な相違は、呼吸、運動失調、拘縮、突発性脊椎側湾症などに関わる何らかの生理学的弱さという結果となるかもしれません。 次に、受容器の素晴らしい形状そのものについて。イラストレーションからもわかるように、中心から互いに120度ずつの角度で弧を描く3つの分子の「羽」の真ん中にコアのイオンチャンネルがあります。 ただ、これは忍者の手裏剣のようにフラットなものではなく、これらの羽は上にも外にも弧を描いていて、小さなボウルあるいは逆さまのドームのようです。イラストレーションをご覧ください: 構造的に、これはかなりテンセグリティ四面体のように見えます。あなたの手や足といった主要な触覚表面基本的な構造と同じように。触覚の分子レベルのメカニズムが、いかにマクロに似ているのかというのは奇妙でもあり素晴らしいことでもあります。これを3次元的に見ると、素人である私の解説であるという但し書き付きで(私は化学者ではないので)このちょっとしたビデオをご覧ください:

トム・マイヤーズ 911字

コラーゲン剛性と細胞移動(トム・マイヤーズからのコメント)

下記のリンクで紹介された研究に関するトム・マイヤーズのコメント: New study provides clues to decades-old mystery about cell movement (何十年間ものミステリーであった細胞の動きにヒントを提供する新しい研究)

トム・マイヤーズ 2125字