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足部から股関節へのコネクション:足部の解剖学

2014年6月22日にSynergyにて開催させていただいたITTピラティスのジーン・サリヴァンのセミナー”足部から股関節へのコネクション”の導入部分。足部の基本的な構造を再確認するように、スケルトンを使って分かり易く解説をしてくれました。

ジーン・サリヴァン 9:02

筋発火。それは何を意味しているのでしょうか? パート1/2

ジムでかなり頻繁に、“筋発火” という単語を耳にします。この典型的な例は、“私は臀筋群が発火していない、と言われました”です。私は、この言葉によって少し困惑しているということを認めなければなりません。 私が知る限りでは、この単語は筋肉の活性化を意味していて、ここが更に困惑し始めてしまうところです。通常、この活性化は、(求心性の)筋収縮と力発生について言及しています。私達が自問すべきことは、“これが筋肉の働き方なのか?”ということです。 これらの状況において、私は常に筋機能の基本原則を振り返ってみたくなります。この場合、厳密に言うと、筋肉の基本原則は、筋肉は収縮する前に伸長するということです。この遠心性収縮は、求心性の力発生のための活性要素、もしくは誘発なのです。 これは、かなり確固とした基本原則です。投球の際には、私達は最初に身体を反対方向に回旋させます。ジャンプの際には、私達は最初に沈み込みます。椅子から立ち上がる時でさえ、私達は身体を伸展させる前に、前方に屈曲させます。よって、特に、ジムから離れ、関連する機能的運動や不自然ではない運動の間に、もし筋肉が発火しなければ、それは筋肉を活性化させるためのインプット(遠心性収縮)を、筋肉に与えられていないからなのでしょうか? 私は、様々な筋発火テストをみてきました。触診中、多くの被験者は臥床しており、 通常、筋肉は順序正しく、もしくは適切に発火していないという診断を下されます。では、私達は何を期待しているのでしょう?私達が筋肉に、機能的運動においてみられる最初の遠心性収縮無しに収縮するように求めるならば、私達は、どのように筋肉に“適切に発火”することを期待することができるというのでしょうか? また、臥床時の“発火”の順序とは、どのようなものなのでしょうか?異なる運動パターンは、関節角度に基づく異なる筋肉活動パターンを有するでしょう。関節角度が変化すれば、筋肉の活性化も変化するでしょう。もし腹臥位の状態で私の臀筋群が発火しないのであれば、これは納得がいきます。股関節屈曲能力は、床面によって妨げられているため(典型的な解剖学に準じる)、遠心性の筋活動は発生せず、起こる可能性もありません。私達はまた、どのような運動が臀筋群を活性化(伸長)するのか、自問する必要があります。筋肉の斜角に着目するのであれば、股関節の内旋と内転もまた、大きな役割を果たしているということは間違いないと思われます。身体の下部にある距骨下関節(STJ)の関節方向/角度(42度)は、臀筋群の作用線と同様であり、この関節は主に前額面と横断面(回外と外転)において動いているということを意味しています。では、なぜ私達は臀筋群で最大である大臀筋を、主に矢状面で作用する筋肉として捉えているのでしょうか?実際、これら2部位間の関係性は明らかです。距骨下関節(STJ)の軸は、上方と内方に向かう、下外側から上内側への地面反力に作用していて、臀筋群の作用線は、これに対して垂直に交わり下方と外方に伸びています(私の良き友人であるオラによって指摘)。完璧な関係性は、力発生の前に、距骨下関節の運動を遠心性収縮的に減速させる手助けをします。実際、偉大なるギャリー・グレイは、距骨下関節(STJ)を“エンジン(大臀筋)をオンにするスイッチ”と呼んでいます。よって、臀筋群の活性化のために、私達は立位の状態で動いている必要があるのでしょうか?私なら“イエス!”と言うでしょう。 ここでは、私達は、臀筋群の起始部から停止部と、距骨下関節軸の作用線/線条が垂直に交わる関係性を見ることができます。 どのようにしたら、触診のみで異なる筋肉間での活性化のほんの一瞬の違いを区別することができるというのでしょうか?高価な筋電図装置(EMG)の補助なしで?筋肉をテストしている状況下で、筋肉はどのような順序で発火しなければならないのでしょうか?私達は、誰かに“それは間違っている”、もしくは“それは発生していない”と情報を提供する前に、まずそれを知っておく必要があります!

ベン・コーマック 1776字

筋発火。それは何を意味しているのでしょうか? パート2/2

では、これを少し関連付けて筋道を通してみましょう。歩行時の外反膝、もしくは外転を減少させる典型的な方法は、臀筋“複合体”、厳密に言えば、中臀筋を発火させることです。これは、“内側に落ちる”膝を減少させるために、股関節を外転させる求心性の力を作り出します。これは、歩行周期の立脚相(回内)において発生します。 そこで、私達が外転を作り出したいのであれば、最初に内転を作り出すべきではないのでしょうか?効率性の観点から、遠心性収縮運動を作り出す歩行のようなエネルギー感度の高い活動は、最初に、受動的と能動的両方の筋肉成分からの弾性エネルギーを発生させる手助けをすることでしょう。これは、より少ない代謝エネルギー消費を意味しているのです。この遠心性収縮運動の活性化はまた、私達の質量中心を動かすための求心性収縮運動の力発生のために、潜在的な機械的誘発を作り出しています。これは、私達が歩き、話しながら、夕食に何を食べようかと悩むことができるように、意識を自由にしておくことができるということを意味しているのです。 さて、次のようなことが、逆転して起こるのです!立脚相の踵接地時に、股関節は、内転のモーメントを通過します。私の言っていることを単に真に受けずに、科学的研究を参照してみましょう− “立脚相の立脚中期(前側の足)においては、重力荷重と加速度荷重のために、地面反力が股関節の内側に落ち、股関節外転のモーメントが外的外転モーメントよりも少ないため、股関節は内転する”(“Biomechanics of running” T Novacheck 著(1998年)より)。 よって、外力は内部の筋力よりも大きいのです。 “歩行と姿勢 7” Novacheck T著(1998年)P77~95より 多くの場合、‘重力荷重と加速度荷重’の増加は、回内力を増大させる足部によってもたらされています。もし股関節が、通常の回内力が発生して、通常に機能している個人において、その力を克服できないのであれば、股関節が増大した力を克服するためのトルクを産生することは、まず不可能でしょう。 よって、非機能的求心性収縮の活性化、もしくは存在している外力の関与を無しに(仰臥位時、もしくは横臥位時)おこる外転への‘発火’が、機能的運動に関与する遠心性収縮の内転のモーメント、もしくは増大した内転のモーメントに抵抗することができる、より硬い筋肉(伸長への抵抗)を作り出す手助けをするのかどうか、私達は自問する必要があります。これは論理的根拠のあるものなのでしょうか?もしくは、私達は克服できない力を克服するために、中臀筋のような個別の筋肉(力を克服する可能性が低い)を‘発火’させようとし、働かない筋肉の責任にしようとしているのでしょうか? ひとつの経験的事例として、私が機能的に評価した多くの人達は、増大した回内と膝外転/外反膝をみせ、股関節の外転が欠如しているように見えます。増大する力に応えて股関節周辺の筋肉/股関節包は、運動を休止するのかもしれません。多くの場合、関節包の制限は、股関節において全ての運動/面に影響を及ぼします。そして、もう一つの戦略は、大腿骨の内転動作の減速を手助けするために、股関節の内転する能力を増大させることなのかもしれません。大腿骨の実際の骨運動は正中線に向けての運動だからといって、相対的な股関節運動が内転というわけではありません。 もう一つの論理的根拠は、足部で発生している増大した力に対処することです。この論理的根拠は、ほとんど使用されることはありません。ですから、膝を第2趾と配列させたシングルレッグ・スクワットを見るわけですが、それは実際の機能的な順序を外れて、‘筋肉を発火’させることによって、身体が抵抗することができない程の力に抵抗できるように教育しようとしているわけです。機能的な観点から、私達が 臀筋群/股関節がもたらす内転の減速的伸長をとおして、力を減少させることがなければ、床面から生じる力は、もう一つの構造体、おそらく腰椎へ伝達されることでしょう。 これは、筋‘発火’とその有用性という複雑な話題に関しての私のつたない意見です。いつも通り、回答よりも多くの質問が提示されています。

ベン・コーマック 1844字

肩関節インピンジメント-評価・治療のための3つの要点 パート1/2

今日の投稿は、肩関節インピンジメントのリハビリテーションに関して、私が受けた質問に対する答えになります。 こんにちは、マイク。あなたが、烏口下インピンジメントと肩峰下、あるいは、関節内インピンジメントをどのように区別してケアを行っているのか、とても興味があります。肩関節インピンジメントに対する治療のオプションは何が適切でしょうか?ありがとう、マリオ 肩関節インピンジメント-識別の3つの要点 肩関節インピンジメントはかなり広義の用語で、私たちの多くはそれを当然のように思っています。“膝蓋大腿関節痛”のように、かなり無意味な用語になってきました。一般の人々に対して障害を説明するとき、“肩関節インピンジメント”のように、非専門的な用語を使用することは問題ありませんが、専門家として、適切な評価と治療を保証するためには、できる限り詳細に明記することが得策と言えるでしょう。ノートから引っ張りだし、特定の人に使える、魔法のような“肩関節インピンジメントのプロトコールはありません。 肩関節インピンジメントを分類し区別するために私が考えている3つの要素。 1. 部位 これは一般に、回旋腱板の、滑液包側なのか関節面側か、どちら側でインピンジメントが起きているのかということです。下の肩MRI画像を見てください。赤い矢印で示されている通り、滑液包側は回旋腱板の外側になります。これはおそらく、一般に“肩関節インピンジメント”と呼ぶときに、皆が意味している“標準的な肩関節肩峰下インピンジメント”です。緑の矢印は、回旋腱板の内側、または、関節面を指しています。ここでのインピンジメントは、“関節内インピンジメント”と呼ばれています。この2つは、原因、評価、治療の観点からも違いがありますし、だからこそ、最初の識別が重要になります。詳細はまた後で。 2. 衝突している構造 私にとっては、これは滑液包側、あるいは、肩峰下インピンジメントのことであって、回旋腱板がどの構造に対して衝突しているのかについて言及しています。下の写真に見ることができるように(両側の写真)、肩峰下のスペースはとても狭く、あまり余裕もありません。事実、“スペース”というものはほとんどなく、回旋腱板や肩峰下滑液包を含む、多くの組織がこの空間を横切っています。実際には、腕を動かすときは、いつも衝突が起こっています。インピンジメント自体は正常なもので、私たちすべての人に普通に起こっているのですが、それが過剰になったとき、病変が起こります。組合わさって、または、どちらか単独で起こることもある、肩峰アーチと烏口肩峰アーチインピンジメントを識別してみたいと思います。評価と治療に関してはとても似通っていますが、烏口肩峰インピンジメントに関して、小さな修正を2、3していきたいと思います。これに関しては以下で述べます。 3. インピンジメントの原因 これが、私が“一次的”と“二次的”肩関節インピンジメントと言及していることです。一時的なインピンジメントとは、インピンジメント自体がその人にとって主要な問題であるということです。これについて良い症例は、下の写真にあるように、フック状の肩峰のような解剖学的な問題があって、インピンジメントが起こっている場合です。肩峰の多くは、平坦であるか、カーブしているのですが、フック状、または、先端に棘がついているような人もいます(赤で示している)。 二次的インピンジメントとは、おそらく活動や姿勢、硬さや筋力のアンバランスが原因で、上腕骨骨頭が回旋軸から逸脱し、インピンジメントを起こしていることを意味しています。もっとも単純な症例は、回旋腱板の弱化です。このシナリオでは、三角筋が回旋腱板の筋力を上回り、上腕骨骨頭を上方に移動させ、結果として、上腕骨頭と肩峰の間で回旋腱板が衝突します。

マイク・ライノルド 1690字

肩関節インピンジメント-評価・治療のための3つの要点 パート2/2

肩関節インピンジメントのタイプによる区別化 最適な肩のパフォーマンスという私たちのDVDの中で、リハビリテーションやトレーニングに影響を与えるであろう肩関節インピンジメントの評価方法に、いくつかのやり方があるということについて話をしています。上記で述べた、それぞれのタイプの肩関節インピンジメントを評価するための特定のテストがあります。もっとも知られている2つの肩関節インピンジメントテストは、ニアーテストとホーキンステストです。ニアーテストでは(下記 - 上の写真)、検者は肩甲骨を安定させ、肩を他動的に挙上させ、上腕骨骨頭を肩峰に押し込むようにします。ホーキンステストでは(下記 - 下の写真)、検者が腕を90度まで外転させ、肩に内旋を強制させ、肩峰下アーチの下で腱板を衝突させます。 これらのテストに少し変化を加えることで、烏口肩峰アーチタイプの肩峰下インピンジメントをより示唆するであろう異なった症状を引き出すことができます。これは、より前方での腱板インピンジメントが関与しており、下記のテストでは、この部位でのもろさを再現しようと試みます。ホーキンステスト(下記 - 上の写真)に変更を加え、より水平内転させた姿位で行うことができます。別の肩関節インピンジメントテスト(下記 - 下の写真)では、反対側の肩をつかませて、能動的に肩を挙上させるように促し、検査することができます。 肩峰下インピンジメントを患っている患者の多くは、上記のテストすべてで症状を呈する可能性が高いですが、上記4つのテストにおけるちょっとした症状の変化を見つけることで、肩峰下インピンジメントの部位(肩峰に対して烏口肩峰アーチ)を特定することができるかもしれません。 関節内インピンジメントは異なったタイプです。オーバーヘッドアスリートにもっともよく見られますが、このタイプのインピンジメントは、典型的に、前方方向への過度なゆるさが原因です。例えば、野球の投球、テニスのサーブなどのように、選手が完全外旋位をとる場合、上腕骨骨頭が僅かに前方にシフトし、回旋腱板の下部表面が関節窩後方と関節唇に対して衝突を起こします。これは多くの場合、野球選手が“部分的に肥厚した回旋腱板断裂”を起こしたときに、よく聞きます。 このためのテストは単純で、前方不安感テストとまったく同じです。検者は90度外転した姿位で腕を外旋させ、痛みを調べます。肩関節不安定性のある患者とは異なり、関節内インピンジメントを患っている人は、前方への不安定感を示しません。むしろ、肩の後方上方部付近のかなり特定の部位に圧痛があります(下記 - 上の写真)。上腕骨骨頭を後方に少しシフトさせ、検者が肩をあるべき位置に戻すと、後方上方部の痛みは消失します(下記 - 下の写真)。 3 肩関節インピンジメントを治療するための3つの要点−どのように治療を変えるのか? 上記の情報には3つの主要な要点があり、呈しているインピンジメントのタイプによって、治療やトレーニングプログラムを変更することができます。 肩峰下インピンジメント – 肩峰インピンジメントと烏口肩峰インピンジメントを区別する:これら2つのタイプのインピンジメントでは本質的に治療は同じとなりますが、烏口肩峰アーチインピンジメントの場合、水平内転のストレッチングに注意する必要があります。残念なことですが、これらの患者の場合、後方軟部組織をストレッチする必要はあるものの、インピンジメントしている部位を挟むようなことはできません。はさむことはインピンジメントになります。また、矢状面での挙上、または、水平内転エクササイズは避けたほうがよいでしょう。 一次的 対 二次的インピンジメント – これは重要な点で、若い治療家やトレーナーにとってフラストレーションの元になります。二次的インピンジメントを扱う場合、患者の症状に対して、試したい治療法はすべて行うことはできても、傷害の原因に焦点を当てなければ、彼らはまた戻ってくるでしょう。ですから、患者や、その姿勢、筋肉のアンバランス、動きの機能不全などすべてを大きな視点で見ていく必要があります。このような見方で、患者を見ていけば、より良い結果が得られるでしょう。 関節内インピンジメント – 関節内インピンジメントについて認識すべきことの1つは、それがかなり二次的な問題であるということです。回旋腱板の弱化、疲労、動的安定性能力の低下などが原因で起こることもありますし、腕を振りかぶったポジションにあるとき、過度な緩さを呈する選手もいます。回旋腱板を治療し、その動的安定性を向上させることで、インピンジメントの症状が改善します。

マイク・ライノルド 2037字

シングルレッグトレーニングセミナー パート1

(パート2はこちらへ) MBSCで収録された、シングルレッグトレーニングセミナーからの抜粋パート1です。マイク・ボイルが、新しい意見や真実は、まず揶揄され、反対され、そして承認されるという3段階を経由するという話を交えながら、シングルレッグトレーニングの重要性を語ります。

マイク・ボイル ストレングス&コンディショニング 10:25

足部から股関節のコネクション:足部の解剖学/舟状骨&立方骨

2014年6月22日にSYNERGYにて開催させていただいたITTピラティスのジーン・サリヴァンのセミナー”足部から股関節へのコネクション”の導入部分。舟状骨と立方骨、そして後脛骨筋と長腓骨筋という足部のアーチを支える構造に関しての分かり易い解説です。

ジーン・サリヴァン 3:38

足部から股関節のコネクション:分節の回旋と歩行

2014年6月22日にSYNERGYにて開催させていただいたITTピラティスのジーン・サリヴァンのセミナー”足部から股関節へのコネクション”から脊柱の分節毎の回旋から全身の回旋、そして歩行のパターンのアセスメントをご紹介します。

ジーン・サリヴァン 12:15

本当に足首の可動性制限があるのか?(ビデオ)

スクワットがうまくできない、深く沈めない、上体が前傾する等の問題があるときに、足首の背屈制限があるから、と決め込んでしまいがちではありませんか?その他の要素の可能性を示唆したエリック・クレッシィのビデオです。

エリック・クレッシー 3:56

TRXTV 8月4週目フューチャームーブメント(ビデオ)

TRXプルプレスというディツプとロウを組み合せたパワフルでチャレンジ度の高いエクササイズをTRXトレーニングのカルロスがご紹介します。パワフルにスピードを活かしたこの動き、見ているとチャレンジしたくなりますね。

TRXトレーニング 2:46

回旋腱板

ローテーターカフ/回旋腱板の傷害を人生の中のどこかで経験する人の数はかなりの数にのぼります。治療対象/指導対象の個人が、回旋腱板障害のどの段階にあるのかを見極めることの重要性に関して、マイク・レイノルドのセミナーからの抜粋です。

マイク・ライノルド 3:12

最良の結果のためのアスリートの強度性質の診断

なぜ強度の性質を診断するのか? 研究者たちとストレングスコーチの間のギャップは、常に埋めるのが容易であるとは限らない。しかし時には、持ち帰りすぐに使えるような直接的な貢献を行うため、片方が他方へ歩み寄ることがある。強度の診断は、アスリートを発展させるため、ストレングスコーチにより即座に使用可能な研究の一例である。必要であるのは、スクワットラック、フォースプレート、集計表を使う能力、そして多少の決断力のみである。それではどのようにしてそれが行われるのかについて総説を見ていってみよう。 研究論文:強度診断の適用、ニュートン&デュガン、ストレングス&コンディショニングジャーナル2002年 強度診断とは何か? ニュートンとデュガンは、強度診断とはアスリートの様々な強度性質向上のレベルを決定する過程である、と解説している。各スポーツには様々な強度性質に対する異なる特定の要求があるため、彼らは、コーチが彼らのアスリートの強みと弱点がどこにあるのかを知るために強度診断を使うことを提案している。 様々な強度の性質とは何か? ニュートンとデュガンは、6つの強度性質があると提言しているが、彼らはここでは考察を行っていないがパワー持久力と呼んでいる、繰り返される最大の努力に対して関連があり得る7番目の性質もあるということを受け入れているが、ここではとりあげていない。 最大筋力 高負荷速度強度(最大の30%以上) 低負荷速度強度(最大の30%未満) 力産出の速度 反射強度(素早いエキセントリックから素早いコンセントリックへの動きの移行) スキルパフォーマンス(スポーツに特化した動きの中での筋収縮の協調) ニュートンとデュガンはこれらそれぞれの強度性質は明確にテストすることができ、また個々の技術を用いて訓練することが可能であると解説している。 どのスポーツに対してどの強度性質が必要か? ニュートンとデュガンは、強度診断の概念を適用する最初のステップは、訓練されるスポーツの動きに対しどの強度性質が必要であるかを確立することであると解説している。これは多くの異なる方法において取り組むことが可能である。 スポーツの動きに対する強度性質の特異性 – 特定の速度、可動域、力が発揮されている間の時間は、スポーツの動きの生体力学解析を通じて測定することが可能である。この情報は、理論的にどの強度性質が最も関連深いかを理解する鍵である。 比較可能な高いレベルのアスリート – スポーツにおいて現在高いパフォーマンスを出しているアスリートの強度性質を分析することは、傾向を特定することに役立つ。もしあるスポーツにおいて、高い水準でプレーしている全てのアスリートが高い低負荷速度の強度があるとしたならば、これはこの性質がそのスポーツにおいて重要であるという強い指針である。 最大筋力 最大筋力とは、動きの速度や力産出の速度に関係なく、高い水準の力を発現させる能力である。ニュートンとデュガンは、この測定が動きを行う際の速度による影響を受けず、関節角度が綿密に特定できることから、多くの研究者たちは最高筋力の等尺性測定を好む傾向にあるということを指摘している。 しかしながら、等尺性筋力はスポーツにおいて行われる動力学的な動きとは完全には相関性があるわけではないと考える人達もいる。それゆえ多くの場合、バックスクワットのような、全可動域もしくはほぼ全可動域に近い可動域に対する1RMの動きが使われる。1RMが個人のアスリートにとって危険であるとコーチにより考えられている場合は、それにより精度の低下が起こることを受け入れたうえで、推測された1RMからのより多くのレップでの最高負荷を使用することが可能である。 速度強度 速度強度は、力と速度を併せた高い水準のパワーを発現させる能力である。ニュートンとデュガンは、下半身の速度強度の性質を評価する最も一般的な方法はジャンプスクワットであると記述している。 彼らは、アスリートの筋力やパワーが負荷と共にどのように変化するのかを見る為に、この性質を広範囲の負荷に渡り評価することは有益であると解説している。パワーを追跡するためにはフォースプレートが必要であり、それによりジャンプにかかる時間や最大力、最大速度を測定することが可能となる。 パワーと負荷の曲線におけるある1点において、出力は最大となる。研究者たちは、この出力がパワーに対する「最適な負荷」と考えられていると記述している。この最適な負荷は、最大強度1RMからの割合として表されることが可能である。 力産出の速度 筋肉は、ゼロの力から最大力の発現へと即座に切り替わることはない。ゼロの力から最大まで力が加速してゆく速度を力産出の速度(RFD)と呼ぶ。ニュートンとデュガンは、RFDもまた一般的には等尺性筋力にてテストされるが、これは最大筋力の評価に関する批評と同じ批評をうけがちであると解説している。 彼らは、RFDは一般的にコンセントリックのみのジャンプとコンセントリックのみのジャンプスクワットを使って動的にテストされると記述している。ここでもこの変数を測定するためにフォースプレートが必要である。コンセントリックのみの動きは、エキセントリックーコンセントリックの動きのボトムポジションで3−4秒保持することにより作り出される。 研究者たちは、実際の力産出の速度がこの強度性質に対する最も一般的な測定であるが、最初の100ミリ秒の間に作り出されるインパルスを含む、力を急速に産出する能力を測定する方法が他にもあると記述している。 反射強度 反射強度は、伸張・短縮サイクルの効率の大きさである。ニュートンとデュガンは、最も一般的な反射強度のテストはフォースプレート上でのデプスジャンプであると解説している。速度強度と同様に、研究者たちはアスリートが増加する伸張の負荷にどのように反応するのかを見る為に、降下の高さを増加させながらジャンプを行うことが有益であると記述している。彼らは 0.30m, 0.45m, 0.60m ,0.75m の高さを推奨している。 ドロップジャンプは同じ踏み台からのカウンタームーブメントジャンプと比較することが可能である。ニュートンとデュガンは、妥当な反射強度をもつアスリートはカウンタームーブメントジャンプからよりもドロップジャンプからの方が高くジャンプすることができるはずであると記述している。 スキルパフォーマンス スキルパフォーマンスは、前述のスポーツの動きにおける強度性質の的確な使用である。ニュートンとデュガンは、スキルパフォーマンスは、陸上競技において最も簡単に追跡でき、例えば幅跳びや砲丸投げなどの実際のスポーツパフォーマンスにおいては、距離を使用することが可能であると解説している。しかしながらバスケットボールなどの他のスポーツにおいては、ある特定のポジションでのジャンプの高さも使用することが可能である。 これらのガイドラインの適用 ニュートンとデュガンは、これらの6つの変数は各アスリートにおいて記録されるべきであり、集計表に入力されるべきであると提案している。そのような情報はアスリートが行うスポーツのタイプ、性別、その他の適切な要素により平均として示されることが可能である。新しい個人が自身を提示する際、彼らの様々な強度性質をグループの平均と比較して評価することが可能である。

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 3250字