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外反膝の原因は何か? パート1/2

アスリートがスクワットを行う際、外反膝になることを好むストレングス&コンディショニングコーチはいない。しかしながら外反膝の正確な原因は明確ではない。今までに多くの研究者たちやコーチたちが解釈を提案してきているが、広く受け入れられたものは僅かである。最も一般的に適用された理論のひとつは、臀筋活動の減少が股関節のより大きな内旋、そしてその結果としてより大きな脛骨の回旋を引き起こし、それゆえ外反膝を生み出すというものである。最近になり研究者たちのあるグループが、原因は恐らく上記ではないということを示す興味深い研究を打ち出した。実際には、下肢の筋肉群が問題の原因であるようである。 研究論文:過度な内側への膝の変位を示す個人における神経筋の特徴、パドア、ベル、クラーク、アスレチックトレーニングジャーナル2012年 背景 フィットネス業界においてよく知られているように、研究者たちは、外反膝は下肢の傷害に対する危険要因であると認識している。外反膝は最も一般的には前十字靱帯(ACL)の損傷に関わっているが、膝蓋大腿部痛症候群、膝関節症、内側側副靱帯損傷、一般的な膝の軟骨や半月板の損傷を含む、その他の下肢の傷害に対する危険要因としても特徴づけられている。 しかしながら、幅広く研究がなされているにもかかわらず、研究者たちは外反膝の決定的な原因を示すことが出来ていない。臀筋の活動や強度の低下、股関節内転筋の活動の増加、足関節背屈可動域(ROM)の低下を含む、様々な解釈が提議されており、実際にベル(2008年)は、外反膝を示している被験者はコントロールグループに比べ、足関節背屈可動域が20%低下していたと示している。 研究者たちは何を行ったのか? 研究の目的は何であったのか? 研究者たちは2つの事を解明したいと考えた。第一に彼らは、内側への膝の変位(外反膝)を示すグループと示さないグループにおいて、スクワットの際の股関節と下肢の筋活動を調査したいと考えた。第二に彼らは、踵を2インチ上げることによる筋活動と外反膝への影響を分析したいと考えた。これは必要とされる足関節背屈可動域の減少が影響を及ぼすかどうかを調査する為であった。 被験者は誰であったか? この研究のために研究者たちは、37名の若く健康な被験者(女性30名、男性7名)を集めた。どの被験者もその時点で下肢の傷害は持っていなかった。研究者たちは被験者たちを外反グループとコントロールグループに割り当てた。コントールグループは、スクワットの動きの中で、前頭面において膝がつま先の上の位置を保持していた19名(女性15名、男性4名)の被験者を含んでいた。外反グループは、スクワットの動きにおいて、膝蓋骨が内側へ動いた、つまり膝外反が見られた18名(女性15名、男性3名)を含んでいた。 研究者たちは何を測定したか? 様々な試験において研究者たちは、大臀筋、中臀筋、大内転筋、内側腓腹筋、外側腓腹筋、前脛骨筋を含むいくつかの筋肉の活動を測定するために表面筋電図(EMG)を使用した。筋活動は、最大自発的等尺性収縮(MVICs)を使い各筋肉に対し正規化された。重要なこととして、大臀筋は被験者が0度の股関節屈曲、90度の膝関節屈曲の腹臥位において正規化された。この位置は通常最大の臀筋活動が得られる姿勢として受け入れられている。中臀筋は側臥位での股関節外転位において正規化されたが、外転の角度に関する詳細は提供されていない。研究者たちはまた、電磁動作解析システムを使用し、下半身の動きを記録した。 測定の際、被験者達はどのようなテストを行ったのか? 被験者たちは、裸足で両足を肩幅に開き、つま先は真っ直ぐに、あたかも椅子に座るようなフォームで両脚でのオーバーヘッドスクワットを5回行った。被験者たちは、初期のテストデータによって妥当であると提言されている、80度の膝関節屈曲までスクワットを行った。研究者たちは、被験者がこの深さに達するとフィードバックを与えた。この試験は踵を2インチ上げた状態においても繰り返され、踵の持ち上げは、足の下に木のブロックを置くことにより行われた。

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 1817字

外反膝の原因は何か? パート2/2

何が起こったのか? 臀筋の活性化 研究者たちは、外反グループとコントロールグループの間で臀筋の活性化における差違はなかったということを発見した。しかしながら彼らは、外反グループにおいてはコントロールグループよりも内転筋の活動が34%より活発であったという、内転筋活動における違いを記述している(上昇段階と降下段階の両方において膝が崩れた時、また、踵上げ有無の両方において)。サブグループの間での大内転筋活動における同様の差違は、下記のグラフで見ることができる。 グラフから見て取れるように、研究者たちは、股関節の筋肉のEMG活動には踵上げの有無による有意な差違は無かったということを発見した。 下肢の筋活性化 研究者たちは、外反グループがコントロールグループに比べ、踵上げ有り及び無しの両方の状態での降下段階において、より大きな前脛骨筋のEMG活動を示していたということを発見した。彼らはまた、外反グループとコントロールグループの両方において、踵上げを使用した際の降下段階でのEMG活動は、使用しなかった際に比べ小さかったと記述している。これら両方の結果は下記のグラフに示されている。 研究者たちは、上昇段階においても(同一ではないが)同様の結果となる傾向にあったが、統計的有意性には至らなかったということを発見している。研究者たちはまた、下降段階における踵上げ無しでの腓腹筋(内側、外側共に)の活動は、コントロールグループよりも外反グループにおいてより大きかったと観察した。また彼らは、外反グループにおいては、踵上げ有りでの腓腹筋(内側、外側共に)の活動が、踵上げ無しの状態よりもより大きかったが、コントロールグループにおいては同様ではなかったと記述している。彼らは上昇段階においても(同一では無いが)同様の結果となる傾向にあると記述しているが、有意性には至らなかった。 前頭面の膝の変位 研究者たちは、踵上げ無しの状態において、外反グループがコントロールグループに比べ、より大きな膝の内側への変位を示したと報告している。踵を上げた状態では踵上げ無しの状態に比べ、外反グループにおける膝の内側への変位はより少ないものであった。踵上げを使用することによる、コントロールグループの膝の前額面変位に対する影響は見られなかった。 研究者たちはどのような結論に達したのか? 外反グループとコントロールグループの違いは何か? 研究者たちは、腓腹筋、前脛骨筋、内転筋群のEMG活動は、外反膝を示していない被験者に比べ、外反膝を示した被験者においてより大きいと結論付けた。また彼らは、外反膝の有無にかかわらず、被験者の臀筋のEMG活動には差違がないという結論に至った。 研究者たちは何が外反膝の原因であると考えるのか? 研究者たちは、腓腹筋活動の増加は、足関節におけるより大きな底屈モーメントを生み出す可能性があり、ゆえに足関節背屈の硬さの増加につながると示唆している。彼らは前脛骨筋の活動の増加もまた、共活性化により足関節背屈の硬さを増加させる可能性があると示唆している。 ゆえに研究者たちは、背屈可動域の制限は足関節背屈の硬さの増加により引き起こされると提議しており、彼らは、これが代償としての足の回内、脛骨の内旋につながり、よって外反膝が引き起こされると示唆している。 踵上げを使用したことによる差違は何か? 研究者たちは全ての被験者において、外反膝の有無にかかわりなく、前脛骨筋のEMG活動が踵上げを使用している際に低下するという結論に至った。彼らは腓腹筋のEMG活動もまた、外反膝を示している被験者のみにおいてであるが、踵上げを使用している際に低下したという結論に至った。彼らは踵上げを使用した結果としては、臀筋や股関節内転筋のEMG活動には差違がないと記述している。 制限要素は何か? 研究者たちは彼らの研究に関して下記のような制限を観察している: この研究はオーバーヘッドスクワットの動きのみに限られており、ジャンプの着地のような他の動きにおいては異なる結果が得られたかもしれない。 加えて、この研究は踵を上げた状態にてスクワットを行った際、外反膝が無くなった被験者に対してのみEMG活動の計測が行われたという点で制限があった。踵を上げても外反膝となった被験者においては、異なった結果が得られたかもしれない。 研究者たちは、大腿四頭筋やハムストリングスなどの、膝関節の前頭面の動きを制御する役割を担う全ての股関節、及び脚の筋肉を測定しなかったという点において制限があった。 この研究では、前脛骨筋と腓腹筋の活動の減少が自動的に外反膝を軽減するかどうかということを証明することはできなかった。 実践的意義は何か? 外反膝を示しているアスリートは、外反膝無くスクワットができるようになるまでは、一時的に踵を上げるか、もしくはオリンピックリフティングの靴を使用してスクワットを行うことができる。 外反膝を示すアスリートはスクワットを行う際、軟部組織へのケア、腓腹筋のストレッチ、及び足関節の可動性ドリルを用い、足関節背屈可動域を改善するよう努めるべきである。

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 2269字

ボールを使用した足部のモビリゼーション

2014年6月22日にSYNERGYにて開催させていただいたITTピラティスのジーン・サリヴァンのセミナー”足部から股関節へのコネクション”から、ボールを使用した足部の組織のモビリゼーションをご紹介します。

ジーン・サリヴァン 8:07

コーチング関係における2つの助言

そうです!それはまさにパートナーシップなのです。 私達コーチは認めたがらないことですが、コーチと選手の関係はパートナーシップです。片方のパートナーはより決定権を持ちルールを定める一方、もう片方はその決断とルールを守り、従わなくてはなりません。しかし、成功するためにはパートナーはお互いを必要とするのです。 もしコーチが選手たちに耳を傾けなければ、いずれすれ違いが生じます。その理由は、自分の話を聞いて欲しいという欲求を、人間なら誰もが持っているからです。私達の”声”、またはコミュニケーションは私達が持つ最も強力なツールの一つです。聞いてもらうことは、発言に対して行動を起こすかを別にして、満足することです。 私が思うに、コーチがシーズンの始まりに行うべき必要なことは”パートナーシップ”とは何かを選手に対して説明することです。境界線が何か、コミュニケーションはどのように行うのか。自分達の意見が取り入られるべきだと感じている選手、または自分により権限があると感じている選手はこのパートナーシップにおいて間違った認識を持っています。コーチがコミュニケーションがどのように行われるのか明確にした時、選手は話を聞いてもらうための正しいやり方と、話を聞いてもらうための間違ったやり方を理解することができます。 私は、全てのコーチが開放政策を取り入れるべきだと信じています。選手と面と向かって座り、彼等の気持ちや考えを共有してあげましょう。練習や試合後、選手がコーチに歩み寄り、起こった事への不満や喜びを表すことを容認しましょう。コーチは進んで選手の話に耳を傾けるか、最低でも時間を設け、選手が話せる機会を作るべきです。 信頼が生まれたとき、パートナーシップはより強固なものとなります。選手が自分に”全てを託し”、献身的であることが分かればコーチは拘束の手を緩めます。コーチが本当に自分を受け入れてくれるのだと知った時、信頼が生まれ選手のコンプライアンスが高まるのです。 コーチングは特権です。スポーツをすることもまた特権です。最終的には、良い関係を構築する事が最も大切なことです。コーチはスポーツのみを指導するのではなく、人生が頻繁に話題に上るべきです。選手として、コーチからスポーツと人生に関する情報を学ぶことはとても大切です。このように、コーチと選手がまさに”パートナーシップ”を結んでいることがおわかりいただけたことでしょう。しかし他のパートナーシップと同様、ルールははっきりさせておくべきです。 ”あなた”ではなく”彼等”をコーチしましょう パーソナルトレーナーが、彼等自身のトレーニングと同じ内容を、クライアントに行っている場面をあなたはどの位頻繁に見かけたことがあるでしょうか?私はそのようなケースを数多く見てきました。技術習得の現場、特にバスケットボールの技術習得においては、ほぼ同様のトレーニングが行われています.... 自分がそれを行うことができて、見た目がカッコ良いから、良いに違いないという単純な理由で、技術コーチがまだ訓練されていない未熟な選手に対して、難易度の高い動きを指導している所を目にします。技術習得における重要な側面は、理解し、つながりを見出すことです。技術レベルの低い選手にレベルの高い複雑なフットワークを見せても、それにつながりを見出すことができないだけでなく、その深さを理解することもできません。これが、過負荷、困惑、何よりも不満と失敗につながります....技術コーチは上手だったのに! 選手と技術セッションを実施する時は、どんな時も彼等のコーディネーションパターン、俊敏性の質、動作を組み合せる能力、そして技術IQを調べましょう。これには、選手に直線運動の技術、各軸足でのスピン技術、スピンに対するカウンタームーブ、そして片足と両足ジャンプを行わせる簡単なアセスメントを用いて実施してください。指示を与えすぎないようにしましょう。やるべきことがわかれば十分です。これは選手の理解力を評価する一つの方法です。10分間、彼等に出来ることと出来ないことを調べ終えたら、あなたは適切に漸進された個別プログラムを作成することができます。 たとえあなた自身に高いレベルの技術を行う能力があったとしても、技術コーチとしてのあなたの仕事は、選手の現在のレベルに合わせて指導を行うことです。そして、選手達をプログラムで成功に導く技術を指導してください。仮に学校のチームではポストプレイヤーの選手に対し、練習時間の全てをスリーポイントの指導に費やしてしまったら、害を及ぼすことになります。選手はバランスが取れている方が良いと私は思っていますが、チームでの出場時間を選手に確保させたいのならば、彼等に必要なことを与えましょう。

リー・タフト 2040字

TRX TV 4月2週目のシークエンス(ビデオ)

爆発的な力を発揮するTRXクラッピングプッシュアップ。サスペンショントレーナーに足を入れた状態で行うプッシュアップで手を叩く、というパワーの必要な動きを準備するための動きのシークエンスをご紹介します。

TRXトレーニング 2:52

肩甲骨の上方回旋(ビデオ)

投手にとって、肩甲骨の上方回旋がなぜ重要なのか?投球に必要な肩の動きのメカニズムと肩甲上腕リズムの関わりを、野球選手のケアのスペシャリストであるエリックが、分かり易く解説してくれます。

エリック・クレッシー 4:50

パワートレーニングプログラムの組み方 パート2/2

プログラムのどこにパワートレーニングを組み込むのか? そろそろ核心に入ります。パワートレーニングが重要であるということはお分かりいただけましたね。では、プログラムのどこに組み込めばよいのでしょうか? このような質問すべてに対する究極の答えは:「状況による」です。 純粋にパワーを追求する目的ならば、プログラムのなかの、できるだけ早い段階に組み込みます;ウォームアップの直後や、レジスタンストレーニングの要素の前(オリンピックウェイトリフティングの場合)に入れます。 このタイプのトレーニングは、神経系に支配されていますので、神経学的にも生理学的にも身体の態勢が整っている時、しかも疲れていない最も回復している時にトレーニングするのがよいでしょう。 明らかなパワー向上がみられたならば、向上のための次の特質は、パワー持久力です。 パワー持久力は、純粋なパワーというよりもむしろエネルギー供給機構ですから、トレーニングセッションのR6(Resiliency:弾力性)コンポーネントに入ります。ここでは、スレッドやプロウラースプリント、ケトルベルジャンプなどの、ある一定の長い時間パワーを生産することを目的とするエクササイズを繰り返し行います。 最後になりましたが大切な事に、どんなルールにも必ず例外はあるものです。私の親しい友人、ジョー・ケンの「ティアシステム」では、パワートレーニングを中間、もしくはトレーニングの最後に組んでいます。 このような場合、目的は、疲労時のパワー発揮、あるいはパワー産生ということになります。 スポーツでは、体力が消耗していない時に爆発的または素早く見えたりすることはあっても、疲労時となると状況はまったく異なります。 したがって、ジョーの意見には、まったく同感ですが、特記しておきたい決定的な特徴があります: ジョーは、ゲームのルールを理解しており、その上で各スポーツの必要性と需要に応じてルールを曲げているのです。 ただし、ルールを曲げたり壊したりする前に、それらをしっかり理解しているかを確認してください。 さて、基礎的な要素を述べましたので、次にパワートレーニングのバリエーションを見ていきましょう。 パワートレーニングのバリエーション 私がパワートレーニングのプログラムを作成する際、2通りの方法があります: 一般的なスポーツ技量/パワー向上トレーニングプログラム、または 特異的な特質やクオリティに焦点を絞ったパワートレーニングプログラム この点について、私の今月の動画「エリートトレーニングメンターシップ」で、プログラムデザインを中心に踏み込んだ議論をしています。簡単な概要は: 目的が一般的なスポーツ技量向上の場合、エクササイズのサーキットを作り、上半身と下半身の力の発生、神経系の準備、運動能力の向上を指導します。 一方、ベテランでキャリアが長い選手は、たいてい与えられたセッション(垂直パワー、水平パワー、加速、方向転換など)の中で、特異性の高い動きやクオリティを追求するでしょう。 お分かりの通り、これは大変複雑なトピックで、スピードとアジリティトレーニングとも重複し始めてしまうので、ここまでにしておきます。 さて、パワートレーニングが神経系に大きく負担をかけることは分かりましたね。下記のグラフをご覧いただくと、「神経」トレーニングと「代謝」トレーニングには顕著な差がみて取れます。 なによりもまず、セットとレップは、反比例の関係にあります。1セットで多数のレップをしたり(代謝トレーニング)、または、1セットで数少ないレップ(神経トレーニング)をしたりします。 Iこの場合、パワートレーニングは、連続体の左側に属します。最大パワーの向上を追求するのであれば、通常、私は1セットで5回を超えるレップを行いません。どちらかと言えば、エクササイズによっては1~3回の範囲でレップを抑えておくのを好みます。 この点、レップに関してはややどちらともいえないところがあります。私がプログラムを組む時、エクササイズは3~5セットにしますが、自己調整にし、またパフォーマンスによって調整します。 もし、メディスンボールスローやジャンプのバリエーションなどを行うならば、高さや距離の最大努力値を測ることできます。そして、下降ポイントに達したらエクササイズを終了します。 オリンピックリフティングをする際、テンドユニットを利用できるならば、先ほどと同樣に行います。バーのスピードが設定した下降ポイントに達したら、セットを終了します。 これが自己調整の良いところです。ある与えられたセッションに対して適切な量のトレーニングをすることになります。 調子が良いと感じ、素早く動ける日には、量を増やしてもよいでしょう。 また、力が抜けて疲労を感じる日であれば、下降ポイントに早めに達するので、早めに終了し、次の日のために温存するのもよいでしょう。 パワートレーニングにおける筋の緊張時間に関しては、至ってシンプルです。エクササイズのどの部分においても、ゆっくり行うことはしたくありません。ですから、私はいつもDYN(ダイナミックに)やEXP(爆発的に)と表記するのです。 次に考えなくてはならないのは、休憩時間です。これに関して、私はセットとセットの間にとる休憩時間を少なくとも2分間にしています。多くの場合、セット間に3~5分間の範囲で休憩をとります。 判断に迷う場合、休憩をとり過ぎでしまう方が、休憩が少なすぎるよりましであると考えます。慌てることに理はありません。純粋にパワフルで爆発的になることが目的ならば、神経系に十分な回復時間を与えなくてはなりません。 まとめ これで要領が分かりましたね。パワートレーニングに関しての全般的な概説であり、パワートレーニングプログラムを私がどのように作成していくかの説明です。 お分かりのように、これは幅広いトピックですが、ここで十分に説明できていれば幸いです。

マイク・ロバートソン 2640字

パワートレーニングプログラムの組み方 パート1/2

ディフェンダーをフェイントでかわしたり、タッチダウンねらいのランを阻止したり、野球で400フィート(122メートル)打球したり、バスケットボールでスラムダンクしたりするためにも、すべてのトレーニングコーチにとって、パワートレーニングはプログラムの要となる構成要素です。 しかし、やみくもにデプスジャンプ100レップに飛びついたり、オリンピックリフティングのマックス(限界負荷)を上げようと試みたりする前に、パワートレーニングとは何か、どのようにプログラムを組めばよいかを理解する必要があるでしょう。 まず、パワートレーニングとは何かということについて簡単に復習することから始めましょう。それから、最終的にプログラムのバリエーションに焦点を絞っていきます。 パワートレーニングを構成する要素とは? パワーは次の公式で定義されます: パワー = 力 X 速度 簡単に説明すると、力は基本的にどれくらい強いか、どのくらいの重さを動かすことができるか、を示しています。 しかし、パワーと最大筋力はイコールではありません。大きな違いは、パワーには、速度という構成要素があることです。つまり、速くなければパワフルではないのです。 私のR7(7つのR:Release、Reset、Readiness、Reactive、Resistance、Resiliency、Recovery)というトレーニングを組むためのテンプレートを聞いたことがありますか。パワートレーニングは、これらの2つのカテゴリー/セクションのどちらかに入ります: R4 – Reactive (リアクティブ) あるいは、 R5 – Resistance(レジスタンス) スプリントやジャンプ、スローなどのエクササイズは、どちらかといえば「リアクティブ」のセクションに入ります(アジリティ/多方向のスピード練習の類いも同様)。 一方、オリンピックリフティング(比較的スピードがゆっくりで、負荷が大きい)は、R5(レジスタンス)セクションの代表的なトレーニングです。 基本的に、爆発的に動くことや、素早い力を発揮することが目的のエクササイズは、パワートレーニングを構成するひとつの要素です。 パワートレーニングがなぜ重要なのか? パワートレーニングがなぜ重要なのか、とよく質問されます。 選手たちにとって最大筋力は、より爆発的になるための基礎力もしくは潜在力になります。 しかし、最大筋力のためのトレーニングのみでは十分ではありません。ある時点で、その筋力をパワーへ変換することに取り組まなくてはなりません。 スポーツでは、最大の力を出すに十分な時間がないのが普通です。リフトを完成させるまでにどれだけ時間をかけても良いパワーリフティングと異なります。 その代わりに、競技における目的は、力を素早く発揮することです。科学者達はこれを力産出の速度(RFD)と呼んでいます。 私見ですが、パワートレーニングこそが優秀な選手と平均的な選手を分けるのだと思います。分離を生み出し、素早く方向を変え、相手の上を跳び越えて差を生み出す能力があれば、絶対に反撃を受けることはないのです。 最適なパワートレーニングとは? 頻繁にたずねられる他の質問は: 「パワー向上のために取り組むべきエクササイズは何ですか?」 そのような時、いつも次のような質問を投げかけます: 行っているスポーツの必要性と需要は何ですか? 身体的に不足しているものは何ですか?そして、改善のために特に何が必要ですか? もっと優先的にパワー産出のために改善したいクオリティの向上はありますか?(たとえば、動きのクオリティ、最大筋力など) 最終的に、個人にとって何が最も大切な身体的特性なのかを理解する必要があります。それによって、プログラムを組み立てます。 オフェンスラインマンであれば、ストレングス-スピードが最も重要なクオリティでしょう。ですから、オリンピックリフティングの利点の多くをパフォーマンスに活かせることになります。 爆発的な動きを要求されるのと同時に、重いウェイト(大柄な人間)を素早く動かそうともしているのです。 その反面、サッカー選手は、自重またはとても軽い抵抗に対して爆発的になることによって、かなり多くのメリットを得られます。彼らの場合、多種のジャンプとスローなどから最大の利点を得られるでしょう。 残念ながら、白黒はっきりしたひとつの答えはありません。選手個人とそのスポーツを少し深く探求し、一層理解することができれば、より適切な判断のもと、プログラムを組んでいくための選択ができるでしょう。

マイク・ロバートソン 2075字

動作はあなたが必要なものを与えてくれますか?

このブログは、私達が患者/クライアントに施すべき動作、そして、身体への最大限の効果のために、どのように彼らが運動をするかに、より注意を払う方法に関して述べています。 コーキネティック指導プログラムの間、私達が重視する点の一つは、私達が行う動作によって作り出される反応です。それは単に、私達が処方する動作は、クライアントの動作を向上させると信じているというだけで、この動作が私達の望む反応を生み出すというわけではありません。 最初の段階で、私達が必要な真の生体力学的動作を理解することは、戦いのほんの半分にしかすぎません。もしそんなに単純であるならば、ほとんどの人達が痛みに顔を歪めることはないでしょう。人々がその動作にどの程度耐えられるかは疑問であり、その答えを見つけるために、私達は彼らの動作閾値に目を向ける必要があります。 必須の動作を欠いている身体のエリアに過大な動作があるのならば、身体は代償動作を行うでしょう。ただそれだけのことです。得られるであろうと思った反応は発生しないでしょう。実際、あなたが取り除こうとしている痛みを引き起こしているのは、この代償動作かもしれません。これが矯正エクササイズの処方が難しい理由です。代償動作という獣にエサを与えているのか、もしくは動作を矯正しているのかは、よくわからないのです。可動域終末に向かって進めば進むほど、反応の変動性はより大きくなります。要求/ストレスが増大するにつれて、身体は代替経路を見つける必要があります。 患者の指示順守度と共に、クライアントが私達から離れ、矯正運動プログラムを自身で行うことには、常に問題があります。これは身体の科学と施術者の技術が出会う場所です。身体は線形システムではなく、線形システムが作動する規定の経路に従うわけではないので、私達はその時、その時に発生する動作を解釈し制御する必要があり、動作を有益な反応に適合させることができる必要があります。必ずしも常に容易にできることではありませんが、一度この思考過程を実行し始めることができれば、大きな効果を発揮するでしょう。 反応を保証するために、私達は成功の閾値を見つける必要があります。これは、グレイ・インスティテュートの偉大なるDavid Tiberio博士から借用した概念です。この閾値とは、時間の大半において、動作がまだポジティブな反応を有していて、無痛を持続する点です。閾値を超えれば超えるほど、身体は他の経路を見つけようとし、もしくは作り出された準最適な動作を弱めるために痛みを作り出すので、動作は突然失敗になってしまうのです。解決の手掛かりは、毎回身体に少しずつ要求を加えていくことです。一貫したポジティブな反応を得るまで、徐々に閾値を超えていくことです。患者/クライアントの成功を管理し、その成功を大きくするために、動作の関節可動域、角度、スピードを理解することが、あなたが変数を増大させたり、減少させたりする手助けを可能にしてくれます。関節可動域に関しては、速く動けば動くほど、閾値は低下するかもしれません。これは、動作のスピードを向上させる必要がある競技者にとっては、非常に重要かもしれません。 この過程の一例は、増大した足の回内のためのランジです。右足で一歩踏み出すならば、目の前にある仮想の半円の左半分に踏み込みたいでしょう(左45度のどこかが有効でしょう)。力が増大した状況下で、身体がこの動作を行えないならば、身体は身体自身への衝撃を減少させようとするでしょう。これを行う可能性のあるいくつかの方法は、単に足を外側に回転させる、もしくは足の内転(足を内側に向ける)させることです。これらの方法では、足の回内(三面性の背屈、外転、外反)の際に遠心性収縮的にストレスをかけられた構造への要求を減少させます。私達は、これらの代償反応を減少させる閾値、もしくは角度を見つけることができる必要があり、必要とする/切望する角度と反応を有するまで、ゆっくりと漸進する必要があります。始めるにあたって、より良い角度は、20度に増やす前に、一貫した反応を得ている10度というようにしていくのがかもしれません。反応が一貫性を欠いてきた際は、成功した角度まで戻ることができ、そこから徐々に閾値を超えることができます。これは、時間が掛かるように聞こえますが、制御の仕方を身につければ、実のところ、迅速な作業なのです。 このように、継続的な成功を作り出すために、動作を漸進させたり、後退させたりすることができます。身体がこの成功を感じ、解釈すればするほど、私達は、継続的な成功が動作の主要経路になることを可能にするために、より神経系に入力することができるようになります。これが常に私達が教える動作というわけではありませんが、これが私達の動作を教える方法です! 偉大なるギャリー・グレイ氏が言うように、“テストはエクササイズであり、エクササイズはテストである”のです。このようにして、私達が行ういかなる動作の成功を解釈することができ、私達がトレーニング/評価/治療する個人を常に評価することができます。 機能的動作への純粋な学術的/生体力学的アプローチは、どのような動作が必須とされているのかを私達に理解させ、多くのものを与えてくれるかもしれません。これは、かなり低レベルの成功で、私が何度も見たことのあるものです。望ましい動作の創造における変動性は高いのです。コーキネティックにおいて、私達はそれを答えとしては見ていません。実際、この状況では、多くのものを求めると、実のところ、得るものが少なくなる可能性があり、成功への道は、あなたの行う方法の中にあるのです。私達のキャッチフレーズは、生徒の動作についての理解とクライアントの動作の可能性に関していえる“進化する動作”です。

ベン・コーマック 2475字

デビット・ティベリオ博士インタビュー パート1/4(ビデオ)

運動生体力学博士であり、コネチカット大学理学療法部門の名誉教授であり、グレイインスティチュートGIFTプログラムの学長でもある、DTことデビット・ティベリオ博士。過去30年間以上に渡り数々の研究論文を発表し続け、理学療法士として、Kendall Award (ケンダル賞)の栄誉にも輝くDTの豊富な経験をシェアするインタビューのパート1。身体機能に関する教育が長年の間に、どのように変化してきたのか?

グレイインスティテュート 8:28

デビット・ティベリオ博士インタビュー パート2/4(ビデオ)

運動生体力学博士であり、コネチカット大学理学療法部門の名誉教授であり、グレイインスティチュートGIFTプログラムの学長でもある、DTことデビット・ティベリオ博士。過去30年間以上に渡り数々の研究論文を発表し続け、理学療法士として、Kendall Award (ケンダル賞)の栄誉にも輝くDTの豊富な経験をシェアするインタビューのパート2。身体機能の定量化は可能か?

グレイインスティテュート 8:47

デビット・ティベリオ博士インタビュー パート3/4(ビデオ)

運動生体力学博士であり、コネチカット大学理学療法部門の名誉教授であり、グレイインスティチュートGIFTプログラムの学長でもある、DTことデビット・ティベリオ博士。過去30年間以上に渡り数々の研究論文を発表し続け、理学療法士として、Kendall Award (ケンダル賞)の栄誉にも輝くDTの豊富な経験をシェアするインタビューのパート3。身体機能の理解にとって研究はどのように関連づけられるのか?

グレイインスティテュート 6:23