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実用最小限のエクササイズ

先日、私がオフシーズンの間トレーニングをみている大リーグのピッチャーの一人と会話をしていたのですが、その時の話は、皆さんとシェアする価値があると思いました。彼の腕のケアのプログラムの取り組みで、長距離投球プログラムの最初の構成を考えていたとき、私たちは、どのくらい遠い距離の投球を試すべきかについて話し合いました。以前は、彼は36mから54mの間の距離しか投げませんでしたが(若い皆さん、メモを取ってください。オフシーズンは54mの投球をするだけでもメジャーリーグに行くことができるのです)、91m以上の距離を投げる流行の長距離投球プログラムを耳にしていたのです。 私の返答は、説得とは程遠く、「状況による」というものでした。私は、それぞれのピッチャーに個別化されたプログラムを作る必要性を強く感じています。私はさりげなく、彼は結構激しく投げていること、彼は既に大リーガーであるということを思い出させました。ただのプロ野球選手ではなく、実際の大リーガーだということを。 ”そうだね、しっかり投げているけど、もっと強く投げられたらどうなのかな?“というのが彼の反応だったのです!これに同意はしたものの、私が言ったのは”OK, だけど何の結果として?“ということでした。 実用最小限の製品(MVP=Minimum Viable Product) このことが、「実用最小限の製品」の概念へとつながりました。 ビジネスの世界にいる人ならば、「実用最小限の製品」という概念を聞いたことがあるはずです。実用最小限の製品とは、これだけあれば発売できるという最小限の要素を備えた製品をいいます。削ぎ落とされた製品だと考えてください。無駄のない製造業ビジネスモデルでは、この実用最小限の製品というアプローチは、大きな賭けをした後にそれが間違っていたことがわかるというのではなく、売っていく中で製品を評価して、調整するという考え方を中心とした多くの利点があります。もしあなたが、一つの製品に全てを賭けて、その製品が失敗してしまったら問題です。なぜならあなたは、その製品に少なからぬ時間、エネルギー、お金をかけてきたからです。 なんというビジネスとリハビリやパフォーマンスの世界の共通性なのでしょう!どちらも、評価して、調整するなかで成長します!これまで何回これと同じことを述べてきたでしょう(沢山です)! ビジネスの世界では、これは成功か倒産かという違いになり得ます。 私たちの世界では、これはパフォーマンスの向上か怪我の受傷かという違いになり得ます。 実用最小限のエクササイズ ここで、「実用最小限のエクササイズ」が役に立ちます。実用最小限のエクササイズは、最低限の強度で、望ましい効果を出すエクササイズです。はい、その通りです、私は今これをでっち上げてしまいました。でもこれが、私の実用最小限のエクササイズの定義の仕方なのです。 パフォーマンスを向上し、怪我を最小限に抑えるためには、最低限の強度で、望ましいトレーニング効果を出すエクササイズを選択します。 長距離投球を「エクササイズ」の例、速度を理想的な「効果」として使い、速度を速めるのに必要なだけ遠くに投げてみる、それだけです。これは常に「多ければ多い程良い」というアプローチではありません。このことを考えるとき、私は、ジェリー・セインフェルドが、「最大の強さのものを与えてくれ。どこまでいけば私が死ぬかがわかったら、そこから少しだけ弱めるんだ。」と言った、最も強力な薬物療法に関するジョークを思い出さずにはいられません。 この考え方は、重量ボールを投げることにも適用されますが、一年を通して投げることの方に、より適用されると言えるでしょう。多くの野球指導者は、オフシーズンに投球を休むことは、改善の機会を失うことだと感じています。一年に8ヶ月以上投げることにより、怪我は5倍に膨れ上がるという統計的研究があるにも関わらずです!私たちは大抵、「実用最小限のエクササイズ」よりも断然に「最大強度のエクササイズ」を選ぶ傾向にあります。 最初の長距離投球の議論に戻ると、これには2つの実施方法が考えられます。一つ目は、速度が上がることを願って(そして怪我をしないことを願って)、いきなり91mを超える長距離投球プログラムを始めることです。それに対し、実用最小限のエクササイズのアプローチでは、ゆっくりと、徐々に距離を伸ばしていき、再度評価を行います。 速度は上がりましたか?その距離で適切なメカニクスで、長距離投球を行うことはできましたか?その距離でかかるストレスに、身体が耐えることができていないサインはありますか?こういった情報によって、手遅れになる前に、段階を進めていくのか、戻るのか、あるいはこの段階で満足してこのレベルを維持するのかといった正確な調整をすることができます。 その反対が、よく見かける、若いアスリートが急に強度を上げて「最大強度」のエクササイズを行うことにより怪我をしてしまうことでしょう。リスクと報酬の明確なラインは、この時点では見極めが非常に難しいのです。 実用最小限のエクササイズは、野球だけに限らず、リハビリテーション、フィットネス、パフォーマンストレーニングの様々な場面に応用することができます。ここでの話題の文脈として使っているわけですが、私は、この実用最小限のエクササイズという概念は、私たちが実感している以上に既に使われていると思っています。デッドリフトの強度を上げようとしているとしたら、重りを急激に上げて、悪いフォームでリフティングを行うリスクや怪我をするリスクを取ろうとはしないでしょう。その代わりに、小さく、徐々に重りを増やしていき、評価をして、調整していくことでしょう。 誤解しないでください、私は追い込むなと言っているわけではありません。そうではなく、賢く、体系的な方法で追い込んで欲しいのです。 欲張って、急に最大強度のエクササイズを行うようなことはしないで下さい。途中で評価、調整できる賢いプログラムを作ってください。それが実用最小限のエクササイズなのです。

マイク・ライノルド 2638字

SLDLのリグレッション

シングルレッグのデッドリフトを行う際に、骨盤が回旋してからだが開いてしまう人を指導する際、アライメントの矯正のために効果的に使えるリグレッションの方法を、マイク・ボイルが紹介してくれます。MBSCで指導を担当するケビン・ララビーの来日セミナー開催も2014年3月1日と近づいてきましたよ。

マイク・ボイル ストレングス&コンディショニング 3:48

股関節内側のモビリゼーション

深くしゃがむことができる能力、これは私達誰もが、子どもの時に持っていた能力であるにも関わらず、その可動域を充分に使わない生活習慣が続くことで、失ってしまいがちです。関節の本来持っている自由さを取り戻すため、そして組織の弾性リコイルを取り戻すためのモビリゼーションをレニーがシェアしてくれます。

レニー・パラシーノ 6:16

なぜ動作が重要なのでしょうか?

これまでに、私は、基本原則に基づくアプローチを持つことが、私達のクライアントへのトレーニング、治療、評価の方法の礎を築きいていると言いました。私達はまた、基本原則の幾つかについても触れ、そして、それらが私達のエクササイズと評価の戦略・技法の両方を、どのように導くのかについても触れました。今回は、なぜ動作を理解することが重要なのか、なぜ私達は、筋肉を評価・トレーニングするのではなく、動作を評価・トレーニングするのかについて、もう少し話をしたいと思います。 身体に関わる仕事をする専門家として、動き方を理解することは、私達の学習項目において、最初の項目であるべきです。実際は、おそらくあなたが勉強する際に、教わることの無いものの一つかもしれません。教わるほぼすべてのことは、身体を静的に保った状態で、一部位の動作のみに基づいています。それは、私達の動き方ではありません。実のところ、歴史的にみて、人体解剖学の研究の多くは、テーブルの上に横たわっている身体、もしくは解剖用死体を対象に行われています。最後に解剖用死体が動くのを見たのはいつでしたか?もし見たのであれば、実に怖いことです。 私達は、個々の筋肉に関して多くのことを学習していますが、実際は、身体は個々の筋肉を識別せず、筋肉が集合的に作り出す動作を識別します。19世紀の時点で、有名な解剖学者、チャールズ・ビーヴォーは、このことを示唆していたのです!私達のクライアントは、ほぼ常に動いているわけですから、これは非常に重要なコンセプトです。私達が一つの関節を動かすときはいつでも、その関節周辺の多くの筋肉が大きな役割を果たしています。いくつかの筋肉は伸長し、いくつかの筋肉は収縮し、そして、またいくつかの筋肉は関節を安定させています。実際、もしあなた肩の筋肉周辺に、小さなライトが沢山ついた状態で、腕を動かすならば、そのライトの一群全体が点灯するでしょう。関節の角度の変化や異なる筋肉の強調によって、ライト点灯のパターンが変化するでしょう。実のところ、筋肉は、動作を作り出す前に、動作に反応します。筋肉は、身体に作用している重力、地面反力、推進力のような力に反応します。筋肉は、これらの力に対して、動作をコントロールし、関節を安定させ、その際、求められる動作をもたらす力を作り出します。 従って、それは、私達は動作と動作がどのように作り出されるのかについて、もう少し詳しく学ぶべきで、個々の筋肉ついてはあまり悩むべきではない、ということを意味しています。よって、“筋肉ではなく、動作を評価、トレーニングする”が、コーキネティックにおいて、根本的な基本原則の一つです。事実、私達は、努めてどのように動作が作り出されるかを、理解しようとしています。一つの関節には、同一の関節動作を作り出すために、5通りの方法があります。よって、動作を作り出すために、私達は動作をトレーニングしたいだけではなく、最も機能的で本質的な方法をトレーニングしたいのです。 動作が誤ってしまう時 身体は、筋肉ではなく動作を認識するために、動作を評価しトレーニングすることは、私達の機能の基本原則です。私達が大切にしている、もうひとつの重要な基本原則は、動作はタスクによって駆動される、ということ。 これは、意識的に、テニスボールを打つというようなタスクを遂行したい場合、その人の身体が、そのタスクを達成する方法を決定している、ということを意味しています。あなたは意識的に筋肉を活性化したり、関節を動かしたり、どの動作がどの部位から来るのかを決定したりはしません。それらすべてが、潜在意識で発生します。これは、身体は最も抵抗の少ない方法をとり、制限された筋肉や関節を動かさず、より多くの動作は、しっかりと動く関節からもたらされる必要がある、ということを意味しています。残念ながら、これは、組織へのストレスと慢性的な使い過ぎによる損傷を招く可能性があります。 クライアントが動作を遂行しているからといって、彼らにとって、その動作が良いというわけではありません。実際、多くの場合において、私達は一番大きな動作、もしくは一番重い重量を探求しています。私達は、これが達成、もしくは成功を指し示すと思っているのです。 短期間においては、これは真実なのかもしれませんが、能力以上かもしれないタスクを達成するために、身体は、変容、もしくは代償性パターンを見つける必要のある可能性が更に高い、ということも意味しています。私達のクライアントの動作の漸進方法のプロセスはまた、クライアントにとってのコントロールされていない、誤解された、障害を与える可能性がある動作を避けるために重要なのです。クライアントを上手に扱うことができれば、彼らは何度でも戻ってきますが、そうでなければ、二度と戻ってはきません。これは同様に、私達が、どのように彼らの動作を向上させるか、もしくは妨げるかにも当てはまりまるのです。 クライアントにタスクを実行してもらう際、どのように彼らがタスクを遂行するかに注目していますか?どの関節や筋肉が、十分に活用されていないか、過度に使用されていて、障害の危険性が高いかを理解しようと努めていますか?クライアントを効果的、かつ効率的に動かすための準備をしようと努めていますか?コーキネティックにおいては、これら全ての点が考慮されています。

ベン・コーマック 2300字

コンペティションのための最善なテーパリング方法とは? パート1/2

コンペティションのためのテーパリングは、最近まで研究者によりあまり研究が成されていなかったという理由からか、科学というよりもむしろ芸術のように思われている。しかし現在は、テーパリングや、様々なタイプのアスリートにおいてパフォーマンスを最大に引き出すための計画に関する論文が数多く存在している。 この総説は、テーパリングに関する研究内容を理解するための有益な枠組みを提供する。最新の情報を提供するため、この総説には最近の系統的レビューからの結論も含むこととした。 研究論文: コンペティション前のテーパリング戦略に関する科学的基本原理、ムジカ&パディラ、スポーツ&サイエンス、メディスン&サイエンス2003年 背景 テーパリングとは、重要なコンペティション前の最終週において、激しいトレーニングにより蓄積された疲労の影響を減少するために、トレーニング量やトレーニング強度、もしくはその両方を減少させることである。 正しく行えば、様々な有益な生理的変化が起こり、著しいパフォーマンスの向上へとつながる。間違った方法で行うと有害となり得る。テーパリングの際に起こる生理的変化には下記のものが含まれる。 最大酸素摂取量の増加 (e.g. Banister, 1999 and Neary, 1992) 無酸素性作業閾値の上昇 (e.g. Zarkadas, 1995) 筋パワーの増加 (Johns, 1992) 酸化酵素の増加 (Neary, 1992) 筋グリコーゲンの増加 (Neary, 1992) ヘモグロビン値とヘマトクリット値の上昇 (Mujika, 1998 and Mujika, 2000) テストステロンの増加とコルチゾールの減少 (Mujika, 2000 and Mujika, 2002) 筋力の増加 (Martin, 1994) タイプIIa筋繊維のサイズ、強度、速度、パワーの増加 (Trappe, 2001) 睡眠の質の変化 (Taylor, 1997) 気分の変化 (Raglin, 1996) これらの生理的変化のほとんどは、テーパーの有益な効果に貢献すると考えられているが、それぞれの変数要素のカテゴリーが一般的に観察されるパフォーマンスの向上にどれほど貢献しているかは明らかではない。 テーパーの3つの主なタイプは、段階的なテーパー、直線形のテーパー、急激なテーパーである。段階的なテーパーにおいては急激なトレーニング仕事量(ワークアウトの量、強度、頻度の組み合わせ)の減少が起こる。直線形のテーパーでは、トレーニング仕事量が直線的に減少する。 急激なテーパーでは、仕事量は非直線形で減少し、テーパーの早い時期に仕事量が加速的に減少する。テーパーはトレーニング仕事量の減少速度によっても定義することができる。直線形の減少、急激な減少共に、仕事量の減少速度によりさらに調節することが可能である。 *** 評論家たちは何を発見したか? トレーニング強度を維持することの重要性 持久系アスリートに対して評論家たちは、トレーニングされている選手と (e.g. Hickson, 1985) されていない選手の (e.g. Shepley, 1992) 両方において、有酸素プログラム後の最大酸素摂取量向上を維持するためにはトレーニング強度を維持することが重要であると発見した。 ストレングス&パワーアスリートに対しては、かなり少数の研究しかなされてはいないが、強度を維持することによる効果は同様なようである (e.g. Gibala, 1994 and Izquierdo, 2007)。 下記のグラフは、4週間に渡る少量で高強度のテーパリングによる、上半身と下半身の強度とパワーに対する有益な効果を示している。 研究者たちは、テーパーを行う際に強度を維持(もしくは増加)する重要な役割に対する様々なメカニズムを提案した。少量で高強度でのテーパーに関するこれらの要素には、全血液量、赤血球容積、クエン酸シンターゼ活動(酸化容量の指針)、筋グリコーゲン濃度、テストステロン値が含まれる (e.g. Shepley, 1992 and Mujika, 2002)。 この点において、テストステロンが垂直跳びのような下半身の爆発的なパフォーマンスと良好な相関関係にあるということは興味深い (e.g. Cardinale and Stone, 2002)。 *** トレーニング量を減少させることの重要性 評論家たちは、持久系アスリートにおいては、テーパーを通じてトレーニング量を減少させることはトレーニング量を加減するよりもパフォーマンスの向上に対して良いということを発見した。しかし、パフォーマンスを向上させるために必要であるトレーニング量の減少度合いに関しては、多少驚きがあるかもしれない。 トレーニングを積んでいる持久走の選手 (e.g. Houmard, 1990)と自転車競技の選手 (Rietjiens, 2002) において、50−70%のトレーニング量の減少はパフォーマンスを維持もしくは多少向上させるように思われるのに対し、約85%の減少はパフォーマンスの著しい向上につながるようである (Mujika, 2002)。 しかしながら、競技選手におけるテーパリングの効果についての後の系統的レビューとメタ分析において、最適なトレーニングの減少量は実際にはこれよりもかなり少なく、テーパーを行う前の量の41−60%である、とバスキット(2007年)が発見したことは注目すべきことである。 今までに行われたこれらの研究は中レベルや低レベルのトレーニング量との比較をしておらず、脱トレーニングとの比較しか行っていないため、ストレングス&パワーアスリートにおいてのトレーニング量減少の効果を評価するのは困難である (e.g. Gibala, 1994 and Izquierdo, 2007)。 ***

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 2640字

TRX 40/40チャレンジ(ビデオ)

TRX 40/40チャレンジは、TRXアトミックプッシュアップとTRXローロウという2つのエクササイズを組み合せて行います。運動強度の高い複合的な種目を、誰もが確実に成功しつつ漸進することができる、効果的なリグレッションの方法を、ダン・マクドウが指導してくれます。

TRXトレーニング 4:04

コンペティションのための最善なテーパリング方法とは? パート2/2

評論家たちは何を発見したか?(続き) トレーニング頻度を維持することの重要性 評論家たちは、持久系のアスリートに対して有酸素トレーニングの適応は、テーパリング前の頻度の30−50%というかなり低い頻度で維持できることを報告した (e.g. Houmard, 1990)。しかしながら彼らは、それよりもかなり高い頻度でのトレーニングもまた、パフォーマンスの向上をもたらすと指摘している (e.g. Mujika, 2002)。 ストレングストレーニングを行う人において、レジスタンストレーニングの適応も同様に、テーパー前の値の33−67%というかなり低い頻度のトレーニングで維持できるようである (e.g. Graves, 1988)。しかしながら、この研究での被験者は高いレベルでのアスリートではなかったようである。 *** テーパーの期間を決定する際の重要な個体性 アスリートから頻繁に聞かれるテーパーに関する質問の一つは、テーパーの期間の長さである。評論家たちはこの期間に関する研究は限られていると観察している。さらにこれはアスリートによって個人差があるようである (e.g. Mujika, 1996)。 この総評には含まれていないが、後の研究では、エリートアスリートにおいて最適なトレーニングの減少特性はテーパー前に行っていたトレーニングの仕事量によって決まると発見されている (e.g. Mujika and Busso, 2008)。この研究から、無理をしすぎたトレーニングは通常のトレーニングよりもより長いテーパー期間を必要とすることがわかっている。しかし、この研究で確認された最適な期間は2−3週間であり、これはアスリートのテーパーを評価するための有益な指針となるかもしれない。 後の競技選手におけるテーパリングの効果に関する系統的レビューとメタ分析においてバスキット (2007) は、テーパーの有益な効果が発揮されるか、悪影響を回避するかの境界線は8−14日の期間であるということを発見した。 *** テーパーはどの程度パフォーマンスの向上を可能にするか? もちろん正しく行われたテーパーによるパフォーマンスの向上が微々たるものであれば、上記のポイントは興味をそそるものではない。しかし幸運なことにそうではなく、評論家は標準的なパフォーマンスの向上率は3%程(0.5-6.0%の範囲)であると示唆している。 後の系統的レビューとメタ分析においてバスキット (2007) は、競技選手を調査した27の選択された研究結果によると、パフォーマンスの向上率は-2.3%から8.9%の範囲であり、平均の向上率は2%であったと発見している。 これらの結果は魅力的ではないかもしれないが、2-3%の差は一般的には、持久系のスポーツにおいて表彰台に上がるか上がらないかの違いよりも大きいということに留意すべきである。(例として、トレウィン (2004) はオリンピックでの10名のトップ競泳選手において約0.6%の違いを発見している)これは選手が競技において戦うためには正しいテーパリングが必要不可欠であると示唆している。 *** 制限要素は何か? この総評の主な制限要素は、論文が異なるスポーツを基に整理されていなかったことである。ゆえに主に持久系スポーツに関しての研究が考察されていたが、スポーツよる区別がされておらず、ランニングの研究が自転車競技、スイミング、ロウイングに関する研究と一緒に報告されていた。さらに総評は、トレーニングされている人とされていない人によって行われた研究や、異なる力量のアスリートによって行われた研究を注意深く識別していないものであった。 *** 実践的な意義は何か? ストレングス&コンディショニングコーチに対して: テーパー中にトレーニング強度は落とすべきではない。むしろトレーニング強度を維持するか、もしくは増加するべきである。 テーパーの際、テーパー前の量の60%程の著しいトレーニング量の減少が必要である。 テーパー中にトレーニング頻度を減少させることは、パフォーマンスの維持に繋がるが、高いレベルでのトレーニング頻度を保つことは更なるパフォーマンスの向上につながる可能性がある。 テーパーの期間の長さは決定するのが困難であり、かなりの個人差がある可能性がある。また、アスリートがトレーニングをしすぎている場合にはより長くする必要があるかもしれない。しかしテーパーの期間としてはおおよそ2週間がよい指針とされている。 テーパーは正しく行えば、競技選手において平均2-3%程パフォーマンスを向上させることができ、これは、この集団においては大きな違いである。これは大切な競技の前にアスリートとコーチは非常に真剣にテーパーに取り組むべきであるということを示唆している。

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 2127字

受動的な股関節内旋及び外旋のアセスメント

2013年11月9日&10日の2日間、SYNERGYで開催したITTピラティスの創始者、ジーン・サリヴァンのアセスメントWSから、仰臥位での股関節屈曲位において、また伏臥位での股関節伸展0度においてのパッシブな内旋及び外旋の可動域のアセスメントをご紹介します。

ジーン・サリヴァン 11:05

クロスパターンの強化トレーニング

反対側の四肢が恊働する、クロスパターンのシステムは、身体の前面、後面、側面に様々なパターンで存在します。アルティメイトサンドバッグを道具として用いながら、身体と負荷のポジションと動きによって、クロスパターンを強化するエクササイズをご紹介します。

ジョシュ・ヘンキン 2:50

筋肉の実際の働き方

このシリーズの最終回として、筋肉に関する話題に戻ってみたいと思います。以前の記事において、身体がどのようにして、筋肉ではなく、動作を認識するのか、そして、これがどのように、最も重要なファンクションの基本原則の一つを形成するのかについてお話ししました。また、筋肉が、動作を作り出すというよりも、いかに動作に反応するのかについても触れました。この概念は人によっては理解しづらいものです。今回のレッスンにおいては、筋肉の実際の動き方について説明してみようと思います。 ほとんどの人達が一度も教えてもらわなかったことの最初の一つは、機能において、筋肉は収縮する前に伸長するということです。この点を説明するために、ジャンプしていただきたいと思います。そして、“どのようにジャンプしたのか?”と自問してみてください。最初に、沈み込み、それから跳び上がりました。あなたの意図は跳び上がることでしたが、身体は、最初に、筋肉に負荷をかける必要がありました。伸筋群は、爆発して伸展の状態になる前に、負荷をかけるために、屈曲の状態になる必要がありました。ボールを投げようとする時にも、同様のことが起こるでしょう。最初に、私達は反対方向へ回旋します。もし回旋しなければ、とんでもない投球になることでしょう。 このように、実際、筋肉は、私達が教えられたものとは反対の動作を行いたい、と言えるかもしれません。もしこれが筋肉の真の活動の仕方ならば、私達がクライアントを評価、治療、トレーニングする際に、考慮に入れているかどうか?クライアントの求心性収縮的に爆発する能力と同様に、遠心性収縮的に負荷をかける能力に、目を向けているかどうか?を自分自身に問いかける必要があります。もし負荷をかける能力が、爆発する能力を決定づけるのであれば、これは、クライアントの痛みの理解とパフォーマンスの向上において、欠けている部分なのかもしれません。 筋肉は、常に、私達が教えられてきたように活動するのでしょうか?私は、常に、ハムストリングスは、膝の屈曲時に短縮性収縮すると教わりました。これを機能的背景に置き換えてみるとするなら、歩行のような場合には当てはまりません。脛骨は、前足が地面に接地する際に、骨盤の前方回旋よりも素早く後方に回旋しています。これは、ハムストリングスの伸長を作り出しますが、膝は屈曲しています。ハムストリングスは、膝が伸展する際にも、短縮性収縮をすることができます。もし骨盤が、脛骨の前方回旋よりも素早く後方回旋するならば。これは筋肉の機能的背景が、筋肉が伸長、もしくは短縮するかどうかを、決定づけているということを示しています。 ハムストリングスを治療、もしくはトレーニングするとすれば、ハムストリングスをトレーニングする理由と、ハムストリングスの反応の仕方を知りたいでしょうか?もちろんです!これは、皆さんのクライアントのニーズを援助するための、最速で最も効果的な方法です。私を信頼してください。クライアントの方々は、皆さんに感謝してくれますよ。ただ単に、レッグカールやトータッチを行わせるのではなく、少し時間を取って、この状況下で、ハムストリングスが何をするかを考えてください。クライアントがランナーならば、彼らのハムストリングスは、本質的で効果的であるために、膝の屈曲時に伸長する必要があるでしょう。何人の人達が、ハムストリングスの柔軟性に変化が無いのに、ストレッチをしているでしょうか?答えは、“大勢の人達”です!筋肉がどのように働くかを本当に理解するためには、生体力学と筋肉の機能をもう少し知る必要があります。これは、コーキネティックにおいて、私達が重点的に取り組んでいることなのです。

ベン・コーマック 1589字

ランジモビリゼーション

(パート2はこちらへ) 矢状面、前額面、横断面、動きの面それぞれにおいて、より一般的な方向に向けて体重移動をするランジのパターンを行うことで、よりグローバルにダイナミックに可動性を高めるためのシンプルなモビリゼーションをご紹介します。オリジナルのビデオファイルのサイズがかなり小さいため、多少画像が見えづらいところがあることをご了承いただけますようお願いいたします。

レニー・パラシーノ 5:03

トミージョン手術の神話 パート1/2

2014年、全米スポーツ医学機構主催の、野球における傷害セミナーでの大きな話題の一つは、トミージョン手術として広く知られている、肘内側側副靭帯再建手術の術後経過に関する理解の進化であった。我々は、初めてフランク・ジョーブ博士が手術を行って以来、トミージョン手術を受けたことのある選手の手術結果に関するデータを毎年蓄積し続けてきた。 ジェームス・アンドリュー博士とフランク・ジョーブ博士 過去数年間、我々は、間違いなく世界中で、最もトミージョン手術を行っている医師であるジェームズ・アンドリュー博士による、とても重要な研究結果を見てきた。2010年に彼らは、19年以上にわたって調査してきた1281名のアスリートの2年間の短期的結果を発表した。さらに最近では、少なくとも10年以上前に手術を受けている256名の、10年間以上のフォローアップの結果を公表した。 これらの画期的な研究から得られる情報をもとに、現在我々は、トミージョン手術の結果についてより多くのことを理解している。しかし、トミージョン手術に関する一般の理解は正しいのだろうか、また、我々の見解はメディアで騒ぎたてられている情報に左右されていないだろうか? ニューヨークヤンキースのクリス・アマッド博士はトミージョン手術についての 、選手、コーチ、両親の見解を調査し最近その論文を公表した。著者の言及によると: 28%の選手と20%のコーチは、トミージョン手術を受けることで競技力が向上するだろうと考えている。 23%のユース世代、32%の高校生、53%の大学生投手、33%のコーチ、そして、36%の両親がトミージョン手術後に球速が上がると考えている。(私は昨日ツイッターとフェイスブックのフォロワーにも調査し、大多数の人々がトミージョン手術後球速が上がると考えているという結果を得た) 24%の選手、20%のコーチ、そして44%の両親が9カ月以内に復帰できると考えている。 もっとも衝撃的なものとしては: 33%のコーチ、37%の両親、51%の高校生選手、26%の大学生選手が、肘の傷害がなくても、パフォーマンス向上のためにトミージョン手術を受けるべきだと考えている。 これはまったく的外れである! この話題におけるアマッド博士の研究と最新の調査に基づいて、これらの考えに関して討論し、これらの考えの多くが間違っているということを人々に理解していただきたい。 選手、コーチ、両親が正しく理解すべきトミージョン手術に関する間違った神話は以下のとおりである。 すべての選手がトミージョン手術から復帰する 肘の傷害がなくてもトミージョン手術を受けるべきだと、37%の両親と51%の高校生選手が考えているとすると、その考えではすべての選手が元通り投球できると推測しているわけだが、本当にそうだろうか? まず、大リーグ関係者は同意しない。ロサンジェルスドジャーズのヘッドアスレティックトレーナーであるスタンカントが、2014年全米スポーツ医学機構主催の野球における傷害のセミナーで興味深いデータを公表している。 その中で、メジャーリーグ、マイナーリーグを合わせたすべてのプロ野球投手のうち16%の投手が、そしてメジャーリーグ投手の25%がトミージョン手術を受けていると言及している。仮にトミージョン手術が確実な方法であるなら、その数字はほぼ100%近くになっているはずである。 アンドリュー博士が行った短期的、長期的研究のどちらにおいても、83%の投手が手術前とほぼ同レベルか高い水準で競技復帰している。83%はとても良い結果であるが、100%ではない。 必要としない限り、だれもトミージョン手術を受けようとは思わないということが言える。手術からの復帰は保障されているわけではない。 トミージョン手術では合併症がない 良質な手術とリハビリテーションで、合併症というものは最小限に抑えることができるということに賛成しているが、トミージョン手術が常にうまくいくわけではなく、合併症が起こることもあるということ忘れてはいけない。 上記に言及されているケイン博士とアンドリュー博士が行った研究では、アンドリュー博士が執刀したすべての手術において20%の合併症が発症し、そのうち16%は深刻な合併症ではなかった。これらの合併症は尺骨神経の問題から感染症、さらには移植片不全にいたる。 この合併症の発生率は、この術式において最高と考えられ、もっとも多くトミージョン手術を行っている医師によって報告されていることを忘れないこと。 100%完璧な手術などはなく、常に合併症が起こるリスクがある。 トミージョン手術

マイク・ライノルド 2069字