マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
ウォームアップの異なる要素はジャンプ動作にどのような影響を及ぼすのか?
研究論文:大学フットボール選手における、様々なウォームアップのプロトコールがジャンプ動作に及ぼす影響、パガデュアン、Pojskić、Užičanin、Babajic、 ヒューマンキネティックジャーナル 2012年 *** 背景 チームスポーツ参加前のウォームアップは、通常、有酸素運動とそれに続く様々なストレッチエクササイズから構成されている。しかし、ストレッチ、特に継続時間の長いストレッチは、出力の減少につながるようだという考えに基づき、スポーツ直前に静的ストレッチを行うことが疑問視されている。そのようなストレッチは怪我を減少させることに役立つと思われていたが、研究はその考えを支持していない。 *** 研究者たちは何を行ったのか? 研究者たちは、アスリートのカウンタームーブメントジャンプのパフォーマンスに対する、異なるウォームアッププロトコールの影響を調査しようと考えた。そのため、彼らは29名の大学のフットボール選手を集め、下記のような異なるウォームアッププロトコール実施後のカウンタームーブメントジャンプのパフォーマンスを観察した。 ウォームアップなし 一般的なウォームアップ 一般的なウォームアップ+ダイナミックストレッチ 一般的なウォームアップ+ダイナミックストレッチ+静的ストレッチ 静的ストレッチ、静的ストレッチ+一般的なウォームアップ 静的ストレッチ+一般的なウォームアップ+ダイナミックウォームアップ 一般的なウォームアップは5分間のランニングから構成されていた。ダイナミックウォームアップと静的ストレッチウォームアップはそれぞれ10秒のレストを入れた20秒間を2セット行う、合計7分間の7つのエクササイズから構成されていた。ダイナミックウォームアップは、ストレイトレッグマーチ、バットキック、カリオカ、ハイニー、ツイストを加えたリバースランジ、パワーシャッフル(ステップスライド)、スクワットが加わったジョギングから構成されており、静的ストレッチは立位大腿四頭筋ストレッチ、立位カーフストレッチ、立位ハムストリングストレッチ、片脚ストラドル、反転ハードラーストレッチ、臥位シングルニートゥチェスト、座位クロスレッグ臀筋ストレッチから構成されていた。 *** 何が起こったのか? 研究者たちは、それぞれのウォームアッププロトコール後の平均カウンタームーブメントジャンプの高さは、下記のグラフに示されている通りであると発見した。 *** 研究者たちはどのような結論に達したのか? 研究者たちは、一般的なウォームアップの方法と、ダイナミックストレッチが後に続く一般的なウォームアップが、カウンタームーブメントジャンプのパフォーマンスを最適化するために最良のウォームアップであるという結論に至った。 *** キーポイントは何か? この研究からは下記のようなキーポイントが挙げられる: 一般的な有酸素のウォームアップや、ダイナミックストレッチが後に続く有酸素のウォームアップは、カウンタームーブメントジャンプのパフォーマンスを最適化するために最良のウォームアップである。 静的ストレッチは、ウォームアップのどこで行ったとしてもパフォーマンスの低下につながる。 ウォームアップにおいて静的ストレッチを行うタイミングは、カウンタームーブメントジャンプのパフォーマンスに著しい影響を及ぼす。ウォームアップの最後に行う静的ストレッチは、ジャンプパフォーマンスを著しく低下させ、ウォームアップの始めに行う静的ストレッチも、少しではあるがパフォーマンスの低下を引き起こす。 全関節可動域を得るために静的ストレッチが必要な場合、静的ストレッチはウォームアップ以外の時間に行われるのが最良である。 総体的に、ウォームアップはパフォーマンス向上においてあまり注目されていないエリアであり、今後のリサーチによって、あらゆる種類のスポーツのコーチ達にとって、いかに適切なウォームアップを導入すれば良いかに関しての有効な情報が提供されていくことになるのであろう。 ***
TRX® 肩&脚&コアのモビリティーと強化(ビデオ)
TRXヒューマンパフォーマンス部門の責任者で、ヨーダというニックネームを持つクリス・フランケルが、モビリティーと強化のためのサスペンショントレーニングエクササイズをご紹介します。関節の可動性とそれをコントロールできる筋力が共存することを意味する、モビリティーを向上させる動きのアイデアをお楽しみ下さい。
ウォームアップ後の筋温低下の減少は、自転車スプリントのパフォーマンスを向上させるのか?
研究論文:ウォームアップ後の筋温低下の減少による自転車スプリントパフォーマンスの向上、フォークナー、ファーガソン、ギャレット、フペレッツ、ホダー、ハベニス、スポーツ&サイエンスにおけるメディスン&サイエンス、2012年 背景 筋温が筋機能に影響するという原理は、エクササイズ前にウォームアップをするという概念の要となっている。研究者たちは、エクササイズ前に筋温を上昇させることは、特に高いレベルでのパワー産出を必要とする活動において有益であると発見した。言うまでもなく、筋温は体を動かすことと外部熱源を使うことにより得ることがきる。 研究者たちは何を行ったのか? 研究者たちは、ウォームアップと30秒自転車スプリントテストの間に、筋温を維持する異なる方法を試し、どの方法がそのスプリントテスト中の最適な出力に対して最良かを知りたいと考えた。そこで彼らは、11名の男性の自転車競技選手とトライアスロンの競技選手を集め、ウォームアップとテストの間、異なる保温コンディションにて(一般的なトラックスーツパンツ、保温機能付きアスレチックパンツ、保温機能付きアスレチックパンツと外部加熱要素の組み合わせ)一般化されたウォームアップ後、30秒の最大速度でのスプリントを3セット行わせた。 何が起こったのか? 研究者たちは、外部熱源を使用したコンディションにおいては、他の2つのコンディションよりもより高い筋温を維持していたことを報告した。彼らはまた、下記のグラフで示されているように、このコンディションにおいては最大出力がより高かったと報告している。 *** 研究者たちはどのような結論に達したのか? 研究者たちは保温衣類と外部熱源の併用はウォームアップとスプリントテスト間での筋温の低下を減少することができ、最大速度での30秒自転車スプリントテストにおいて最大出力を約9%向上することができると結論付けた。 *** キーポイントは何か? この研究は、トレーニングやパフォーマンス前のウォームアップに関する、下記のようなアドバイスの提供を可能にした。 保温衣服と外部熱源の併用は、ウォームアップとスプリントテスト間の筋温の低下を減少することができる。 しかしながら、外部熱源なしでの保温衣服の使用は有効的ではない。 保温衣服と外部熱源の併用による筋温の保持は、最高速度での30秒自転車スプリントテストにおいて最大出力を約9%向上させる。 総合的には、ウォームアップ中の筋温の上昇はとても重要であり、その上昇した筋温をウォームアップからパフォーマンスやトレーニングまでの間維持することは、パフォーマンス向上の鍵かもしれないと思われる。
伏臥位での脊柱伸展:アセスメントとエクササイズ
2013年11月9日&10日の2日間にわたって開催された、ジーン・サリヴァン(ITTピラティス創始者)のアセスメントワークショップから、伏臥位での脊柱伸展の動きのアセスメントと、動きの矯正エクササイズの考え方をご紹介します。全てのアセスメントは、エクササイズとなり、またエクササイズはアセスメントとなり得ると言う、統合的なアプローチです。
仰臥位の肩外旋(ビデオ)
メジャーリーグの選手達の救世主として有名なストレングスコーチのエリックが、簡単に行える仰臥位での肩の外旋モビリゼーションを紹介してくれています。是非お試し下さい。
外反肘外偏角度(キャリーングアングル)が意味すること
私は、ただ単に “野球選手をトレーニングする事” と、彼らが遭遇する独特な要求の真の意味を捉え、実際に彼らをトレーニングすることが、そしてこれらの要求に対して彼らの身体がどのように反応にするかが、いかに異なるかという話をよくしています。今日の投稿は、全ての投球に関わる腕を、単純に一般的なプログラムに当てはめる事はできないという良い例になるでしょう。 投球者に良く見かける適応のひとつに、肘の外反肘外偏角度(キャリーングアングル)があります。専門家でない方もいらっしゃるでしょうから、腕を見ると投球を行う腕は(この場合は左側にある写真の右腕になります)“より鋭い”角度をしていることに気づくでしょう。 これが投球のレイバック時に起こる甚大な外反ストレスへの適応なのです。 この題目に関するリサーチはあまりないのですが、より鋭い外反肘外偏角度(キャリーングアングル)の投球者は肘を怪我しやすい、特に内側側副靭帯(UCL)の断裂を起こし易い、と広く信じられています。 私の良き友人であるマイク・レイノルドもこのトピックに関しての非常に良い未出版データを多く持っています。私の目には、これによって、我々はこのような投球者に対して、増加する怪我の発生率を考慮しつつ、より入念にケアをして行く必要があると証明してくれているように映ります。 私の観点からすると、彼らは、内側側副靭帯(UCL)が既に他の普通のピッチャーよりも緩んでいることから、受動的安定性を回復させる為にもオフシーズン毎に投球を控える時間が更に必要であろうと思われます。 それに加え、これらのアスリートは肘内側の筋肉が受動的安定性の欠如と増加した可動域需要を補う為に、より懸命に働いているであろうことから、軟部組織の質の回復に更に時間がかかるかもしれません。 その他のキーポイントとしては、この外反肘外偏角度(キャリーングアングル)は尺骨神経の過剰運動性(屈曲/伸展時に内側上顆上を前後に擦る)や尺骨神経炎の可能性を増加させるかもしれないということがあります。 もしこの神経が実際に炎症を起こすまでに、限られた屈曲/伸展のサイクル数があるのであれば、その神経をあるべき場所に留める尺骨神経移植手術の必要可能性を減少させる為にも、毎回の投球を賢く行う必要があります。 それに加え、控えめな投球プログラムにする必要があると思います、特に極度の遠投に関して。多くの投球者に対して、遠投は多くのメリットがあると思いますが、短距離での投球に比べて外反ストレスが幾分か増加するという懸念があります。それを心に留めておくと、他の投球主導のものや、もしくは遠投を通常よりも控えるということだけでも、彼らはより良い反応を示すかも知れません。 トレーニングの観点からは、肘ではなく肩からより多くの可動域が発生するように能動的な外旋が起こるように働きかける必要があります。これは単に肩を外旋方向にストレッチすることと混同してはいけません。外旋方向へのストレッチは99%のケースにおいて良いことよりも悪い結果をもたらすからです。 むしろ私達は、どのようにして代償運動なしにレイバック動作を行うかを、アスリートに教育する必要があります。私はスタートとして、理学療法士のエリック ショーヘンバーグから学んだエクササイズである、仰臥位の外旋が気にいっています。 重力と共にうまく行う事ができたら、このドリルを腹臥位で重力に反して行う形に進み、そして外旋の最終可動域に近いエリアでアスリートを鍛える為に、最終可動域で多様な保持による負荷を加えます。自宅でも試せるドリルの例を一つご紹介しましょう。 禁忌としては、私達が他の投球者において避ける物と比べて大きく変わるとはいえませんが、バックスクワット、オリンピックリフト、等です。しかしながらそれによる余波はかなり劇的なものなのです;ちょっと想像をしてみてください、200+イニングを投げ、摩耗しているこれらの肘がオフシーズンにスナッチのキャッチング動作を頭上で行っている、ということを。 この写真は、顕著な外反肘外偏角度(キャリーイングアングル)を持って生まれてきた個人が、思春期や十代での投球により、さらに状態が顕著になるということを示しています。 トレーニングの含意点よりも更に、上記の理由から、一般的な屈曲腱や円回内筋の組織の質を保つことも非常に重要になります。私は器具を用いた軟部組織のモビライゼーションとアクティブリリースのようなハンズオンのコンビネーションを好みます。 投球者の必要とする質の高いトレーニングやリハビリ及びプリハブ(怪我を未然に防ぐ)を提供するにあたり、この記事が評価方法を加えたりトレーニング原則をフォローアップすることの助けになれば幸いです。
ケトルベルが一部のリフターに対しては腰痛を引き起こし、他の個人にとってはリハビリの助けとなるのは何故だろうか? パート1/2
ケトルベルは、アスリートや趣味でリフティングを行う人たちに頻繁に使われている。それゆえその使用については、多くの逸話が存在している。 ケトルベルの使用に関する逸話的特徴のひとつに、他の股関節伸展エクササイズを多く行っているにも関わらず、股関節伸展強度の増加や機能の向上がアスリートにより頻繁に報告されるということがある。他の逸話的特徴として、一部の人が、他の股関節伸展エクササイズを行う際には痛みを感じないが、ケトルベルスイングでは腰の痛みを感じるということがある。 下記の研究は、よく見られるこれらの2つの報告の背景にある理由を調べようと試みたものである。 研究論文:ケトルベルスイング、スナッチ、ボトムスアップキャリー:背中と股関節の筋肉の活性化,動作、腰への負荷、マッギル、マーシャル、ストレングス&コンディショニングリサーチジャーナル、2012年 *** 背景 ケトルベルは現在、唯一のトレーニングツールとして、また、バーベルや徒手体操と併用して、より多くのウェイトリフターやフィットネス愛好家によって使われるようになってきている。しかしながら、ウェイトリフターによる事例証拠は混在しているようである。 ウェイトリフターの中には、同じ目的の為に他の動作を行っているにも関わらず、スイングが腰部損傷後のリハビリの助けになる、または、股関節伸展強度の増加の助けになるとして、ケトルベルのエクササイズを賞賛ている人たちがいる。一方、他のウェイトリフターたちは、バーベルリフトは無痛で行えるが、ケトルベルの動き、特にスイングは腰を悪化させる動きの一つであると示している。 更に、一部のケトルベルの専門家は、革命的な武道家であるブルース・リーに由来する技術を使いスイングを実践している。「キメ」と呼ばれるこの技術は、筋肉の収縮と弛緩を訓練する為の短時間の筋肉の振動である。これはスイングの動きの頂点で行われる。 研究では、MMA(混合武道家)ファイターは攻撃する際、一撃の効果を強めるため、実際に素早い筋肉の収縮と弛緩を使うということが確認されている。しかしながら、一般的なケトルベルエクササイズを行う際の力学や、腰への負荷を数値で表そうとした研究はこれ以前には存在していない。 *** 研究者たちは何を行ったのか? 研究者たちは、ケトルベルスイング、キメを伴うケトルベルスイング、ケトルベルスナッチ、ケトルベルボトムスアップキャリー、ケトルベルラックキャリーといった、ケトルベルエクササイズを行う際の脊椎への負荷と、体幹、脚、背中の筋肉の様々な活動を数値で表そうと試みた。 研究者たちは、ある人にとっては治療的または有益であるが、他の人にとっては不快であるといったような、ケトルベル特有の特徴が存在するのかどうかを発見したいと考えた。彼らはまた、キメにどのような効果があるのかを発見しようとした。研究者たちはスイングとスナッチに7名の被験者、キャリーに5名の被験者を使った。 研究者たちはまた、パベル・サッソーリン が行うスイングの特徴を記録する許可を得た。この研究には16キロのケトルベルが使用され、解剖学的目印に置かれた反射マーカーと、9台のカメラモーションキャプチャーシステムを使用し、3D身体部位の運動学が評価された。床反力は、2つのフォースプレートをそれぞれの足の下に一枚ずつ使用し測定された。 筋電図のデータが表面電極を使用して記録され、研究者たちはその筋電図のデータを最大随意等尺性収縮(MVIC)へと正規化した。大臀筋に対して使われたMVICのポジションは、Bierring-Sorensen ポジションや、テーブルに腹臥位で膝関節を90度に屈曲させ股関節を伸展したポジションよりも高かった。中臀筋に対して正規化されたポジションは、横臥位で、股関節を少し外旋させ、45度に外転した状態で抵抗に耐えるポジションであった。 *** 何が起こったのか? 筋電図活動:スイング 研究者たちは、スイングの中で様々な筋肉の活動が最も活発な位置を調べた。彼らは下記のグラフで示されているように、スイングの際、最も活発な筋肉は、大臀筋、中臀筋、広背筋、そして脊柱起立筋であるということを発見した。 研究者たちはまた、臀筋の活性化のピークはスイングサイクルの後半で起こり、股関節伸展の最終ポイントと密接に関係していたと記述している。このことは次に挙げる2つの理由により有益である。第一に、スイングを行う際の臀筋活動のピークは、臀筋の活動が最大になり得るところ(すなわち股関節のフル伸展)の股関節の屈曲角度において起こる。これはケトルベルスイングが、股関節屈曲位において臀筋を最大に活性化する他のエクササイズよりも、より多く臀筋を活性化するかもしれないということを示唆している。 第二に、ケトルベルスイングにおけるこの臀筋活動のピークは、そのポイントにおいて股関節伸展トルクが最大であるため、臀筋の活動が股関節の大きい屈曲角度において最大であると信じられている、スクワットやデットリフトのような軸方向のエクササイズを行う際の臀筋活動のピークとは対照的である。このことは、ケトルベルスイングは股関節の異なる角度において臀筋を活性化するため、スクワットやデットリフトの補助的なエクササイズとして有益であるかもしれないということを示唆している。 *** 筋電図活動:キメを伴うスイング 研究者たちは、スイングにキメを加えることは、外腹斜筋において起こっている活性化の向上(右外腹斜筋において101%、左外腹斜筋において140%の向上)を伴い、主に腹筋に影響を及ぼすと報告した。下記のグラフは様々な筋肉間での差異を示している。 *** 筋電図活動:スナッチ 研究者たちは、スナッチは右外腹斜筋、右大腿直筋、左内腹斜筋の3つの筋肉の活性化を向上させることを発見した。これはケトルベルを高く振り上げる必要性があるからであろうと思われる。下記のグラフは様々な筋肉間での違いを示している。 しかしながら、スイングやスナッチを行っている被験者の写真を確認したところ、使われたフォームは標準的なヒップヒンジではなく、スクワットスタイルに近いものであった。これは、この研究での結果に影響を及ぼし、大腿直筋のより高い活動につながった可能性がある。これに対して、ヒップヒンジスタイルでのスナッチは、大腿二頭筋の活動をより大きく生み出すかもしれなかったが、更なる研究なくして、これを知ることは不可能である。 *** 筋電図活動:ケトルベルキャリー 研究者たちは、筋活動は全てのウォーキングエクササイズにおいてとても低かったと記述している。実際、大臀筋の活動の平均値は、いかなるウォーキングエクササイズにおいてもMVCの1%以上に達したことはなく、中臀筋の活動の平均値はMVCの3%以上に達したことはない。このことは、これらの筋肉においてトレーニング効果を得るためには16kgよりも更に重い負荷が必要だということを示している。しかしながら、研究者たちは、その他のウォーキングテストと比較した場合、左外腹斜筋以外の全ての筋肉の筋電図活動は、ボトムアップキャリーを行う際により高かったと記述している。 ***
ケトルベルが一部のリフターに対しては腰痛を引き起こし、他の個人にとってはリハビリの助けとなるのは何故だろうか? パート2/2
何が起こったのか? (続き) 脊椎の動き:スイング ケトルベルスイングを行う際、脊椎は動きのボトムポジションで26度屈曲し、頂点では6度伸展するといったように、合わせて32度の屈曲、伸展が起こったということは記述しておくべきである。より高度なケトルベルの熟練者が、スイングの際に同じようなレベルの脊椎の動きになるのか、それとも違うレベルでの動きになるのかを判明するには更なる調査が必要である。 *** 脊椎負荷:スイング、キメとスナッチを伴うスイング 最も重要なこととして、研究者たちは、圧縮負荷に対する剪断負荷の比率は一般的なバーベルエクササイズに比べ、スイングやキメとスナッチを伴うスイングにおいてより大きく、そのことが、個人が時としてケトルベルエクササイズを不快に思う理由であるかもしれないと観察した。 研究者たちはまた、剪断負荷や圧縮負荷はスイングの始めに最も高かったと報告している。彼らはスイングやキメを伴うスイングにおいて、スイングの頂点では、キメを伴うスイングでは剪断負荷と圧縮負荷が高いまま維持され、通常のスイングでは著しく減少したが、スイングの頂点以外では、剪断負荷と圧縮負荷が似通っていたことを発見した。下記のグラフはそれぞれのタイプのスイングとスナッチにおける剪断負荷と圧縮負荷を示している。 上記のグラフは、3つのエクササイズ全てにおいて、動きの最初から中間までの間に、どのように剪断負荷が減少するかを示している。(注意:スナッチに対しての中間部分の測定は行われていない)しかしながら、このグラフはまた、通常のスイングに比較してキメを伴うスイングでは、いかに剪断負荷の高さが維持されているかも示している。研究者たちはより少ない剪断負荷の方が望ましいと考えられると記述している。腰痛や外傷の既往歴がある人においては、キメを伴わないスイングの方がより良い選択肢であるかもしれない。 このグラフはまた、スイングやスナッチにおける圧縮負荷は、動きの漸進と共に減少することを示している。しかしながら、キメを伴うスイングにおいての圧縮負荷は、高いまま維持されている。脊椎の硬さを高め、より高い剪断力による悪影響を減少させる為に、腹筋の活性化が促進されることによってこのような圧縮負荷の上昇が起こっているようであるが、これをこの研究から確実に証明することは不可能である。 *** 脊椎負荷:ケトルベルキャリー 研究者たちはまた、関節の圧縮負荷や剪断負荷はラックポジションや通常のウォーキングに比べて、ボトムアップポジションで著しく大きかったと報告している。 *** 事例研究 研究者たちは、パベル・サッソーリンが32キロのケトルベルを右手、及び両手で持ちスイングを行う際の筋電図活動を記録した。この実験の間、パベルは左の脊柱起立筋においてMVCの150%の活性化、また、左臀筋において100%以上の活性化を示した。 この事例研究は、それほど熟練してはいない被験者が、ケトルベルスイングを行う際に記録した筋電図活動のデータの結果、すなわち全ての筋肉の中で臀筋の活動が最も活発であったという結果とは著しく異なっている。臀筋はケトルベルスイングにおいて明らかに大切な筋肉である。しかし、パベルはスイングを行う際、コアスタビリティを確保するため、より一層脊柱起立筋を硬くすることもできたのである。 ヒップヒンジスタイルのスイングを習得することに集中したケトルベルのトレーニングの前後に、様々な負荷を使いながら、トレーニングされていない被験者グループの股関節の伸筋とコアの筋電図活動を記録し、改善されたフォームと訓練を通じて、より大きな活動を得ることができるのかどうかを観察することは興味深いでことであろう。 *** 制限要素は何か? この研究は、全ての動きにおいて軽量のケトルベルのみが使用され、被験者はほとんどが未経験者であったことに制限があった。更に、写真に示されているこの研究で使われたフォームは、理想的なヒップヒンジスイングではなかったようである。このことが、より大きな股関節屈筋、大腿四頭筋、脊柱起立筋の活動、そして、腹筋、臀筋、ハムストリングの活動の低下へとつながったのかもしれない。 最後に、この研究には脊柱負荷に関するデータが含まれておらず、そのデータがあれば、正しいヒップヒンジスイングのフォームと臀筋の活性化ができるアスリートを指導しているコーチたちにとって、より有益であったかもしれない。 *** 研究者たちはどのような結論に達したのか? 研究者たちは、ケトルベルスイングは、かなり大きな筋肉の素早い活性化と弛緩というパターンと共に股関節を軸にしたヒップヒンジの動きを生み出すようだという結論に達した。 しかしながら、研究者たちはまた、ケトルベルスイングは、圧縮負荷に対して剪断負荷がとても高いという、腰椎における独特な圧縮負荷と剪断負荷の比率を生み出すようであるとも記述している。それゆえ、この動きに対する恩恵を痛みなしに受けるためには、後方の剪断負荷に対する剪断安定性と剪断応力が必要である。 *** 実践的な意義は何か? アスリートと趣味でリフティングを行う人たちに対して: 脊椎の剪断負荷の圧縮負荷に対する比率は、バーベルエクササイズよりもケトルベルスイングの方がはるかに大きく、このことは、剪断負荷に対して抵抗力の低い個人は、軸方向に負荷がかかるバーベルエクササイズを心地よく行うことができるにも関わらず、ケトルベルスイングを不快だと感じる可能性があるということを意味するかもしれない。 一部のリフターたちがリバースハイパーやケトルベルスイングのような動きを有益だとみなすという事実は、腰椎におけるわずかな伸展によるものであろう。この多少の伸展は正しいフォームで行われている限り問題はない。 剪断負荷は、一般的なスイングに比べ、キメを伴うスイングにおいては高いまま維持される。腰痛や外傷の既往歴がある人にとっては、キメを伴わないスイングの方がより良い選択肢であろう。 スイングにおける臀筋の活動は股関節完全伸展近くでピークとなり、これによりケトルベルスイングは、股関節屈曲において股関節の伸展トルク(そして臀筋の活動量も同様に)が最大となるスクワットやデットリフトの補足トレーニングとして有益なエクササイズであるとみなされる。 ***
組織の水和(水分供給)
2013年10月にセミナー指導のため来日した、トーマス・マイヤースのインタビュー第一弾。軟部組織への水分の供給の重要性に関して、トムがわかり易く解説してくれています。
スクワットロジー(スクワット学)
私達に人間にとって基礎の動きのひとつであるスクワット、しゃがんで立ち上がる動きには、動きの面全てにおいて、そしてその深さにおいても、様々なバリエーションがあり得ます。トレーニングを行う時に、同じタイプの動きのみを繰り返すのではなく、全ての動きの可能性をカバーすることの重要性を、レニーがわかり易くシェアしてくれています。
伏臥位の股関節伸展アセスメント
2013年11月9日&10日の2日間にわたって開催された、ジーン・サリヴァン(ITTピラティス創始者)のアセスメントワークショップから、伏臥位での股関節伸展の動きのアセスメントと、動きの矯正エクササイズの考え方をご紹介します。
コアを強く(ビデオ)
TRXのヨーダことクリス・フランケルが、インクラインプレスに漸進するための準備段階として、しっかりとした強いプランクを作るためのエクササイズを紹介してくれます。コアの安定があってこそ、チャレンジ度の高い動きも可能になりますね。