TRXパートナードリル スタックセット(ビデオ)

2人組のパートナーでTRXローロウ、バイセプスカール、Iフライという3種目を、積み重ねながら、パートナー同士交互にエクササイズを行うスタック方式のセットの実践方法をご紹介します。パートナーを見つけて、すぐにもトライできそうですね。

TRXトレーニング 2:35

ハングクリーンのプログレッション

マイク・ボイル ストレングス&コンディショニングの最近の変化の中で、一番大きなものである、ハングクリーンの指導法。他の指導者に指導法が、自らの指導法よりもより効果的であることに気づけば、今までの方法にこだわることなく変更することができるマイクの指導者としての柔軟性、見習いたいですね。

マイク・ボイル ストレングス&コンディショニング 1:48

ジャンプ能力と長距離走のパフォーマンスはどのような関係にあるか? パート1/2

ジャンプ能力とスプリントパフォーマンスでは筋力を発現させる能力が共通しているようであるため、ほとんどの場合、我々はその2つの良好な相関関係を期待している。 また一方、突き止め理解するのはとても困難ではあるものの、筋力と長距離走の能力の間にも関連がある。この研究は水平跳びの能力と5キロまでの長距離走の能力との間に良好な関係があることを示しているものである。 研究論文:ジャンプ能力と様々な距離のイベントにおけるランニングパフォーマンスの関係、ヒュージン、スキャフェンバーグ、トリプレット、マクブライド、ストレングス&コンディショニングリサーチジャーナル、出版前発行 *** 背景 ジャンプ能力とスプリント能力には相関関係があるか? ジャンプ能力とランニングパフォーマンスの関係を調査した以前の研究のほとんどは、100-300mの短距離走に焦点を置いていた。 これらの研究は、スプリントパフォーマンスとジャンプ能力の間に良好な相関関係を発見している。異なるタイプのジャンプとスプリントスピードの相関関係を示した主要な論文は下記のものである。 スクワットジャンプ (Chelley, 2010, Smirniotou, 2008) ドロップジャンプ (Kale, 2009, Barr, 2011, Bissas, 2008) カウンタームーブメントジャンプ (Vescovi, 2008, Young, 2011) スタンディングロングジャンプと三段跳び (Brechue, 2010) しかし、以前にジャンプ能力と長距離走のパフォーマンスの相関関係を調査した研究は無い。 *** ジャンプ能力が長距離走のパフォーマンスと相関関係にある可能性があるのは何故か? 一見奇妙に思えるかもしれないが、ジャンプ能力には長距離走の能力にも影響を及ぼすかもしれない側面があるという可能性がある。これは下記の研究で示されているようなパワーベースのトレーニング方法による長距離走のパフォーマンスの向上により示されている。 レジスタンス(Millet, 2002, Paavolainen, 1999, Kelly, 2008, Johnston, 1997, Ferrauti, 2010, Taipale, 2010, Støren, 2008 and Mikkola, 2007) プライオメトリック (Turner, 2003 and Spurrs, 2003) これらの研究のほとんどは、ストレングストレーニングやプライオメトリックトレーニングによる筋力の向上がより良いランニング効率(実測または含意)をもたらし、それがパフォーマンス向上へとつながると示唆している。 *** より優れた筋力が、いかにしてランニングパフォーマンスの向上へとつながるのか? 長距離走のパフォーマンス向上は、より良いランニング効率によって得られるようである。しかしながら、パワートレーニングがどのようにランニング効率を向上させ、ランニング能力を向上させるのかは、完全に明確ではない。ある理論では、より優れた筋力は各ストライドで使われる最大脚力の割合の低下につながるとされている。これはランニングの際に動員される運動単位数を減少させると考えられ、よってより効率的である可能性がある。 他の理論では、より優れた筋力は力発生率の増加を意味するとしている。これは、各ストライドでのより長い弛緩時間につながる。収縮した筋肉はその筋肉内の血流を妨げるため、より長い弛緩時間は、働いている筋肉内の血流を向上させ酸素と代謝基質へより多くアクセスできるということを意味する。これにより、疲労に至るまでの時間が延びるかもしれない。 *** 研究者たちは何を行ったのか? 研究者たちは、水平三段跳によって評価されたジャンプ能力が様々な距離のランニングパフォーマンスと関係があるかどうかを調査した。三段跳は単に、立位で両脚での3回連続した水平跳びで実施された。評価対象となったランニングの距離は60、100、200、800、3000、5000mトラックのランニングイベントであった。彼らは、異なる距離を専門とするランナー達のベストタイムを集め、彼らの三段跳のパフォーマンスとの相互関係を比較した。 研究者たちは定期的に60−5000mのランニングイベントに参加している33名の陸上競技ランナーを集めた。ランナーは10名のスプリンター(男性5名、女性5名)、11名の中距離ランナー(男性6名、女性5名)、12名の長距離ランナー(男性8名、女性4名)から構成されおり、すべての被験者はNCAAディビジョンIの競技選手たちであった。60,100,200mのイベントにおいては2名のスプリンターを除いてすべての被験者の実際の競技でのタイムが使われ、同様に800,3000,5000mのイベントにおいては全ての中距離と長距離ランナーの実際の競技タイムが使われた。三段跳テストは研究所内で行われた。 *** 研究者たちはどのようにしてデータの相関関係を証明したか? 研究者たちは変数間の関係を確定するためにピアソンの相関係数を使用した。ピアソンの相関係数(rで示される)は変数間を直線関係で表しており、-1から1の範囲で構成されている。1という値はYが増加すると共にXが増加するというように全てのデータポイントが直線に沿って位置し、XとYの間に完璧な直線関係があるということを意味する。一方、-1という値はYが減少すると共にXが増加するというように全てのデータポイントが直線上にあることを意味する。 0という値は、変数の間に直線関係がないということを示唆する。1、0、もしくは-1に近い値は、明確な関係性があるのか、否定的な関係性があるのか、もしくは全く関係性がないのかを知らせてくれるため、研究者や我々のように研究論文を読む人にとっては貴重である。 *** 何が起こったのか? ジャンプ距離とスプリントタイムの相関関係 研究者たちは、水平三段跳テストとスプリンターたちの60mのタイムの相関関係が非常に高いことを発見した(r = 0.97)。彼らはまた、三段跳テストのパフォーマンスと100mと200mのタイムの相関関係も同様に高いことを発見した(それぞれにつき r = 1.00 and r = 0.97)。 *** ジャンプ距離と長距離走の相関関係 研究者たちは、ジャンプ距離と800mのタイムの相関関係は良好であり(r = 0.83)、ジャンプ距離と3000mと5000mのタイムの相関関係は中度から良好の間であるということを発見した(r = 0.72 and r = 0.71)。 ***

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 2902字

ランジモビリゼーション 2

(パート1はこちらへ) (パート3はこちらへ) 前方に向かって、同側方に向かって、そして同側への回旋という方向へ向かってのダイナミックなランジモビリゼーションドリルに前額面への腕の動きを加えたランジリーチシリーズの第二弾。オリジナルのビデオのサイズがとても小さいのですが、レニーの分かり易い解説が映像を補ってくれます。

レニー・パラシーノ 3:07

ジャンプ能力と長距離走のパフォーマンスはどのような関係にあるか? パート2/2

研究者たちはどのような結論に達したのか? 研究者たちは、スプリントと5000mまでの長距離走のパフォーマンスは、共に三段跳テストによって得られた水平ジャンプの能力と相関関係があると結論付けた。ゆえに彼らは、スプリンター同様、中距離ランナー、長距離ランナー、に対しも、ストレングス&パワートレーニングが考慮されるべきであると示唆している。 *** 制限要素は何か? 三段跳びテストは、繰り返し行われるジャンプであるため、伸張・短縮サイクルが多大に関わっており、ジャンプパフォーマンスのどの側面が重要な要素であるのかを見つけるのはより困難である。単一の水平ジャンプとランニングパフォーマンスの相関関係、及び三段跳びテストと報告されたランニングパフォーマンスとの相関関係を調べていれば興味深かったであろう。 筋肉と腱の硬さはランニング効率と関連がある可能性があり、これは優れた三段跳びテストのパフォーマンが長距離ランナーにとって有利であるということの説明となるかもしれない。さらに、ランニングのタイムが三段跳びテストとは異なった時間に記録されているため、シーズン中のパフォーマンスの浮き沈みや、体重の変化、もしくはその他の要素が結果に影響をもたらした可能性がある。 *** 研究者たちは何故垂直跳びではなく水平跳びを調査したのか? 研究者たちが垂直跳びではなく水平跳びを調査することに決定したということは注目に値する。この決断には多大な背景があり、ここで簡単に説明することにしよう。 *** ほとんどの研究は何故水平跳びではなく垂直跳びを調査するのか? ジャンプ能力と短距離走のパフォーマンスを調査しているほとんどの研究が、垂直跳びに焦点を置いている。ランニングは水平動作であるため、これは直感に反しているように思われる。しかしほとんどの短距離走のコーチは、短距離走の補助的なトレーニングの多くに垂直方向の力を使っている。 これは、垂直の力が素早く地面を蹴るために最も重要であると信じられているためである。ゆえにレジスタンスエクササイズではスクワットとデッドリフトを行う傾向にあり、プライオメトリックエクササイズではカウンタームーブメントジャンプやドロップジャンプを行う傾向にある。その結果として、研究者が追随しているのである。 *** 水平力に焦点をおいたエクササイズはスプリンターにより適しているのだろうか? 幾人かの研究者たちは、より速いスピードに達するためには、垂直床反力よりも水平床反力の方が重要であると提案している。例:Mero (1986), Nilsson (1989), Kyröläinen (2001), Kuitunen (2002), Nummela (2007) & Brughelli (2011)。これは、ヒップスラストやケトルベルスイングのような水平方向のエクササイズがスプリントのパワーを生み出すことに優れている可能性があると示唆している。また同様に、垂直跳びの能力よりも水平ジャンプの方がスプリント能力をより予知できる可能性があると示唆している。 *** では、水平力を含むエクササイズは長距離ランナーにより適しているのだろうか? 水平力が同様に最良のランニング効率にとって重要であるかどうかは、明確ではない。Nummela(2007)は、ランニング効率は実際、床とのより短い接触時間と関連性があり、おそらくより関連があるのは、接地前のハムストリングスの硬さ、弾力性、もしくは運動前の高いレベルでのハムストリングスの活性化であろうと示唆している。それゆえ、水平のストレングス&パワーエクササイズが長距離ランナーにとって最適であるかを見定めるのは困難である。 *** キーポイントは何か? 短距離及び、5000mまでの長距離ランナーのパフォーマンスは、三段跳で示されたような水平跳びの能力と相関関係にある。ゆえにストレングス&パワートレーニングは、ほとんどの場合ランニング効率を向上することから、中距離から長距離のランナーには有益である可能性がある。 *** 実践的意義は何か? 長距離ランナーに対して 水平跳びテストと持久性のランニング能力の相関関係は非常に良く、以前の研究ではレジスタンストレーニングとプライオメトリックトレーニングがランニング効率を向上させると示しているため、長距離走のトレーニングルーティンに、少量の水平跳びと垂直跳びを組み込むことは適切であると思われる。 プライオメトリックトレーニングからの回復には時間がかかる可能性があるため、この種類のトレーニングは週に1-2回程度少量行うよう注意すべきである。高いレベルの力が加わるものや多大なエキセントリックの要素があるものは、疲労や筋損傷、痛みへとつながる可能性がある。よってアスリートはこの種のトレーニングを最低量から始めるのが理想的である。

ストレングス・コンディショニング・リサーチ 2133字

MMA のためのサンドバッグトレーニング トップ8

DVRTの開発者であるジョシュが、FIT QUEST USA のセムと共に、MMA(総合格闘技)の選手のトレーニングに有効に使える、アルティメイトサンドバッグならではのユニークなエクササイズを8種類選んでご紹介します。格闘技をしない人も、試してみたくなるエクササイズがいっぱい。

ジョシュ・ヘンキン 6:34

ムーブメントスクリーニング

近年、私はムーブメントスクリーニングやオーバーヘッド・スクワット、シングルレッグ・スクワットのような特定の“ファンクショナル・テスト”に関して、数多くの刊行物に目を通しています。これらの成果を褒め称える人達も、また、これらの有効性について、確信を持てていない人達もいるようです。 これらのスクリーニングに関しての、私の見解を加えてみようと思いました。問題の一つめは、私達がファンクションを一握りの評価の中に押し込もうとしていること。数えきれないほど多くのファンクション=機能を考慮する際、これはかなり難しい注文でしょう。もう一つの問題は、人間のファンクションを“定義”しようとしていること。“ファンクショナル”トレーニングにおいて、これは常に問題であり、クライアントの必要な機能がファンクションを定義づけるのではなく、トレーナーたちが、クライアントのファンクションを定義する傾向にあります。容易ではありませんが、成功するアプローチとは、その人のファンクションの背景にある生体力学を、私達に理解させる思考過程を持つことと、 その人がいかに良く機能的活動と関わるかを私達に示してくれるテストを考案することができることです。コーキネティックにおいて、これは私達がどのように身体にアプローチし、どのようにクライアントに身体へのアプローチを指導するかの基礎、もしくは基本原則を形成しています。 あなたはテストをテストしているのですか?それとも、その人のファンクショナル・ニーズ=機能的必要性をテストしていますか?それが、あなたが自分に問いかけなければならない質問です。テストがクライアント、もしくは選手のニーズと無関係であれば、そのテストの答えにどんな有効性があるというのでしょうか?私達はただ単に、テストをテストしているのです。 全ての動作は、特定の技能です。スポーツの多くの動作は、長年にわたって磨かれた非常に特定な技能です。練習していなかった動作のテスト結果が思わしくないのは、ただその動作の洗練に時間を費やすことがなかったために技能に乏しいのではないでしょうか?動作の上達は技能ベースなのでしょうか?もしそうであるならば、そのスポーツに本当に必要な技能を実践するために時間を費やすべきではありませんよね?これら全てが、私達が問うべき質問です。 動作パターンは脳内に存在し、1千億から1千2百億個のニューロンがあり、それぞれに1万個の神経連絡があるため、私達がどのように機能するかを定義する多くの動作を保持するために、神経系の不動産を脳内に持っているということは、まず間違いないと思います。 テニスはラグビーのように見えますか?そのように見えなければ、これらを具体的にスクリーニングする方法を見つける必要があります。 シングルレッグ・スクワットは、機能的な思考過程を、少し取り込むことができます。歩行において、立脚相(シングルレッグ)が50~85%(諸説ある)を占めるという事実には、特異性が少しあります。私は、歩行の場合は50%に近く、ランニングの場合は85%に近いとおもいますが、歩行時のスクワットの総量は、わずかにすぎないでしょう。 これは人間の歩行の逆振子モデルで、重心を移動させるために、私達は効率的に重力を利用することができることを意味します。これは、ランニングのばね質量モデルの反対です。歩行の目的は、過度にスクワットをするためや、重心を下げるためではありません(ファーリー 1998)。 スクワットの深さは大きくないかもしれませんが、シングルレッグ・スクワットは、ランニングにおいては、よりファンクショナルであって、歩行においてはそうではないかもしれません。ファンクションのバリエーションがわかれば、私達の“機能性”を定義するために、たった1つのテストだけでは、その価値が限られてくるかもしれません。より有効な過程は、私の目の前に立っている、クライアントのファンクションのバリエーションを理解することなのかもしれません。 歩行とランニングのファンクションにおける主要因子は、重心を効果的に動かすことができることです。平行移動させる能力は、回旋と同様に、人間動作の重大な構成要素です。ほぼすべての“ファンクショナル”テストは、私達がどこかに移動したいのであれば、少なくとも同程度に重要である水平面ではなく、矢状面での垂直成分における私達の運動能力を評価しているように見えます。ダイナミックな重心の移動・制御能力は、いかなる“ファンクショナル”テスト・スクリーニング、もしくはプロトコールの原則部分であるべきです。 これは、シングルレッグ・スクワットが示すことではないものの、私達が実施することのできる最も重要な“ファンクショナル”テストの中の1つということなのです。また、シングルレッグテストによって、シングルレッグ姿勢において、大腿骨に対して骨盤がどのように回旋して、股関節に相対的な内旋を作り出すのか?を解明することはより効果的な適合ではないでしょうか?これは、歩行とランニングの両方においてより“ファンクショナル”でしょう。シングルレッグ姿勢において、私達が切望する安定性は、数多くの外旋筋群と内転筋群(内旋時に伸長されている筋肉)の遠心性収縮の張力によって生成されているかもしれません!骨盤の回旋がなければ、この安定性も損なわれてしまうかもしれず、歩行時のシングルレッグにおける骨盤の回旋が無い状態でのテストは、自動車にタイヤを3輪付けてのテスト走行のようなものです!!!ファンクションは特異的で、私達が“ファンクショナル”になりたければ、より特異的になる方法も習得しなければなりません。 オーバーヘッド・スクワットは、もう一つの“ファンクショナル”テストですが、ファンクショナルな活動において、私達は左右対称に、もしくは頭上で何かをするような動作を行いますか? 全員に共通する歩行のファンクションに戻ってみましょう。2本の腕が異なった動きをするのがわかります。片側は屈曲し、反対側は伸展しています。片側は外旋し、反対側は内旋しています。これは、肩甲骨も挙上、下制、後退、前突と左右異なる動きをすることを意味しています。実際、回旋を含むいかなるファンクションにおいて、(ほぼ全ての動作)、これは、関節窩上腕関節、肩甲骨胸関節において生じます。このことを考慮に入れることを失敗したテストは、単一面で行われるオーバーヘッド・スクワットから、身体の機能不全の動作パターンを予測するために信頼できるものなのでしょうか?日々のファンクションにおいて、私達は他の誰かによって定義された、不自然な姿勢からスクワットをすることは滅多にありません。庭仕事をするとき、もしくは冷蔵庫から何かを取り出すときにしゃがみ込む際、ジムで行うように骨盤はニュートラルではなく、つま先も外向きではなく、直線的な動きでもないことを保証します。このように評価・トレーニングし、それを“ファンクショナル”と定義することは、思考過程と有用性の両方において的確ではありません。足の位置の変化、それに基づく股関節の位置の変化、3つの面全てにおける変化は、ファンクショナルなスクワットにおいて、大きな影響力を持ちます。機能不全、もしくは痛みは、この不自然な位置のせいで生じているのかもしれません。そして、ひとつの動作において、より多種多様な位置でのテストを可能にさせる思考過程が、私達により多くの情報を与えてくれるのかもしれません。 最後に、一平面における筋肉の可動域は、三次元的な張力と圧縮力が筋線維に作用している際に、自然に緩和されているのかもしれません。単純に構造は、別の方向や平面によって引っ張られた際に、一平面において十分な長さを得ることができないのかもしれません。よって、一度に単一面しかテストできないテストも、三次元のファンクショナルな筋動作と一致しない情報を与えてしまうかもしれません。これは、力が三平面にわたって、バランスと取らなければならない三次元の環境では適合しない、単一面の力発生(孤立した)と類似しています。 いつものように、これは明確な回答が無く、多くの疑問だけが残ってしまう、複雑なテーマに関する私の見解です。

ベン・コーマック 3499字

ストレングス&コンディショニング:2013年に学んだこと。

前年度に発見したことを記事でおさらいするのは、今年で8年目になります。振り返ってみると、過去7年間の内容が、現在の選手の指導とプログラム作製に与えた影響は計り知れないものがあります。そういう意味で、今回の2013年度のおさらいを通じ、皆さんが即座に応用することのできる、貴重な知恵のいくつかを提供できればと思います。 1) 筋膜リリースは一日を通して高頻度で行うのベスト フォームローラー、マッサージ、補助器具などを使った軟部組織へのアプローチがなぜ効果があるのか、明確には理解できていないものの、実施すると身体が楽になり、動きやすくなることは明らかです。不快感をできるだけ少なく、より迅速に結果を出す方法を、我々は常に模索し続けています。 今年の前半、クレッシーパフォーマンスのマッサージセラピストであるクリス・ハワードが、昔のマッサージセラピーの教科書に目を通している際、ちょっとした貴重なものをみつけました。それは「筋膜リリースは、短時間高頻度に行う方が長時間低頻度で行うよりも効果的である」というものです。人の身体は頻繁に変化にさらされたほうが”学習”し適応することができるという性質を考えると、理にかなったアプローチといえます。

エリック・クレッシー 3111字

股関節全置換後の機能回復 パート2/2(ビデオ)

損傷した股関節を、人工股関節に置き換える股関節全置換術を受けた後の股関節。日常生活やスポーツを楽しむことができる本来の機能を取り戻すために必要なリハビリは、仰向けやサイドラインで行うエクササイズのみで充分なのでしょうか?自重が負荷としてかかった状態で、本来楽しみたい動きに近い動きを行うことの重要性を、ギャリーが解説してくれます。

グレイインスティテュート 10:39

まずは矢状面

“人生は3D!” “スポーツをするためには回旋が必要!” “本当のトレーニングは前額面、横断面上で始まる!” もしこのセリフを以前にいくつか(あるいは、すべて)聞いたことがあるなら私を止めてください。 今日の投稿の目的は、トレーニングをつまらなくするためではありません。この目的はあなたができないことを伝えることでもないのです。 むしろ、皆さんがプログラムに、より画期的なものをとり入れる前に、するべきことを伝えることを目指しています。 学校にいくと、まず、足し算や引き算といった算数の基礎を習います。 それらをマスターしてから、今度は代数学、幾何学、微積分などのより難しい分野に移っていきます。 つまり、これら算数の基礎は、より高次元の数学において習うことを適切に用いるために、前もって知っておく必要がある必須条件なのです。 そして、われわれのトレーニングにおいても、必須条件があるというのが私の意見です。 とても単純なことですが、最も基本的である、矢状面での動きをマスターしていないクライアントがほとんどであるのに、なぜ私たちはこれほど多くの時間を前額面、横断面上でのトレーニングにあてているのでしょう? 各面上での動きの簡易入門 この投稿を書き始めてから、各面上での動きについてあまり良く理解していない方もいるだろういうことに気づきました。皆さんが理解していると推測するのではなく、簡単な説明が役に立つのではないかと思います。 矢状面 ― 前後で起こる動き。スクワットやデッドリフトなどを考えてください。 全額面 ― 左右で起こる動き。ラテラルランジ、または、サイドステップを考えてください。 横断面 ― 回旋を伴って起こる動き。メディスンボールエクササイズやロシアンツイストを考えてみてください。 では、ここでもっとも重大は誤解の一つは、トレーニング効果を得るためには示された面上で実際に動かなければならないということです。 例えば、前額面上でトレーニングをしたいなら、ラテラルランジをしなければいけないとトレーナーやコーチから言われるかもしれません。 しかし、一般的なランジやスプリットスクワットをするとき、あなたは自分の膝をコントロールし、膝が左右に振れないように、または、内や外に回旋しないようにしているという事実があります。つまりそれは、文字通り、前額面と横断面上の動きをコントロールするようにトレーニングしていることになります。 すべてのエクササイズは矢状面、前額面、横断面上での動き、または、安定性の要素を持っているということを主張したいと思います。 高重量のランジにおいては、すべての面上での安定性が必要になると言えるでしょう。 重要なのは、スクワットやデッドリフトのようなパワフルな動きでは、矢状面での動きに焦点が当たっているものの、それらの動きには、常に前額面、横断面上における安定性の要素が幾らかあるということです。 これに対して、スプリットスタンスや片脚支持でのリフト動作では、矢状面での動きになるものが多いとしても、バランスをとるために、前額面、横断面における安定性がより必要になります。 なぜ矢上面が先なのか。 ここで、ちょっと私に調子を合わせてみてください。新しいクライアントがあなたのところに現れます。クライアントの姿勢を評価し、骨盤の顕著な前傾と腰椎の前湾増加を見つけます。 前額面、横断面における動きの制御の仕方に関する、素晴らしい週末のコースに参加したところです。そこでは、すべての3Dの素晴らしい動きをプログラムに組み入れる方法も習いました。 さて、どうしますか? これをすぐにトレーニングに活用したくなる要求に抵抗してほしいと、切に願います。その代わり、第一に、直すべき必要があるところを直してほしいのです。 機能的な観点からこのことを考えてみてください。 骨盤の前傾や腰椎の前湾がある場合、その人がどのように回旋をおこし、また、コントロールするかに関する数多くの側面を変化させます。 骨盤の前傾は大殿筋を伸長し、そのため、外旋の力を効果的に発揮できなくなります(または、内旋のコントロールを効果的にできなくなります) 内側と外側のハムストリングス、内転筋と外転筋などのアンバランスを見つけるでしょう。 “コア”を安定させるために、腰椎周りの筋肉を能動的に動員する(動的安定性)のではなく、腰椎自体が働いてしまいます(静的安定性)。 これらは、ほんの幾つかのことですが、更に大きなことに繋がっていきます: 矢状面で上手に動けなければ、前額面、横断面上でも上手に動くことができないと断言できます。 前後に上手に動けることは、左右、または、回旋を伴った動きを上手に行うための必須条件になります。 トレーニングのスペクトラムのどこに位置しているかにかかわらず、これは非常に重要なことです。 傷害予防の観点から考えると、骨盤や腰椎をニュートラルに近い状態にすることは腰や股関節、膝へのストレスの軽減につながります。 パフォーマンスの観点から考えると、スポーツパフォーマンスに関する2つの重要なエリアを解き放ったことになります:強く安定したコア、可動性がよく、大殿筋が駆動する股関節。 しかし、スポーツに関してはとはどういうことでしょう? おそらく皆さんがこの質問をするでしょうから、今からそのことについて話しましょう。 もし選手(減量したいクライアントとは対照的に)が上記の姿勢でやってきたとしたら、すぐにトレーニングの仕方を変えたりはしません。 考えてみてください:ウエイトルームで人々をトレーニングするもっとも大きな理由は、修正が必要なところを修正するためかもしれません。 もし彼らが前額面、横断面で上手に動いていないとしても、改善させることを望んで、その面で彼らをトレーニングし続ける必要があるのでしょうか? 実際に改善をみることはできるでしょうか?もちろん見られます。単純にだれかの動きを適切にトレーニング、または指導することは、示された動きを改善することに役に立つでしょう。 しかし、私は、まず最初に、彼らの矢状面における姿勢、アラインメント、安定性を改善することができれば、それ以外のことは、ほんの少し、あるいはまったく指導しなくても改善されてくることを知っています。 このことが、私がトレーニング初期にポジションの後退を使うのが大好きな理由の1つです。両膝立ち、片膝立ち、四つ這い、または、仰向け、うつ伏せであっても、矢状面でコントロールさせることで、それが異なった姿勢やポジションに影響していくことを知っています。 まとめ トレーニング(クライアントや選手のトレーニング)を段階的に考え始める。 その段階の一つは動きの面であり、矢状面の安定性と制御が基本になります。 最初に矢状面の動きをマスターする。そうすることで、それ以外の2つの面上での動作が上手になり始めることに驚かされるでしょう。

マイク・ロバートソン 3101字

ランジモビリゼーション 3

(パート2はこちらへ) 自分自身の身体の質量とそれに伴うモメンタムを効果的に減速できることは、怪我の予防に重要な役割を果たします。ランジモビリティードリルのシリーズに、今回は腕をドライバーにした回旋の動きを加えることで、自身の体重とモメンタムをコントロールする要素がプラスされています。オリジナルの映像サイズがとても小さいのですが、レニーの分かり易い解説が補ってくれています。

レニー・パラシーノ 3:48

TRXピラティスエクササイズ(ビデオ)

TRXインストラクターのPJオクレアーが、TRXを使用したピラティスエクササイズを紹介してくれます。ピラティスのクラッシックなエクササイズにTRXサスペンショントレーナーを加えることで、動きの安定性が変化し、それと共に難易度も変化します。試してみてくださいね。

TRXトレーニング 5:05