マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
臨床テストプロセス(CAP)の説明
“計測なくして管理はできない” LAのスポーツ&スパインで私達は、全てのテストとエクササイズにFMSのスコア0~3を使います。Pr. ヤンダは私に “全てのエクササイズはテストである” と教えてくれました。 静的(例:姿勢)や動的機能(例:動作)を評価する際、そのポジションや動作に痛みがあるかどうかをチェックします(スコア=0)。もし痛みがないのであればその動作に顕著な代償作用を伴っているか(スコア=1),軽度の代償か(スコア=2)、又は完璧(スコア=3)であるかを評価します。スコアリングの定義はFMSとグレイ・クックの書籍からそのまま適用しています。 クリニックやジムでは、トレーナーと医療専門家の間でスコア1と2の違いにおいて “一致した”基準が設定されているでしょう。これはチームワークと”頭のトレーニング”のためにも良い機会です。もし皆さんが、介入やプログレッションの為には何が大切かをチームとして理解していれば、それはとても有効なものとなるでしょう。 テストはエクササイズがその患者/クライアント/アスリートにとって悪影響になると判断する前に、どの程度の代償動作まで許すのかというあなたの見方に反映されます。当然 “完璧なチェック”を求めているわけではありません。レベットは “完璧な動作パターンを教えるのではなく、問題を引き起こす原因となる欠点を修正しなさい。” と言っています。 どこで “鍛えるか、家に帰るか”を生かすのか? その点を考慮するならば、どのタイミングでその人が次のステップに進むのかを理解する必要があります。これは効率化へのキーとなるのです。例えばその人が筋力強化に進む準備ができているにも関わらず、私達がまだモーターコントロールに力をいれているのならば、これはその人の進歩を妨げていることになります。より良くないのは、もしも彼らのVAS(痛みのスコア)が仮に7/10から3/10に軽減したのでADLやスポーツ活動に復帰し、私達がムーブメントパターン能力(ピラミッドの土台)の為にモーターコントロールのトレーニング「だけ」をしていたら, 許容量(ピラミッドの真ん中)増加のためにストレングス&コンディショニングトレーニングが必要な彼らにとってはリスクになるかもしれないということです。 トレーニングピラミッドは私の新しいファンクショナルトレーニングハンドブックの基礎になっています。どんな人でも ー アスリートでなくても ー 耐久性はストレングス&コンディショニングから養われます。 従来の考え:多ければ多い程良い? アスリート達は皆、競技においてのトレーニングの重要性を理解しているのでタフで屈強です。もちろんこれが ”機能不全を鍛えて良い”理由にはなりません。ですから、どのくらいのモーターコントロールがあれば十分なのかという明確な基準が必要なのです。Pr ヤンダは動作パターンの質を見て代償動作を見極める先駆者でした。より多くを詰め込むこと(i.e.セット数、レップ数、負荷)は良い結果には繋がらないばかりか、使いすぎ症候群へと繋がる誤ったパターンを強化することになるでしょう。 厳密な線引きは所属するクリニックや施設次第ですが、基本的な部分ではオフィス内で意見を共有すべきです。最終的には全て結果次第です。エクササイズの流れは個別化されなければいけません。決して “少なすぎて遅すぎ”ても “多すぎて早すぎ”でもいけません。変化を与える為にはストレスが必要です。変化を起こして目標を達成することは患者やクライアント、アスリートに極上の充実感と満足感を与えてくれるのです。ハードなトレーニングと十分なリカバリーをモットーとすべきです。 なぜプロセスが重要なのか? EXOSのニコル・ロドリゲスは私達に “モーターコントロールとパフォーマンスを向上させる為には、トレーニング/スポーツ現場においてリアルタイムで対処すること” が必要であると言っています。これがプロセスです。臨床テストで何が機能を向上させて感度を低下させるのかは誰も知りません。だからテストが必要なのです。しかし、これは基本のルールがないという意味ではありません。もしポジティブパッシブ、あるいは非荷重テストでモビリティの低下が疑われたのであれば、そこで短縮した部位を最初にリリースすることは良い “基本原則”になります。 例としてあげると: スクワットの際の足首のモビリティー制限 ブリッジにおける短縮した股関節屈曲筋または大腿直筋 上肢の挙上の際の硬い上部胸椎の後湾などを含みます 共同筋もまた不適切なムーブメントパターンの原因となります: 上肢挙上の際の過剰な肩のシュラッグ動作 下肢の伸展の際の過剰な脊柱起立筋群 頭部を挙上する際の過剰な胸鎖乳突筋の活動 患者の一人一人はユニークであることから、機能的で結果に基づいたアプローチをすることは大切です。エビデンスに基づいたアプローチは重要ですが、あくまで一般的で全員にあてはまるわけではありません。これらは何をすべきかより、何をしてはいけないかを教えてくれるものです。ジムやクリニックではN=1、つまり各個人への対応が必要です。これには個々のアクティビティ/パフォーマンスのゴールや足りない能力、またはスタビリティ不足に対応できるファンクショナルアプローチが最良です。 テストを鍛えない (グレイ・クック) “全てのエクササイズはテストである”ことから、テストをトレーニングすることに流されがちになります。しかし、上記のスクワットの例で述べたように、正しいスクワットのメカニクスをキューイングするよりも、足首の可動域を向上することがキーになるかもしれません。 もしエクササイズを試してスコアが1だった場合、そこで弱点のリセットに繋がるより生態学的に有効な動作に着目します。 例えば: シングルレッグブリッジで抗回旋に問題があれば、パラフプレスを行うかもしれません。 不安定なシングルレッグデッドリフトでは、股関節後方の関節包を伸ばすかもしれません。 T4の伸展制限があればスクワットをさせるかもしれません。 スクワットに問題があればデッドリフトをさせるかもしれません。 これは決してテストを鍛えてはいけないという意味ではありませんが、リアクティブに “剝ぎ取る”のみです。 例えば不安定なオーバーヘッドスクワットならばゴブレットかウィンドウパンスクワットをするでしょう。 覚えておいてほしいのは、これらはただのガイドであって、セオリーよりも結果が重要だということです。ですが、多くの問題解決策は沢山のムーブメントパターンとスポーツ動作のキネティックチェーンを理解した時に浮き彫りになってきます。 要求と能力の溝を埋める 評価 –コレクト –再評価のプロセスは、患者/クライアント/アスリートのゴールに対しての謙虚な姿勢と献身性が要求されます。デ・カルモが言うように私達は詳細な既往歴からその人が要求されている活動は何かを学ばなければなりません。そこから、私達のテストで彼らの可能性(能力&ポテンシャル)が何かを学ぶべきなのです。この “小さな成功の積み重ね”作業こそが運動能力向上の最善の基準なのです。 パフォーマンストライアングル: -要求の分析 -要求を満たす為のアスリート達の能力の分析 -上達への手助け ~シモン・ド・カルモ チームスカイ(イギリスのサイクリング)で、パフォーマンス向上における最先端にいるデイブ・ブレイルスフォードの言葉です。 “成功の積み重ねが終わる事はありません。それら全ては継続的な成長により作られているのです。そこに終わりはありません。” 未来を予想するのは損をするギャンブルである タレブの著書、「アンチフラジャイル」によると、特定の災害を予測することはできませんが、壊れやすい物を識別してより強固にすることはできます。 患者やアスリート達は、彼らが壊れやすいと考えれば、そうなってしまいます。身体の防衛反応は正常なものですが、しばしば身体に記憶されてしまいます。これが逃避反応を誘発して、痛みに対する弱さや再受傷に対する恐怖への解決策を妨害してしまうのです。 医療的な “赤旗”を消去できたら、私達のゴールはハードウェア –構造的な問題や過去の怪我、ではなくソフトウェア –機能的な問題、が本当の “サイレントキラー”であることを証明する為の機能的検査を提供することです。これによって、人々を安心させ、不必要な介入や結果として起こる医原病を避けることを助けます。 分類, または診断においての最初の基本的な役割は、主に病理を扱うか、又は機能不全を扱うかどうかである”–レベット’94 “技能を学べば、芸術を習得できるでしょう” あなたの “チーム”全員が、どのように評価とコレクティブエクササイズを高いスキルで遂行できるかを把握していることは重要です。加えて、1と2のスコアの基準に賛同できれば同じ目線に立てるでしょう。 一度ハイクオリティの技術と方法を得れば、目標に達成する為のサービスに組み込むことができます(1を2に変換することで昨日は向上し、感度(スコア0)は減少するでしょう)。私達は決して “プロトコルの言いなり”ではありませんが、患者やアスリートの立場に立った個人プログラムは評価の過程によって決定されます。 ゴールは、スコア1(痛みの無い機能不全)からスコア2への移行で、そこから痛みのサイン(スコア0)の感受性を検査します。これによって患者/クライアント/アスリートはDr.レベットの言葉 “症状を治療する者は道に迷う” の真の意味を学ぶのです。さらに驚くべきことは、機能的な “リセット”は身体の構造的、又はハードウェアの問題がその人の痛みや動作制限の全ての原因でないことを証明しているということです。多面的なファンクショナルアプローチはモータープログラムに “入り込んで”私達の身体を最適化させます。 これはコレクティブエクササイズアプローチでもなければ用心深いトレーニングでもありません。 皮質の可塑性は剰余適合を引き出す入り口となるのです。ATCのグード・バン・リッセムが言うように “多様性がCNSの潤滑剤となるのです”。
胸椎の可動性不足
2016年4月29日~5月1日に日本初開催のセミナーが決定している、カイロプラクティックドクターのクレイグ・リーベンソン。キネティコスに新たに加わったコンテンツ提供者の一人です。呼吸と動きを組み合わせて胸椎の可動性不足を解決するためのアプローチをご紹介しましょう。
腰方形筋トレーニング:パート1 概要
(パート2はこちらへ) 左右非対称に弱さや硬さがみられることも多い腰方形筋。前額面における身体の安定に重要な役割を担うこの筋肉の強さをテストし、そして強化の方法を紹介するDr・クレイグ・リーベンソンのビデオシリーズのパート1。
腰方形筋トレーニング:パート2 テストと基本エクササイズ
(パート1はこちらへ) (パート3はこちらへ) 腰方形筋の持久力を確認するテストと、強化のための基本レベルエクササイズのプログレッションをDr.リーベンソンが紹介するビデオのパート2。
腰方形筋のトレーニング:パート3 ケトルベルを使ったファンクショナルトレーニング
(パート2はこちらへ) (パート4はこちらへ) パート3では、ケトルベルと歩行のパターンを使った、よりファンクショナルな腰方形筋の強化方法をDr.クレイグ・リーベンソンがご紹介します。
腰方形筋トレーニング:パート4 ベイビーゲットアップ
(パート3はこちらへ) DNSのアプローチとターキッシュゲットアップの動きを組み合わせたベイビーゲットアップという、新しいエクササイズで、コアと腰方形筋を共に働かせる方法をDr.リーベンソンが紹介します。
ポステリアチェーンのリセット
大腿四頭筋優位のパターンで股関節に痛みが発生したり、可動域に問題が生じたりする場合、ストレッチやモビリティードリルをまず行いますか?アクティベーションによるアプローチをDr.クレイグ・リーベンソンがご紹介します。
ヤンダ教授の股関節外転テスト
Dr.クレイグ・リーベンソンが、股関節の前額面での安定をチェックするヤンダ教授の股関節外転テストの実施から、左右差のある場合のコレクションのご紹介をします。
基礎的な身体機能とはなにか?
200,000年前、人間は直立姿勢がとれるようになりました。地球上に生命が誕生したのは数十億年前ですから、この進化はごく最近の出来事であり、統計発生学的に不安定と言えます。人間の個体発生では、誕生してから4歳までに直立姿勢を取るようDNAに“備わって”います。残念ながら、近年のライフスタイルは、重力と共謀してそれを損なわせようとしています。 ヤンダ教授によると、直立姿勢は、機能的に片脚立位であると定義されます。なぜなら、歩行はわたしたちの最も基礎となる機能で、その正常な歩行周期の80%は片脚で立っているからです。近年のライフスタイルでは、歩行量の減少とともに不自然な姿勢や座位が圧倒的に多くなっています。過去10万年の間において、私たちは、大体20,000〜35,000歩/日歩いてきたと推測されます。現在、西洋の成人は平均5,000〜8,000歩/日しか歩いていません。 ボハノン・R・Wは、1日の平均歩数についての42件の研究をレビューしました。 >65歳 − 平均6,565 アーミッシュの男性は18,425歩 足の裏は、日々の数多くの歩数量に耐えられるためだけに発達したのではなく、多くの刺激を知覚するためでもあります。ヤンダ教授は、現代社会において、2つの要因によってどのように足への求心性入力が、遮断されているかを記しています。ひとつ目に、窮屈な履物による刺激の減少によって、そしてふたつ目に、歩き回っているのはたいてい平坦な床(舗装されていたり、カーペットだったり)であるため、“デッド・フット”と呼ばれる足になってしまうためです。 個体発生学的に、高度なCNS運動制御の始まりは、生命の誕生から1ヶ月後、頭が持ち上げられたり、母親の方を向く時に起こります。屈曲した胎児の頸椎の位置は、その後、逆に反り成人のような頸椎前弯が形成され始めます。誕生から3ヶ月または4ヶ月以内に、後弯だった腰椎は逆になり、乳児がスフィンクスやコブラのボーズをすることで、成人のような前弯を形成します。 環境の影響 4歳半までに子どもは、片脚での直立姿勢で目を閉じ、肩を完全に外旋することができます。(コラー)しかし、この頃にはすでに、ソファーや椅子、TV、ビデオゲーム、コンピューターなどが、直立姿勢をとるというこの自然なプログラムに悪影響を与えています。 人口の3分の1は、“協調運動の中枢性障害”のために、重力の影響や現代の運動不足なライフスタイルの影響に対して特に脆弱になっています。これは、下記の一群の兆候を強く持つ子どもたちに見られます: 過回内 外反膝または反張膝 骨盤の前方傾斜 翼状肩甲骨 猫背 頭部前方位姿勢 直立姿勢の機能評価には、下記のテストの全て、あるいは多くを実施します: ウォールエンジェル オーバーヘッドスクワット 片脚バランス (目を開けて & 目を閉じて) 片脚スクワット インラインランジまたは片脚ブリッジ 呼吸 ヤンダ教授は、歩行は最も重要な人間の機能であると言いました。正常な歩行周期の85%が片脚立ちであるからには、姿勢評価も片脚立位で行われるべきです。ヤンダ教授の評価は、私が出版した“脊椎のリハビリテーション”の中の、彼の章に記されており、さらに付属のDVDでは、理学療法士であるミシャ・ヴェヴェロコヴァが彼の評価方法をデモンストレーションしています。 ヤンダ、フランク、リーベンソンは、次のように述べました。“骨盤の動きは、股関節の伸展可動域と、片脚立位において重要である外側筋群による骨盤のブレーシングに関連します。歩行周期の約85%が片脚立ちであることに留意しなくてはなりません。外側のブレーシングの簡単なテストは、患者に目を開けたまま片脚立ちをさせることです。施術者は、患者が片脚立ちになる直前の骨盤のシフト量や骨盤や肩の高さの違いを観察します。片脚立ちになる時の支持脚への正常なシフト量は、最大でも1インチ(2.5cm)です。さらに、代償運動をしないで15秒間以上片脚立ちをしなくてはなりません。” トレーニニングやリハビリの最初の目標は、直立姿勢の改善であるべきです。上記のテストはこのゴールに向かっての漸進を導いてくれるでしょう。目的を達成するための手段として、下記のような直接的メソッドやと間接的メソッドのどれもが使用可能でしょう。 直接的 フォーム 3パック T4 スフィンクス ニーリングソラシックローテーション 間接的 股関節のモビリゼーション 臀筋の活性化 スクワット プランクのポジションでのコアまたはピラートレーニング スプリットスタンスまたは片脚立位でのポステリアチェーンのトレーニング デッドリフト
肩の安定のためのシットスルー
クレイグ・リーベンソンの指導するPS2ADコースBより。肩のパッキングによる肩の安定性向上を、「シットスルー」という名称のエクササイズでいかに実現するかを解説します。
ノセボ効果:「鍵となるリンク」はたいていモノではなく信念である
“私たちは、許容レベルの不確実性の中で働いています“と、プラハスクールオブリハビリテーション&マニュアルメディシンを創設した神経学者であるカレル・レウィット博士は言います。異端であるためには、誤りを恐れず、不確実性を心地よく感じる必要があります。 レウィット博士は、時代をかなり先取りしていました。彼は、“鍵となるリンク”は、多くのマニュアルセラピストたちが想像していたような原因となる部位や組織だけではなく、繰り返し行われるタスクや古傷、または損傷や危害の性質、病理学や痛みについてのノセボ的な考えからかもしれないことに気づきました。レウィット博士は、彼の著書の英語訳の第1版2ページ目にも次のように記しています。 “痛みの主観的評価により、侵害受容刺激、反射反応、および患者の痛みに対する(中枢性、心理性)感受性を相関させることができます。” これは、ゴードン・ワデル医学博士が腰痛のBPSモデル(biopsychosocial: 生物心理社会モデル)でボルボ賞を受賞した論文を書く4年前の1982年のことでした。彼は続けてこのように言っています: “…運動パターンはある程度、不安、抑うつ、リラックスができないなどの精神状態の表現であるため、心理的要因は重要な位置を占めています…。痛みに対する被験者の心理的態度も見逃すことはできません。” レウィット博士は、最も重要なノセボである画像所見について次のように述べています。“退行変性は歳をとるにつれて増加しますが、腰痛はどうかと言うと・・・たいてい40歳から60歳代で多く起きています・・・被験者は完璧な健康状態であるにも関わらず、彼らに著しい退行変性を見つけることがあります:このような変性や激しい痛みを患っている人でも、完全に回復することがあります・・・とはいえ、退行変性は歳をとるにつれて増加し続けています。一方、退行変性がまったくない若い患者たちに激しい痛みの症状が出ることもあります。” もちろん、病理学が関与している可能性はあり、私たちのプロセスは、今後の選択肢を考えるために特別な検査が必要かどうかを判断する必要があります。 レウィット(1994)によると、“分類をする上で、つまり診断をする上で、最初の基本的な作業は、私たちが取り組まなくてはならないのは、(主に)病理なのか、または機能不全なのかを見極めることです。” 神経根の症例に関して、レウィット博士は次のように述べています。“腰部の神経根症候群の椎間板手術は、お決まりの処置になってしまっていますが、大部分の神経根症候群は手術がなくても解決します。これらの形態学的変化を検討すると・・・これらは、大多数の患者の訴えを説明していないことがすぐにわかります。” “…私たちの専門知識が必要とされるほとんどの場合、患者は適切な治療もリハビリも受けていません…これは主な症状、つまり痛みという観点から非常に深刻です:残念な結果として、専門家は“客観的な”基準を見つけるために、形態学的所見に基づいて決断を下す義務があると感じています。” “臨床現場には心理的要因があります…レントゲンで変性が見つかったと、患者自身に告げられます。そして、それは痛みの原因として見せられるので、必然的な結果として…そう‘告げられた’患者が、これからの取り組みに絶望的になり、病弱になってしまうことは、病気の結果ではなく、誤った‘専門家の意見’の結果なのです。” “他のほとんどの医学分野では、医者の態度は古代のシャーマンのような態度であることがあまりにも多いように見えます;薬や手術で患者は治してもらう立場になります。…患者(patient)は、(文字通り)辛抱強く(patiently)何もしなくなります;その人は単なる医療の対象でしかありません。これに対して、リハビリテーションでは患者が主体であり、ドクターとして私たちは彼の苦境にどう対処するかをアドバイスするだけです。そのためには、心地よい受動的な患者の役割を乗り越えて、心理的動機付けを図る難しい課題に取り組むことです。” “この医学分野では、ドクターと患者の個人的な関係が非常に重要です。” レウィット(2008)によると、“患者は…体系的なスクリーニング検査を受ける必要があります。 二人として同じ患者はおらず、その目的は問題解決にあります。” 多くの場合、“鍵となるリンク”はモノではありません。それは単に組織にあるのではなく、少なくとも考え方や信念によるものです。特に臨床医の考え方!これは残念ながら、患者を次のようなノセボの信念の無意識の犠牲者にする可能性があります: 構造上の病理と痛みの関係 痛い=危害であるという信念 活動は有害であり、休養が最善であるという信念 古傷が治っていないという信念 ジャネット・トラベル医学博士は、簡潔に次のように述べています。“損傷後、組織は治癒しますが、筋は学習します。それらは、ガードする習慣をあっという間に身につけ、怪我自体よりも長く継続します。” 私たちは考え方がいかに重要かを知っています。 マイケル・ジェルヴェ博士は、次のように述べています。“自信は素晴らしいパフォーマンスの基盤です。自信はある一つの場所から生まれます。それは、あなたが自分自身に何を言うかです。” 組織の“不安定”さ、姿勢の悪さ、配列のずれなど、人を無力化する可能性のある意味を持つすべてのパワフルな言葉が、組織に問題が起きているという信念を引き起こすのはこれが理由です。ある活動が有害である、またはスクワットのような動きを避けるべきであるなどといった考えは、現代のスポーツ科学に相反する“推論”なのです。ティム・ギャベット博士は、次のように述べています。“あなたを壊してしまうものは負荷ではなく、その負荷に耐えられる準備があなたになかったことです。” 私たちにできる最善のことは、患者を過剰に身構えさせたり、準備不足にしたりしてしまうかもしれないノセボを避けることです。なぜなら、筋骨格系障害を予防するマネジメントの2つの基礎は、安心感を与えることと再活性化をすることである、とすべてのエビデンスが示唆しているからです。
あなたのクリニックやジムをスキルアップさせる方法:ニーズ分析をする
ニーズ分析とは何か? 技能のギャップを見いだし、そのギャップを埋めるためにはどのようなトレーニングが必要かを見つけ出す方法です。このブログでは、あなたのクリニックやジムを現代のパーソン・センタード・アプローチ(その人を中心としたアプローチ)に転換する方法を見極める際の、主要な問題にスポットを当てています。例を挙げると: クリニック: 受動的なケアを能動的なケアへ 能動的なケアをセルフケアへ 修正エクササイズ及び運動制御トレーニングを、制限に基づいた運動学習へ 対面式を遠隔医療へ ジム: 修正エクササイズを基礎的身体準備(GPP: General Physical Preparation)へ 1対1を少人数のグループへ 対面式をオンライン・コーチングへ リソースを最大限に活用する リハビリテーションやトレーニングのプログラムを計画し発展させるには、多くの知的資本及び技能資本が必要です。それらを、あなたのジムやクリニック独自の環境に合致しないアプローチで無駄にしないようにするには、時間と労力の両方が必要となります。ニーズ分析をすることによって、あなたは最適なトレーニングに投資しているという自信を得られるでしょう。 リハビリテーションとトレーニングのギャップを埋める ギャップとは不安定なものです。重要な欠点があると、過程は非効率的になり、漸進は阻害され、コストがかかります。トレーニングのニーズを調べることでこれらのギャップを埋めることができ、リハビリテーションやトレーニングの中に潜在する弱点を防ぐことができるでしょう。たとえば、あなたのジムまたはクリニックでは、グループでのエクササイズトレーニングを行っていないことを明らかにしたとします。その解決法は、ダリアス・ギルバート氏のような人と一緒に、高評価のユーザー体験を得られるようにデザインされたやり方でグループ・トレーニングを提供する方法を習得することです。 トレーニングに優先順位をつける あなたのクリニックまたはジムの専門性に基づき、参加すべき素晴らしいコースの長いリストがあることと思います。しかし、あなたとあなたのチームは、それをすべて一気に行うことはできません。必要とされている能力やトレーニングを分析することで、どのコースや内容が最も重要かがわかります。どのトレーニングを最初に行うべきかをランク付けし、あなたのクリニックやジムの患者およびクライアントに最大の価値を提供してくれると思うものに取り組みましょう。 ジェネラリスト(多方面の才能を持つ人)の専門性が果たす役割を心にとめておきましょう。Altis社のスチュアート・マックミラン氏は、このことを次のように言及しています。「アスリートやチームとやりとりをすればするほど、我々は知識のある“ジェネラリスト”でなければならない。」 「あなた自身を研究の専門領域の狭い範囲に制限すべきではない。予備知識が広ければ広いほど、あなたのアイデアは良くなるだろう」 ―岩住達郎 あなたが習得したものが今では時代遅れになっているとしたら、あるいはあなたの現場が新型コロナウイルスの世界的流行のような非常にまれな出来事によって混乱しているとしたら、どうすれば成長できるのでしょうか? ハーバード・ビジネスレビューより: 「この状況において成功するには、新しいリーダーシップ・スタイルを学び実践しなくてはならない。私が“スペシャリスト・マネジメント”と呼ぶあなたの古い経営手法は、専門知識に依存するものであった。あなたはそれを忘れて、新しい経営手法に適応しなくてはならない:ジェネラリスト・スタイルに。」 『全般的なスペシャリスト:シェイクスピア、ダ・ヴィンチ、そしてケプラーはどのように卓越したか』という素晴らしいブログは、ジェネラリストあるいはスペシャリストでいることの長所及び短所を対比し、最後に急速に変化する世界において全般的なスペシャリストであることの利点を提言しています: 「金融学から工学まで、どの領域に進むにも、ある程度の専門性を要する。ひとたび仕事に就けば、専門化の過程はただ増幅するばかりである。あなたは勤める組織の特定の面におけるスペシャリストになるのだ。」 変化が唯一の不変であるのなら、どのように迅速な体系を立てれば適応できるでしょうか? 「適応できなければ、変化は好機ではなく脅威になる。」 マイケル・モーブッサン氏が『Think Twice』の本で書いているように: 「…古い思考習慣から抜け出せない人々は、直面する問題を把握するための新しい手段を使いそこねている」 現在わたしたちは、情報過多というジレンマに直面しています。スペシャリストであることは狭すぎる、その一方でジェネラリストであることは浅薄すぎるのです。 「全般的なスペシャリストは、たくさんのことを知っているという中核的能力を持っている。同時に、彼らは常に学び、他の領域の実用的な知識も持っているのである。」 シェイクスピア、ダ・ヴィンチ、そしてケプラーはその例です。彼らは「・・・自分たちの中核的能力から手を広げることによって卓越した。この人たちは、重要な考え方を獲得し、自分たちの専門性に戻すという、素早く学ぶ方法を知っていたのだ。」 トレーニングのニーズをランク付けして、成功の可能性を高める トレーニングにおけるニーズを分析することは、目標を達成する可能性を高めます。本当に達成したいことへターゲットを定め、投資を調整することによって、成功の可能性を高めることができるのです。 ニーズ分析から、あなたがスキルアップさせたいと考える将来性のある領域のリストができるはずです。すべて行うことはできませんから、あなたの市場(患者およびクライアント)に対し、最も費用対効果を得られるものに優先順位を付けましょう。 レベルアップするために 成功するトレーニングは、ニーズ分析で明らかになった問題に集中し、それらを向上させることに重点を置いています。 ゴールを達成するために何が邪魔をしているのかを把握するためには、あなたの現在のやり方を構成する従来の過程や実践、言い換えればあなたの“現状”または“通常運営”について、深く掘り下げて調べましょう。 これらの質問をしてみましょう: 望む目標を達成するために現在何をしていますか? あなたを妨げているのは何だと考えますか? 目標を達成するために必要なことは何でしょうか? ニーズ分析は単に始まりに過ぎない 自分自身に質問してみましょう。どのように成果を測りますか?達成可能な目標は何でしょうか?目指すのは、患者やクライアントに提供するあなたの能力に最大の影響を与えることです。最小限の投資で最大利益を得られる領域はどこでしょうか?