マイクロラーニング
隙間時間に少しずつビデオや記事で学べるマイクロラーニング。クイズに答えてポイントとコインを獲得すれば理解も深まります。
    	機能のために重要なエビデンス:装具は足と股関節のチェーンリアクションに影響する
Hsu, W-H, Lewis CL, Monaghan GM, Saltzman E. Hamill J, Holt KG. Orthoses posted in both the rearfoot and forefoot reduce moments and angular impulses in the lower extremity joints during walking. Journal of Biomechanics, 2014, 47:2618-2625. Orthoses posted in both the rearfoot and forefoot reduce moments and angular impulses in the lower extremity joints during walking.後足部および前足部に挿入された装具は、歩行中の下肢の関節における関節モーメントおよび角力積を減少させる:Hsu, W-H, Lewis CL, Monaghan GM, Saltzman E. Hamill J, Holt KG. 2014, 47:2618-2625. この論文は、後足部と前足部の内側に挿入された装具によって引き起こされる、歩行中の下肢の動きの変化を調査したものです。著者たちは、足装具の力学的影響についての過去のリサーチは、曖昧なものであると記しています。彼らは、リサーチによる発見の差異のいくつかは、前足部の下側、より具体的には、中足骨頭の下側にまで伸びる装具挿入が不十分であったことに起因するのではないかと提案しています。被験者のうち15名には、前足部の内反が10度以上認められましたが、データ集積時に下肢の痛みは経験していませんでした。被験者のデータは、装具作成時と装具装用後1週間経過した時点において2回収集されました。データは、シューズを履いた状態で前足部の動きを調査することにならないように、サンダルを履いて分節のマーカーが付着している状態で収集されました。 足の生体力学に関しては、装具のコンディションが前足部のピーク外反角の減少と最大外反発生の遅延を示しました。足首においては、ピーク関節内反モーメントと角力積が減少しました。著者たちの予想とはわずかに異なり、膝への影響は「予測したほど強くなかった」が、「股関節への影響は特記すべきものであった。」この記事では、装具による介入に伴う股関節の生体力学の変化に注目をします。前額面において、最大内転角とともに最大内側外転関節モーメントは「有意に減少」しました。これは、装具による内側(前額面)の修正の前額面における運動学および動力学への影響を示しています。 水平面における発見もまた重要なものとなります。なぜなら、これらは足が地面についている時に距骨下関節で起こる、前額面における足の動きの水平面での股関節の動きへのトランスフォーメーション(変革)を証明するものであるからです。最大内旋角は減少し、外旋関節モーメントと角力積は低減しました。足の動きの変化が股関節の動きの変化とともに起こったために、足部への装具による介入は、股関節におけるかなりの修正を引き起こし得るということを示します。距骨下関節の軸の角度がこの「力学的真実」を生み出し、足から股関節へ、そして股関節から足へという両方の関係性が生まれます。この最後のステートメントは、水平面での股関節の動きは、荷重時において前額面での足の反応を引き起こすことを意味しています。 この研究の結果は重要なものです。なぜなら、これは前足部内反グループに対する前足部内側まで伸びる装具の装用による、足装具の足/足首および股関節への有効性を示すものであるからです。この研究は歩行中の前額面、水平面における股関節の動きの記録を提供し、それらがいかに足装具に影響を受けたかの記録も提供しています。膝の動きは股関節よりも影響が少なかったという予測していなかった発見は、Dr.ギャリー・グレイの膝についての解説:多関節の機能による力から、足と股関節に挟まれた膝は「行ける場所が限られていて、隠れる場所がない」と一致するものでもあります。 運動指導者にとって、この研究の結果は(その他の研究と合わせて)、過剰な動きの修正と組織へのストレス低減には、足の構造的変形に「適合した」装具が必要であるということを示唆しています。さらに全体的には、患者の症状と機能不全の原因を発見するにはキネマティックチェーンのどこか他の場所を見ざるを得ないようにするチェーンリアクションの原理原則を思い出させてくれるものでもあります。身体全体を通して、無症状の機能不全は、動きの連鎖のどこであれ、関節の動きや組織へのストレスを変化させます。この事実を理解することで、私達の「可能性のある容疑者(原因)」リストを拡大し、そしてそれとともに、患者やクライアントたちの機能不全修正、症状解消、機能の回復を可能とする戦略を拡大することができます。
    	機能のために重要なエビデンス:装具は足と股関節のチェーンリアクションに影響する(ビデオ)パート1
足のことに関しての詳細を話し始めると、どこまでも盛り上がるDr.ギャリー・グレイとDr.デーブ・ティベリオが、今から40年以上前から指導していたチェーンリアクションの考えと、シューズのインソールとして使用する修正用の足装具との関係についてリサーチの結果を基にまとめたシリーズのビデオパート1をご覧ください。
    	機能のために重要なエビデンス:装具は足と股関節のチェーンリアクションに影響する(ビデオ)パート2
足のことに関しての詳細を話し始めると、どこまでも盛り上がるDr.ギャリー・グレイとDr.デーブ・ティベリオが、今から40年以上前から指導していたチェーンリアクションの考えと、シューズのインソールとして使用する修正用の足装具との関係についてリサーチの結果を基にまとめたシリーズのビデオパート2をご覧ください。
    	外科手術後の患者の肩可動域向上を助ける方法
肩は、身体の中でも最も複雑な部分の一つであり、特に怪我の真の要因を理解していない場合には正しくリハビリを行うのが難しいことにもなり得ます。従来、理学療法士の方々は、肩を身体に他の部分から孤立させてリハビリを行なってきました。残念なことに、このアプローチは、患者の持つ機能不全や、怪我の要因に関わる問題を解決することにはつながりません。 この記事では、手術後の肩のリハビリを行う際に理解しておく必要があることについて、そしてより大きな可動域を得るために考慮すべき要素についてのリビューをします。 身体の他の部分は肩に影響を与える(そして逆もまた然り) 従来のリハビリテーションでは、例えば肩のように、近隣のエリアに密接な関係を持ち、また影響を与えられるような部分である場合にさえ、通常怪我をした身体部位を身体の他の部分から孤立させて取り扱います。グレイインスティチュートでは、人間の動きは身体全体を通してチェーンリアクションを引き起こすということを理解しています。患者の痛みと可動域の制限を真に解決するためには、機能不全に関わる全ての要因を確認する必要があります。 例えば、胸椎の肩の機能への影響を無視することはできません。怪我をした部位には関連なさそうに見える股関節のような部位でさえ、肩の健康に関して多大な影響を持つのです。チェーンリアクションの観点から見れば、怪我をした部位の治癒を助ける身体全体のリソースを、怪我をした部位から孤立させることは理にかなわないことなのです。 手術後の肩可動域を増大したい時に覚えておくべきこと 皆さんが肩の手術からの回復過程にある患者に関わる際、考慮すべきいくつかの要素とアプローチを下記に述べます。 強化のプロセスは、統合され段階的なものであるべき 肩のような複雑な部位の手術からの回復過程にある患者に関わる際、治癒のプロセスにおいて段階的に統合された動きを紹介することは重要です。完全なレストを長く与えすぎることは、組織を弱めてしまうため、患者が再び動き始めることができるに十分なだけ治癒をした時点で、有害にならない程度の動きを紹介し始めることは重要です。私達のゴールは常に、治癒を加速することであり、阻害をすることではありません。 チェーンリアクションの原理原則を用いて機能不全の要因を確認する 脊椎で、股関節で、そして足部で何が起こっているのかを分析し確認することができれば、肩がいかにして怪我をすることになったのかということについて、より理解をすることができるでしょう。この理解を得ることができれば、身体の他のエリアにある問題に取り組むことで、よりリハビリを完全なものにし、将来の肩の再受傷を避けることができます。 患者を一人の人間として扱う 皆さんがエクササイズを患者に割り当てる時、彼らがどのような人であるのか、そしてどのようにして肩を痛めたのかということを頭に置いておいてください。75歳のおばあちゃんは、23歳の野球投手とは必然的に異なった治療を提供することになります。自分自身に下記の問いかけをしてください: この怪我に関与している他の要素には何があるのか? 彼らの治癒を加速するために用いることができるユニークな戦略は何か? 彼らの可動域のゴールは何なのか? 彼らが野球の試合に復帰したいのか、それとも庭仕事がしたいのか? 私達のチェーンリアクションのコース(CAFSも含む)からの10のオブザベーショナルエッセンシャル(変数要素)を使って、あなたは患者の現在の状態に見合った、そして彼らの回復を応援するエクササイズの割り当てを生み出すことができるでしょう。 グレイインスティチュート:機能不全の評価にアプライドファンクショナルサイエンス(応用機能科学)を使う 複雑な肩の怪我のリハビリテーションを行う際に、身体の他の部分ではなく肩のみを見たくなってしまうのは、自然なことだと理解しています。それは学校で教わったことであり、仕事をよりシンプルに感じさせてもくれます。しかし、アプライドファンクショナルサイエンスの真実は、私達の身体にはより多くの要素が関わっていることを伝えてくれます。患者にしっかりと向き合うためには、彼らの身体の何が、彼らの怪我と治癒に影響を与え得るのかを考慮する必要があります。多くの場合、これには胸椎や小関越や足も含まれます。 これらのエリア、あるいは他のエリアにある機能不全を確認するためには、信頼できるアセスメントツールが必要となります。グレイインスティチュートの代表的なコースの一つは、皆さんが怪我の根元となる要因を確認し、理解し、対処するスキルで力を与える運動分析の認定コースです。もしあなたが、なぜ自分はこのエクササイズを処方しているのかはっきりとわからない、患者にとってどの治療のアプローチが適切なのかわからない、あるいは現在使用しているアプローチが実生活の機能に取り組めている気がしない、と感じているのであれば、3DMAPSのコースへの参加を考慮すべきでしょう。 3DMAPSは、ランジと腕のスイングを利用して、身体の様々な関節が動きの三面全てにおけるモビリティを展示することを可能としてくれます。肩に怪我をしている人、あるいは肩の手術から回復中の人にとって、動きにおいて痛みを与えることはあまり理にかなっていません。しかし、彼らが肩を保護しつつ(腕のスイングを全く行わないで)肩に貢献すること(足、股関節、胸椎を動かすことで)によって動くことは、しっかりと理にかなったことなのです。3DMAPSは、これを、腕ではなく体幹を動きのドライバー(駆動)として活用するという、シンプルなトゥイーク(微調整)で行います。 動きのモディフィケーションは下記のようなものがあるでしょう: 動きの間中、両腕を身体の前側で交差する(または怪我をしている肩をスリングに入れる) 前方にランジをして、体幹を心地よく後方へ伸展する 後方にランジをして、体幹を心地よく前方へ屈曲する 同側方にランジをして、ランジする足と反対側の方向へ体幹を側屈する。例えば、右足を右横に踏み出して、体幹を左へ側屈する。 反対側にランジをして、心地よくランジする足と反対側の方向へ体幹を側屈する。 ランジする足と同じ斜め後ろ方向に向かって心地よく回旋し、ランジする足と同じ方向に向かって体幹を回旋する。例えば、右足を右後ろ方向に向かって回旋してランジし、体幹を右へ回旋する。 斜め前方向に向かって反対側へと回旋しつつランジを行い、ランジする足と同じ方向に向かって体幹を回旋する。 このように感じるはずです: 足が動きの三面全てにおいて動く(足首の背屈、底屈、距骨下の外反、内反、外転、内転) 股関節が動きの三面全てにおいて動く(屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋) 胸椎が動きの三面全てにおいて動く(屈曲、伸展、右側屈、左側屈、右回旋、左回旋) ここで見たいのはこういうことです:肩に影響を与えているであろう動きの制限!
    	機能のために重要なエビデンス:機能的筋肉機能は状況次第!(ビデオ) パート2
重力下の環境において実行される歩行というタスクにおいて、ハムストリングスは教科書に書かれているように、膝を屈曲して股関節を伸展しているのでしょうか?ハムストリングスが大腿四頭筋の拮抗筋としてではなく協働筋として働いている?筋肉の働きを機能という観点から考えてみませんか?
    	機能のために重要なエビデンス:機能的筋肉機能は状況次第!
Zajac FE and Gordon ME. Determining Muscle’s Force and Action in Multi-Articular Movement.(多関節運動における筋肉の力とアクション)Exercise and Sports Science Reviews, 1989, 17:187-230. 30年前に発表されたこの論文は、過去40年間にわたりDr.ギャリー・グレイによって提案されている「人間の動きの真実」であるアプライドファンクショナルサイエンスにかなりのサポートを提供しています。スタンフォード大学のDr. Zajacによる指導を受けた研究者たちによる、これに続く数多くの論文では、機能的運動中の筋肉の働きの理解を、逆動力学と順動力学を伴う力学的モデリングを使用しました。純に解剖学に基づいた筋肉によるものとされる機能と、活動に特化した、多関節運動における筋肉の役割の違いは、トレーニングとリハビリにとってと途方もなく重要なものです。 この記事では、リサーチとデータモデリングに基づいたいくつかのポイントを強調し、筋肉機能とムーブメントへの構造解剖学的アプローチの不備に光を当てていきます。これらの声明は、グレイインスティチュートの機能のために重要なエビデンスシリーズの他のタイトルの多くの理解を容易にするものになるでしょう。従来の教育的トレーニングと対照的な著者たちの声明と、患者やクライアントとの実生活での経験は読者自身が評価するものとなるでしょう。 下記は、このリサーチ論文からの直接的引用です: 「しかしながら、多関節運動において、筋肉のアクションを推論するために解剖学のみを使用する際、かなりの注意を払うべきである。筋肉は、そのエリアに拡がっているかいないかに関わらず、全ての関節を加速するように働く。」 「筋肉のアクションは身体のポジション次第、および筋肉の外的物体(地面のような)との相互作用次第であるため、運動タスクによって、あるいは単一の運動タスク中においても多様性がある。」 「しかしながら、ともに働く筋群が全く同じに機能する必要はないために、運動タスクの達成において、筋肉を主動筋的にではなく、いかに協働的に働くかを研究することが最良であろう。」 「事実、2関節筋は、関節を加速するよりも関節間にパワーを伝達することにより適しているかもしれない。」 「ハムストリングスと大腿直筋のトルクは相反するサインを持つにも関わらず、例えば足底を床についた姿勢においては、これらの筋肉は共に膝を伸展することに働く。」 「例えば、腓腹筋は、(a)膝の屈曲と足首の伸展(底屈)あるいは、(b)膝の伸展と足首の伸展、または、(c)膝の屈曲と足首の屈曲(背屈)を加速させることができる。」 「同様に、球関節をまたぐ単関節筋のアクションは、その3つのトルク構成要素の比率次第である。それゆえに、解剖学的に相反する単関節筋は、身体を相反する方向へ加速する働きをしないかもしれない。」 「ヒラメ筋の膝と足首の角加速への影響は、膝の角度次第であり、それゆえに、これら二つの加速の比率も同様である。膝の屈曲が90度以下の時、ヒラメ筋は、足首の加速(伸展に向かって)よりも、さらに膝を加速(伸展にむかって)することに注目する。」 「力と動きの間の関係性を解説する動的公式は、身体の部位と環境の間の相互作用次第であるために、筋肉のアクションはタスク次第である。」 前述の論文からの上記の引用は、アプライドファンクショナルサイエンスの原理原則―戦略―テクニックプロセスとして具体化されている、人間の動きの原理原則を強調するものである。3Dの原理原則とタスク特化の原理原則によって補完されたチェーンリアクションの原理原則は、私達のムーブメントプログラムのための戦略を提供し、30年前に出版されたこのリサーチ論文の結論とも調和するものです。私達の専門的教育は遅れをとっており、そのために、彼/彼女が学校教育によって提供されたものではなく、彼/彼女自身の知識を役立たせるか否かは各個人次第なのです!
    	骨盤底に関する戦略
今から10年以上前にリリースされたグレイインスティチュートのファンクショナルビデオダイジェストシリーズに収録されたギャリーの骨盤底へのアプローチは、今見ても新しい発見がいっぱい!です。全身の統合性を理解したよりダイナミックで機能的な骨盤底のエクササイズをご覧ください。
    	ACL損傷:機能的vs非機能的を理解する
ACL/前十字靭帯損傷の発症を防ぐために私達が従来行ってきたトレーニングの考え方は、本来の身体の昨日の理解に基づいたものだったのでしょうか?実際の機能的活動における膝の働きを考える時、私達はさらに理解を深める必要があるのではないか?
    	3DMAPS ファシアシリーズ エピソード1:パート1
グレイインスティチュートの3DMAPSというダイナミックで全体的・グローバルな動きと部位的・ローカルな組織への介入を組み合わせることで、身体全体を繋ぐファシア・筋膜のネットワークへ影響を与えるための具体的なアプローチを紹介するシリーズの最初のイントロ、パート1をご覧ください。
    	3DMAPS ファシアシリーズ エピソード1:パート2
身体全体をつなぐファシア・筋膜のネットワークへ影響を与えるためのローカル&グローバルなアプローチを紹介するシリーズのイントロ、パート2では、動きを再現するために動きを正確に表現するツールであるファンクショナル用語も紹介をしています。
    	3DMAPS ファシアシリーズ エピソード2:パート1
身体の連続性を理解した上での結合組織へのアプローチは、三次元的動作を活用し、トゥイーク:微調整するプロセスを含みます。3DMAPSファシアシリーズエピソード2、パート1では、動きの再現性をより容易にし、トゥイークの再現性も可能とする動きの表現の用語についてアンテリアチェーンの動きを例にとって解説します。
    	3DMAPS ファシアシリーズ エピソード2:パート2
3DMAPS ファシアシリーズ:エピソード2パート2では、同じアンテリアダイアゴナル(前面斜め)の組織の伸長性を左右で比較する方法や、インシンク、アウトシンクといった水平面での回旋の方向の組み合わせについて、デビット・ティベリオ博士がわかりやすく解説します。