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プレイリスト 9 コンテンツ
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筋膜・結合組織への理解を深める

治療やボディーワークでは、手技やツールを用いて、直接クライアントの身体へとアプローチすることが多いと思います。直接触れてアプローチしている皮膚の奥側に存在する、筋膜や軟部組織についての理解を深めることは、より良い施術のために不可欠といえるでしょう。結合組織、筋膜、軟部組織のネットワークについての基礎的な知識を集めたコンテンツのプレイリストです。

ボディワーク

筋膜101

筋膜とは、何か?身体全体を包み、組織に内在し、全てを通り過ぎている大きなネットワーク、筋膜のネットワークに関してアナトミートレインの著者、トーマス・マイヤースがわかり易く解説をしてくれます。

6:16

健康な筋膜を保つには

4月に来日するアナトミートレインの著者、トーマス・マイヤースが、筋膜の加齢に伴う変化と筋膜の健康維持に関して、わかり易く解説をします。組織への水分供給には動きが不可欠!

3:24

筋膜の粘性、弾性、塑性

アリゾナ州フェニックスで開催されたアナトミートレイン解剖コース初日の朝。ラボでの実際の人体解剖に先駆けた朝のセミナーから、筋膜の粘性、弾性、塑性の性質についてトムがわかりやすく解説します。

7:19

筋膜のレジリアンシー

大学の講師であり、トム・マイヤーズのスクールのインストラクターでもあるローリーは、筋膜解剖クラスのアシスタントとして、正確な解剖スキルと穏やかな人柄で、解剖クラスに初参加の皆さんも安心して質問することができる頼りになる存在。ダンスとムーブメントセラピーを専攻したローリーからの提案をご覧ください。

4:39

テンセグリティーの解説

私達の身体は、石やブロックを積み重ねて構築されるような構造ではなく、圧縮する要素(骨)と張力の要素(軟部組織)のバランスの基に成り立っている構造をしています。圧縮と張力のバランスに関して、石やボール、テンセグリティーモデルを使ってトムが分かり易く解説をしてくれます。

5:09

背骨は柱ではない

ViPR創始者であり、インスティテュートオブモーションの代表であるミショール・ダルコートが、背骨のテンセグリティー構造を解説します。英語でも日本語でも柱(Column/脊柱)と表現される背骨ですが、柱ではなく、柔軟性も弾力性もあるテンセグリティーなのです。

1:51

組織の方向

学生からの問い: 私が近位から遠位へのストロークという考えを提示すると、インストラクターはまるで私の頭がおかしいのではないかという視線を送り、その方向でのストロークは静脈に損傷を及ぼす危険があることを教えられていないのではないかと心配しました。そのインストラクターは、過去にヘラーワーカーから、近位から遠位への手法を受け、激しい痛みを覚えたことがありました。彼はそのボディワーカーの、安全の知識の欠けた施術に驚いたのです。 重ねますが、これは、あなたが言うように、血管がより効果的に機能するために空間を作ることではなく、素晴らしい恩恵をもたらす可能性のある、遠位へのストロークについてです。彼は、遠位からの働きかけをせずに筋膜を延ばすことはできるのかどうか問いかけてきました。この質問に対する私の意見と反応は、もちろんどちらの方向から働きかけても筋膜の長さに影響はある、というものでしたが、私はそこで、方向に対する神経学的反応がクライアントの固有受容性フィードバックを高め、身体を生理学的のみではなく、かつ神経学的に調整するという「考え」を提示しました。 この件に関しては、何の証拠も前提もありませんが、これは論理的な考え方だと思っています。私はインストラクターに、遠位からアプローチすることが静脈弁の解剖的構造、および生理的構造に変化をもたらす証拠を示した研究や資料はあるのかを聞きました。彼の返事は不確かなものでした。 筋膜のモビリゼーションを行う方向は、生理学的および神経学的にクライアントの成果に重要な要素なのでしょうか? ルー・ベンソンの返答: あなたの先生は不確かな返答をして適切でした。私の好きな文献の一つにトレーシー・ウォルトンによる「Medical Conditions and Massage Therapy」(LWW 2001)があります。学校にも一部あるのではないかと思いますが、ありますか? 私の理解では、健康な血管(と弁)は高い弾性を持っており、様々な力学的ストレスに耐えられるようにできているため、たとえ下手なマッサージ(強すぎ、深すぎ)が施されても、特に悪い影響が起こることはないはずです。つまりは、鋼鉄を壊すためには、十分な圧力をかける必要があるということです。痛みは、圧力が害をもたらす可能性がありえることの良い指標になります。 静脈の病理学的問題は、比較的小さな圧力によって、時には何の圧力も関係せず、不均衡な量の、強烈な、うずくような痛みとともに起こります。明らかな静脈瘤が見られることもあれば、静脈が深部にあって見えないこともあります。肌が変色したり、浮腫があったりもします。もちろん、圧痕性浮腫は、マッサージの禁忌であり、腫れ上がった「テカテカした皮膚の」浮腫、特に下腿に見られる場合は、手技をほどこすにあたって、明確な禁忌です(リンパドレナージュ手技の精通者であれば別かもしれません)。 筋膜が流動性を失った状態になり、脱水状態になり、繊維形成されて、その筋膜自体、そして周辺組織に癒着し、血管や神経管が、その空間媒体や通路を組織化するために筋膜の健全を必要とするのなら、筋膜に水分を取り戻し、健康な繊維の数、向き、分配が得られるよう助けることは、これらの管にとっても環境の改善になるのではないでしょうか? トムのコメント: これについては、2つの観点から分けて見てみましょう 深層部のボディワークによる静脈損傷 この弁の損傷の問題を解決するために、リンパの配置から静脈を見てみましょう。もしこれが真実であれば、プールから身体を引き上げてくる時に(この過程で身体に圧力が伝達する)静脈が損傷することになります。慎重に施されたストロークは、身体の静脈の軌道を「下がっていく」他の圧力と同様に、管と液体が、浅層の静脈とリンパ管の複雑なデルタ状のネットワークから抜け出すのに十分な時間を与えています。 損傷を生み出すものとして考えられる唯一のストロークは、ダビンチコードの飾り輪のように腕や脚を包みこんで、強いプレッシャーを与え、心臓から四肢への伝達がなくなるまでプレッシャーを維持する、止血帯のようなストロークです。もしあなたがこれを行って、しかも上手にできて、かなり多くの圧力をかけることができれば、いくつかの弁を壊せるかもしれません。これらの弁はどちらかというと海藻のような感じで、自身ですばやく修復して回復します(生体でよく起こりますが、鬱血がある場合には、静脈瘤ができます)。 以上の理由により、私はヘラーワーカーによる叫びは、静脈を損傷したことによって起きたわけではなく、神経学的組織に圧力を急に与えたか、圧力が強すぎたために起きたものだと考えます。 なぜ KMI(Kinesis Myofascial Integration)では組織を望む方向に動かすのでしょう? アイダ・ロルフの「前側を上に、後ろ側を下に、骨盤は水平に」という格言があります。私の考える骨盤の水平な位置が、アイダ・ロルフの理想よりも少し前傾しているとしても、これは良いアドバイスだと思います。 この論理は、伸長するという概念には適用しません。組織を伸長しているのならば、それは伸長しているのであって、方向はあまり関係ありません。人が立っているとき、長さは利用されることもありますし、利用されないこともあります。 運動感覚もまた、私達が支持するものの実行しないことの一つです。私たちは組織を望む方向に持っていき、それによって神経システムにゴーサインを出しています。この話は、受容器とそのメッセージに関係しており、ロバート・シュライプのウェブサイトや研究を通じて、最も明確に確かめることができます。これは良いことですし、私達はこのように話をしてきましたが、私達の言っていることは、私達が行っているボディワークのみではなく、運動感覚のセンサーに触れるいかなるボディワークにも適用されるものです。 ガンベルト医師の動画とユージン氏らの研究を組み合わせた新しい答えは、好む方向に、せん断力を与えることで、その方向に新しい「けばのような」結合のようなものを作り出すことになりますが(いわゆる織物の「もつれ」のようなもの)、私たちの見識では、これが起きてほしいことなのです。 直感的に、構造的ボディワークにおいて方向は大切ですが、この剪断力と力の伝達物質としてのけば」の話題が出てくるまでは、しっかりとした説明ができていませんでした。これは、私の講義では「トーガ(古代ローマの男性の外衣)」の考え方として扱っています。筋膜のトーガを骨格に対してゆったりと掛け直す必要があり、それには筋膜面がお互いに関係して動く必要があります。私はこのような考え方をする療法を他に知りません-誰か知っていますか?

2910字

機能解剖学の概念化

レニー・パラチーノが、翼状肩甲/運動不全という背景における機能解剖学のコンセプトを語り、真の機能とは個々の筋肉ではなく、統合された軟部組織複合体全体から生み出されるものであるということを解説します。

6:36

機能のために重要なエビデンス:筋膜機能不全を再考する(グローバル&ローカルの介入)

Zugel M, Maganaris CN, Jukat-Rott K, Klinger W, Wearing S, Findley T, Barbe MF, Steinacker JM, Vleeming A, Bloch W, Schleip R, Hodges PW. Fascial tissue research in sports medicine: from molecules to tissue adaptation, injury, and diagnostics: consensus statement. (スポーツ医学におけるファシア(筋膜)組織のリサーチ:分子から組織の適合、怪我、そして診断: 合意声明)Br J Sports Med 2018; 52: 1497-1505. この論文の目的は、スポーツ医学に関連するファシア(筋膜)組織に関する「知識の状態」についての合意声明を作成することでした。論文に貢献している方々は、この領域において尊敬をされている研究者の方々でした。数々の分野からのリサーチをカバーし、ファシア(筋膜)について理解されていること、次のリサーチの取り組みは何であるか、そして現在の計測ツールの制限などがまとめられていました。興味をそそられる「合意」のあるセクションでは、正常な細胞の治癒反応が過剰になり得るという素晴らしいエビデンスを提供しています。程度や時間の増大による「マクロファージと有害なレベルのサイトカインの長期にわたる存在」は、継続したダメージという結果となりえます。その結果として、繊維芽細胞の増殖と疼痛反応が過剰になり得るのです。 この記事では、筋膜組織の「メカノバイオロジー(機械生物学)」に関連したセクションに注目します。トレーニングやリハビリテーションに関わる専門職全てにとってのチャレンジは、最適なファシア(筋膜)組織の生理学は「ゴールディロックスと三頭のクマ」のジレンマであるということでしょう。繊維芽細胞の難問を考えてみましょう。組織は、組織の素材を追加するためにより多くの繊維芽細胞を必要とするのか、あるいは組織の滑走を可能とするためにより少ない繊維芽細胞を必要とするのか?究極としては、これらのどちらもが組織の治癒には望ましいように見えます。組織間の滑走を制限することなく、組織の治癒と成熟を可能とする繊維芽細胞の活動が目指すゴールなのです!運動を介しての組織へのローディングは、新しい細胞の成熟のための力学的刺激を提供します。三次元的運動は、組織の細胞が機能的ストレスのラインに沿って方向性を持つことを可能としながら組織間の滑走を生み出します。ですから、私達は、適切な分量のムーブメント(負荷、速度、反復回数)をデザインし、修正されたプログラムとして提供しなければならないのです。CAFS(アプライドファンクショナルサイエンス認定コース)の10のオブザベーショナルエッセンシャル(変数要素)は、プログラムの論理的なプログレッションのための戦略を提供します。 腱は、負荷の適用に対してその硬さを増すことで反応し、負荷の不在に対してより柔軟になるという反応をする、というかなりの量のエビデンスが存在しています。これらの研究は、短期間における(何週間)変化を提示していますが、運動の専門家達は、その組織が組織の剛性~弾性のコンティニュアム(連続体)のどこに特化して存在するのか、そして患者やクライアントは通常そのコンティニュアムのどこで機能しているのかを考慮する必要があります。この記事では、加齢をファシア(筋膜)組織の剛性を高める因子としてリストに加えていますが、このケースにおいて、硬さは理想に近づくポジティブなシフトではなく、力を吸収するための弾性の減少したネガティブなシフトとなります。ファシア(筋膜)組織の硬さは、エネルギー消費の上昇を伴う筋肉の働きをより多く要求します。機能的ポジションにおいて実行する三次元的柔軟性プログラムは、加齢に伴うネガティブで過剰な剛性を遅延させるためにとても有効であるようです。グレイインスティチュートでは、スタティックストレッチよりも、アプライドファンクショナルサイエンス(応用機能科学)のロード・エクスプロードの原理原則に基づいたトランスフォーメーショナルゾーン(切り替わりゾーン)におけるダイナミックなローディングを好んで利用します。 全身を通してのファシア(筋膜)のコネクションを考慮すれば、私達の行う柔軟性のための運動も、組織へのローディングの運動も、できる限りグローバル(全体的)であるべきです。身体の様々な領域におけるファシア(筋膜)の制限された動きの影響は、ローカルの(部分的な)関節運動のみでは確認することが(そして修正されることが)できません。ローカルの運動を行う際に、身体はどこか他の部分で代償をすることによって、制限のための“余裕を賄う”ことができます。この代償を防ぐために、制限のある領域から解剖学的に距離のある身体部位を動かしたり、位置付けしたりすることで、ファシア(筋膜)のシステムに張力をかける必要があります。これが、ローカルの介入をより効果的にするでしょう。このグローバルとローカルの戦略の相互関連は、CAFSのコースにおいても、またグレイインスティチュートからの新しくパワフルなコースである、ファンクショナルソフトティシュートランスフォーメーションにおいても強調されています。 最後に、この合意記事は、ファシア(筋膜)組織の神経/知覚的重要性について取り扱うことを意図したものではありません。しかし、グレイインスティチュートにおける重要な戦略のデフォルトの一つは、「疑わしい時は(判別がつかない時は)、固有受容器について考えよ。」となっています。これは、全てのトレーニングプログラムは、本質的に機能的なポジションにおいて、様々な身体部位のドライバー(両手、両足、頭、骨盤など)によって作り出された、三次元的な運動を強調しなければならないという確信をさらに強めます。筋肉が効果的で効率的な協働へと組織立てられることができるように、私達の運動は、システムに適切な求心性固有受容情報を提供する必要があります。しかしこれは、トラウマや外科手術的介入の結果として存在するローカルの(部位的な)異常な緊張によって生み出される、異常な神経/知覚情報というチャレンジを引き起こすことになります。グレイインスティチュートでは、この問題に対して、コインの両面から「アタック」したいと考えます。患者/クライアントによって駆動されたグローバル(全体的な)運動は、ローカル(部位的)な組織の運動を生み出します。運動中のローカル(部位的)な介入は、ファシア(筋膜)層の可動性と滑走を促進します。ローカル(部位的)組織の可動性と強さを向上させることで、異常な神経/知覚情報は、より正常化されます。グローバル(全体的)な運動とローカル(部位的)な介入を組み合わせることで、システムは、意図したタスクを達成するために身体の他の部分から得られる固有受容的情報と「正常化された」(新しい正常)情報を統合することを学習するのです。

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