生物心理社会学モデルにおける筋骨格系機能不全を治療することを専門とした、理学療法士、カイロプラクター、ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。
生体力学と痛みの科学そしてランニングレジリアンシーを調和させた2日間の継続教育コースを世界各地40箇所で提供している。
サイプラスで開催されたヨーロッパカイロプラクティックユニオンや、カナダで開催されたマッサージセ...
筋肉及び関節の硬さは、2つのこととして捉えることができます:
1.実際の、または知覚的な関節及び筋肉の剛性として。剛性とは、ある関節や構造を動かすのに必要な力の大きさを表す力学的な概念です。より剛性の高い物質または関節は、伸ばしたり動かしたりするのにより大きな力を要します。
2.可動性とは可動域全体を指します。可動域が低下していることを、硬くなっていると言う人もいます。硬さという用語をこのように使うべきではありません。可動域の低下は、可動性の制限と考えましょう。これは、つま先を触ることができるか、背中でどこまで手が届くか、またはバックベンド(後屈)をすることができるかどうかに表れるでしょう。
ところで、”硬さ”とはかなり無意味な用語です。それはよく、硬く感じることと可動性が制限されているように感じることの両方を意味するために使われます。私はその用語を、硬直の意味か関節可動性における制限を示す意味のどちらかで、とても一般的に使っています。その意味が重要な場合には、もっと具体的に説明するでしょう。